タケル君と本格的に協力する事になった。
それと共に、タケル君の協力者と会って、話す事になった。
彼の保護者のような立場である御成さんと天空寺の修行僧であるナリタさんとシブヤさん。
そして、タケル君の幼馴染みである月村アカリさん。
「幽霊だけでも信じられないのに、神様も出てくるなんて」
「アカリ殿、この世では科学では解明出来ない事もありますからなぁ」
「そんな訳ないでしょ!もぅ!」
さて、そのアカリさんはどうやら科学的な現象ではないゴーストを初め、サクナヒメ達に関しても疑っている様子だ。
『まぁ科学的根拠という意味でしたら、私も同意です』
「あぁ、ココロワヒメはそっちの考え方だからな」
「おや、ココロワヒメ殿が何か言いましたか?」
「あぁもぅ、また科学的じゃない事を!」
『科学的というよりも、現代の科学では解明出来ない事は勿論あります。そもそも我ら神は勿論の事、人体などこの世には科学では説明出来ない事が多くあります。故に私はアカリ様のように科学で証明しようとする方には好感を持てます』
「えっと、どうやら、アカリさんの考え方をココロワヒメは気に入っているらしい。自分自身の神は勿論、人間も未だに科学で解明出来ていない所もあるからこそ、解明が楽しいって」
「何とぉ!」
俺から伝えたココロワヒメの言葉に対して、御成さんは驚いた表情をした。
それと共にアカリさんも思わず笑みを浮かべる。
「そっそう言われるとなんだか照れるわね、まぁ神様の伝承に関しても民俗学とかで軽くは見ていたけど、実際に見てみると結構面白いのかも」
『流石はアカリ様です』
ココロワヒメはそんなアカリさんの反応を面白そうに見つめていた。
「それで、そのタケル殿の様子は」
「・・・焦っているよ、ただでさえ他に現れたスペクターによって、眼魂を奪われるかもしれないからな」
「・・・ねぇ、その聞きたいけど、神様でもタケルの蘇生は」
「無理だな、そもそも、その蘇生がなぜ眼魂を手に入れる事に繋がるのかが俺にも分からない」
『そもそも蘇生とは禁忌の力だ。我々のような神とてそう簡単に行えるものではない』
サクナヒメの言葉に一同が沈黙する。唯一ココロワヒメだけが何かを察したように目を細めた。
『葉様。私が思うに……その“仙人”なる者は真実を隠しているかもしれません』
「なぜだ?」
『蘇生という餌をちらつかせて英雄の力を集めさせる。まるで傀儡ですね』
アカリが息を飲む音が聞こえた。彼女の賢明な頭脳は既に導き出していたのだ。
「つまり……タケルは利用されている?」