「それって、どういう事なの、マコト兄ちゃん?」
マコトからの言葉を聞いて、タケルは思わず聞いてしまう。
「俺達が、向こうの、眼魔世界へと行ってしまった事は既に知っていると思う。その世界で知り合ったのがアランを初めとした現地の眼魔世界の住人だ」
「眼魔世界の住人ですと!」
御成は驚きの声を上げながらマコトへと言う。
「・・・その、向こうの世界にいる時にお世話になったんです」
そこでカノンちゃんが少し落ち込んだように言う。
『様付けをするという事はかなり地位は高い人物のようですね』
ココロワヒメは、そのカノンちゃんの一言を聞いて、気になったように聞く。
「えっと、はい。アラン様は眼魔世界を統治する大帝であるアドニス様の息子です」
「おっと、これは」
ココロワヒメの声が聞こえた。
それを察して、ココロワヒメもまた頷く。
「そっそれって、つまりは敵の親玉の息子という事!?」
アカリさんも驚きを隠せないように聞いた。
『だからと言って、アランという人物が必ず悪という訳ではないようですよ』
『むしろ、善の心を持っている可能性が高いのかもしれんな』
俺達はそれぞれ考えながらも、マコトとカノンちゃんの方を見る。
「……だが、今のアランは敵だ」
マコトは低く呟いた。
「だけど……アラン様はとてもお優しい方なんです」
カノンが胸の前で祈るように手を組む。
それは、おそらくは彼らが眼魔世界での辛い生活をしていただろう中でも希望を与えられるぐらいに大切にされていた証拠だろう。
『しかし、信じていると言っていたあの男が、仮面ライダーという姿に変貌していた。しかも我々に敵意を持ってな』
サクナヒメが鋭く指摘する。
「仮面ライダーに変身しているからといって敵とは限らない。少なくとも最初に見たネクロムという仮面ライダーは言葉使いからも理性的で合理的な話し方をしていた」
『しかし、あのアランは、その眼魔は何を考えているのか』
サクナヒメはその疑問を改めて問いかける。
するとカノンは考えるように俯く。
『神の眼魂というものへの執着がありましたね』
ココロワヒメの言葉に私は頷き、サクナヒメもまた肯定する。
『可能性としてあるのは……私たち神とその眼魂を手に入れることでこの世を掌握しようとしている可能性が』
「アラン様はそんな野望を持つ方ではありません……!」
カノンが必死に否定する。
『だとすればなぜだ? なぜ神の眼魂が必要なのだ? 』
サクナヒメの疑問ももっともだろう。
その疑問は皆が持っていることだ。
だがそれは同時に大きな問題でもある。