あの相談室の出来事からちょうど1週間後に放課後の学校の裏山にて
俺と兄弟子、スピカとそして‥。
「〜♪」
アリアことアリア・アクエリアスがいる。
彼女はスピカとはなんでも幼馴染の関係でもあり前回見せたカヴンの魔法実技でダントツで一位を取った生徒でもおり他の先生方からもその優秀さから一年生の中でも成績上位になるのでは?と期待はされている。
俺も正直に言うと入学早々しかも中間試験をまだ受けていないのにここまで言われる生徒はあんまり聞いたことがない‥がそれでもなにかしらなんか引っかかるんだよな全てにおいても完璧じゃない彼女が見え隠れするんだよな‥性格云々観念じゃなくて‥。
「ルールは1時間以内に何匹捕まえられたか。」
「OK。」
俺が思っているとアクアがスピカにそう語る。
勝負の内容は
以前行った魔法実技のロップホーンをどれだけ多く捕獲を出来るかという競争。
その前に俺が必死の思いで捕らえたロップホーン達が知らないうちに裏山に解き放られていたとは‥誰だそんな事をした馬鹿は‥。そんな怒りの気持ちを抑えている。
前日スピカから今回の勝負の立会人になってほしいと言われた。
俺は最初兄弟子に立会人になるから俺必要ないのでは?
と思ったがその日は兄弟子が授業しかも魔法を使う事を思い出した。
兄弟子が魔法を使い切ると呪いによって黒猫に戻る。
彼女が言うには寮に黒猫を連れて勝負するのは不自然。
『先生がいれば別に怪しくありません。』
強く言われたので受け入れた。
今兄弟子は俺の肩に登ってこの二人の勝負を
ちなみに最初アクアに
『ダイスケ先生その黒猫はなに?寮でたまに見かけるけどペット?』
と言われたので咄嗟に俺は。
『そうなんだよ!名前は黒太郎って言うんだ。こいつなかなか甘えん坊で俺から離れないんだよな〜。もふもふで何度も堪能するほどだ‥どう触ってみー痛っだ!!!』
肩に乗っていた兄弟子が俺の頬を思い切り連続で引っ掻きやがった。どうやら俺の言葉に気に入らなかったようだ。
『ハハッ!!先生嫌われてるんじゃん!めっちゃ受ける〜ww!!』
指を指しながら笑っていた。
そんなこんなでアクアが黒猫の興味を無くしているが何故か俺の顔を見るたびに笑いを堪えているような気の所為だと信じたい‥。
にゃーにゃーにゃ〜。
肩に乗っている兄弟子がスピカに何か言っている。俺も何か言わないと‥。
「今回の勝負勝てるのか?」
「ふふ‥まぁ見ていてくださいよ特訓で編み出した私の新技を‥!」
「新技‥?そうか‥」
不敵に笑うスピカに対して俺はそことなくなんだか嫌な予感しかなかった‥。
勝負に意気込むスピカと心に余裕でいるアクアを並ばせて
「それでは‥初め!!」
俺は告げると。
「じゃいっくよ〜。」
アクアは杖を掲げると彼女の頭上に巨大な手‥正確には大気中に
ある水分を集めた強大な手がロップホーンの群れに向かっていきそして捕らえる。
‥あの魔法は確か
水瓶座魔法 "ポセイドンの手"
俺が知っている限りなら本来なら高等部の入りたて一年が憶えるのは至難の魔法だよな‥。
才能の塊だな。
一方スピカは‥ん?
「5匹ゲット〜これもう勝負がついちゃたかな‥」
「できた!アリアの魔法から着想を得た"アニマ"のトランス魔法‥‥"人間投石機"!!」
彼女は乙女座魔法を応用した魔法
蔦を木を自在に組み合わせ変形させ彼女が思い浮かべた‥投石機を作り上げた。ちなみに彼女は投石機の蔦で作られたアームにしがみついていつでも発射出来る状態‥。
「‥‥。」
「なにそれスゴ!!」
兄弟子が呆然アリアは吹いている。
「おい‥!本当にやるのか!危険だぞ!?」
「止めないでください!魔法が感知されるのなら」
俺が言うと投石機が動き出し
「"私自身"で捕まればいい!!」
彼女はそう言うと投石機から発射されて一直線に一匹のロップホーンに向かっていく。
勢いがありすぎて彼女は地面がこすれ土煙が舞う。
「おい大丈夫か‥!!」
あまりのことでつい慌てて彼女に駆け寄る。アリアも近くに寄る。
土煙が晴れると。
「一匹ゲット!!」
誇らしげにロップホーンを我々に見せるスピカでも鼻血が出て口を切ったのか血が出ていて制服が土で汚れ、長靴下(スクール・ソックス)があちらこちら破れている。
「おいおい‥。」
「いや既にボロボロじゃんww!」
俺が半分心配と呆れて呟くアリアが笑いながら言う。
これ下手したら魔力切れる前にガチで怪我を‥あっでも彼女再生魔法を使えるから別にいいか‥ではない彼女がこれ以上この魔法を続けたらいち教師(※見習い)としてそれでいいのか?と考えてしまう勝負を止めるか‥。
「頑張りすぎでしょ。」
「だっ、だってアリアには負けたくないからライバルだし!」
彼女の問にスピカは答える‥幼馴染でもありライバルか‥俺も学生時代他の奴らに負けたくないという一心で心身と魔法鍛え上げたのを思い出した。
何度も挫折苦しみを感じたかそれでも俺の今の生活に成り立っているから昔の俺を褒めたいな。
そんな彼女の思いを無視して勝負を止めるのがなんだか野暮に感じてしまう‥続行だな。
「あははライバルだって。」
アリアが笑っているがその笑みは何故か優しく感じた。
そして1時間後
「そこまで!!」
俺は1時間きっちりと確認してから終了を告げた。
捕らえたロップホーンを数える。
「スピカが捕らえたロップホーン10匹、アリアが捕らえたロップホーンは20匹!よってこの勝負アリアの勝利!!」
高らかに宣言する。
「負けた〜。」
「まぁスピカにしてはがんばったんじゃない。」
スピカは崩れ落ちて落ち込んでいてアリアが慰めている。‥スピカの発想は良かったけどロップホーンの回避力は伊達ではないことまた投石機から発射するたびに外れることが多かったな‥うっかり林に当たった時はヒヤッとしたけどもそれでも飽きられなかった彼女に思わず感嘆してしまった俺がいる。
「‥最近さ。」
アリアがスピカに言う。
「?」
「本当はスピカと遊べなくてつまらなかったんだよね。」
「へ?」
突然のカミングアウトに驚くスピカ‥彼女は寂しかったのか。
「だから今日楽しみにしてしたんだよね‥やっぱスピカは見てて飽きないわまた遊ぼ?」
そう言うとアリアはスピカに右手を差し出した。
「アリア‥。」
スピカはそう言うと優しくアリアの手を握る。
思わず俺はいい光景だと感じてしまう。
「さてはあんた私の事が大好きなんでしょ?」
「そうそうだからアリアにもっと構ってね♥もっとアリアの事を考えてアリアだけ見てて♥」
「ウゼー!!」
二人はなんだかんだで楽しく会話を続けている途中からふざけあっている。
俺は肩に乗っている兄弟子に小声で。
「やっぱりいいですね‥互いに高め合うライバルっていうやつは‥。」
そう告げると兄弟子は
にゃ〜。
と頷きながら呟いた。
そして後日‥学校の学食にて。
「何あれ?主従プレイ?」
「ヤバ。」
「おもしれー女。」
大多数の他の生徒に好奇の目で見られながら
「ねぇ早くしてあーんしてよメ・イ・ドさん♥」
赤面して震えながら主人のアリアに奉仕するメイド姿のスピカがそこにいた。
俺がアリアに問いただすと勝負の罰ゲームが
勝った方の一日専属メイドになることがだったらしい‥ちなみにこの件に関しては兄弟子が容認しているらしい‥。
まぁ兄弟子が容認しているなら俺が止める権利はないか‥決してスピカのメイド姿も愛らしく可愛らしい
と思ったわけではないぞ‥!