ぐっどぼーいの俺とばっどがーるな妹   作:寿垣遥生

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遥生です。今回はばっどがーるの番ですが、天狼群の1stライブが決まりましたね!先日の公式配信で優ちゃんの杏咲ちゃんと亜鳥ちゃんの初奈ちゃんによって発表されました。いやぁ⋯僕はアニメ2期決定かと思いましたけど、2期への道は遠いようです。その前にライブをやることが決まったのでまあばっどがーるは終わらへんで〜って意思表示かと思います。あと、最近ばっどがーるの公式か肉丸先生のXかは忘れましたけども肉丸先生描き下ろしの天狼群の声優バージョンのイラストが良かったですなぁ⋯みんな可愛いですけど、個人的にはばっどがーるの推しの涼ちゃんをやってる(松岡)美里ちゃんのへそ出し衣装姿がもうモデルかって感じでスタイルが良かったんですよね。美里ちゃんってキミプリのライブの時でもタカミナと共に衣装の肩出しを拒まなかったし⋯天狼群ではへそ出し衣装も着るという。この子、肌の露出も拒まないって堂々としてるなって思いますよ⋯こりゃあ来年には水着グラビアも待ったなしかな?でも、美里ちゃんは今年の夏がアグレッシブすぎたか体調崩してしまいがちになりまして⋯何とかキミプリの収録も佳境というか今月中にはクランクアップかなと思いますが、どうなるんでしょうね?今年頑張った分来年は仕事量を少しセーブしても良いんじゃないかと思います。若いからやらなきゃいけないんじゃないですからね?でも、更なる飛躍は期待したいです。

そんなこんなで美里ちゃんの話で長くなりましたが、今回からアニメの6話分に突入します。原作では優ちゃんが主軸でしたけど、こっちでは涼ちゃんもかなり軸になっていて⋯今後の展開が定まるかなと思ってます。そして、この前は6話分の最後にメインヒロインを発表しようかと思いましたけども⋯書いてみてこれは前倒ししようと判断し、今回の後書きにてメインヒロインを発表いたします。投稿されたらタグが更新されてると思うのでそれを見た上で今後もお楽しみください!

では、また後書きにて⋯


#16 大暴力時代!?

side秀

 

「時代はさ、暴力なんだよ。」

 

 昼休みのこと、突然優は腕を組みながらとんでもなく時代と逆行していることを言い出す。時代は暴力?今はそういうことがコンプラ的にも社会的にもダメな時代にそれを言って何事だろうか?俺と涼は開いた口が塞がらないぐらいに呆れた。

 

「優、どうしたんだよ急に⋯頭でも打ったか?」

 

「頭は打ってないよ、お兄ちゃん?それでね⋯先輩にワルアピールするために色々やってきたけど、気づいたよ。暴力なくしてワルは語れないことに!」

 

「今さら?⋯で、今回は何の影響を受けたん?」

 

「えっ?カッコウの産卵。」

 

「「何でだよ⋯」」

 

 涼が何の影響を受けて暴力の時代と発言したのか理由を訊ねると、優は『カッコウの産卵』と答える。どこから鳥の産卵から暴力に結びつくのだろうか?まったく紐の繋がりが見えない⋯

 

「いやいや、カッコウなめたらアカンて!」

 

「エセ関西弁やめろ、怒られるぞ?」

 

「何で?」

 

「当たり前だろ⋯どこの地方の人にしても地元の方言をバカにされたら怒るはずだぜ?(まあ、涼は中の人が兵庫出身だけどな。)」

 

「それはどうでも良いとして⋯あいつら、オオヨシキリの巣に卵を産んだ挙句、先に産まれてオオヨシキリの卵全てを叩き落とすんだよ!?」

 

(本当に極悪だな⋯)

 

「そんな私もオオヨシキリの巣に産まれた際、暴力をかざせる存在になりたいのです!」

 

「ねえよ、そんな際。」

 

 そんなこんなで俺と涼は優の理屈を一通り聞いたが、本当に何を言ってるのかよく分からない⋯何を学べばこういう答えに辿り着くのか?こいつの思考回路はおかしい。

 

「それじゃあ早速、お兄ちゃん⋯暴力するから指導して!」

 

「いや、俺はそういう柄じゃねえし何でも詳しいと思うなよ?こういうことは涼に聞けって⋯」

 

「ちょっ、秀兄!?」

 

「そっか。お兄ちゃんは良い子で優しいもんね⋯じゃあ、涼ちゃんよろしく!」

 

「ええっ⋯ってか、どうして私が詳しい風になるんだよ?」

 

「何をおっしゃいますか。トロと言えばマグロじゃん?花見と言えば桜じゃん。暴力と言えば涼ちゃんじゃん!」

 

「まあ、確かに⋯不良っぽい見た目だからこういうのに詳しかったり?いてっ!?」

 

「あいたっ!」

 

 俺と優が涼のことで盛り上がると、涼から両手でそれぞれにチョップされてしまう。不良っぽいだのどうのこうのは冗談半分にしてもちょっと乱暴なのは冗談半分でなくガチである。

 

「そもそも私は不良じゃないし。とにかく、優⋯私が見てやるからここに殴ってみ?」

 

 涼は少し面倒くさがりながらも両手をパンチミット代わりに優の前に差し出す。こういうところは本当に優のお姉さん的存在と言っても良いのだろうか⋯ノリは悪くないどころかドライな感じからは信じられないぐらいノリは良いのだ。俺達が相手の時限定だがな⋯

 

「良いの?手が粉砕しても恨みっこなしだからね♪」

 

「末代まで恨むわ⋯さあ、来い!」

 

 そんなこんなで涼が構えると、優が彼女の手に向かってパンチを右左交互に打っていく。しかし、人を殴り慣れてないのか優のパンチはなかなかなレベルに弱い⋯それでも一生懸命に涼の手にパンチを打ち込む姿にワルを極めたい真っ直ぐな気持ちが伝わる。こういう熱量は何かみんなのために使えないものだろうか?

 

「デュ、デュ!」

 

「弱いぞ〜?もっと強く!」

 

「よーし、行くよ〜?ギャラクティカ・ハートブレイク!レインボーバーニングッ!!」

 

 そして、優は声が似ているプリンセス・ミー〇ィア張りの迫力で渾身の一撃を涼に向けて放つ。しかし、そのパンチによって彼女は右の手首を捻ってしまった。何て弱すぎる手首だ⋯我が妹ながら情けない。

 

「全治2週間の捻挫でした。」

 

(このバカ妹め⋯どんだけ軟弱なんだよ!)

 

「あっ、優ちゃん!それと秀くんと涼風さんも♪」

 

 ひとまず優が処置をしてもらったタイミングで水鳥先輩が俺達に声をかけてからやって来る。これで怪我で傷心の優も立ち直れそうか⋯

 

「せ、先輩!?」

 

「どうしたの、それ?」

 

「実はさっき優が右手首を捻挫してしまったんですよね⋯全治2週間なんです。」

 

「捻挫?もしかして、優ちゃん⋯またやんちゃしたの?」

 

「えっ、は⋯はい。名誉の負傷をしてしまいまして⋯」

 

「大変ね⋯あっ!じゃあ、ちょっと手を貸して?」

 

「えっ?」

 

 すると、水鳥先輩は優の負傷した右手に自らの手を添える。何をするのかは大体察してはいるが、こんなことをしたら優がぶっ壊れるって⋯

 

「痛いの痛いの飛んでけ〜♪」

 

「コヒュッ!?」

 

「優ちゃん!?」

 

 そして、案の定先輩が手をさすって祈ると優は予想通りにコヒュってしまい反対の怪我していない手をついた時にまた手首を捻ってしまう⋯言わんこっちゃない。

 

「倒れた衝撃でもう片方も捻挫しました。」

 

「ごめんね!私のせいで⋯」

 

「いえ、先輩のせいじゃないですよ。優、お前弱すぎだろ⋯これだから運動して身体を鍛えろって何度も言ったのに。この運動音痴&嫌いめ⋯」

 

「ごめんなさい、お兄ちゃん⋯ちゃんと明日までに関節繋げて運動するね?」

 

(いや、無茶言うなよ⋯全治2週間×2だし今から鍛えても手遅れだからな?)

 

「あっ、そうだ⋯お詫びに優ちゃんのお手伝いするわ♪」

 

「ええっ!?そんな不敬なことを⋯!」

 

「良いから良いから、ご飯まだでしょ?早速食堂行きましょ!」

 

 そうして両手を怪我した優は水鳥先輩に背中を押されて食堂へと向かう。その様子を涼は何やら妬ましいような感じで見ていたが、やはり彼女からしたら先輩は目の上のたんこぶで優の傍にいたい気持ちの強さが明らかに顔からも出ている。涼にとって優は独り占めしたいぐらいの存在だもんな⋯

 

「冷ますからちょっと待ってね?」

 

 そんなこんなで俺達は今回は水鳥先輩も加えて4人でお昼を食べることに⋯今回、先輩が優に食べさせるのは唐揚げ定食(というかみんなお揃い)である。唐揚げなら食べさせやすいし、美味しいし⋯色んな面で最高の料理だ。

 

「ふー、ふー⋯」

 

(水鳥先輩が唐揚げを優のために冷ましてる!ちくしょう、何て羨ましいんだ⋯俺も手を怪我したら先輩にこんなことをして貰えるのか?優、頼むからそこ変わってくれ!)

 

「はい、あーん♪」

 

「⋯唐揚げになりたい。」

 

「えっ?」

 

「いえ、何でも!」

 

「じゃ、じゃあ⋯あーん♪」

 

「あむっ、美味しいです!」

 

 そんなこんなで優は水鳥先輩から差し出された唐揚げを食べる。すると、彼女は感無量なのか涙を流して喜ぶ⋯ああ、こんなことなら1日だけでも優と入れ替わりたい。同じ女の子だからの特権か、それとも優をあーんするだけの価値のある人間だと思っているのか。どっちにしても俺は羨望やら嫉妬やら色々込み上げてきた。

 

「秀兄⋯」

 

「えっ、涼?」

 

 俺が優と水鳥先輩の様子を見ている中で涼から声をかけられ、彼女の方を向くと照れくさそうにしながらも涼が箸で唐揚げを持って待ち構えていた⋯もしかして?いや、まさかね。

 

「あんた、これをしてほしいと思ってたんでしょ?私で良かったら、その⋯してあげる。あーんって⋯」

 

「いや、何を言ってるんだ?俺はガキじゃねえんだぞ⋯自分で食べれるっての。」

 

「そう言ってたわりに優が鳥先からあーんされてるところを見てて鼻の下伸ばしてたじゃん⋯私にはお見通しだから。」

 

(バレてたか⋯こいつ、俺のことになると勘が鋭いな。俺の心も何もかも読んできやがる。)

 

「ほら、ごねてないで素直に食べなって⋯唐揚げが冷めるよ?」

 

「し、仕方ねえな…あーん。うん、美味しい⋯」

 

「そう?嬉しい♪」

 

 俺は涼の箸に触れて間接キスになるのを避けながら差し出された唐揚げを食べる。そうしたら、何故だかいつもの唐揚げよりも美味しく感じた⋯これは彼女の愛の力なのだろうか?美味しそうに食べる俺を見て涼は思わず微笑んだ。

 

「あらあら、涼風さんと秀くんったら。人前で堂々とあーんするなんて⋯お熱いのね?」

 

「なっ!?いや、これは⋯」

 

「別に⋯あんたらと秀兄を見てたらムカついたんで。私もあーんしてもらって良いっすか?鳥先の唐揚げ美味しそうなんで。」

 

「あら、じゃあ⋯」

 

「ダメだよ!先輩は、先輩は…カッコウコウ!」

 

 優は水鳥先輩からあーんされようとした涼に怒り狂う。しかし、あまりのゲージの振り切り具合からか語彙力を失ってカッコウと化してしまった。

 

「優ちゃんったら⋯まるで嫉妬してる水花みたいで可愛い♪」

 

「「水花?」」

 

 涼に怒っている優を見て水鳥先輩は彼女の妹の水花さんのようだとクスッと笑う。しかし、優と涼はその名を聞いてピンと来ないのか声を揃えて疑問に思った。恐らく会ったことないから無理もないだろう⋯

 

「ああ、水花ってのは水鳥先輩の妹さんの名前だよ。前に妹がいるって話してただろ?」

 

「そうだった!神の妹⋯そんな名前なんだね。」

 

「私も妹も人間よ⋯優ちゃん?」

 

「そういえば、そんな話もしてたような⋯」

 

「涼も水鳥先輩の妹さんに会いたいのか?」

 

「いや、私は遠慮しとく。おかしな鳥先の妹だからどうせろくなやつじゃなさそうだし⋯」

 

「もう、失礼しちゃうわね⋯そんな涼風さんには美味しい唐揚げを食べさせて分からせてやるんだから!ほら、あーん♪」

 

「いや、さっきのは冗談なもので⋯秀兄、優、助けて!」

 

「いや、もうこのまま食べろよ。女の子同士だろ?恥ずかしがらなくて良いじゃねえか⋯遠慮すんなって。」

 

「涼ちゃん、唐揚げ食べたら許さない⋯!」

 

「どうしろと!?」

 

「ほら、涼風さーん♪」

 

「ひ、ひい⋯」

 

 そして、水鳥先輩に迫られた涼は逃げ場を失ってしまいとうとう彼女が差し出した唐揚げを口にする。普段は強気でも本当に押されると弱いのが涼の弱点で可愛いものだ⋯結局、この昼休みはドッタンバッタン大騒ぎで幕を下ろした。ああ、疲れる⋯

 

 

 

 

~~~~~~~~

 

 

 

 

 それから午後の授業を終えた後の放課後、今日は特に生徒会の活動もないので3人で帰る⋯のだが、方向の違う水鳥先輩がわざわざ学校の最寄りのバス停まで優の荷物を持ってくれたのだ。後輩が生徒会の人間にして誰もが恐れる風紀委員長に荷物を持たせるってまず考えられないことで周囲の生徒達も何事かという目で見ていたのは言うまでもない。

 

「よし、今日はこんなところかな?」

 

「あ、ありがとうございました!」

 

「別に、私が全部やるからいらなかったのに⋯」

 

「もう、涼ちゃん!」

 

「わざわざすみませんでした。俺の妹のためにここまで尽くしてくださって⋯周りがザワついてましたけど気になりませんでしたか?」

 

「ううん、大丈夫。優ちゃんは怪我してたんだもん⋯仕方ないことよ?じゃあ、また明日♪」

 

「お疲れ様でした!」

 

 そうして俺達は水鳥先輩と別れた。涼は先輩から優の荷物を取り上げたまま立ち、優はそんな彼女に向けて手を振り見送り、俺はその背中を直立不動で見届ける。本当に水鳥先輩はちょっとおかしいところはあるかもしれないが、生徒会の人間としても1人の人間としても素晴らしい⋯はっきり言えることは。俺は秋に行われる生徒会長の選挙に立候補して当選したら彼女のようにカリスマ性がありながらも親しみやすく誰にでも優しい生徒会長になる⋯当選しなかったとしたら水鳥先輩から風紀委員長を継ぐ覚悟だ。

 

「ああ、幸せだった⋯捻挫して良いこともあるんだね。」

 

「だなぁ⋯骨折したらもっと良いこと起こるんじゃね?」

 

「おい、涼⋯そんな縁起でもねえこと言うなよ。」

 

「冗談だってw」

 

「本当に?じゃあ⋯」

 

「よせよ!?」

 

 優は涼の冗談を鵜呑みして自ら骨折するような行為に出ようとするもそこは俺が何とか阻止する。本当にこのバカは水鳥先輩のことになると何でもしそうだから恐ろしい⋯犯罪に手を染めなきゃ良いのだが。

 

side out

 

 

 

 

~~~~~~~~

 

 

 

 

side涼

 

 それから私達は秀兄の部屋に集まってから今日出された宿題を進めることに⋯私は自分のに専念しているが、秀兄は両手を怪我した優の宿題を手伝いながら自分のもこなしている。本当に彼は器用で超人だ⋯私はそんな秀兄のことを心の底から尊敬している。

 

「優、この問題の答えはこうじゃねえだろ?よく考えた上でもう1回答えを教えてくれ。」

 

「うん⋯本当に今日はお兄ちゃんがいて助かるよ。ごめんね、私がこんな怪我をしたからお兄ちゃんや涼ちゃんや先輩に迷惑をかけて⋯」

 

「過ぎたことは気にすんなよ?あれは事故なんだから⋯水鳥先輩だけじゃなくて俺も一緒にいる限りは手伝ってやる。だから、困った時はいつでも周りの人達を頼れよ?」

 

「ありがとう、お兄ちゃん!大好き♪」

 

(優は良いよなぁ⋯家族だから気軽に『大好き』と秀兄に言えて。私は幼馴染で親友かもしれないけど所詮は他人⋯ハードルが高すぎる。)

 

「秀、ちょっとおつかいを頼みたいけど大丈夫?」

 

 そんなこんなで考え事をしていると、秀兄と優のお母さんである優谷ゆらさんが部屋の中に入ってきては秀兄におつかいを依頼する。とりあえず、いつも頼んでいる優が両手を怪我してるとなると⋯兄である秀兄に白羽の矢も立つだろう。

 

「ちょっと、ママ⋯今宿題中なんだから邪魔しないで!ねえ、お兄ちゃん?」

 

「いや、ごめん⋯俺、行ってくる。優が怪我してる中、俺が行かねえとな⋯」

 

「ええ〜っ、手を動かせない私はどうなるの?」

 

「じゃあ、私が手伝うから⋯ゆらさんもそれで良いですよね?」

 

「そうね。じゃあ、秀⋯これが今日のお買い物よ?」

 

「了解。行ってくるよ、母さん、みんな⋯」

 

「「「行ってらっしゃい!」」」

 

 そんなこんなで秀兄はゆらさんからメモを受け取ってからおつかいへと向かうのだった。これで私と優の2人きりという状況に⋯

 

「それじゃあ、私は洗濯とかをしてるから何か困ったらまた呼んでね?」

 

「「はーい。」」

 

 そして、こういうシチュエーションを作ったゆらさんも下へ降りてこの場を去る。これで完全的な2人きりだ⋯こういう時こそ話したい話題が私にはある。でも、話して良いのだろうか?その不安はあるが、とりあえず宣言した通りに優の宿題を手伝うことにした。

 

「涼ちゃん、お兄ちゃんのことで悩んでいるでしょ?」

 

「えっ⋯?」

 

 私が優の宿題を手伝おうとすると、優がいきなり私に秀兄とのことで悩んでいるのかを問いかけてくる。私は普段思ってることはあまり顔に出さないと自負してるけど、優ですらお見通しだったのか⋯

 

「何を言ってるの?優、あんたエスパー?」

 

「エスパーも何も涼ちゃん⋯お兄ちゃんの顔をずっと見てたもん。恋する人間として分かるよ?」

 

「そうなんだ⋯で、どうせ優が恋してるのは鳥先でしょ?」

 

「えへへ。でも、涼ちゃんの顔を見てると私と同じ気持ちなんだなぁって思ったんだ。もしかして、お兄ちゃんに告白したくなった?」

 

「う、うん⋯私、秀兄のことが好きだから告白したいとは思ってる。でも、秀兄は鳥先のことを見てるから⋯それを見てると私のことも見てるのかって不安なんだ。ねえ、優⋯私って秀兄に告白して良いのかな?」

 

「そんなの告白すれば良いじゃん。ヘタレな私が言える立場じゃないけど、お兄ちゃんに早いうちに気持ちを伝えないと⋯お兄ちゃん、凄くイケメンでモテモテだから他の女の子から奪われちゃうよ?」

 

「分かってる。でも、私ってさ⋯頭は悪いし、不良っぽい見た目をしてて可愛くないし、鳥先のように優しくないし、鳥先のように胸もお尻も大きくない。何もかもあの人に負けてて自信がないんだよ⋯」

 

「何を言ってるの?涼ちゃんは可愛いし、優しい女の子だよ!頭の良さと胸とお尻は確かに勝てないかもだけど、勉強に関してはお兄ちゃんが支えてくれるから問題ないし、スレンダーでモデルさんみたいなスタイルをしてるからお兄ちゃんがおっ〇いやらお尻星人の変態じゃない限りは勝てるはずだから!10年以上の付き合いのあるこの私を信じて?」

 

 優はネガティブ思考に陥って自信のない私を必死に励ます。本当に優は私にとっては精神的支えだ⋯もちろん、秀兄もだけどこの2人が傍にいるからこそ私は何事も頑張ってこれたと思う。それだけ優と秀兄は私にとって大事な存在だ。

 

「そう?ありがとう⋯優のおかげで少し自信が持てたかも。胸のつっかえが軽くなった気がする⋯」

 

「それなら良かった。私、涼ちゃんとお兄ちゃんのこと応援するよ。お兄ちゃんが先輩の方を振り向いてたら私が注意するから⋯頑張ってね!」

 

「どうせその隙にあんたは鳥先を狙ってるんでしょ⋯まあ、助かるよ。私、絶対負けないから!」

 

「うん、あっ⋯ここの答えは3って書いてね。」

 

「はいはい。怪我が治ったら自分で書くんだぞ?」

 

「分かってますよ。いつもありがとう、涼ちゃん♪」

 

 そして、私は優から秀兄との恋を応援してもらえることに。まだ優が鳥先のことを考えてることは少し複雑だけど、彼の妹の優がバックにいるのは頼もしいものだ⋯欲を言えば、優も秀兄も私が独り占めしたいけど。とにかく、傍にいるのはこの私⋯絶対に誰にも渡さない!




いかがでしたか?優ちゃんが怪我をして、亜鳥ちゃんからあーんされてるところを見た秀の嫉妬や羨望からまさかドラマが動くとは⋯しかしまあ、優ちゃんは本当におかしくて弱くて面白い子だなぁと思います。こりゃあ、亜鳥ちゃんが意地悪しつつも可愛がりたくなる気持ちもよく分かりますよね!しかし、まさかアニメ観てて中の人の杏咲ちゃんが別作品の某プリンセスの声をここで出すとは⋯リアルタイムで観ててどっちも狙ってたなと思いました。技名もそんな感じでしたし⋯ちなみに涼ちゃんは最近の肉丸先生の描き下ろし漫画でキュアアイドルっぽい衣装を着てましたよ。これもアニメ化するんだったらキュアアイドルっぽい声を出す涼ちゃんが見れるかもと期待しています。

そんな中でしたが、優ちゃんが亜鳥ちゃんからあーんされてるのを秀が見ていたところに嫉妬した涼ちゃんもあーんさせる展開に⋯そこから始まって、優ちゃんと2人きりになった時にまさかながら察されました。それで後押しする優ちゃんが原作以上に有能すぎて⋯でも、涼ちゃんは欲張って秀だけでなく優ちゃんも独り占めの構え。愛は実るのかどうか⋯6話分に入ったということは物語も折り返し地点です。今後の恋愛模様もお楽しみに!

さて、もうここまで来たらこの作品のメインヒロインが誰なのかはお察しかと思いますが⋯メインヒロインは涼ちゃんです!僕の推しで作中でも高い人気を誇っていますね。世間的に涼ちゃんは負けヒロイン扱いかもしれませんけど、正直に言えば亜鳥ちゃん以上に恋愛話が書きやすく実質勝ちヒロインなんです。こんな感じですが、これから先の話をするともう秀の振る舞いにも出ているように彼はまだ亜鳥ちゃんの方を向いていて迷っています。ここからどうメインヒロインの涼ちゃんを絡めていくのか⋯恋愛成就を皆さんは祈ってあげてください。それと、秀の監視もお願いしますね?優ちゃんだけじゃ足りないので。

次回はゴールデンウィーク突入して亜鳥ちゃんが⋯!?一体どうなるのかは次回のお楽しみに!

感想、お気に入り登録、高評価の3点セットをして次回も4649!
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