ぐっどぼーいの俺とばっどがーるな妹   作:寿垣遥生

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遥生です。こっちも何やかんやで3話目ですが、アニメの1話分が今回で終わります!何かややこしいな…と思いますけど、ばっどがーるは3話(+おまけ)で1話扱いという何か変なシステムなんすよね。同じく3話構成のサザエさんやちびまる子ちゃんに関しては1話で1話というシステムですけども…僕もちょっと戸惑ってますけど、楽しけりゃシステムも何も考えなくてOKですね!ギャグアニメは頭使ったら負けですからw

そんな今回は買い物回ですけど原作のとはやや少し違うシチュで秀を入れてる関係でアレンジも入れてます。あと、ご指摘頂いた点も改善に踏み込んでおりますのでどうか今後ともよろしくお願いします!それと、ちらりと見えてくる恋模様も…ご期待ください。

それでは、また後書きで。


#3 優を喜ばせるには…

side秀

 

 日が変わってある日のこと、学校終わりの俺は生徒会の仕事の一環として水鳥先輩の買い物の付き添いを任されることとなって既に何店舗かを回って備品とか色々購入を済ませた。ちなみに、俺が彼女が任された買い物はこれまで単独だったのだが、生徒会長から『水鳥にはもう単独で買い物は任せられないからしっかりしてて最近水鳥と仲が良い優谷に見張りをしてもらう』と指令が飛んだ。できることなら今日は優と涼の勉強強化会を開こうと思ったのだが、生徒会長の命令には逆らえず今に至る。

 

「ごめんね。秀くん…優ちゃんとの時間があるのに生徒会のお買い物に付き合わせて。」

 

「良いんですよ。生徒会長は先輩の付き人に俺が適任と任せたんですから…その信頼を裏切るわけにはいきません。それに、俺は水鳥先輩と一緒にいるのは嫌じゃないですし…むしろ楽しいですよ。」

 

「そう言ってくれると嬉しいなぁ。今日は沢山お買い物を楽しみましょう♪」

 

 俺が今の心境を伝えると水鳥先輩は買い物を楽しむと張り切り出した…今回の買い物の場所はよりによってお店が沢山あるショッピングモールだから生徒会長の忠告が当たるとすれば余計なものを沢山買いそうで怖い。この人、ノリに乗ると止まらないからな…でも、そこも彼女の魅力の一つと言える。

 

(しかし、こうやって水鳥先輩と一緒に買い物をしたって話を優にしたらどんな反応をするんだろうか?まあ、アイツのことだから嫉妬はするだろうな…それで生徒会に入りたいとか言い出したりでもしたら不良化計画はどうなるんだ?でも、ありえるな…優の中では水鳥先輩は憧れのアイドルだし、現に不良化計画は失敗してるし。)

 

「ねえ、秀くん…生徒会室に置くおやつにマシュマロとかどうかしら?」

 

「良いですね。この『マッシュ』ってのは結構美味しいですし…とりあえず、3袋ぐらい買いましょうか。(まあ、このマシュマロは優の大好物だからな…水鳥先輩見る目あるじゃねえか!)」

 

「秀兄…と、水鳥先輩。」

 

 お菓子のお店でマシュマロを買おうとすると、偶然涼と会ってしまう。しかし、優の姿はない…どうやら今日に関しては単独行動のようだ。

 

「あなた、確か優ちゃんの…」

 

「ども。」

 

「不良仲間の涼谷さんかしら?」

 

「それは誤解で…!」

 

「それはそうと、優はどうしたんだ?お前だけ単独行動とは珍しいじゃねえか。」

 

「秀兄は今日の昼休みは生徒会の仕事で忙しかったと思うけど、その昼休みに優と喧嘩をしちゃって…それで仲直りしようと優の好きなそのマッシュを買おうと思ってたってところ。」

 

 涼は俺に優がいない理由を説明する。俺がいない間にどうやら喧嘩をまたしてしまったようだ…この2人は高校に入ってから喧嘩をすることが増えているのだが、いずれも水鳥先輩絡みなのは偶然なのか何なのか。多分、涼は負い目を感じているんだろうな…自分の横にいるべき優が目の前にいる水鳥先輩に夢中なのだから。

 

「そうなのね…じゃあ、それ譲るわ。」

 

「良いんすか?」

 

「優ちゃんと仲直りしたいんでしょ?さっき言ってたし顔にも出てたわよ?」

 

「出てましたか…どんな感じで?」

 

「何と言うか…『よこせよこせ!』って。」

 

「しまった、つい本音が…いえ、まあ欲しかったのは否定しませんけど。そのマシュマロ、譲って良いなら貰いますね…」

 

 涼は水鳥先輩を少し睨みながらも質問に答えてから譲り受けたマシュマロを受け取った。まあ、仕方ないだろうな…拗らせた張本人が目の前にいるし、優を奪われたくないという対抗心も顔から出ている。

 

「それにしても、涼風さんと優ちゃん…最近ちょっと噂になってるわよ?」

 

「えっ、それは…」

 

「涼と優が噂に…それは幼馴染でもあり兄でもある俺は気になりますね。どんな噂ですか?もしかして、お似合いの2人だったり…」

 

「ううん、2人は親子みたいって。秀くんも一緒だったらもう完璧に家族ね♪」

 

 俺が涼と優が噂になってる内容を水鳥先輩に質問すると、思ってもないような半分思ってるような答えが返ってくる。まあ、涼と優は身長差がかなりあるし身長が高くて大人びた顔をしてる涼に対して身長が低くて童顔な優だと親子に見えてもおかしくはない…それに俺が絡めば家族って俺は涼の旦那で優のお父さんポジか!?こんな話を聞いてると思い出すな…小さい時に2日に1回優と涼とおままごとをしたことを。

 

『お兄ちゃん、優と涼ちゃんと一緒におままごとしようよ!』

 

『OK、僕はお父さん役だね。お母さん役と娘役は誰がするのかな?』

 

『ママは今日も優がしたい!大好きなお兄ちゃんとラブラブしたいんだもん♪』

 

『優ばっかりズルい…今日こそお母さんは涼がやりたい。涼も秀お兄ちゃんのこと大好きだもん…』

 

『優も涼ちゃんも喧嘩はダメだよ?今日は涼ちゃんがお母さん役でやろうか…優は娘役ってことで。良いかな?』

 

『お兄ちゃんがそう言うなら…ママ役は涼ちゃんに譲るよ。』

 

『ありがとう、秀お兄ちゃん…大好き♪』

 

「秀くん、どうしたの?」

 

「えっ、ああ…すみません。ちょっと昔のことを思い出してしまって…」

 

「秀兄はいつも考え事をしてると周りが見えなくなるんですよ。それで何を思い出したの、秀兄…思い出した昔の内容によってはただじゃおかないから。」

 

「いや、別に変なことじゃねえよ。家族がどうのこうのと聞いておままごとをした時のことを思い出したんだ…お母さん役を優と涼で取り合ってて俺に交代で甘えてたよな。」

 

「へぇ…昔の涼風さんって甘えんぼさんなのね?意外かも♪」

 

「と、とにかく会計しますよ?秀兄も変なことを思い出さないで…このバカ!」

 

 俺が涼に思い出した昔のことをカミングアウトすると、涼は顔を赤くして怒ってから会計を済ませ、俺達も後を追うように会計も済ませてから涼と一緒に店を後にするのであった。何やらマシュマロの他にもう1つ購入してたようだが、追加購入だろうな…

 

「突然ですが、涼ママと秀パパに質問です。」

 

「いや、俺はパパじゃなくて兄ですから。」

 

「ママじゃねえ!…何ですか?」

 

 俺達は店を出て折角のこともあり涼も一緒に買い物に付き合ってもらうことになった。早速水鳥先輩は涼のことを『涼ママ』、俺のことを『秀パパ』と呼んで質問を投げかける。これに俺は少し相手も相手で鋭いツッコミは自重したが、涼は先輩相手だろうと容赦なく厳しいツッコミを投じた。

 

「優ちゃんが喜ぶものって何かな?」

 

「えっ…」

 

「折角友達になったのにいつも逃げられるから何とかしたいなぁって思ってるの。」

 

「ちょっと待ってください…もしかして経費で優の喜ぶものを買おうって話じゃないですよね?」

 

「もちろんよ?優ちゃんと仲良くなるためだったら私はどんな手でも使うんだから。あと、もう買ってるわよ?」

 

 水鳥先輩は俺の質問に堂々とドヤ顔で答え犯罪宣言をする。なるほど、生徒会長が言ってた水鳥先輩だけに買い物を任せてはいけない理由はこういうことなんだな…経費から私物を購入するという悪事。はっきり言って不良気取りの優よりも水鳥先輩の方がワルじゃないかと思った。

 

「それで、優がどうしたら喜ぶか…ですよね?難しいことは考えなくて良いんですよ、あの子はあなたからなら土でも草でも喜ぶと思いますけどね。」

 

「えっ、食べるの?」

 

「「食べんわ!」」

 

 涼の冗談を鵜呑みにした水鳥先輩は土でも草でも食べるかと質問し、俺と涼は声を揃えてツッコミを入れた。こんなポンコツな先輩に優は憧れてるのかと今凄く思ってるところであるが、肝心な時に頼りになるからこそ風紀委員長をやれるんだろうとも同時に思っている。そうじゃないとこんなカリスマ性やらオカルト的人気は生まれないだろうからな…彼女が生徒会の人間じゃなくて才能すらもなかったらただのポンコツな残念美人という評価でしかなかったはずだ。

 

「…っていうか、どうしてそんなに優に絡むんですか?」

 

「えっ…」

 

「別に優じゃなくてもあなたを好いてくれる人はいくらでもいるでしょう?」

 

 涼は少し怒りを帯びたような感じのぶっきらぼうな感じで何故優に絡むのかと水鳥先輩に質問する。涼の横顔をこうして見てるけど、頬を膨らませてめちゃくちゃ嫉妬が伝わる怒り方だ…でも、どこかその怒り顔が可愛くも見えてしまう。まあ、これを本人に言うと流れ弾が飛んできそうだから内緒だけどな…

 

「何で?うーん…何か懐かない子がいたら意地でも懐かせたくならない?」

 

「俺の妹を犬か何かと思ってるんですか?」

 

「そうじゃないけど…それより、秀くんは優ちゃんのお兄ちゃんなんでしょ?何をあげたら喜ぶとか知ってるよね?」

 

「まあ、涼の言う通りじゃないですかね?水鳥先輩からのプレゼントだったら何でも喜ぶはずです。俺も優に沢山のプレゼントをしてきましたけど、どれも嫌な顔せずに喜んで受け取ってましたよ。」

 

「本当?それなら安心ね♪」

 

 そう言うと水鳥先輩はバッグから今日買ったであろう優のプレゼントを取り出そうとする。買ったものを頭の中で思い出しながらも何か変なものを買ったのではないのかと不安だし経費からもう買ってるものだから生徒会長に何と報告すれば良いのかと悩む…

 

「それで、何を買ったんすか?」

 

「えっと、優ちゃんが好きそうなお菓子とこれね。」

 

 そう言って水鳥先輩は追加で買ってたクッキーと犬耳と首輪を見せる。犬耳と首輪は確かパーティーグッズの店で買ってたのは覚えているが優のためだったのか…色んな意味でヤバすぎだろ!

 

「マジでドン引きなんですが…」

 

「俺もです。」

 

「だって、優ちゃんワンちゃんみたいで可愛いんだもん♪」

 

「寄るな!」

 

 水鳥先輩が優をどう思っているのかを打ち明けるが、涼からは寄るなときつい言葉を浴びせていく。俺も本人の前ではここまでは言えないが、正直優の兄としてこの人イカれてるなとは内心思っている。

 

「涼風さんと秀くんも1回イメージしてみて?ありだから!」

 

「は?そんなわけ…」

 

「いやいや、まさか…」

 

『ワーン!涼ちゃん、お兄ちゃん♪』

 

「コヒュッ!?」

 

「いや、似合わないこともないですけど…」

 

 優がセクシーな格好をして犬耳をつけて首輪もつけてる姿を想像し、俺は思わずコヒュッてしまう。とんでもなく可愛いし、胸の谷間が見えるセクシーな服を着せたらもう最高だった…最近の優は(身長低いのに)巨乳化してて薄着になればサイズが明らかになるぐらいだしな。そりゃあヤバいって…その横で涼も鼻血を出しているが、俺と同じことを考えてたのだろうか?

 

「ほら、最高でしょ?」

 

「いやいや、これは没収です!経費でこれは流石に怒られますからね?」

 

「いやぁ!そんなことを言って秀くんはお兄ちゃんの特権を活かして1人で楽しむ気でしょ?」

 

 俺が犬耳と首輪を取り上げると、水鳥先輩は奪い返そうと必死に抵抗してくる。1人で楽しむって…俺は優をそんな風にする趣味はねえっての!俺は優を正しい道に導くべき兄だぞ!?それがこの体たらくはダメだろうが…でも、何となくそんな風に優をいじめてみたいとも思ってしまう。

 

「…いや、楽しみません!俺は優をまともな道に導く兄なんですから。」

 

「何、今の間!この犬泥棒〜!!」

 

「秀兄、水鳥先輩…」

 

「「えっ?」」

 

 俺達が揉めている中で涼が指差す方向を見ると、そこには優の姿があった…優も別行動で何か買い物をしてたのだろうか袋を持っていたが、俺達の様子を見て驚愕して落としてしまう。

 

「お兄ちゃん、何してるの?」

 

「優…これは違うんだ!別にデートとかそういうのじゃなくて生徒会の買い物をしてて。」

 

「もしかして、水鳥先輩に恥ずかしいことをさせようとしてたり…生徒会の買い物と称してあんなことやこんなことを!」

 

「待って、優…誤解だから!これは秀兄が襲ってるんじゃなくて…」

 

「涼ちゃんもどうして味方するの!?2人がこんな酷い人だと思わなかったよ。お兄ちゃんも涼ちゃんも大嫌い!!」

 

「待て、話を聞けって…本当に俺は水鳥先輩の買い物の見張りというか付き人として同行してるだけだ!」

 

「えっ、そうなの?」

 

「そうよ、優ちゃん!秀くんとはちょっぴりデートに近い何かをしてただけよ?」

 

「水鳥先輩!?」

 

「デート、やっぱり2人は…」

 

「違うって!涼、頼む…助けてくれ。」

 

「はぁ…秀兄は本当に水鳥先輩の生徒会の買い物に同行してただけなんだって。優はいい加減物事を冷静に理解する力を身につけなよ…」

 

「そうなんだ。良かった…先輩がお兄ちゃんに奪われたらこの世の終わりだと思ってたよ。」

 

(いや、大袈裟すぎるだろ!俺にすら水鳥先輩を奪われたくないのかよ…)

 

「それよりも優、これ…昼休みの時、冷たくしたからそのお詫びに。」

 

 そんなこんなで涼は優と仲直りしようと先ほど買ったマシュマロを渡す。優はその袋を開けて中身を確認すると嬉しそうな表情を浮かべた。

 

「あっ、私が好きな店の!」

 

「ごめんね、優…最近あの人の話が多いから拗ねて意地悪しちゃった。ごめん…」

 

「涼ちゃん、実は私も謝りたくて…」

 

 涼が昼休みのことを謝った後、優も袋から何か買ってきたものを取り出そうとする。こっちもこっちでお詫びの品を何か買ったのだろう…本当に美しい友情である。

 

「実は同じのを買ってて。」

 

「そっか。じゃあ、交換っこしよ♪」

 

「うん!」

 

 優が同じものを買ってたことを知ると、涼は笑顔で交換しようと提案した。涼の声色も優しいものになり、表情も穏やかというか笑顔に…涼の笑顔は本当に可愛いよなって思ってしまう。普段はクールで塩対応というか当たりが厳しい中でこのたまに見せる笑顔がたまらないんだよな…

 

「こちらこそ怒っちゃってごめんね。」

 

「仲直りできて良かったな…」

 

「本当ね。これでハッピーエンドかしら?」

 

「いや、あんたのせいで台無しだから…そういえば、先輩も渡すものがあるんでしょ?とっとと優に渡してくださいよ、鳥先。」

 

「鳥先、ふふっ…それじゃあ、私も優ちゃんにプレゼントを渡すわね。」

 

「良いんですか!?嬉しいです!土でも草でも良いので何でもください!!」

 

「やっぱり(土と草を)買って来ようかしら?」

 

「「買わんで良い!」」

 

 そして、涼に背中を押された水鳥先輩は買ってきたプレゼントを渡そうとバッグから取り出す。その間に何やら涼からの呼び方が水鳥先輩から略して『鳥先』となってたが、まあ気にしないようにしよう。

 

「はい、どうぞ。」

 

 水鳥先輩は優にさっき追加で買ったクッキーを手渡す。これも経費で処理することになるのかと思うと生徒会長から怒られそうだが、まあ犬耳と首輪を水鳥先輩の性癖を理由に経費で処理するよりかは罪は軽いだろう…犬耳とかは何とかしないとな。

 

「うわぁ…お菓子!ありがとうございます、一生大事にします!」

 

「いや、お菓子は食べろよ…」

 

「わーい、わーい♪」

 

 そんなこんなで優は水鳥先輩からお菓子を貰えて小さい子供のように喜ぶ。やっぱり優は子供だなと思ってしまい微笑ましく思えた…俺の妹はどうしてこんなにも反則級に可愛いのだろうか?それが不思議に思えてくる。

 

「もう犬耳と首輪はいらないから涼風さんにあげるわ。」

 

「いらん!」

 

「良いのよ、遠慮しなくて…だったら秀くんが受け取ってくれるかしら?」

 

「俺もいらないです。あなたと違ってそういう趣味はありませんから!」

 

「あの…首輪と犬耳を送って皆さんは何を?」

 

「違う…これは水鳥先輩が勝手に買ったものだぞ!?」

 

「そう!私達がしたいプレイとかそういうんじゃないから。先輩も責任持って違うって説明してください!」

 

「それは誤解よ、優ちゃん!」

 

「先輩がそうおっしゃるなら…」

 

「これ、優ちゃんに使うために買ったやつだから!」

 

「ええっ…コヒュッ!?」

 

 水鳥先輩が犬耳と首輪の使い道が優のためだと明かすと、明かされた優はコヒュッてしまい鼻血を吹き出した後に気を失った。ウチの妹は本当に水鳥先輩からの一撃に弱い…それだけ限界オタクってことではあるが、『アトリスト』の沼にハマった妹を救い出すにはまだまだ時間がかかりそうである。

 

(本当に水鳥先輩は悪魔の女だ…自分が落としたという自覚が全くない。この人のマドンナ性と悪戯心には気をつけねえとな…でも、学校に咲く一輪の花は美しいものだ。)

 

 

 

 

おまけ

『涼風さんは〇〇に弱い』(side秀)

 

 ある日の休日、俺は涼の家のインターホンを鳴らして彼女を呼びかける。今日は優と涼も誘って3人でお出かけしたいと思っているのだが、涼は普段外出にはそれほど積極的じゃないしな…そんなことを思っているとパジャマ姿の涼がドアを開けてやって来た。

 

「おはよう、秀兄…何か用? 」

 

「今週こそ涼ともお出かけしたいと思ってな…もちろん行くだろ?」

 

「ごめんけど今週も無理…まだ宿題は終わってないし、今力を入れてるゲームが最終ステージで宿題終わらせたら全クリしたいし。」

 

「宿題なら帰ってからやれば良いし、ゲームならいつでもできるだろ?それよりも大事なイベントが今日あるんだよ!外出嫌いの涼が楽しいと思えるイベントだし付き合ってくれるか?もう優は準備済みだぜ。」

 

「ふぅん…そのイベントって何?内容によっては即でドア閉めるけど。」

 

「実は昨日、駅前に猫カフェが新たにオープンしたんだよ。今は開店記念で来店するだけで特典が貰えるんだぜ?」

 

「猫カフェ…マジで!?行くからちょっと待ってて!」

 

 そう言うと涼はドアを閉めると、ドタドタと足音が外にも響くぐらいの勢いで階段を上がっていく。どうやらやる気を示してくれたようだ…表情も猫カフェと聞いた途端血が通ったかのように元気になったし。

 

(45分後…)

 

「にゃあ〜。」

 

「にゃあ〜。」

 

「ああ〜っ、可愛い!三毛ちゃんもブチくんも吸いたくなっちゃった…すみません、猫吸いして良いですか?」

 

「どうぞ。嫌がらないのであればご自由に…」

 

「ありがとうございます!それじゃあ…スー、ハー♪」

 

 店内に着いてカフェでの時間を楽しむ中、涼は俺達の中で誰よりも猫を戯れてとうとう店内にいる三毛猫の猫吸いを始めるのであった…そう、涼の唯一にして最大の弱点は可愛い猫である。彼女は何しろ、毎日朝の番組の猫紹介のコーナーを欠かさず観たり、猫ミームが流行った時は猫ミームの動画を観て癒されたぐらいだからな…筋金入りの猫オタクだ。

 

「涼ちゃんは本当に猫が大好きで可愛いよね、お兄ちゃん。」

 

「ああ、俺達も見てて癒されるな…」

 

 涼風涼…生まれつきの金髪と目つきと柄と口の悪さから校内では不良少女と言われてる一匹狼(友達は俺と優だけ)だが、実際は猫が大好きで乙女なところもある可愛い女の子。その秘密を知ってるのは涼の家族と俺と優だけ…俺達だけの秘密だ。




いかがでしたか?買い物は秀がいようが大騒ぎでむしろ原作よりも騒がしかったり…あと、今回で秀が何気に変態ってことが発覚しましたし過去の思い出の中で何やらモテたことも判明しました。幼少期の優ちゃんと涼ちゃんに関してはアニメでは特に触れてないので自己解釈ですけど、こんな感じな幼少期であってほしいなと思ってます。おままごとして奥さん役を取り合うという…微笑ましい喧嘩ですよ。

妄想に関しては秀も涼ちゃんも浮かべたのは同じでしたが、原作見てて思ったのが優ちゃん巨乳なんやなってのがアニメを観てて分かりました。身長低くて童顔だからそこに注目して偏見を持ちがちですが、実は大きいという…肉丸先生がある日Xでスリーサイズを開示してたんですけど、まあサイズ見て納得でしたわ。でも、意外と巨乳扱いされてないのは亜鳥ちゃんやるーちゃん(るら)が爆乳だからで…この2人の存在感がえげつないですもん。キャラも胸も!でも、優ちゃんが変に悪目立ちしなかったのはそのバランス感も一役買ったかなと思います。

そんなこんなで優ちゃんは涼ちゃんと仲直りするも亜鳥ちゃんに撃沈…亜鳥ちゃんには勝てないんだなぁ。哀れなり…

おまけの方は原作とは丸っきり違うオリジナルストーリーではありますが、涼ちゃんの猫好き要素はそのままやりました。こんな感じでおまけは99%オリジナルになると思いますのでどうか最後までお楽しみくださると幸いです。

もちろん、秀やその取り巻きの恋模様も描いていきますよ?次回もまたよろしくお願いします!

感想、お気に入り登録、高評価してお待ちを。次回から2話分に突入します!
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