「それにしても、あのゴーストもそうだが、あの時に襲ってきた奴。なぜ、あの2人はシャーマンドライバーと似た物を使っていたんじゃ?」
森の中での戦いを終えた後、サクナヒメが思わず呟く。
その言葉に関しては、俺も疑問に思ったが、実際の所、どう答えたら良いのか分からないが。
「・・・おそらくは、あれは量産型だと思われます」
「量産型?」
俺とサクナヒメでは出なかった答えは、ココロワヒメがすぐに出してくれた。
けれど、量産型って。
「そんなの、どうやって造ったんだ?」
「それは分かりません。ですが、シャーマンドライバーに関する資料がどこかに残っており、それを参考に造られたのが、あのドライバーだと思います。そして、彼らが使う眼魂は、おそらくは人間の魂が宿っていると思われます」
「人間だと!?」
「・・・それって」
そう言われて、俺はこれまで出会った彼らの姿を思い出した。
「ツタンカーメンにロビンフッド!どれも、歴史に名を残した英雄だ!」
「なんじゃと!それはつまり、奴らは英雄の魂を纏うという事なのか!」
それを聞いて、サクナヒメは驚きを隠せなかったが。おそらくは間違いないだろう。
「問題は、それを行い、何をするのかですね」
「うぅむ、接触して聞きたい所じゃが、また襲われてものぅ」
サクナヒメとココロワヒメは石の上に座り込み、俺はスマホで時間を確認する。
「さて……これからどうするか?」
「まずは情報収集が必要だと思うんだ。あのゴースト達は何者なのか。私たちと同じ神を召喚する装置を持っているなら……」
サクナヒメが言い終わらないうちに、ココロワヒメがパッと顔を輝かせた。
「あ!私、いいことを思いつきました!」
「ん?」
「現世の図書館に行ってみたいのです!」
「図書館?」
俺が聞き返すと、ココロワヒメはうなずいて瞳をきらきらさせる。
「はい!現世の人間さんが書いた物語や知識を集めた場所ですよね?どんな本があるのか見てみたいです。特に現代のお料理本とか……」
「ほう、ココロワらしいな!しかし人間の文明を学ぶのも大事かもしれぬぞ」
意外にもサクナヒメも乗り気だ。畑仕事の合間に読書を楽しむココロワヒメらしい提案だし、戦闘続きで張り詰めていた空気を和ませるには丁度いい。
「俺も行くよ。息抜き兼ねて三人でお出かけしようか」
「決まりですね!」「おうっ!」
そうして、俺達は図書館へと向かう事になった。
けれど、その図書館における事件に巻き込まれる事を、俺達は知らなかった。