図書館の静寂を切り裂く金属音。
先程の男の声と共に現れたのは、十人程度の眼魔。
その姿は、まさしく悪霊を思わせる奴らがいた。
そんな奴らに、俺のガンガンタマフが眼魔の短剣を受け流す。
図書館という限られた空間で、黒い眼魔達が暴れ出す。
「こいつらっ!図書館の中で暴れるんじゃねえよ!」
叫びながら鎌モードで薙ぎ払う。だが図書館という閉鎖空間は戦闘に不利すぎた。倒れた本棚から雪崩のように本が落ちてくる。
しかも、周囲の人達からしたら、何が起きたのか分からない状況。
『葉様!どうやら、この場において、他の皆は眼魔達は見えない様子です』
『今の所、お主が暴れているだけにしか見えないぞ』
「だったら、早くなんとかしないとな」
そうしていると、眼魔達が俺との距離を取り出し、それぞれが構える。
それと共に。
「頼む!」『カイガン!サクナヒメ!晴々咲かそう!米は力!』
サクナヒメ魂へと変身すると共に、俺はそのまま羽衣を真っ直ぐと放つ。
羽衣は、俺の意思で自在に動かす事が可能で、四方八方に散った眼魔達を巻き上げる。
羽衣の存在に驚きを隠せない眼魔達はすぐに拘束から逃れようとする。
だが、そうしている間にも、羽衣によって、一箇所へと集まっていく。
そうして。
『ダイカイガン!サクナヒメ!オメガストライク!』
羽衣で集めた眼魔達に向けて、真っ直ぐと前に向けて打撃を放つ。
そして、一撃により眼魔達は全て消滅する。
消滅する眼魔達を見て安堵した俺はサクナヒメの力による光を解き放つ。
羽衣が解けていくその瞬間、図書館内の照明が復旧したことに気付き、室内が明るくなる。
人々のざわめきが戻り始めるが、眼魔達の被害はほとんどないようで安心する。
図書館職員さん達も無事だったようでホッと胸を撫で下ろす。
けれど、先程までの騒ぎで、俺の方を遠くから見つめる人が。
『葉様、ここは逃げるが一番ですよ』
「・・・あぁ、そうだな」
この場で眼魔達の姿が見えなかった。
それを考えれば、周囲の人からしたら、俺はただ暴れた凶悪な人間だ。
そうして、俺達はすぐにこの場から立ち去る事にする。
『葉様、ここを立ち去る前に』
「あぁ」
ココロワヒメ魂へと変身すると共にガンガンタマフを近くのパソコンに瞬時に差し込む。
それによって、パソコンを通じて、ここで起きた俺達の目撃情報だけを消して、すぐにその場から去って行く。
『それにしても、あの時の男の様子を見るからして、おそらくは』
「ゴーストを含めて、もしかしたら」
アイコンを作り出す方法。
それを知る必要がある。