ホビアニ系TCG世界にTS転生したので、いっちょラスボスを目指してみる   作:どくいも

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7 TCG世界において、勝ち確は負けフラグ

 

アムン=シャム教団は、旧ラルズ国ではそこそこ名の知れた教団であった。

 

古代の雨ごい神殿の末裔であり、3000年前には既に存在したらしい。

身なりは粗末だが、首や手首には青いビーズに似た石を付けているのが特徴。

雨ごいの儀式では、それらの護石と護符(という名のカード)を使い、神に祈りを捧げて、雨を降らせる。

だからこそ、雨が貴重な過去の時代は、この教団はラルズ周辺で一定の権力と影響力をもっていたそうな。

 

……もっとも、あくまでそれらは過去の話。

時代は進み、他の宗教や団体、札神達が地上にあふれたことにより、教団はどんどん衰退していった。

前政権の時代には、とうとう雨ごいですらまともにできないほどだ。

教団自体も危険な組織と名指しで否定され、幹部たちが何人も不当に逮捕されてしまった。

外部から入ってきた若者も、入信すると口で言いながらも、教団内を荒らしまわった。

外部からは政府が、内部からは若者という悪漢が、教団をぼろぼろにしていった。

今代でこのアムン=シャム教団はつぶれるだろう、まともな教団員はそう肌で感じていた。

 

……だからこそ、これは好機であった。

 

突然の現国家盟主の到着。

通常ならば、新政府の最高権力者のアポなし突撃など、迷惑を超えて混乱しか呼ばない。

が、ことアムン=シャム教団にとってそれは、運命と言って差し支えなかった。

彼らとしては、この機会を利用しての教団の存続はすでに考えていなかった。

が、それでもお世話になった神とそこに至る教団の歴史だけは何とか救ってもらおうとした。

教団の理念を説明し、その上で自分たちが信仰していた神のカードを引き取ってもらうのだ。

 

彼らの試みは、おおむねうまくいった。

件の盟主は自分たちの予想を超え、はるかに善良であった。

見下さず、優しく、しかし甘くもない。

教団の歴史をまともに聞いてくれ、けれどだからこそ神のカードは預りたくないといい、神と信仰のためにも神のカードは自分たちでなんとかしたほうがいいとも忠告された。

しかし、それでもなんとか熱弁。

その結果〈教団が再興するまで〉という条件が付いたが、なんとか神を預け、教団の歴史を守ることには成功した。

 

 

――……はずだった。

 

「こちらのターン。

 【成らず物養兵部群】招集、ターンエンド」

 

「ヒャハハハハ!そんな雑魚スライムの群れで何ができる? 

 俺様の……ターン!!!!」

 

が、そんな命よりも大事な交渉を、この悪漢が台無しにしてしまったのだ。

くそったれが!!

いま真剣勝負(セレドミ)をしているこいつらこそ、数年前にこの教団に入ってきた若者集団であった。

最初こそ教えに感銘を受けて入信したと言っていたが、数か月もすれば本性を解放。

彼らは政府へ反乱するための隠れ蓑として、教団を振り回し、信仰の基盤を壊した。

同族にも平気で手を掛け、こいつらのせいで犠牲になった信徒など数えきれないほどいる。

そんな敵以上に憎い味方、それがこの悪漢達なのだ。

前ラルズ政権崩壊後はおとなしくしていたので、考えを改めたかと思ったが……どうやら考えが甘かったらしい。

 

「領土をセット!

 俺は!札神【ゾンビドッグ】を招集する!」

 

そう、こいつらはこの機会を狙っていたのだ。

我らが崇拝する本物の力を持つ神のカード、それを表に出す機会をだ。

それゆえに、彼らはこの時になって初めてこの場に姿を現し、一般信徒を制圧。

そのまま取り出された神のカードを賭けて盟主様へと真剣勝負(セレドミ)を挑んだのだ。

 

この神のカードは、只強いだけのカードではない。

しかるべき手段を行えば、雨ごいを始めとした数多くの奇跡を現実に引き起こせる、文字通りの神のカードだ。

既にある程度の力と善性がある盟主様ならいざ知らず、こいつらのような悪漢の手に渡ったらどんな悪事に使われるか!

教団の信仰と歴史を守るためにも、この戦いは負けられないのだ。

 

「お、いいカードじゃない。

 珍しいわね、この辺じゃ見ないはずだけど」

 

「ヒャハハハハ!!そうだろうそうだろう!!

 このカードは高ーい金を払って買った特別製のカードだからなぁ!

 このために犬死した教団員共の家をいくつも回って回収したんだ!

 貴様みたいな外国野郎を殺せるんだ、アイツらもうれしいだろう??」

 

しかし、すでに盟主様が、この悪漢達全員と真剣勝負(セレドミ)することを承諾してしまった以上、手出しはできない。

それがどんなに憎く思っていても、どんなに手出ししたくても。

儀式(セレドミ)の邪魔になることはできない、それがこの世界のルールだ。

 

「じゃ、こちらのターン。

 わたしは、【成らず物養兵部群】の効果発動。

 これを生贄に捧げることで、相手も一体札神を生贄に捧げなければならない」

 

「ああぁああ!!!おれの【ゾンビドッグ】がぁぁあああ!!!」

 

「バトル、私の場の札神2体で攻撃」

 

「げひゃぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

もっとも、勝負(セレドミ)自体は盟主様が優勢なようだ。

確かにあの悪漢は、自分たちと同じ元奴隷だったとは思えないほど強いカードを使っている。

ドローも悪くはないようだし、戦略も一応は練られているといってよいだろう。

が、それでもカード慣れしていないのかミスプレイを頻繁に起こしているし、カード同士もいまいちシナジーしていない。

このままいけば、盟主様の勝ちであろう。

 

「くひひ、くひひ!いてぇ、いてぇじゃねぇか!!

 だが、あのカードさえ引ければ……げへへへへ!!」

 

……だが、それでも、嫌な予感がした。

はっきりとしたプレイングの差があっても、あの悪漢達は、まだ勝負を諦めていなかった。

そもそもの話、我々のような凡人が国の王レベルの強者に食らいついていること自体おかしいのだ。

何かきっとからくりがあり、それにより彼らにもまだ勝ち目があると思っているに違いないのだ。

 

だから、敬虔な信者たちは祈った、早く試合が終わってくれと。

最悪、今ここで教団がつぶれてもいい。

それでも、アイツらがこの試合に勝つよりは何倍もマシだと。

 

「ひゃははは!!!きた!きた!きたぁあああああ!!!」

 

――しかし、その願いは届かなかった。

 

「施設奇跡札【スライム族封印の瓶】発動!!!

 これによりぃ!!!すべてのスライム族札神は!!!!この瓶の中に封印されるぅ!!」

 

その言葉と共に、巨大な槌の瓶が場に現れ、その口から吸いこむかのように突風が生まれた。

それにより、場にいたすべてのスライム族札神を、盟主の札神は瓶に中に吸い込まれ、そして封印されてしまった。

そうだ、たった一手で盟主の場のモンスターは絶滅してしまったのだ。

 

「え、な……それは!!」

 

そう、それは明確なメタカードであった。

スライム族で固められた盟主様のデッキのモンスター、その大半の動きを止め、勝ち手段をなくすような凶悪なカードであった。

だが、彼らが驚いたのはそこだけではない。

 

「ヒハハハハ!!この輝きを見ればわかるだろぉ!

 これは本物の奇跡のカード!!選ばれたもののみに手に入れられる、勝者のカードだぁ!!」

 

そう、この【スライム族封印の瓶】は、なんと只のカードではない、本物の奇跡が内蔵されたカード。

いわば本物の【奇跡のカード】であったからだ。

レアリティも【G(ゴッド)レア】。

文字通り、他の札とは比べ物にならないほどはっきりと実体化し、まるでそこにあるかのようであった。

 

本物の奇跡のカードは、神着札神カード同様現実に力を持つカードだ。

ここまでの戦い方を見るに、おそらくあのカードの効果は、カードの効果としてではなく、持っているだけでスライム族のデッキに強くなれるのだろう。

しかし、そんな本物の奇跡のカードを奴が持っているということは……。

 

「へっへっへ、これを手に入れるのは苦労したんだぜぇ??

 それこそ、教団員の遺品……それこそ、ガキなんかを売らなきゃなんねぇほどなぁ!!」

 

「貴様あああああぁぁぁぁあ!!!!!!!!」

 

その言葉に教団員は激怒した。

前ラルズ政権に奪われたと思ったもの、それは全部こいつらの仕業だったのだ。

殺されてもいいから、一矢報いたい。

こいつらの悪事のために散っていった仲間の無念を晴らしたい。

 

「ヒハハハハ!ギャハハハハハ!!

 愉快だったぜぇ!!お前らが、見当違いのやつに恨みを晴らす姿はよぉ!!

 馬鹿とバカが潰し合ってくれるんだ!これほど愉快なことはないなぁ!!」

 

しかし、胃壁から血が流れ、頭の血管が千切れるほど激怒しても、この勝負(セレドミ)の邪魔はできない。

ならばせめて、この試合を奴らの負けに終わらせたいが、それすらも干渉できず。

無念の涙を流すことしかできなかった。

 

「さらにぃ!!奇跡札【オリハルコン加工】を【スライム族封印の瓶】に装着!!

 これでこのカードはありとあらゆる手段で破壊されなくなった!!!」

 

「……っつ!!」

 

さらにあの奇跡の瓶は、追加の奇跡カードのせいで【破壊されない】存在になってしまった。

破壊されないし、壊せもしない。

そんなカードなど、どう対処すればいいのか?

故に彼らの心は、その奇跡のカードと悪漢達への絶望により、ぐちゃぐちゃになってしまった。

盟主への詫びや神への不敬、背信者への怒りや元仲間への無念。

怒りと悲しみと憎しみ、その他複雑な感情に飲まれ、顔を伏せそうになった……。

 

 

 

「……茶番はいいから、早くプレイしなさい」

 

――だが、それ以上の恐怖が場を支配した。

 

それは、この場にいる全員が。

この場で不利を強いられているはずの盟主様によって、引き起こされたものであった。

 

「……えへ、へっ……へっへ!!

 ま、負けそうだからってキレてるのかぁ??

 そんなことしなくても、後でゆっくり始末してやるから、少し待てよ」

 

悪漢が何とか虚勢を張ろうとする。

 

「馬鹿が!貴様が無駄にくっちゃべってるせいで、お前の持ち時間が残りわずかなのよ!!

 真剣勝負(セレドミ)素人なのはわかるけど、そんなことすら頭から抜けてるの??

 多少の役割演技(ロールプレイ)は認めるけど、時間稼ぎのつもりならさっさとやめなさい!!

 それで自滅するようなことをしたら、殺すだけではすませないわよ??」

 

が、盟主の余りの剣幕に、有利なはずの悪漢達はしどろもどろになってしまった。

観客であり傍観者でもある真面目な信徒も、それには僅かに同情してしまったほど。

追い詰めた側が追い詰められた側に恐怖する、そんな異常事態が発生していた。

 

故に悪漢は考えた。

自分が有利なはずなのに、これでもう勝ちは確定のはずなのに、なぜそんなに強気でいられるのか?

もしかしたら、この場面は自分が思うほど有利ではないのか?

もしかしたら、自分はとんでもない思い違いをしてるのではないか?

そんな考えが頭に浮かび、自分が弱気になっていくのを感じる。

奇跡のカードによる万能感が脳裏から抜け、奇跡の力が自分の中から抜けていく気さえした。

 

「……ああああぁぁぁ!!!!うるせぇ!うるせぇ!

 俺は勝つんだぁああああ!!!

 俺は!場にいるすべての札神で攻撃する!!!

 しねぇええええ!!!」

 

故に彼は何も考えずに攻撃することにした。

自分は正しいんだと、奇跡の力は万能なのだと、自分を鼓舞するようにだ。

 

「奇跡カード【バウンド】を発動します。

 効果は場にあるカードを一枚持ち主の手札に戻す。

 対象は【スライム族封印の瓶】で」

 

――……しかし、すでに事態は手遅れであった。

 

「……ひょ?」

 

奇跡カード【バウンド】は、札神でもスライムでもないので、この状況でも普通に使用することができる。

破壊されない効果を付与する【オリハルコン加工】では、手札に戻る効果は防げない。

 

「ああああぁぁぁあああああ!!!!」

 

故に、只の奇跡カード、たったそれ一枚で自身の必勝は崩されてしまった。

奇跡のカードが手札に戻ってしまったことにより、封印から解放されたスライムたちが盟主の場に戻っていく。

スライム達が、再び効果を発揮し、自軍の札神を弱体化させていく。

しかし、自分の札神たちの攻撃の勢いは止まらず、勢いそのままスライム達に突撃し、あっさり返り討ちにあっていた。

そして気が付けば、今度は悪漢の盤面ががら空きになり、相手の場のみ札神がある状態になっていた。

何かしようと手札をみるも、手札には今戻された【スライム族封印の瓶】一枚のみだった。

 

「まだだ!まだ、この【スライム族封印の瓶】を出し直せれば……立て直しはできるはず!!」

 

しかし、それでも彼はまだ折れてはいなかった。

なぜなら、まだ本物の奇跡のカードが手札にあるからだ。

 

「私のターン。

 私はスライムたちでダイレクトアタック」

 

「グぼばぁああ!!!!!!!」

 

半実体化したスライム達が、体にぶつかり、すさまじい鈍痛が体を支配する。

しかし、それでも彼は耐えた。

意識を保ちさえすれば、自分は勝てるのだと。

奇跡のカードさえ場に出せれば、勝利は約束されていると、信じていたから。

 

「……いひひ、いひひ!!

 やった!!耐えきったぞぉぉぉ!!!」

 

そうして彼はなんとか耐えきった。

凡才ながら、その猛攻に対し、意識をなんとか保ち続けたのだ。

 

「馬鹿め!!何が油断するなだ!!

 このカードを手に入れた時点で俺の勝利は決まっているのだ!!

 俺にターンが来たら、覚悟しろ!!」

 

故に彼は今度こそ勝利を確信し……。

 

「戦闘後、私は札神【下水道の蝋ゲル】を招集。

 【下水道の蝋ゲル】の効果、このカードが場に出た時、相手は次のターンの終了まで札神以外のカードのコストは5増えます」

 

「あ?

 ………あああああああああああああああ!!!!!!」

 

そして、その夢も潰えた。

全身に蝋で出来たキノコを生やしたスライム【下水道の蝋ゲル】の効果。

それにより、次のターンの終わりまで【スライム族封印の瓶】を場に出すためのコストは5増えてしまう。

しかし、今の悪漢の場の領土は5つであり、【スライム族封印の瓶】のコスト2と増えた分の5を足して、合計7枚の領土が必要。

次のターン、絶対に場に出せないのだ。

 

彼は後悔する、なぜこんなことになったのかと。

これは絶対勝てるはずの勝負じゃなかったのかと。

あんな高価な金で集めたのにこんな事になるなんてインチキだ、これならこんなカードを買わなければよかった。

なぜ俺はあんな男の口車に乗ってしまったのだろうか、もっと弱そうな奴から奪えばよかった、などなど様々な後悔が彼の脳裏に浮かんだ。

 

 

 

 

「……何勝手に諦めてるの?」

 

しかし、その絶望は奇しくも相手である、盟主の声によって止められた。

 

「あなたには、まだライフがあるでしょう。

 ドローもできるし、領土も残っている。

 なにより、奇跡のカードが手元にあるんでしょう?

 ならまだ勝つ可能性はあるわ」

 

彼は頭を上げる。

そうだ、自分の相対している相手は恐ろしい。

しかし、よく見れば勝ち筋が残っていることがわかった。

自分のデッキの内容を思い出し、相手の盤面を確認する。

あのカードが、あのカードさえ引ければ、自分はまだチャンスがあるはず!!

だから、ここからは己の運……いや、奇跡のカードによる、奇跡を信じる時だ!

 

「フ……はぁああああああ!!!!

 俺のターン!!!ドロー!!!!」

 

 

 

――そして、奇跡は起こった。

 

「俺は!!札神カード【手早いゾンビ建築家】を招集!!!

 これが場に出た時、施設奇跡札を使うためのコストをゼロにする!!!」

 

正にそれは、運命的ドローであった。

彼が考えるこの状況を解決する唯一のカード、それをドローすることができた。

故に彼は今度の今度こそ確信した、やはり自分は勝利する運命なのだと。

自分は本物の奇跡カードに選ばれた男であり、神を手にするべき王なのだと。

高まる気持ちを抑えながら、意気揚々とその札神を場に出し……。

 

 

 

 

「その招集に対応して【暦喰いのスラオーン】を即応で招集します。

 追加で2エナ払ってください。

 無理ですね。ではその札は無効化されます」

 

「え」

 

そして、その夢は崩れてしまった。

 

「では、場に札神もなし奇跡もなし。

 手札は1枚で公開情報の【スライム族封印の瓶】がありますが、エナジーが足りないので場には出せませんね」

 

「え、あ、ま、待て」

 

逆転の目は既に完全に潰れたことにより、彼のできる事は何もなくなってしまった。

 

「冥墓効果もないのは確認済みです。

 なので、もうこのターンあなたにできる事がありません。

 なので、あなたのターンを終了します」

 

「ま、まて……まて……まてぇぇええええ!!!!」

 

そうして、盟主は淡々と、しかし丁寧に試合を進めてしまう。

それは、まるで断頭台に向かう、死刑囚のように。

一切の慈悲も、容赦も感じられなかった。

 

「そ、そうだ!このカードはやるよ!!

 もう関わりもしない!だから……」

 

「私のターン、ドロー。

 ではそのまま、バトルに入ります」

 

「あ、あ、あああああああああ!!!!」

 

なぜ途中自分に希望を持たせたのか、なぜ時間切れ負けを狙わなかったのか。

様々な疑問や嘆きが浮かんでくる。

しかし、そんなものを口に出したところで、目の前の盟主(魔王)は止まらない。

それだけははっきりとわかってしまった。

 

「では、私は【暦喰いのスラオーン】をふくむ、全ての札神で攻撃。

 ……では、さようなら」

 

そうして、奇跡のカードに踊らされた悪漢の最後に見た光景は、溝のような色をしたスライム達の濁流であったとさ。

 

 

 

 

なお、勝負(セレドミ)後。

 

「……うん、なかなかやるじゃない!

 メタカード頼りとは言え、いい勝負(セレドミ)だったわ!」

 

「まぁ、一発で気絶しちゃったから再戦は無理そうだけど……。

 この分だと、次はなかなかいい勝負(セレドミ)ができるんじゃないかしら?」

 

「で、次はだれが勝負するの?」

 

「え?やりたくない?

 それはダメよ。

 だって、初めに約束したでしょ?

 私は【あなた達全員と真剣勝負(セレドミ)する】って」

 

「だから、諦めなさい。

 ああ、もちろん。

 カードは奪わないから安心していいわよ♪

 メタカードやカードの使いまわしもオッケー。

 というか、それがないと戦えないでしょう?」

 

「命乞いとかそう言うのはいいから。

 ほら早く身構えなさい、無理やり手足を動かしてやってもいいのよ?」

 

「うん、よくできました!

 それじゃぁ……いきますか♪」

 

――かくして、その日をもってアムン=シャム教団内に潜む悪漢達は無事成敗されることになった。

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