能力と式神使いの嘘つき先生   作:モグラパラダイス

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伍の巻:アビドスの現状

アヤネ「お帰りなさい。雪さん、お疲れ様でした。」

雪「たっだいま〜夜羽〜みたらし団子7本ね〜]

夜羽「しれっと増やすな」

ノノミ「火急の事案だったカタカタヘルメット団の件が片付きましたね。これで一息つけそうです。」

シロコ「そうだね。これでやっと、重要な問題に集中できる。」

セリカ「うん!先生達のおかげだね、これで心置きなく全力で借金返済に取り掛かれるわ!」

セリカ「ありがとう先生、雪さん!この恩は一生忘れないから!」

は…?借金?生徒しかいない学校に?いや…一回みんなに話を聞いてみるか…

夜羽「借金返済って?」

セリカ「……あ、わわっ!」

アヤネ「そ、それは……。」

セリカ「ま、待って!!アヤネちゃん、それ以上は!」

アヤネ「……!」

ホシノ「いいんじゃない、セリカちゃん。隠すようなことじゃあるまいし。」

セリカ「か、かといって、わざわざ話すようなことでもないでしょ!」

ホシノ「別に罪を犯したとかじゃないでしょー?それに先生たちは私たちを助けてくれた大人でしよー?」

シロコ「ホシノ先輩の言う通りだよ。セリカ、先生達は信頼していいと思う。」

セリカ「そ、そりゃそうだけど、先生だって結局部外者だし!」

ホシノ「確かに先生がパパっと解決してくれるような問題じゃないかもしれないけどさ。でも、この問題に耳を傾けてくれる大人は、先生くらいしかいないじゃーん?」

ホシノ「悩みを打ち明けてみたら、何か解決法が見つかるかもよー?それとも何か他にいい方法があるのかなー、セリカちゃん?」

セリカ「う、うう……。」

セリカ「でっ、でも、さっき来たばっかりの大人でしょ!今まで大人たちが、この学校がどうなるかなんて気に留めたことなんてあった!?」

セリカ「この学校の問題は、ずっと私たちだけでどうにかしてきたじゃん!なのに今更、大人が首を突っ込んでくるなんて……。」

セリカ「私は認めない!!」

アヤネ「セリカちゃん!?」

ノノミ「私、様子を見てきます。」

 

ホシノ「……。」

ホシノ「えーと、簡単に説明すると……この学校、借金があるんだー。まぁ、ありふれた話だけどさ。」

ホシノ「でも問題はその金額で……9億円くらいあるんだよねー。」

アヤネ「9億6235万円、です。」

アヤネ「アビドス……いえ、私たち「対策委員会」が返済しなくてはならない金額です。」

アヤネ「これが返済できないと、学校は銀行の手に渡り、廃校手続きを取らざるを得なくなります。」

アヤネ「ですが、実際に完済できる可能性は0%に近く……ほとんどの生徒は諦めて、この学校と街を捨てて、去ってしまいました……。」

シロコ「そして私たちだけが残った。」

アヤネ「学校が廃校の危機に追いやられたのも、生徒がいなくなったのも、街がゴーストタウンになりつつあるのも、実はすべてこの借金のせいです。」

夜羽「その借金は何のための借金なの?」

アヤネ「借金をすることになった理由ですか?それは……。」

アヤネ「数十年前、この学区の郊外にある砂漠で砂嵐が起きたのです。」

アヤネ「この地域では以前から頻繁に砂嵐が起きていたのですが、その時の砂嵐は想像を絶する規模のものでした。」

アヤネ「その自然災害を克服するために、我が校は多額の資金を投入せざるを得ませんでした……。」

アヤネ「しかしこのような片田舎の学校に、巨額の融資をしてくれる銀行はなかなか見つからず……。」

アヤネ「学区のいたる所が砂に埋もれ、砂嵐が去ってからも砂が溜まり続けてしまい。」

シロコ「結局、悪徳金額業者に頼るしかなかった。」

アヤネ「……はい。最初のうちは、すぐに返済できる算段だったと思います。」

アヤネ「しかし砂嵐はその後も、毎年更に巨大な規模で発生し……学校の努力も虚しく、学区の状況は手がつけられないほど悪化の一途をたどりました……。」

アヤネ「……そしてついに、アビドスの半分以上が砂に呑まれて砂漠と化し借金はみるみる膨れ上がっていったのです……。」

ホシノ「……。」

シロコ「……。」

アヤネ「私たちの力だけでは、毎月の利息を返済するので精一杯で……弾薬も補給品も、底をついてしまっています。」

シロコ「セリカがあそこまで神経質になっているのは、これまで誰もこの問題にまともに向き合わなかったから。話を聞いてくれたのは、先生、あなたが初めて。」

ホシノ「……まぁ、そういうつまらない話だよ。」

雪「……少し殺気が出てるぞ。生徒の前だ抑えな。」

夜羽「……すまん。」

ホシノ「で、先生のおかげでヘルメット団っていう厄介な問題が解決したから、これからは借金返済に全力投球できようになったってわけー。」

ホシノ「もしこの委員会の顧問になってくれるとしても、借金のことは気にしなくてもいいからねー。話を聞いてくれただけでもありがたいし。」

シロコ「そえだね。先生はもう十分力になってくれた。これ以上迷惑はかけられない。」

夜羽「困った生徒置いて戻るなんてできんな。    んなことしたらあいつに殴られるしな(小声)」

アヤネ「そ、それって……。」

アヤネ「あ、はい!よろしくお願いします、先生!」

ホシノ「へぇ、先生も変わり者だねー。こんな面倒な事に自分から首を突っ込もうなんて。」

雪「コイツのコレはもとからだけど能力者は頭ぶっ飛んだ奴が多いしね〜。」

アヤネ「良かった……「シャーレ」が力になってくれるなんて。これで私たちも、希望を持って良いんですよね?」

シロコ「そうだね。希望が見えてくるかもしれない。」

セリカ「……。」

セリカ「……ちぇっ。」

ノノミ「セリカちゃん……どこにいるのかしら……。」




今回はほぼほぼ原作通りですね〜
次回もお楽しみに!

夜羽、雪の外の世界での事件解決の小説があったら見る?(時間軸はキヴォトスから一時的に外に戻り事件に挑む)

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