そんな今回は7話分の最後で優ちゃんが『カフェすくらんぶる』でメイド喫茶デビューする話ですが、ここでは主人公の秀も帯同します。彼がいることでどんな話になるのか?最後にはおまけもありますのでお楽しみに!
それでは、また後書きにて⋯
side秀
「お兄ちゃん、メイド喫茶に行こう?」
ある土曜日、優は俺の部屋に入って来て早々ととんでもないことを口にする。朝からこいつは何を言ってるんだろうか?今週は宿題がない週だから今日はマイクラを夕方までしようと思ってたんだが⋯
「どうしたんだ藪から棒に⋯亜鳥先輩以外興味のない優がどういう風の吹き回しでメイド喫茶に?」
「この前、お兄ちゃん⋯清木先輩とデートした時にメイド喫茶に行ったでしょ?」
「確かに行ったけど⋯まさか、そこまでお前尾行してたのか?」
「当然でしょ!『カフェ・すくらんぶる』ってお店だよね?そこでお兄ちゃんがどのメイドさんに手を出したのか突き詰めるのです!」
「だから手は出してねえって⋯清木先輩にも、メイドの子にも。」
優は誇らしい顔で俺の罪を追求しようとする。しかし、本当にこいつは何なんだ⋯自分の兄のことを女誑しだと思ってるし、何よりも人の話を聞こうとしない。こんな妹を説得するにはどうすれば良いのやら⋯頭が痛すぎる。
「そうなんだ⋯でも、行って話を聞いた方が早いからね?ほら、お兄ちゃん⋯外で待ってるから!」
そんなこんなで俺は優と一緒にメイド喫茶というかすくらんぶるの方に行かされることに⋯本当に優は俺の女関係に最近うるさいものだ。それだけ涼と俺の恋を応援したいのか、自分が亜鳥先輩を独り占めしたいのか⋯前者なら俺も色々考えさせられるけど、後者だったら下心丸出しである。まあ、どっちにしても俺が付き合わされるのは宿命だな⋯
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「お帰りなさいませ、ご主人様⋯って、秀くん!と優谷優?」
「あっ、るー先輩!こんにちは〜、ここで何をしてるんですか?」
俺達が店に入ると、早速るーちゃんが出迎えてくれた。しかし、彼女は優の顔を見ると不機嫌そうな表情になる⋯こいつ、優のことが嫌いだからな。
「何ってここで働いてるんですけど⋯あんたはどうしてここに?」
「いやぁ⋯この前、お兄ちゃんがデートしたこのお店で何か悪さをしてないかなぁと思いまして。」
「すまねえな。優が色々俺に疑いをかけたものだからこんなことに付き合わされちまって⋯でも、大人しくさせとくから許してもらえるか?」
「まあ、秀くんがそう言うなら⋯とりあえずご案内しますね。」
俺達はるーちゃんに案内されて空いてる席へと座る。まだこの時間帯は運良くそれほど混んではなくて窓際のテーブル席を確保できた。
「お兄ちゃん、何食べる?」
「まあ、このお店のおすすめはオムライスだからな⋯ってか、何だかんだでこの店で楽しむ気満々だろ。」
「べ、別に楽しんでないよ?ただ、お兄ちゃんがどんなプレイをしたのかをを調べるだけなんだから。」
「ここは風俗店じゃないし!何言ってるんですか!?」
そんな会話をしていると、話を聞いていたるーちゃんは優にブチギレる。いくら初めてメイド喫茶に来た人間とてこれを言うのは禁句なのだから怒られても文句は言えない。
「ごめん!優の不適切発言に関しては俺に免じて許してくれないか?こういう偏見を持ってる妹を連れて来て申し訳ない⋯」
「いや、秀くんが謝ることじゃないから。それで、何を注文するかは決めた?」
「俺はオムライスにしようかな。優は何にする?」
「じゃあ私もそれで!」
「ええっ!?」
優もオムライスを食べたいと言い出すと、るーちゃんは思わず絶句したのか顔色が悪くなる。それもそうだ⋯嫌いなやつに愛情を込めるなんてしたくないだろうから。
「るーちゃん?」
「か、かしこまりました。少々お待ちくださいませ?」
注文を聞いたるーちゃんは厨房のところへと向かい、オムライスを作りに行った。しかし、るーちゃんは優を表面上で嫌ってるわりには優から甘えられるとどこか嬉しそうなところが見えてくる⋯彼女は優に対してはツンデレなのだろうか?
「お待たせいたしました、ご主人様、お嬢様。」
しばらく待つとるーちゃんは2人分のまだケチャップがかかっていないオムライスを完成させては運んで来る。今回のもるーちゃんが作ったのだろうな⋯相変わらずオムテクが凄い!
「うわぁ、美味しそう⋯お兄ちゃん、早く食べようよ!」
「ちょい待ちなさい、先に絵を描いてから!」
「えっ?」
「この店ではメイドさんがオムライスに客の前でケチャップで絵を描くんだよ。しかもオーダー通りに描いてくれるからな?好きなのをるーちゃんに頼んでみろ。」
「はい、何でも描いてあげますよ〜?」
「それじゃあ、鵺を描いてもらおうかな?」
「「鵺!?」」
「うん、鵺を描いてほしいなぁと思って⋯るー先輩、描けますか?」
「ね、ねえ⋯マジで言ってるの、それ?」
「はい。難しかったら別ので大丈夫てすよ?」
「いや、大丈夫⋯」
「俺のは前のようにハートでお願いできるかな?」
「⋯かしこまりました、るーに描けないものはありません!やったりますよおおお!!」
そんなこんなでるーちゃんは優と俺のリクエストに応えて鵺のイラストとハートをケチャップで描いていく。半分やけくそ気味ではあるが、流石の芸術センスで必死の形相だ⋯やっぱり、るーちゃんは最高のメイドと言える。そして、ケチャップアートが完成するも⋯優の鵺オムライスが禍々しいというか特級呪物のオーラを漂わせている。
「ううっ⋯」
「おわぁ、素晴らしい!」
「素晴らしいの!?」
優は鵺オムライスを見て目を光らせる。るーちゃんのケチャップアート自体にセンスはあるものの鵺を描かせた優ははっきり言ってセンスが狂っているとしか言えない⋯これにはるーちゃんも驚きだ。
「よく分からねえが、優が気に入ったならそれで良いと思うよ。俺のハートも綺麗だろ?るーちゃんは凄いんだぜ?」
「本当だよね。それじゃあ、もう食べちゃおっか!」
「待ちなさい!今から愛情を込めますから⋯」
「えっ?」
「そういうルールなんだよ。でないと、メイドさんというかるーちゃんの出る幕がないだろ⋯ということで、おまじないよろしく。」
「は、はい⋯それでは、行きますよ?愛と、美味みを、ハートに込めて⋯美味しくなぁれ、コンコンキュー♪」
「⋯」
るーちゃんがオムライスにおまじないをかけると、優はポカーンとして黙ってしまう。それを見て俺も気まずくなって何も言えない⋯これ、どういう空気?俺、何を話せば良いのやら。
「⋯凄く面白かったです。」
「いいからもう食べなさいよ!」
優から社交辞令で褒められたるーちゃんは恥ずかしいのか悔しいのか早く食べろと涙目で怒り出す。優はまだメイド喫茶に慣れてないのか反応に困っても仕方ないかもしれないが、もっと他に言うべき言葉があるだろうに。
「で、優お嬢様はお兄さんの秀くんのことが心配になってこの店に来たんですか?」
「はい。清木先輩とデートにここに来たのならまだしも、お兄ちゃんがメイドさんにまで手を出してないかと思いまして⋯るー先輩、その時のお兄ちゃんはどんな感じでしたか?」
「とりあえず、秀くんは清木先輩とは普通に楽しそうにはしてたけど⋯特に何も変なことはしませんでしたよ?るー達とも会話ぐらいしかしなかったし。」
「会話?どんな感じのですか?もしかして、るー先輩をナンパとか?」
「してねえよ。るーちゃんとはここで働いている事情とかを聞いただけだ⋯彼女は妹さんが3人いて養うために配信活動以外にもここで働いて稼いでいるんだよ。」
「そうなんだ⋯るー先輩のご家庭も大変なんですね。」
「でも、このお仕事はやってみたら楽しいですよ?良かったら優お嬢様もメイドやってみませんか?」
「うーん⋯それはごめんなさい。私、水鳥先輩のこと以外に時間を費やしている余裕はないので。」
「何でよ!?」
るーちゃんは優をメイドの世界へと勧誘しようとするもその熱意も虚しく本人は亜鳥先輩との時間を優先したいと言い出して断る。るーちゃんはやっぱり優のことが本当は好きなんだろうな⋯表面上で嫌っててもあの甘えてくる態度とか愛らしい見た目の優を嫌いになれるはずがない。兄の俺が言うんだから間違いないだろう。
「でも、広告か何かで見たんですけど2ショット撮影したら限定のジャッキーくん人形が貰えると聞いて、それも興味があって来たってのもありますね。」
(いや、本来こっちがメインだったはずだろ⋯優も優で素直じゃないよな。)
「ああ、キャンペーン⋯今日までの。男性客に人気なくて超余ってるから沢山持ち帰って良いですよ?」
「ええっ!?良いんですか?じゃ、じゃあ早速やりましょう、2ショット!」
「いや、まずメイドを選んで⋯」
「るー先輩で良いです!」
「⋯ふ、ふーん。」
優は2ショット相手のメイドに即でるーちゃんを指名する。当の本人はちょっと照れながらも満更でもない表情だ。やっぱり優のことが好きなんだな⋯本当にお互い素直じゃないものだ。るーちゃんの方に関してはもはや優に対してのムーブが典型的なツンデレである。可愛らしいよな⋯
「じゃあ、仲良しな2人にはラブラブなポーズで行っちゃいましょう!」
「はあ!?ちょ、ちょっと⋯なに勝手に!」
「分かりました。」
「ええっ!?」
「行きますよ〜?3、2、1!」
そして、オムライスを食べ終えた後に優とるーちゃんは2人で2ショット写真を撮ることに⋯るーちゃんの方はハートを作るも優はグッドのポーズで全く息が合わず。でも、この2人を見てるとどこが仲良さそうに感じられた気がする。
「はい、次は秀様の番です。秀様も瑠璃葉さんでよろしいでしょうか?」
「ええ。それじゃあ、るーちゃん⋯俺とも写真を撮ってくれるか?」
「は、はい⋯どうぞ。」
そして、俺もるーちゃんと一緒に2ショット写真を撮らせてもらった。あのデートの時は写真を一緒に撮ることはできなかったけど、こうしてゆっくり写真を撮れる時間があるのはかなりありがたいことである。俺とるーちゃんではハートで揃えて写真を撮るのだった。
「OKです!とても仲良さそうですね。瑠璃葉さんと秀様⋯」
「ありがとうございます。まあ、俺とるーちゃんは学校では同じクラスですし親友ですから⋯だよな?」
「う、うん⋯」
「う、美しい友情です。もっと撮らせてください!色んなポーズで⋯」
「うええっ!?」
「分かりました。るーちゃん、次はピースで撮ろう!」
「秀くん、ちょっとそれは古くない?」
「細かいことは気にすんなって!じゃあ、お願いします。」
「はい、撮りますよ〜?3、2、1!」
それからも俺とるーちゃんは撮影者であるメイドさんの要望に応えていくつかのポーズで2ショット写真を撮影されていくことに⋯ピースが古いとか言われてたけど、俺は写真撮影で今流行ってるポーズがよく分からないのだ。これでも流行にやや疎いんだよな⋯ちょっと世間と乖離してる面が優にも似ちゃったんだろうなと兄の俺は思うのだった。もっと学業だけでなく流行についても勉強しないとな⋯
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「行ってらっしゃいませ〜♪」
そんなこんなで俺と優は特典のジャッキーくん人形を持って店を出て、るーちゃんともう1人のメイドさんから手厚く見送られた。ここまでサービスをしてくれるメイド喫茶って本当に素晴らしいサービスだよなって思う⋯何度も行きたくなる人の気持ちも分かってきたような気がした。
「お兄ちゃん、今日は楽しかったね!」
「お前⋯何だかんだで楽しんでたな。俺に関しての調査のことを後半忘れてたぞ?」
「そうかな?でも、るー先輩がサービスしてくれたおかげで凄く幸せなんだ♪」
「それは良かったよ。優の好きなジャッキーくん人形も手に入ったことだし満足だろ?」
「うん!でも、るー先輩⋯お兄ちゃんのこと、好きそうにしてたなぁ。お兄ちゃんも満更ではなさそうだったし⋯お兄ちゃんって本当に罪な男だよね。」
「何だよ、急に⋯まあ、お前の言いたいことは分かる。涼のことだろ⋯」
「そうだよ。涼ちゃんはお兄ちゃんのことが大好きなんだから⋯その気持ちを受けてお兄ちゃんも考えないとダメだよ?でも、水鳥先輩のことも気になるんだよね⋯」
「まあ⋯な。でも、いつかは決着をつけたいと思ってる⋯この自分の気持ちの全てを。だから優は何も心配すんなよ?どんな結果になろうと涼も亜鳥先輩も誰も悲しませねえから。」
「それなら良かった⋯私からは文句とかは言わないけど、応援してるよ。お兄ちゃんのことも⋯」
「ああ。」
優は帰り道を歩きながら俺の恋を応援すると強く宣言する。一応は涼のことを応援してると思うが、こうして俺の気持ちを尊重してくれるようになり彼女の心の成長を兄として実感した。俺の方も自分の恋を解決させないとだな⋯とりあえず、亜鳥先輩に気持ちを伝える機会があればというところだ。
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sideるら
「可愛い子とかっこいいお兄さんでしたね。」
「全然可愛くないですよ!まあ、そのお兄さんの秀くんはかっこいい⋯ですけど。」
職場の先輩メイドは優谷優と秀くんを見送った後に2人のことをそれぞれ褒める。私は思わず優のことは可愛くないと言ったけど、本当に何なんだろう⋯私に甘えてくるところを見てると嫌ではない。それと、彼女の兄の秀くんは相変わらずかっこよかった⋯
「でも、あんな辱めを受けるのは懲り懲りです⋯優谷優のやつ!」
「あら、そうなんですか?それぞれのお友達の写真、一応瑠璃葉さんの分も現像しましたけど⋯」
(友達⋯優谷優と秀くんが、私と⋯)
私は先輩メイドに言われて優と秀くんの顔を思い浮かべる。あの2人⋯私と一緒にいる時は物凄く楽しそうでその笑顔を見てるとドキッとしてしまう。秀くんに関しては別の意味かもしれないけど、彼のことを特に考えるだけでも心臓のドキドキが止まらない。
「とりあえず、るーの分も⋯」
そんなこんなで私は先輩メイドに頼んで写真を現像してもらうことにした。本当にこの気持ちは何だろうか?私も素直になって自分の気持ちを伝えた方が良いかな⋯今日を振り返りそう思ってしまった。
おまけ
『迫られる』(side秀)
「お邪魔します⋯」
優とメイド喫茶を楽しんだ次の日の日曜日、俺が部屋で昨日できなかったマイクラの整地をこれからやろうとする時に涼が部屋に入ってくる。本当にパソコンを立ち上げようとしたタイミングだ。
「涼、どうしたんだ?優は自分の部屋でウ〇娘をやってるぞ?」
「いや、優じゃなくて秀兄に用があって来たんだけど。座布団出して床に座って良い?」
「お前、本当に遠慮ねえな⋯まあ、座れよ。」
涼は俺の部屋の中にある座布団を床に敷いてはそこに正座する。しかし、俺を前でも胡座をかかない彼女は本当に見た目に反してかなりの良い子だ⋯俺も涼に目線を合わせて床に胡座をかいて座った。
「で、俺に用って何だ?」
「秀兄⋯ゴールデンウィークに鳥先とか清木先輩とデートしたって優から帰省中にLINEで知ったけどマジで行ったの?」
「確かに亜鳥先輩と清木先輩とデート⋯かな、一緒になったのは事実だ。でも、俺は2人ともに変に手出しはしてないぜ?もしかして、あのバカ妹が何か余計なことでもLINEで知らせたのか?」
「まあ、イチャイチャしてたとか色々と。実際はどうなのかなと思って⋯どうなの?」
「あの野郎、早とちりで余計なこと書きやがって⋯さっきも言ったけど俺はどっちも口説いたりとかイチャイチャと呼ばれるようなことはしてないからな?日常の話をしたりとか清木先輩とのボウリングの時にハイタッチしたぐらいだよ。まあ、あの後に説明して誤解は解けたけどな⋯」
「そうなんだ、良かった。優の勘違いなんだ⋯」
涼は自分に告げられた情報が優の勘違いだと知り安心する。しかし、涼が今も俺に対して恋心を抱いている話を優から聞いた今を思うと俺は彼女に辛い思いをさせているんだなと思ってしまうばかりだ。
「分かれば良いんだよ。それで、お前ってさ⋯俺のことをどう思ってる?」
「秀兄のこと?そう、だね⋯私は昔からずっとあんたのことはかっこよくて頼りになる優しいお兄ちゃんだと思ってる。でも、いつまでもお兄ちゃんのままなのは嫌だ⋯」
「涼⋯!?」
すると、涼はいきなり俺のことを押し倒す。あまりの出来事に俺は驚くばかりだ⋯これが彼女のずっと溜めてきた感情なのだろうか?
「秀兄、ごめんね⋯でも、私はもう我慢できない!あんたにとって私はいつまでも妹みたいな存在かもしれないけど、もう身体は大人になったんだよ?胸だって…あんたが恋してる鳥先には負けるけどちゃんと膨らみはあるし身長だって166cmまで伸びたよ?だから、私を⋯鳥先のように大人扱いしてほしい。私も恋愛対象として見て!」
涼は涙を目に溜めながら自分の気持ちを訴えて迫る。そうか、俺は無意識の間にこいつのことを子供扱いしてたのか⋯それで俺はいつの間にか彼女の恋心から逃げていたんだ。その気持ちと向き合う度に俺の心は苦しくなるばかりである。ここまで来たら俺も自分の気持ちを伝えるしかない。
「涼、ごめん。実は俺も涼のことが⋯「お兄ちゃん、見て見て?チャンミのA決勝、優勝したよ!」⋯優!?」
俺が素直な気持ちを涼に伝えようとしたその時、優が嬉しそうに俺の部屋に突撃してはチャンミで優勝したことを報告する。この空気を読まない行動に俺も涼も唖然だ⋯
「あれ?涼ちゃん、いつの間に来てたんだね⋯っていうか、お兄ちゃんを倒して何してるの?」
「こ、これはプロレス!ねっ、秀兄?」
「お、おう⋯優は部屋に戻ってなさい。俺は涼と大事な話があるから!」
「分かった。じゃあ、涼ちゃん⋯また後でね♪」
優はそう言うと自分の部屋へと悪びれずに戻って行った。本当にあのバカ妹はこういうことに関しては悪い子というか何というか⋯わざとじゃないのが余計にタチが悪い。
「それで、涼⋯続きを言わせてもらいたいのだが、良いか?」
「ご、ごめん。今日はやっぱ帰る⋯今は何も言わないで?まだ気持ちの整理ができないから⋯じゃあ、またね。」
「お、おい!?」
涼は恥ずかしくなって顔を赤くしてから部屋を出て家からも出ていく。あいつ、俺に告白しようとしてたんだろうな⋯俺も好きな気持ちを伝えようと思ったのだが、優に邪魔されて頓挫という結末に。ただ、またいつかお互いの気持ちを伝えられる機会はまた来るだろう⋯今は亜鳥先輩への気持ちを優先させてほしいところだ。ごめんな、涼⋯こんな俺を許してくれ。そう心の中でこの先悲しい思いをさせてしまうであろう彼女に謝るのだった。
いかがでしたか?最初は優ちゃんは浮気調査のつもりでメイド喫茶へ押しかけたものの最終的には心から楽しんでしまうというオチでした⋯メイドで来てくれたのがるーちゃんだったからこそだと思います。そんな彼女に甘える優ちゃん、それにツンツンしながらも応えるるーちゃん⋯どこか安心してた様子ですよね。原作観てて思いましたもんね!優ちゃんにはツンデレで⋯おまけに秀に対しては好意を抱くことに。さらに恋模様はややこしくなりそうです⋯秀も大変ながらも説得やら説明やらもうよく頑張りましたよ。
その中でおまけでは翌日の話で涼ちゃんが秀に迫るという展開でした⋯ここまで強気で爆発して、彼に成長アピールを見せて告白しようとして秀も素直な気持ちを伝えようとするも優ちゃんが邪魔してきてどうにもならず。涼ちゃんは恥ずかしくなって逃げてしまいました⋯この2人の恋模様は叶うか否か?今後にご期待ください。
そんな次回はまたオリジナル回で、ついに秀の恋に決着がつきます!ただ、まだ最終回ではございません。誰との恋に決着がつくのかはオリジナル回の7.5話相当の話をお楽しみに!
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