「・・・まさか、こういう形で話せるとは思わなかったよ」
眼前にいる仙人は、その言葉を呟く。
それと共に、俺は既にシャーマンドライバーを構えていた。
「正直に言う。俺はあんたの事を信用出来ない」
「そう思われても無理はないだろうな。実際にワシがタケルを利用していたのは事実だ」
「嘘を言わないようだな」
「神々の力を身に纏う事が出来るドライバー。ゴーストドライバーの元となったそのドライバーの持ち主に嘘を言っても仕方ないからな」
「・・・それはつまり、偶然じゃなかったって事か」
俺の言葉に対して、仙人は首を縦に振る。
「あぁ、それはかつて、ワシの友から教えて貰った代物。あの神社で見て、それを参考に造り上げた物だ。タケル達が使っているゴーストドライバーは、それが原型となり、何よりも力の根源との接続に必要な代物だった」
「・・・何を目的に作った。その言葉に嘘偽りがあった場合は、ここで斬る」
外の状況が分からない以上、すぐに飛び出したい。
けれど、ここで仙人を逃せば、どうなるか分からない。
そして。
「・・・この世界を、そして眼魔世界を守りたい。それは本当の事だ」
「その為に、犠牲が出ても良いのか」
「全ての罪を背負う覚悟はある。だが、若い命を犠牲にするつもりはない」
そう、仙人の眼を見つめる。
僅かな間。
けれど。
「どう思う」
『・・・嘘は言っていないようだ』『悪意もありません。だが、未だに隠している事があるようですね』
俺はそうして、サクナヒメとココロワヒメに尋ねると。
「神の声をやはり聞けるのか」
「・・・だとしたら、なんだ?」
「まさか、いやその可能性もあったかもしれないのか」
「なんだ?」
仙人は、何やら考えているようだが、一体。
「いや、なんでもない。未だに仮説にもならない事だが、聞きたい事がある」
「なんだ?」
「先程、何か声は聞こえなかったか?」
「声?」
それと共に、俺は首を傾げたが。
「・・・一瞬だけど、違うと聞こえた。気のせいだと思うが」
「っ!」
同時に仙人は眼を見開いた。
「そうか、ならば、今はタケル達を助けてくれないか。おそらくは、眼魔世界からの刺客が来ている」
「っ」
それと共に、俺はすぐに飛びだした。
だからこそ、俺は、その時の会話は聞こえなかった。
『おいおい、何か意味深のようだったけど、何か分かったのかよ?』
『あぁ、神の声を聞こえるという事で僅かな疑問はあった。しかし、あまりにも長い時を過ぎた故に、それに気づけなかったが、まさか子孫だとはな』