とりあえず、話の流れとしてはアニメは3話分で1話ですが…その1話分が1話という構図になります。キミプリのは原作1話を前半後半を目安で分けてますけど、ばっどがーるは1話丸ごとやれるだけの尺に収まってるのでキミプリのよりは書きやすいかなと思ってます。どっちに本腰入れるかはまあ…その日の気分次第ですね。
こんな感じですけど、また後書きにてお会いしましょう!
side主人公
俺の名前は優谷秀(ゆうたにしゅう)、藤ヶ咲高校に通う高校2年生だ。趣味はこれってのは特にないが、成績は優秀でスポーツも無難で眼鏡しかトレードマークのない普通人間と言えば良いだろうか…何しろ藤ヶ咲は偏差値が高い私立だからな。そこに進める程度頭は良いと自負してるし通知表の成績も良い、それは客観的にも誇れることだろう。
「お兄ちゃん、おはよ〜。」
そんなこんなで俺が悠々と朝飯のトーストを食べていると、妹の優谷優が食卓にやって来る…のだが、何やら様子がおかしい。髪型は変わらないものの内側がピンクのツートンカラーに染めてるし、耳には昨日まで開けてなかったピアスをつけてダボダボのジャージを制服の上から着ていた。昨日までは何もかもがまともな妹がどうしたと言うのだ!?まさか、ロシア革命レベルの変革が優の身に急に起きたと言うのか?
「おは…よう。どうしたんだ、優?制服の上から着てるダボダボのジャージはまあともかくとして、髪はまだ弁明の余地があるにしてもピアスは校則違反だろ…生徒指導か風紀委員に怒られるぞ?」
「あら、気づいちゃいました?実はね…このジャージ自分で伸ばしたんだ。それと校則違反に関しては大丈夫、耳のピアスはクリップだし!もしも怒られても別に問題ないよ。だって、私は今日からバッドガールだからね♪」
俺が心配をすると優は目つき鋭くドヤ顔でバッドガール…すなわち不良少女になったと宣言する。なるほど、意味が分からん!何をもって不良少女に妹が目覚めたのだろうか?優等生とこれって縁がないのに何を四天王…(H〇K〇KI〇ネタ)
「とりあえず、話は大体分かった(分かってない)…で、どうして優等生キャラのお前が不良に目覚めたんだ?優の人間性とは真逆なんだぞ…本当に覚悟があるのか?」
「覚悟も何もできてるよ。私は涼ちゃんを参考にして水鳥先輩がどうしたら振り向いてくださるのか研究したんだ…そして、決めたの。涼ちゃんみたいにワルになるってね!」
優はトーストを食べながら水鳥先輩がどうしたら振り向いてくれるのかの研究結果を発表して行き着いた答えを結果として具現化する。ちなみに、『水鳥先輩』というのは俺の1つ先輩でウチの学校の風紀委員長をやっていて学校のマドンナとして崇められてるお方で『涼ちゃん』というのは俺達の幼馴染にして親友のことである。
「いや、そもそも涼は不良じゃねえだろ。そういう見た目してるけど中身はしっかり…はしてるぞ?それと、優等生の俺はどうなるんだ?何も悪いことしてなくても水鳥先輩は俺に話しかけてくれるけど…」
「お兄ちゃんは生徒会役員だから相手されて当然でしょ?でも、私は生徒会でも何でもない一般生徒…高嶺の花の水鳥先輩が振り向いてくれるなんてありえないし、自ら話しかけるなんて恐れ多いよ!」
優は自分の立場を踏まえて勝手に水鳥先輩に対して怯んでしまう。コイツは水鳥先輩のファン達の中でもかなり厄介だなと思うことが度々あったのだが、もう我が妹ながら究極の厄介オタクだと言わざるをえない…だから、生徒会役員として水鳥先輩と仲良くしてる俺のことをどこかで快く思っていないのだ。こんな歪んだ妹を持った俺が恥ずかしいというか申し訳なくてむしろ水鳥先輩に会わせることが怖く感じてしまう。
「とりあえず、ワルになるのは勝手だが悪目立ちすんなよ?俺は生徒会の人間だから妹のお前が問題を起こすと変な目で見られるし生徒会の信頼問題にも関わるからな…」
「はーい、そこは心得てますよ〜。お兄ちゃんは心配性だなぁ…」
とりあえず、優に問題を起こさないように釘を刺すことには成功。何も変なことをしなければ良いのだが、ウチの妹はテンパると奇行に走る癖がある…そこら辺も兄の俺がコントロールしないとな。
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それから朝飯とか歯磨きとかを済ませて家を出てバスに揺られ最寄りのバス停でバスを降りる。その間、優は同じ学校に通う生徒達から注目されまくっていた…
「あの子、ちっちゃくて可愛い♪」
「髪の色ピンクだ!中学生?」
「しかも横には生徒会役員の優谷くんもいる!あの子何者!?」
(参ったな、優だけじゃなくて俺まで目立ってやがる。なるべく目立ちたくねえのに…このアホ妹が不良少女にイメチェン(?)するから!)
「ごめんね、お兄ちゃん…私のせいでお兄ちゃんまで変に目立って。」
優は泣きそうな目をして俺に目立ってしまったことを謝る。やっぱり真面目なコイツにワルは向いていないみたいで信念も目に見えてブレが生じており、既に優の心の骨は疲労骨折しているようだ。
「いや、気にすんな…俺はモーマンタイだ。それに、悪い意味で目立ってるわけじゃねえからさ…」
「ありがとう、お兄ちゃん…少し元気が出たよ。」
「なら良かった。それにしても、優…背伸びたのか?いつもより大きくなった気がするけど。」
「気づいちゃった?実はね、巨大消しゴムをソールに装着して底上げしたんだ。これで身長も高く見えてみんな恐れちゃうかも?」
すっかり元気を取り戻した優は身長がいつもより高く見えた秘密を打ち明かす。しかし、俺は心の中でダサいと思ってしまった…底上げが消しゴムとかいつもの145.5cmの身長が147とかそれぐらいにしかなんねえし発想が何よりもダサい。でも、これは口に出して言わないようにしよう…また優の心がブレてしまうからな。とにかく、ルールの範疇であるならばコイツのやりたいことは全てやらせるべきだと兄として俺は常に決めているのだ…
「そうなんだ。とりあえず、校門も見えてきたし学校へ…「お兄ちゃん、隠れて!」…ええっ!?」
俺が校門を通ってこのまま学校に行こうとしたその時、優によって物陰に引き込まれる。本当にコイツは何がしたいんだ…校門には風紀委員長の水鳥亜鳥先輩がいるのなら堂々とそこでワル自慢して振り向かせれば良いものを。優の臆病なところがここで出てしまう形となった…ちなみに、水鳥先輩はウチの学校のマドンナで赤髪ロングヘアーを結んでいて身長も高くスタイルも良く顔つきも美人で一部界隈では『アトリスト』と呼ばれるファンクラブというか宗教団体もあるとかないとか。
「どうしたんだ、優…バッドガールアピールして水鳥先輩を振り向かせたいんだろ?どうして隠れる!」
「いや、いざ本人を前にすると緊張しちゃって…それにしても水鳥亜鳥先輩、今日も素敵〜♪」
「優、また飽きもせず見てるの?おまけに秀兄も巻き込んじゃって…」
優が水鳥先輩に見とれていると背後から俺達の幼馴染で親友の涼谷涼が声をかけて優の頭をわしゃわしゃする。彼女は生まれながらの金髪で目つきが悪い上に口調も荒いことから『不良少女』なんて噂も飛び交うぐらい周りから恐れられているが、実際はクールな常識人で可愛いものに弱いどこにでもいる普通の女の子。俺のことを『秀兄』と呼んで慕っている。中学の時の成績は藤ヶ咲に進学するには厳しいものだったが、俺の教えと本人の努力の甲斐もあって今年も俺達は同じ学校になったわけだ…
「涼ちゃん、わしゃわしゃしないで!」
「おはよう、涼。悪ぃな…ちょっと優の臆病ムーブに付き合わされて。」
「おはよう、秀兄は気にしないで。どうせ優をほっとけなかったんでしょ?水鳥亜鳥…才色兼備を体現したような風紀委員長。男女問わず人気の高いまさに3年のアイドル…優みたいなストーカーも結構いるらしいよ?」
「わ、私は違うよ!私のは警備、先輩をつけ回す不審者がいないか見てるの!」
「とりあえず1名発見したな…」
「不審者どこ!?」
「優、悪いがそれも不審者扱いなんだよ。こうなると兄の俺でも救えねえぞ…」
「ええっ、私!?」
「とりあえず、そんな風にコソコソせずに秀兄のように堂々と話しかければ良いのに…どうしてできないの?」
「無理だよ!お兄ちゃんは生徒会役員だから水鳥先輩に話しかけれる権利があるけど、私なんかが話しかけるなんてそんなの不遜罪で罰せられるよ!!」
「大奥かよ…」
「いや、生徒会だろうと何だろうと関係ねえよ…あの人は人間だったら絶対話し相手になってくれるからな。懐が深いんだよ、水鳥先輩は…」
「そうなの?」
「それよりも…優は不良のつもりでイメチェンしてきたつもりだけど、普通にしてた方が印象良くない?」
「普通?」
「優は元から可愛いんだし…」
涼は少し照れ臭そうにしながらも俺の意見を代弁してるかのようにありのままの優を褒めて道を戻そうとする。涼、よく言ってくれた!優等生で小動物のように可愛い今までの方がむしろ水鳥先輩が振り向いてくれると俺も初めてイメチェン後の姿を見た段階から思ってたからな…
「それはダメ。」
「えっ?」
「どうしてだ?もう今さらだけど、正直本音を言うと俺も涼の言う通りに今までの方が良いと思うんだが…」
「路傍の石だよ。涼ちゃん、お兄ちゃん…」
「「は?」」
「風紀委員長の先輩にとって良い子など当たり前の存在。良い子の私ではただの石ころが増えたに過ぎないの!」
「よく分からんが、皆さんに謝れ!」
「えっ、俺…石ころなのか?」
「秀兄もとんちんかんなのを鵜呑みにしない!」
「さーせん…」
優の良い子石ころ理論に対して涼はツッコミを入れ、俺も石ころと言われて混乱したが何とか道を戻してくれた…本当に涼の存在って偉大だよな。とんでもないところへぶっ飛んでも軌道修正してくれるのだから…年下ながら頼もしい存在である。
「どうせ石なら私は平らで良い感じの石になって先輩に河原で投げられたい!」
「まあ、優の意気込みは分かったよ…でも、流石に今日の恰好はまずいんじゃない?校則とか…」
「ああ、実はコイツの恰好は校則に何一つ引っかかってねえんだよ…例えばピアスなんかよく見たら単なるクリップだし、ジャージのダボダボ感は優が自ら引き伸ばしたらしいし、厚底も消しゴムでかさ増しなんだよな。」
「…という感じなんですよ。どうかな、涼ちゃん?」
「うん、ちょっと今度から少し離れて歩くわ…」
「えっ、何で?」
俺が代わりに優の不良化の工夫を代わりに説明すると涼はドン引きしたような表情になって優と距離を置く宣言をする。それもそうだ、ハッキリ言ってどれもダサいしひよってるしな。中途半端なやつと絡むとろくなもんじゃねえだろうし…
「はぁ…正直、私は涼ちゃんの見た目が羨ましいよ。」
「そ、そうかな?」
優が涼の見た目を羨ましがると当の本人は照れてしまいタジタジになってしまう。いくら相手が親友で同性だとしても自分の見た目を褒められるのは照れるものである…俺も優から褒められたり羨ましがられることもしばしばだが未だに少し慣れない。
「そうだよ!元々髪は金だし、黙ってたら不機嫌になる目つき、ところどころ見え隠れする柄の悪さ…演技する必要ないもんね?ナチュラルボーンアウトロー!」
「…」
優が涼のワル要素を褒め(?)ると涼は笑顔のまま怒りのオーラを発する。やばい…これはマジで怒る5秒前だ。広〇涼〇さんの新曲か何かか!?涼を怒らせたら地球が滅びちまう!
「涼、ここは堪えろ!とりあえず、もうそろそろホームルーム始まるから行くぞ?」
「じゃあ、秀兄と私だけでも行こっか…優なんかほっといて。」
俺は涼に導かれて一足先に学校へと向かうことに…優は水鳥先輩がいるという緊張感から動けずで抜け駆けという形で置き去りしてしまいそうだ。
「ああっ…涼ちゃん、お兄ちゃん!何で?」
「喧嘩売ってくれた仕返しだ。一人で行って痛い目でも見ちゃえ、べっ♪」
涼は優に対して挑発し、べっと舌を出して完全に彼女を煽る。どうやら売られた喧嘩(?)を涼は買ったようだ…まあ、俺や優からすればそれを口には出さなかったので何のこっちゃだけどな。
「け、喧嘩を売った!?何のこと?一緒に行こうよ!涼ちゃんとお兄ちゃんがいなかったらいざという時に誰を盾にすれば良いの?」
「悪ぃ…涼は先に行っててくれ。俺は優にやっぱ付き添うわ。」
「秀兄…本当にお人好しなんだから。好きにすれば?」
俺は涼を先に行かせて一旦戻ってから優に付き添うことにした。妹が困ってるところを見てしまうと兄として放置なんてできねえからな…
「ごめんな、優…一緒に行こうぜ?俺はお前を一生裏切らねえからな。」
「お兄ちゃん…ありがとう!私、頑張って水鳥先輩に声をかけてみるね。」
「ああ、先輩側をお前は歩け!困った時は俺がサポートしてやるよ。」
そして、意を決した優と俺は校門に向かって堂々と歩いていく。水鳥先輩からしてこの不良のなり損ないの妹はどう映るのだろうか?反応は少し怖いが、まあ校則は違反してないと思うから大丈夫ではあるはず。一歩、また一歩…校門と水鳥先輩は目の前まで迫った。
「おはよう、優谷くん。」
「おはようございます!」
「おはようございます…」
「あっ、優谷くんと一緒にいるそこの君…ちょっと待って?」
「な、何ですか!?」
すると、水鳥先輩は優に声をかける。これを受けた優は驚いてしまい動揺…ついに彼女にとっての憧れから声をかけられて緊張を隠せない。
「校則は…」
「それは大丈夫よ…ちゃんと守ってくれてるんでしょ?」
「コヒュッ!?」
(また出たよ…コイツ、ハートを撃ち抜かれると『コヒュッ』って謎の声が出るんだよな。)
「髪はエクステだし、厚底の靴もよく見たら消しゴムだし、緩いジャージも問題ないわ。それに、この耳のピアスもね♪」
水鳥先輩は優に近づいては優しい声色で語りかけ、優の耳を触る。触られた彼女はもうタジタジでもう平然としてはいられない様子…もう逃げ場もなく顔も赤いし、パニック状態。あともう一押しすれば好かれるチャンスだが…優は何もできなくなっていた。
「これ、自分で作ったの?」
「は、はい…」
「可愛いな、ちょっと私も欲しいかも。」
「わ、分かりました。鉄工所に行って型から作ってきます!」
「そこまでしなくて良いわ…あら、首のタトゥー?」
すると、水鳥先輩は優の首元に狙いを定める。その首元には昨日、涼と俺に自慢していた星のタトゥーシールが貼ってあるのだが…まさか剥がし忘れたのか!?このバカ妹!
「も、申し訳ありません!これはタトゥーシールでしてコイツが昨日俺に自慢したまま剥がすのを忘れてたんです…」
「そうなの?ところで、優谷くん…この子とは知り合い?」
「ええ、コイツは俺の妹で名前は優谷優って言うんです。昨日までは真面目な優等生だったのですが、憧れの人に振り向いてほしいという理由から不良になろうとしてたんですよね…アハハ。」
「お兄ちゃん!?」
「ふぅん、そうなのね。それじゃあ今回のことは見逃してあげる…優ちゃん、とても可愛いし。」
「可愛い…コヒュッ!?」
優は憧れの水鳥先輩から可愛いと言われてまたコヒュってしまう。本当にウチの妹は情緒不安定というか…何かこういうところが小動物みたいで可愛いな思ってしまうものだ。
「ありがとうございます。すみませんね…お忙しい中足止めして。」
「気にしないで。それじゃあ、優谷くん…じゃなかった、秀くん。妹の優ちゃんのことよろしくね♪」
「し、秀くん…コヒュッ!?」
しまった…俺もついうっかりコヒュってしまった。あの美人な水鳥先輩から名前呼びされるとかマジで不意打ちすぎる…やっぱり俺と優は兄妹なんだな。そんな中で水鳥先輩は挨拶&身だしなみチェックを終えて教室へと戻っていく。水鳥先輩、あなたって人はずるいですよ…俺はあの人に思わず惚れそうになってしまうのだった。
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「おはよう…優谷くん、今日は随分遅かったじゃないか。どうしたんだい?」
教室に入ると俺のライバルを自称するクラスメイトの狩栖斗真(かりすとうま)が真っ先に声をかける。コイツは本当に面倒なやつで俺が学校のマドンナである水鳥先輩と仲良くしてることから学校一のイケメン(自称)である狩栖は俺のことをライバル視しているのだ…
「別に何でもねえよ。ちょっと水鳥先輩に呼び止められて話してただけだ…」
「また水鳥先輩か。君は本当に水鳥先輩が好きなようだね…でも、君に水鳥先輩は渡さないよ?最後に勝ち取るのは学校一の美男子であるこの僕、狩栖斗真様だからね!」
「好きに言っとけ。そんなに水鳥先輩が好きなのならアトリストと一緒に崇拝しとけよ…それか生徒会に入った方がもっと仲良くなるには早いぞ?」
「あんな下品なやつらと僕を一緒にしないでくれたまえ。僕はアトリストの群れに入らなくても生徒会に入らなくても水鳥先輩を落とせる自信がある…僕の全てに触れればあの人はイチコロだよ。優谷くんは所詮同じ生徒会という縁で仲良くなっているだけだ…残念だね。」
狩栖は相も変わらず鼻につくようなナルシストっぷりを俺に見せつける。そういう自信があるわりにコイツ水鳥先輩に話しかけすらしねえんだよな…マジで口だけ男だ。学校一のイケメンも自称してるけど周りの女子の評価は『見た目がかっこいいだけの中身なし男』だからな?そんなやつに水鳥先輩が惚れるなんてありえない話だ。
「あの、おはよう…優谷くん。」
ちょうどその時、クラスメイトの瑠璃葉るらが俺に声をかける。彼女は愛らしい顔立ちをしていて身長は低いながらも学校はともかくクラスの中で1番巨乳な女子で動画配信やモデルもやっているらしい…まあ、そのコンテンツは特に俺は興味ないので見向きもしていないが何やら彼女は俺に懐いているようだ。
「瑠璃葉、どうしたんだ?」
「その…あのね、今日の夜にるーの配信があるんだ。今度こそ優谷くんに見てほしいなと思って…チャンネル登録しろとまでは言わないし、スパチャもしなくて良いからコメントしてくれたら反応するよ?だから…るーのこと観てくれる?」
瑠璃葉は少し顔を赤くして緊張した面持ちで俺に配信を観てほしいとお願いする。これまではちょっと都合をつけて断ってきたのだが、今回はちょっと希望を持たせることにした。
「分かった…もし忙しくなかったら観ることにするよ。お前がどれだけ人気なのか確かめさせてくれるか?」
「本当に?ありがとう…また夜待ってるね!」
そう言って瑠璃葉は自分の席へと嬉しそうに戻っていく。まあ、配信は恐らく観ることはないだろう…瑠璃葉は(自称)学校のアイドルではあるが、俺はアイドルとかそういうのに特に興味はないしクラスメイトをそんな風に意識したことすらない。でも、俺の中で水鳥先輩はマドンナとして一目は置いている。
「瑠璃葉さんにもモテモテで良いじゃないか。まあ、僕のモテモテ度には遠く及ばないけどね…」
「別にモテてるとか思ってねえよ。俺なんか勉強と生徒会役員であることしか取り柄のない凡人だし…」
「本当に君は謙虚だな、そんなところを僕は尊敬するよ。」
「うるせぇ…ほら、チャイム鳴ったから席に着け。」
「はいはい。それじゃあ、また後でね?」
朝のホームルームの始まりを告げるチャイムが鳴ってやっと狩栖は自分の席に戻った。本当に俺の周りには厄介なやつばかりだ…まあ、こんな中かもしれないけども俺は楽しくやっている。こんな俺のことをこれからもよろしくな!
優谷秀(ゆうたにしゅう)
(脳内)CV:大塚剛央
身長:176cm
体重:53kg
誕生日:8月9日
年齢:満17歳
見た目イメージ:『推しの子』のアクアを黒髪にして眼鏡をかけさせた感じ
この物語の主人公で優の兄。藤ヶ咲高校に通う高校2年生で自分では生徒会役員であることと成績が良いことしか取り柄のないとは分析するも実際はかなりのイケメンで裏では藤ヶ咲イケメン四天王として崇められている模様。性格は表ではクールに振る舞っているものの妹等の仲良い人間には過度に優しくノリは決して悪い方ではない。ただ、アイドルとかそういうのに興味はなくて趣味もこれというものはなし…それでも学校のマドンナで生徒会でも一緒に行動する亜鳥のことは少し気になっている。妹の優同様に過呼吸になると『コヒュッ』という声が出てしまう。
狩栖斗真(かりすとうま)
(脳内)CV:小林千晃
身長:180cm
体重:57kg
誕生日:6月4日
年齢:満17歳
見た目イメージ:『プリンセッション・オーケストラ』のカリスト
秀のクラスメイトで(自称)学校一のイケメン。目標は『水鳥亜鳥を彼女にすること』でその障害となる生徒会役員にしてクラスメイトの秀をライバル視している。イケメンであることは確かであるがナルシスト気質が強く裏ではかなり嫌われている模様。彼自身の中では女子からモテていると思っており、自信も手応えも勝手に掴んでいて、亜鳥の周りにいるアトリストや生徒会の人間はみんな『下品なやつら』と見下している。
いかがでしたか?今回から始まったわけですが、なかなかドタバタしてましたね…とりあえず、秀のポジションとしてはツッコミ兼ボケで涼ちゃんに関しては原作同様ツッコミ多めという感じでやっていきます。秀もたまに優ちゃんと一緒にボケたりするのもたまにあるのでそこら辺も楽しみにしてくださると嬉しいですね!亜鳥ちゃんや原作より先に出たるーちゃんとの関係も楽しみにしていてください。
あと、余談ですが…メインオブメインの脳内キャスト陣はアイムエンタープライズ勢で固めました。秀が大塚剛央くん、優ちゃんが橘杏咲ちゃん、涼ちゃんが松岡美里ちゃんなのでね…これは狙ってました。こんな感じで次回もお楽しみに♪
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