能力と式神使いの嘘つき先生   作:モグラパラダイス

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やぁみんな、久々や!


弐拾ノ巻:平和と蠢く計画

〜便利屋〜

ムツキ「おはよー。」

アル「おはよう……。」

ムツキの声に対しかえってきたのはコレまでよりもげっそりしたアルだった

ムツキ「うわっ、ビックリした!アルちゃん、徹夜でもした?」

アル「ううん、ちゃんと寝たわ……。」

カヨコ「社長、何か悩みでもあるの?」

普段元気なアルがここまでげっそりしてるのはみんなも心配みたいだね

ムツキ「計画はしっかり立てたじゃん?人をこれまでの2倍雇って、地の利を生かせる戦場にアビドスを誘き出す。」

どうやら2回目のアビドス襲撃の計画を立ててるようだ。

カヨコ「ハルカは爆弾を設置しに、朝早く出かけた。計画では、爆弾を数十カ所埋設したゾーンでアビドスをコテンパンにするって感じだよね。」

(ガチャッ)

ハルカ「ただいま戻りました。」

ドアが開きハルカが入る

カヨコ「お帰り、ハルカ。お疲れ様。」

ハルカ「主要ポイントに爆弾を埋めておきました。あとは、このボタンを押すだけで……。」

ムツキ「よしよし、がんばったねー。場所だけは忘れずに、しっかり覚えてといて。」

ハルカ「いつでも言ってください。私がこの手で、全部吹っ飛ばしてやりますから……この手で……。」

今回は

待ち伏せが作戦になるみたいだね。

すると……。

アル「はあ……。」

アルが大きくため息をつく。

ムツキ「なぁに死にそうな顔してんの?それなら最初から、例のクライアントから手付金をもらって、それを資金に充てればよかったじゃん。」

アル「……手付金はもらわない。それがうちの鉄則よ。」

カヨコ「手付金を貰うと、クライアントの命令に従わざるを得なくなるから……って理由だったっけ?」

アル「その通り。華麗に仕事を終えてから依頼料を受け取る。この順番が崩れたら、私たちが追求するビジョンは達成できないの。」

彼女らにもやりたいことのゴールがあるみたいだね

ムツキ「ビジョン?そんなのあったっけ?」

アル「あるわよ!!法律と規律に縛られない、ハードボイルドなアウトロー!それが便利屋68のビジョンでしょう!!」

ムツキ「そうだっけ?ああ、思い出した、思い出した。」

アル「さっきカヨコが言ったように、クライアントの依頼も同じ。それが私たちを縛り付ける足枷になることもあるわ。私たちが望まない行動を強いられるかもしれないのよ。」

足枷……それに足をとられ朽ちていった人は沢山いた。……あの双剣使いも例外ではないがこの子たちは大丈夫だといいね

アル「だから依頼料は、絶対に成功報酬として受け取るの。」

カヨコ「……。」

カヨコ「そこまでプレッシャーを感じてるなら、全部投げ捨ててゲヘナに帰るのも手だよ、社長。」

アル「はあ!?」

アル「ぷ、プレッシャーだなんて言ってないわよ!ただ……ちょっとだけ……。」

ムツキ「うーん、今更帰るのは無理なんじゃ?風紀委員のやつらが黙っちゃいないよ?」

カヨコ「風紀委員……か。」

カヨコ「確かに風紀委員会は、私たちを目の上のたんこぶみたいに思ってはいるけど……。今の私たちは、やつらから逃げてきたわけじゃない。」

カヨコ「それと、そもそもうちの風紀委員会が時にキヴォトス最強とも言われてる理由は……。」

彼女たちにも恐れる人がいるんだね……。

カヨコ「風紀委員長、ヒナの存在があるから。」

カヨコ「風紀委員会の戦力の大半は、ほとんど彼女が担っていると言っても過言じゃない。百人力って言葉を体現しているような人。」

カヨコ「言い換えるなら、」

カヨコ「彼女以外の風紀委員は、大したことないってこと。」

カヨコ「計画さえきちんと練れば、十分勝算はある。」

ヒナ……その人に頼ってるみたいだね少しそんな人はきになるな……

ムツキ「そうなの?カヨコっち、そこまで考えてたんだ?」

カヨコ「いつか必ず相まみえることになるだろうから。ヒナ抜きの風紀委員会なら今アビドスにかけている労力を考えれば、難なく戦えるよ。」

カヨコ「逆に言えば、アビドスとシャーレの先生はそれぐらい侮れない相手ってこと。生徒の数が少ないってことが最大の弱点……だったんだけどねその数をあの先生は騙しでカバーしてる。私を利用して社長を動揺させたようにね。」

ムツキ「え?そんな戦い方だったかな……。」

アル「……。」

アルはなにか覚悟を決めた顔になったね

アル「……いえ、今更ゲヘナに戻るっていう選択肢はないわ。」

アル「かといって……はぁ。」

と思ったらため息をついた。私が見てる子はおもしろいね。

カヨコ「……一体何が引っかかってるの?」

ムツキ「わかったわかった。つまらない話はこれぐらいにして、アルちゃん、ご飯食べに行こうよ。お腹空いたし。」

ムツキ「ラーメン屋にする?紫関?」

カヨコ「また?」

ムツキ「気にしない気にしない。バイトちゃんは午後から入るみたいだし。鉢合わせなきゃ問題ないじゃん?」

カヨコ「まぁ……美味しかったしね。とにかく、社長を元気づけないと……。」

ムツキ「じゃあ決まりー。行こ行こ♪」

 

〜アビドス〜

教室に入ると、ホシノがノノミの膝枕で横になっていた。

ホシノ「おはよー。先生。」

ノノミ「先生、おはようございます。今日は早いですね?」

夜羽「大分リラックスしてるな。」

ホシノ「ん?リラックスしてるねって?うへ〜ノノミちゃんの膝枕は柔らかくてサイコーなんだよー。私だけの特等席だもんねー。」

誰が感想も言えと……そんなこと話してたら雪が遅れてきた。

雪「あ〜!!いいなー!!ホシノちゃん私もやってよ!ノノミちゃん!」

……来て早々これか……。

ホシノ「ダメだよー。ここは私の場所なんだから、雪ちゃんは座り心地悪そうな椅子にでも座ってねー。」

雪「そんなぁー!!」

来て早々騒がしいなコイツ。……え?俺?俺は血で椅子作ってるから問題無し。

ノノミ「私の膝は先輩専用じゃないですよう……。」

雪「いいもん!駄主の膝に座ってやる!」

……は?コイツ何を言っt

(ドカッ!)

夜羽「ぐおっ!?」

この野郎俺の膝に勢い良く座ってきやがった!

ホシノ「ふあぁ〜、みんな朝早くから元気だなぁ。」

ノノミ「のんびりできるのは久しぶりですから……今はみんな、やりたいことをやってるんでしょうね。」

そうだな。向こうでも任務任務だからほんとに久々だな。アーブルの奴がまだ許可証を取れてなさそうだしなぁ。

ノノミ「んー、シロコちゃんはきっとトレーニングでしょうし、アヤネちゃんは多分勉強しに図書館でしょうか……。」

ホシノ「ノノミちゃんは学校の掃除と教室の整頓をしてくれたよねー。うへ〜、みんな真面目だなー。」

夜羽「お前も見習ったらどうだ?」

そう俺の膝上のやつに言う

雪「私は普段頑張ってるからいいんですぅー。」

この野郎普段からソファーでゴロゴロとスイーツ食ってる奴が何を言ってるんだか。

夜羽「ホシノさんは何かしたのか?」

ホシノ「ん?私?うへ〜、私は当然ここでダラダラしてただけだよー。」

……ここにも雪みたいな奴がいたか……。

ノノミ「二人とも何か始めてみてはどうでしょう?アルバイトとか、筋トレとか。」

ノノミよ、良く言った。

ホシノ「無理無理ー、おじさんは年齢的に無理がきかない体になっちゃったもんでねー。」

雪「そうそう、私も動くような年じゃないしねー。」

ホシノはまだ学生だし雪にかんしちゃ20ちょいだろ……。

ノノミ「歳は私とほぼ変わらないですよ?」

ホシノ「うへ〜。とにかく先生も来たし、他のみんなもそろそろじゃない?そんじゃ、私ゃこの辺でドロン。」

ノノミ「あら先輩、どちらへ?」

ホシノ「うへ〜今日おじさんはオフなんでね。てきとうにサボってるから、何かあったら連絡ちょーだい、ノノミちゃん。」

そういいホシノは出てってしまった。

ノノミ「ホシノ先輩……またお昼寝しに行くみたいですね。」

夜羽「いいの?」

ノノミ「うーん、まぁいいんじゃないんでしょうか。会議はアヤネちゃんがしっかり進めてくれますから。」

ノノミ「あはは……それにしてもホシノ先輩も、以前に比べてだいぶ変わりました。」

昔ねぇ……。

夜羽「昔はどうだったんだ?」

ノノミ「え?以前はどうだったかって?」

ノノミ「今はいつも寝ぼけているような感じですが……初めて出会った頃のホシノ先輩は、常に何かに追われているようでした。」

ノノミ「何に追われていたかというと……んと、ありとあらゆることに、と言いましょうか。」

雪「……。」

ノノミ「聞いた話ですが、以前とある先輩がいたそうで……。」

ノノミ「アビドス最後の生徒会長だったらしいんですがとても頼りない人で、その人がここを去ってからすべてをホシノ先輩が引き受けることになった、と……。」

ノノミ「ホシノ先輩は当時一年生だったとか……詳しくは、私も知らないのですが。」

ノノミ「でも今は、先生たちもいますし、他の学園の生徒たちとも交流できますし……。」

ノノミ「以前だったら、他の学園と関わること自体嫌がっていたはずが……かなり丸くなりましたね。」

ノノミ「うん、きっと先生たちのおかげですね☆」

夜羽「……そいつはありがたいな。」

雪「ふふふ……褒め称えるがよいさ!」

 

ホシノ「……。」

 

〜???〜

ホシノ「……。」

???「これはこれは。」

???「お待ちしておりましたよ、暁のホル……いや、ホシノさんでしたね。これは失礼。」

ビルの中のような場で2人が話す片方はホシノもう片方は真っ黒な身体に黒スーツを着込む何か

???「いやいや、キヴォトスにはまだ馴染めていなくて。こちらへどうぞ、ホシノさん。」

ホシノが口を開く。

ホシノ「……黒服のひと、今度は何の用なのさ?」

黒服「……ふふ、状況が変わりましてね。今回は再度、アビドス最高の神秘をお持ちのホシノさんにご提案をしようと思いまして。」

ホシノ「提案?ふざけるな!!!それはもう……!!」

ホシノの怒号が響く。普段聞くことのない声だ。

黒服「まあまあ、落ち着いてください。」

黒服がホシノをなだめる。

ホシノ「……!?」

黒服「……お気に入りの映画の台詞がありましてね。今回はそれを引用してみましょう。」

(トサッ)

黒服「あなたに、決して拒めないであろう提案を一つ。」

黒服「興味深い提案だと思いますので、どうかご清聴ください。」

黒服「ククッ、クックックックッ……」




決してサボってたわけじゃないよ決してね
次回もお楽しみください!

夜羽、雪の外の世界での事件解決の小説があったら見る?(時間軸はキヴォトスから一時的に外に戻り事件に挑む)

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