「見えるのか」
その一言、俺達は驚きを隠せなかった。
「えっ、見えるって、一体」
「たっタケル殿、その先程から誰の事を言っているのですか?」
「えっ、誰って、そこにいる2人の女の子がいるじゃないか」
「女の子なんて、ここにはいないけど」
「えっ?!」
タケルは驚きながらも、すぐに御成とアカリに事実を確認するように呟く。
しかし、期待していた返答がなかったのか、タケルは驚きの声を出す。
すると、ココロワヒメは、そのまま見つめる。
『・・・なるほど、あなたはどうやら二つの魂を融合した結果、人間と神の狭間にいる全く別の存在に生まれ変わったようですね』
「人間と神?一体、何を」
そうして、戸惑うタケルに対して、2人は頷く。
『まぁ、ワシらはこれまでもずっといたが、改めて、我が名はサクナヒメ!!ヤナトの神にして…ヒノエの民である!!』
『車輪と発明を司りし神、ココロワヒメです』
そう、2人が宣言すると共に、タケルは驚きを隠せなかった。
「えっえぇ!?どういう事なんだ!?」
そんな疑問に対して。
『お前はまだゴーストじゃ』
それと共にタケルにその事を伝えたのは、仙人だった。
『今度こそ、99日後、お前は消える。2度と、伸ばす事は出来ん』
それだけ言い、仙人は姿を消した。
「そんなぁ、けど、一体」
『どちらにしても、お主の身に何か起きたのか。それを知らなければな』
「俺の身に起きた事、俺もよく分からないんだ。ただ、父さんが助けてくれたような」
「えっ、どういう事なの?」
それと共にタケルは生き返るまでの顛末を話してくれた。
あの時、消えたタケルだったが、そんな彼の前に現れたのは死んだはずの父親だった。
彼が現れた理由は、未だに分からなかった。
だが、そこで僅かな話をしている最中、その人物はタケルの中へと溶け込んだ。
『なるほど、つまりはそのタケルの父が、生き返らせる為に自らの魂と融合させた訳か』
「先代がっ、タケル殿を守る為に」
「あと、父さんは言っていたんだ、15人の英雄の心を合わせて、未来に繋げって」
それを聞くと、まるで全ての出来事を知っているように聞こえる。
だが、俺達は、その次の言葉に驚く事になる。
「それにしても、まさか、龍さんが生きていたとはね」
それには、俺達は驚きを隠せなかった。
「龍?」
「あっ、そうか知らなかったよね、天空寺龍さん。タケルのお父さんで先代の住職だよ」
「元々眼魂も、先代の荷物で知りましたからなぁ」
その事実を聞いて、謎がさらに大きくなってしまう。
『あそこには、まだ何か秘密が』