モノリスの手掛かりを知るとされる五十嵐博士。
彼の元へと向かう為に、俺達もまたタケル君達と合流する為に行動を始めた。
「まずはアカリさん達と合流したい所ですが」
「さっき、別れたからな。探す為とはいえな」
「おそらくは、モノリスに関してを知っているのならば、何かあるかもしれないが」
俺達が、そう考えながらも、バイクを走らせている。
エンジンの唸りが森に消えていく。バイクを加速させたその瞬間だった。
「ッ……!」
鋭い金属音と共にハンドルが激しく振動する。視界の端を掠めた黒い影——地面を転がる勢いで車体から飛び退いた。アスファルトに擦れる靴底の悲鳴が耳を劈く。
「くっ……!」
立ち上がり振り返った先に佇むのは、漆黒の軍服に身を包んだ男。
「・・・誰だ、お前は」
サクナヒメの声が脳裏に響く。普段の軽薄さは欠片もなく、戦慄を孕んだ警告だった。
「貴様が葉か。命令により排除する」
男は冷酷な声で告げた。
「・・・何者だ、お前は」
「あえて、名乗るとしたら、眼魔の戦士ジャベルだ」
それと共に、ジャベルはその手には眼魂を持っていた。
しかし、その形は俺やタケルが使うような形とは異なり、どこか気味の悪い形をしていた。起動させると共に、ジャベルの姿は一瞬で変わる。
その身体は青い身体が特徴的な眼魔。
「姿はこれまで見た眼魔とは違うようだな」
俺はゆっくりと立ち上がりながら腰のドライバーに手をかけた。
「どちらにしても、お前に聞きたい事があるからな」
それと共に、瞬時にシャーマンドライバーに瞬時に眼魂を装填する。
「変身」『カイガン!シャーマン!宿すは神!守りしは魂!』
『来るぞ!構えよ!』
サクナヒメの叱咤が脳内で炸裂した刹那──
ズァアッ!
真空を裂く鋭い旋風。振り抜かれたジャベルの拳が左肩すれすれをかすめ、熱風が肌を灼く。神楽舞で培った反射神経が辛うじて腰を落とさせた。
「速い……!」
次撃は下段。黒革ブーツのつま先が脛骨を狙って跳ね上がる。咄嗟に膝を折り畳み受け流すも重心が崩れる。
『気を緩めるな!右だ!』
指示に従い背後に回り込むジャベルの裏拳を身を捻って回避。コンクリート路面が抉れ火花が散る。
「甘い!」
奴は容易く拘束を破壊。再び超人的な回転蹴りが飛来する。受け止めた衝撃で甲冑の表面に亀裂が走る。
「終わりだっ!」
渾身の肘打ちが胸部装甲に食い込み衝撃波が噴出。相手も咄嗟にカウンターの掌底を繰り出し、吹き飛ばされる。
瓦礫の山に背中から叩きつけられた瞬間肺腑から全ての酸素が吐き出された。
「どうやら、ただ者じゃないな」
そうして、俺はゆっくりと構える。