仮面ライダーシャーマン   作:ボルメテウスさん

35 / 115
死後の心配

グンダリとの戦いが終わった後。

 

俺達は再び願いを叶えられるのかどうか、確かめる事にした。

 

英雄眼魂の内、何個かは既に消えている為、15個は揃わなかった。

 

それでも最期まで諦めない為に、試しに神の眼魂を代用出来ないか試してみた。

 

しかし、結果は。

 

「開きませんな」

 

「そんな」

 

その言葉と共に、アカリも御成も残念そうに呟く。

 

あの時と同じ現象が起きれば、タケル君を生き返られる可能性がある。

 

そう信じていたが、それも出来なかった。

 

「サクナヒメ様達ではなぜ、駄目なんでしょうか?」

 

『それは妾も知らぬ。だが、あの時、僅かだが分かった事がある』

 

「何か分かったのか、サクナヒメ?」

 

『あぁ、おそらくは英雄眼魂は、願いを叶える存在と繋がる為の代物だと考えられます。ですが、その目的は一体』

 

そうして、ココロワヒメもまた頭を抱えていた。

 

だがその時、タケル君はなぜか、俺の方を見ていた。

 

「んっ、どうかしたのか?」

 

「えっ、いや、なんでもないよ?あれぇ、なんだろう」

 

すると、タケル君は首を傾げた。

 

「何かあったの?」

 

「うぅん、本当になんでもない。とにかく、今は英雄眼魂をまた集めないとね。それに、前よりもずっと進展していると思うから」

 

「タケル、そんなに脳天気な事を」

 

「だって、今はもうマコト兄ちゃんは味方になったし、英雄眼魂も残り僅か。楽観的かもしれないけど、悲観的に考える事でもないと思うんだ」

 

「それは、そうかもしれないけど」

 

そのタケル君の言葉に、アカリはちょっと戸惑う。

 

けれど、それは同意しているのかもしれない。

 

そう思いながらも、俺は一連の流れに参加する事は出来なかった。

 

「・・・もしも、黄泉の世界に行った場合は、お願い出来るかサクナヒメ、ココロワヒメ」

 

『・・・そうじゃな、少なくとも悪人ではないからな。ヒノエ島に招待するぞ』

 

『はい、あそこならば』

 

サクナヒメとココロワヒメもまた真面目な声で肯定した。

 

もしも俺が死んだ場合、おそらくはヒノエ島に行くだろう。

 

ヒノエ島での日常は俺にとっては今でも思い出深く、死んだ人間でも受け入れてくれるだろう。

 

少なくとも、それでタケル君の死のショックを和らげられたら良いが。

 

「それじゃ、俺達も探して来るよ」

 

「頼みましたぞ!葉殿!」

 

その言葉と共に、俺達はそのまま出て行く。

 

けれど、その時の会話を聞く事が出来なかった。

 

「そう言えば、御成、さっき聞こえたけど、ヒノエ島って知っているか?」

 

「ヒノエ島?えっと、それはなんでしょうか?」

 

「いや、誰かが話したような気がしたけど、気のせいかな?」

 

その時、既にタケルの身に変化が起きている事を知らなかった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。