グンダリとの戦いが終わった後。
俺達は再び願いを叶えられるのかどうか、確かめる事にした。
英雄眼魂の内、何個かは既に消えている為、15個は揃わなかった。
それでも最期まで諦めない為に、試しに神の眼魂を代用出来ないか試してみた。
しかし、結果は。
「開きませんな」
「そんな」
その言葉と共に、アカリも御成も残念そうに呟く。
あの時と同じ現象が起きれば、タケル君を生き返られる可能性がある。
そう信じていたが、それも出来なかった。
「サクナヒメ様達ではなぜ、駄目なんでしょうか?」
『それは妾も知らぬ。だが、あの時、僅かだが分かった事がある』
「何か分かったのか、サクナヒメ?」
『あぁ、おそらくは英雄眼魂は、願いを叶える存在と繋がる為の代物だと考えられます。ですが、その目的は一体』
そうして、ココロワヒメもまた頭を抱えていた。
だがその時、タケル君はなぜか、俺の方を見ていた。
「んっ、どうかしたのか?」
「えっ、いや、なんでもないよ?あれぇ、なんだろう」
すると、タケル君は首を傾げた。
「何かあったの?」
「うぅん、本当になんでもない。とにかく、今は英雄眼魂をまた集めないとね。それに、前よりもずっと進展していると思うから」
「タケル、そんなに脳天気な事を」
「だって、今はもうマコト兄ちゃんは味方になったし、英雄眼魂も残り僅か。楽観的かもしれないけど、悲観的に考える事でもないと思うんだ」
「それは、そうかもしれないけど」
そのタケル君の言葉に、アカリはちょっと戸惑う。
けれど、それは同意しているのかもしれない。
そう思いながらも、俺は一連の流れに参加する事は出来なかった。
「・・・もしも、黄泉の世界に行った場合は、お願い出来るかサクナヒメ、ココロワヒメ」
『・・・そうじゃな、少なくとも悪人ではないからな。ヒノエ島に招待するぞ』
『はい、あそこならば』
サクナヒメとココロワヒメもまた真面目な声で肯定した。
もしも俺が死んだ場合、おそらくはヒノエ島に行くだろう。
ヒノエ島での日常は俺にとっては今でも思い出深く、死んだ人間でも受け入れてくれるだろう。
少なくとも、それでタケル君の死のショックを和らげられたら良いが。
「それじゃ、俺達も探して来るよ」
「頼みましたぞ!葉殿!」
その言葉と共に、俺達はそのまま出て行く。
けれど、その時の会話を聞く事が出来なかった。
「そう言えば、御成、さっき聞こえたけど、ヒノエ島って知っているか?」
「ヒノエ島?えっと、それはなんでしょうか?」
「いや、誰かが話したような気がしたけど、気のせいかな?」
その時、既にタケルの身に変化が起きている事を知らなかった。