アランの事について、調べ始めたが、未だに分からない。ただの眼魔ではない。
おそらくは相当な地位にいる眼魔達の中でも上位層の存在。
「・・・これだけ探してもアランについては何も得られないか」
どれだけ探しても一向に掴めないアランという存在に苛立ちを隠せずにいた。
「・・・そう思うとやはり」
敵は想像よりも遥かに上を行っている。
そう思うと恐ろしさはある。
「ねぇ葉さん」
そんな時、声をかけられて振り替えると、そこにはタケルがいた。
「タケル」
「あの、少しいいかな?」
俺の言葉に頷いたタケルはそのまま近くの椅子に腰をかけて言う。
「やっぱり分からない。アランについて何だが」
「こっちも同じなんだ」
どうやら、タケルも同じように調べていたが、それでも手掛かりを掴めずにいた。
「本当に分からない。一体どんな人物なのだろうか」
「それに・・・」
タケルはさらに険しい表情になる。
「とにかく、なんとかしないと。未だに分からない事は沢山あると思うけど」
その決意表明に俺もまた頷く。
「・・・俺達が一緒にいればきっと倒せるはずだよな?」
そう聞いてきて俺は少し考えるが首肯する。
「勿論だ。一緒に頑張ろうぜ!!」
「・・・あぁ!」
タケルの掛け声に俺達は一致団結したような気持ちになるが。
『・・・っ!タケル!葉!気を付けろ!』
サクナヒメの注意喚起の声と共に俺達は瞬時に身構えだす。
俺達もすぐに状況を理解し、その場を避ける。
ズザンッッッッ!!!!!!!!
土煙の中から現れたのは漆黒の装甲。そして金色の宝冠が輝いている。
「・・・来たようだな」
その言葉と共に現れたのは―――
「変身」『Yes Sir! TENGAN! SANZO! Megaulord! SAIYU ROAD!!』
鳴り響く音声と共に見つめた先には、ネクロムがいた。
けれど、その腕に装着したのは、俺が知るネクロムとは違った。
「ネクロム!!」
変身したアランの姿。
それと共に、驚いているタケルの様子から、もしかしたら俺が戦った後のプロトタイプではないネクロムか。
「アラン・・・!!」
タケルもまた警戒の姿勢を強めながら名前を呼ぶ。
しかし返事はない。代わりに聞こえてきたのは重々しい声だった。
「来い。スペクター」
その一言で空気が凍りつく。
"スペクター" とはつまりはマコトの事を意味している。
なのにアランが呼び寄せたことに私たちは困惑するしかなかった。
(なんでだよ……?アイツはどうしてこんな真似を……?)
混乱する頭で考えても答えが出るわけもないまま時間が過ぎていき、やがてアランの背後に人影が現れていく。
ネクロムパーカーゴーストをまとったその人物は―――間違いなくマコトであった。
まるで別人のようで違和感しか覚えない姿に俺たちは眉を潜めた。
「おい……どうなってるんだよこれ……?」
タケルもまた唖然としてしまい動けなくなってしまっている中で―――ついに奴らが動き出す時が来てしまう。