黒猫と魔女の教室外伝 異物(※異端)見習い教師   作:海の波

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新年明けましておめでとうございます。
今年1年もよろしくお願いします。
駄文ですが何卒よろしくお願いします!


教師(*見習い)生活その17休日の日 タルフとカペラ。

翌日の早朝まだ暗闇の中まだ誰も起きていない無論兄弟子や寮母さんもまだ起きていない時間帯だな。

そんな俺は寮の入り口の前気温が肌寒い中

体を解しながらとある生徒を待っていた。

本当は俺もこの時間帯はまだ寝ているかもしくは寝ぼけ眼を擦って起きている位なのだかその生徒は起きてすぐに早朝ランニングそれを終わったら筋トレをするそうだ。

俺も体を日々鍛えている方だがこんなに朝早くランニングと筋トレをするのは学生以来か。

体を鍛えるのは故郷にいた時に"あの先輩"達の過酷な筋トレ言う名の"鍛錬"を見様見真似でやっていた。

最初はやってられるか!と思っていたが徐々に馴染んでいき身体も多少変わっていくのを感じていた。

自分自身を変えるためにやっていた。

そしてディアナに入学した時も魔法を覚えつつも体を虐め鍛えていた。

理由は簡単もぅ習慣となっていたから。

そんな姿を見た当時の担任だったヘルクレス先生はそんな俺を褒めてくれて自宅のある筋トレルームにて。

"24時間筋トレ合宿"

も体験した。

あれはあれで今までやってきた鍛錬の遥かな上の練習量だったがそれでも俺はやり遂げた。

あの時のヘルクレス先生の褒めてくれた顔は今でも忘れない‥そしてそこから数回ほどお世話になったな。

まぁそれで当時の同級生から

"筋肉を得た変わりに対価として脳が筋肉に埋まった。"

とか言われたがそれはない決してない‥たぶん。

俺は懐かしき思い出に浸っていると寮の扉のドアノブがガチャと言う音が聞こえた同時に扉が開かれた。

 

「あっおはようございます先生。」

 

「おぅおはようさん。」

開かれた扉の先にいたのはタルフことタルフ・キャンサー服装が動きやすい‥ジムウェアを纏っていた。

この国の服って凄く時代の割には先進的な物ばかりで正直故郷の国よりも進んでいるなと羨ましい時がある。

 

「先生に待たせてもらってすいません。」

 

「いや大丈夫だ。しかしお前もこんな朝早くから鍛錬しているか‥素晴らしいぞ。」

 

「ありがとうございます。では早速今日のランニングコースは‥」

 

タルフは俺に今回のランニングコースを示した‥今回はこっから王都と宮殿前さらに外周まで行ってここに帰ってくることを考えると往復で約10kmで頑張れば約1時間以内、もしくは超えるかぐらいか。

 

「分かった‥それで重りは付けるか?こっちで一応用意したけども。」

俺は入り口の横にある背負式のいろんな物(※ダンベルもあり)を詰めた荷物(※重量約50kg)とタルフ用の荷物(約10kg)を用意していた。

「重り?‥いやしませんよ?だって普通のランニングですよ。」

 

「そうか‥。」

 

「では行きます。」

 

「あぁ。」

俺はタルフの言葉を聞いて少し残念な気持ちになりながら走り始めた‥負荷をつければ持久力がさらに上がるのになぁ

 

俺とタルフまだ薄暗い中で朝ランをした。

街はまだ静まり返って静寂に包まれている。

明かりが灯っている場所があった確かあそこは新聞販売店だな。

今は仕分け作業をしているのか。 

と思いつつ気づけば王都のトゥインクル広場に入った。

ここは朝から活気がある場所だか現時刻ではまだ誰も来ていないな‥しかしあと三十分程もすればぼちぼち人が来そうだな。

 

しばらく走っていると今度はうちのカヴンの生徒でもあり王族のキロンの実家

ヘロディア宮殿が見えてきた。

ここは女王と家族(※要はキロンの家族)が暮らしている主要居住地でもありこの国の政治や儀式の重要拠点とも言える。

俺の国で例えるなら

一天万乗の帝がおわす"皇居"とその近くにある国の政治を動かす国会議事堂を合体したような施設と同じだと思えばいいか‥2年前に爵位を授かった時に来た事があるがやはり申し訳ないがうちの国の皇居の方が広いなと感じてしまう。

遠目だか入り口の前に衛兵‥あれはミラと同じ王宮魔術師が立っているのが見られる。

確か宮殿の近くには王宮魔術師の専用の兵舎があったな。

すわ一大事の時にはすぐにも駆けつけてくる手はずだ。

特に2年前の奴らの王都襲撃並びにディアナ襲撃の時にも宮殿またはその近場までは侵攻されていないはずだか念には念のためさらに厳重になっているはずだ。

流石にここに攻め込む奴、盗みを働く奴は流石にいないだろう‥いや待てあえてそれを知っていても"潜入"するという事なら俺が知っている限り俺の知り合いで二人ほどいるな‥2個上でろくでもねぇ先輩と俺と同い年の守銭奴でもあり"忍者の末裔"の奴なら果敢いや無謀にも挑みそうだな‥。

 

と考えながらも宮殿前を通り抜いていく。

次第に周囲が明るくなってきた。

隣で並走しているタルフの様子を少し見る‥額にうっすらと汗を流しながらも息を整い姿勢を正しながら走っている‥流石毎日やっていることはあるな‥負けられねぇな俺も。

 

「ふっ。」

 

「?どうかしました?先生?」

 

「いやなんでもねぇ。」

俺の含み笑いを声を聞いたのかタルフはこちらを見てきたが問題ないと告げるとそのまま王都外周に向かっていく。

 

そしてしばらくして

「は~い到着。」

 

「お疲れ様です先生。」

 

俺達は外周を走り終えてそのまま往復する形でクロードカヴンの寮まで帰ってきた。

少し汗だくだかいい汗をかいた気分だ。

時間はなんとか1時間以内に戻ってきただろう。

何故なら周囲はまだ薄暗いからだ‥俺が息を整えていると。

「先生これをどうぞ。」

 

「おっ‥ありがとう。」

タルフはいつの間にか飲み物とタオルを差し出していた。

俺は礼を言いつまずは飲んでみた‥おっはちみつレモン水だな。

レモンの爽やかな酸味と蜂蜜のコクのある優しい甘さが組み合わさり甘酸っぱく爽やかな味わいが喉に効く‥いいなこれ。

 

飲み干した後にタオルで汗を拭きながらタルフを見る。

あいつは‥ここ数ヶ月見てきたがキロンの従者で日々忙しいかと思いきや自己謙遜を忘れず文武両道に努め何よりも他人に対しても気遣いが出来ている温厚な生徒でもありなんならクロードカヴンの男性陣のなかでも常識人だと俺は思っている。

 

だか欠点としては優しすぎることかな‥別にこれは悪いことではないがただタルフは前述の通りにキロンの従者でもあり護衛兵の役職のはずだ‥この歳で王国からの役職があるのは少々酷だと思うがあいつが選んだ道とやかく言う気はないがただ一人の教師ではなく"男"として言わねばならないことがある。

 

「なぁ‥タルフ。」

 

「はい。」

 

「朝からこうのは言いたくなかったが言わせてもらう‥お前なんで中間試験でキロンの仇を討たなかった?」

 

「!それは‥その‥。」

俺の言葉にタルフは言葉を詰まる。

 

「まさかと思うが言葉を発しない"畜生"に情けをかけてしまったか?それとも主(※キロン)に対して殉死するこそが誉れだと思っての行動か?」

 

「‥‥いやえっと‥。」

続けさまに言う言葉にタルフは申し訳ない表情を浮かべながら謝罪の言葉を言った。

 

中間試験の際に主のキロンがグリフォンに食われた後にタルフは仇を討つこともせずにそのまま"殉死のような形"で試験を自ら落ちた。

 

はっきり言えばそれは俺にとっては気に入らない。

 

「この国の"兵の理想像"はよく分からんが例えこれが実戦だったら"馬鹿な主"‥いやこれは言い過ぎたすまん‥。"かけがえのない友"が本当に敵に討ち取られたら仇を討たねば死んだ者の魂は報われんぞ。」

 

例え兵の‥いやここは肩書きとかもぅどうでもいい‥例え仇を果たせなくてもあの世にいる父祖達にこう言える。

"戦って死んだと!""主の仇、友の仇を討つために死んだと!"

と胸を張って言える。

俺はそうやって先輩方に教えられた‥いやうちの国自体が法律で禁止されてもまだそういう文化がまだ根付いているのが実情‥近代化されても変わることがないと俺は思うけどな‥。

 

「‥‥はい。」

俺の言葉にタルフは暗い表情を浮かべている‥これ以上言うとさらに落ち込みそうだ‥。

「‥だかなお前さんは。」

俺はタルフの肩に手を置き

 

「こんな早朝から日々鍛錬をしている。それを何故かお前の"大事な守るべき者"の為に鍛えている。その努力は決して裏切らないそれを胸を張れ、誇れ!だから心身共に強くなれタルフ!成功も失敗も全て背負えるようにそして俺を超える立派な魔術師‥いや男を超える漢になってくれ!」

 

「‥はい!」

 

俺の言葉にタルフはだんだんと笑顔になっていく。

よしいい笑顔だ。

「さてと‥休憩は終わりだ。次はどんな筋トレをする?」

 

「えっとではまず軍で行なっている腕立てを‥。」

 

「‥えっ?こんな感じなの?もうちょい腕立てをそうだな‥2度腕立てしたら1回という感じで姿勢を正して徐々に腕立てのリズムが速くなるを7セットを‥。」

こうして俺とタルフは約1時間ほど筋トレをした。

懸垂、上体起こし、そしてヘルクレス先生、並びに先輩方の直伝の筋トレなどをして終えた。

俺とタルフは互いにいい汗をかいた。

俺は今度だキロンを呼ぼうぜ。と言ったがタルフは。

『キロンはランニングの時点で倒れていそうで怖いです。』

と言っていたな‥あいつもほんの少し体を鍛えればいいのになぁ‥伸び代がありそうなんだけどなあ‥。

 

それから朝食を取って2時間後

「というわけで本日の"ワルでもわかる機動戦術並びに"うちの国"で実際に行った欺瞞戦術、偽装退却"の講義を終えるご清聴ありがとうございました。」

 

「ありがとうございました。」

 

カペラの部屋にて約1時間以上の俺なりの講義を終えた。

そんな彼女は真面‥じゃなくて熱心に俺の話を聞いてメモをしてくれた‥でも内心本当に飽きないか?俺も情報を元に魔法で作った簡易的な砂盤、布陣図を作ったりして出来る限り分かりやすくしているんだがそもそも女性が聞くような話じゃないような気がするが‥でも教えを請うたらやらなきゃいかないしなぁ。

 

「で今日の講義はどうだった?」

講義を終えた彼女に学生時代の実習で作り今でも愛用している魔道具"保温瓶"

その中にある講義前に淹れた紅茶を彼女の室内で愛用しているコップの中に淹れて手渡した。

 

「ありがとうございます‥分かりやすくて良かったです。特にシマヅの"釣り野伏ぜ"という偽装退却は参考になりました‥美味しい。」

講義の感想を言いつつ紅茶を飲みカペラ‥紅茶が彼女に味にあって良かったと一安心だな。

「それは何よー。」

 

「でも‥」

俺が言うと彼女がカップを置いた。

まるで申し訳なそうな表情を浮かべていた‥どうした?

「?」

 

「欺瞞戦術の所で心の中で本当に実際にこれを使っていいのか?と思いました‥これは卑怯だなと思った私がいます。」

 

「あー‥なるほどねぇ。」

 

欺瞞戦術は確かにこの国の"騎士道"、言うならばうちの国における"武士道"においては"卑劣"で"外道がやる手段"として軽く見られる事が多い。特にカペラの家のような堅物で厳格な家の出身だと余計にそう思うだろう‥だか。

 

「なぁカペラ‥講義でも言ったが戦いにおいて大事なのは"いかに正々堂々弓や槍を合わせるか"じゃねんだ‥"いかに有利な場所で相手を叩き潰すか"が肝心な事だ‥そもそも戦いとは勝たねばならん‥時には人が決めた道理なぜ"クソほど役にたたん"事がある。卑怯だろうがなんだろうが使える手は何でも使って叩き込まくてはこっちがやられるぞ?それでいいのか?お前の目指す"ワル"はそんなもんか?」

俺は自分なりの持論を彼女に向け悪辣な表情を浮かべて言う‥正直に言えば彼女にワルを目指して欲しくない。

真面‥じゃなかった律儀で謹厳な彼女が目指すワルとは無縁な生活を送って欲しいと願う俺がいる‥第一こんな講義をしていることを師匠(※校長)が知ったら俺どんな目にあうのか分かったもんじゃない。

 

「‥!!」

先程の講義の真面目な表情がうって変わって何故かキラキラと目を輝かせながら俺を見ている‥えっ‥?やめてくれ!そんな目で俺を見ないでくれ俺をこんなで発言した俺に憧れを持たないでほしい。

 

いかんこのまま俺が話すとなんか取り返しがつかないことになる可能性が‥!

話を変えないと‥!

 

「あー少し話を変えるが‥ユゥの事なんだか。」

 

「ユゥ?あいつが何かしたのですか?」

 

「いや実は昨日君たちと話をしている最中に牡牛座魔法で彼女の魔力を見たんだか。」

 

「見たんですか勝手に。」

先程の憧れの表情から一瞬にして軽蔑した表情を浮かべる‥やはり彼女はこういうのは事前に言わないと駄目なタイプか真面ーじゃなかった実直だな‥。

 

「それは本当にすまんと思っている‥ただユゥの魔力と魔力量が想像以上よりも超えていた‥なのに力を出さないでいる彼女の幼馴染な君はこの事を知っているのかな?と思ってな。」

 

「勿論知っています。」

なんの迷いもなく答える。

 

「そうか‥良ければ聞かせてくれないか?なぜ彼女が魔法をあまり使わないのかを‥。」

 

「はい実は‥。」

彼女は俺に語る。

話の内容はこうだ。

カペラとユゥは実家が隣同士の関係。

ユゥは昔からあんな感じで幼少期には家に籠っていてグータラをしていてそれを見かけた彼女の母が真面ーじゃなかった同い年で誠実なカペラに毎度頼んで外に連れ出していたそうだ。

そこからずっとそんな感じだったらしいがそんなある時にカペラの家が頼んだ魔法の家庭教師が二人に魔法を教えた。

二人とも初めての魔法を使えて最初は嬉しかったそうだ特にユゥが今まで見たことがないほど熱中して楽しんでいたそうだった‥がその家庭教師がユゥの魔法の才能に気づいて目をつけて厳しく指導したせいより逃亡し魔法を嫌いになりさらにこれまで以上に引きこもってしまったそうだ。

カペラは引き続きその家庭教師から教えられていたようだが‥。

ちなみにその家庭教師の名前を聞いた時に会ったことがないが名前は聞いたことがある‥たしか富裕層に人気な家庭教師で数年前に引退した魔術師で優秀だが教え方が厳しすぎるのが難点な人だったと言う噂を聞いたことがある。

 

俺も師匠に厳しく指導されたことがあるがまだ物事も知らねぇ幼い子供に対してそんなに厳しくてどうするんだよと思うがな‥。

 

そして数年が立ちカペラがディアナのあの地獄のような入試の時にユゥも連れて受けて‥そして二人は合格したそうだ。

勿論カペラが試験中でもユゥが合格したことを不思議がっていたが教頭が彼女の才能の素質を見込まれて合格したことはここでは言わないようにしよう。

 

 

「そうだったのか‥。」

ユゥにそんな過去があったとは‥俺は話を聞きながら彼女の空になったコップに紅茶を注ぐ‥そろそろ保温瓶の中身もそろそろ空になるな。

 

「ダイスケ先生。」

 

「ん?」

 

「私今回の冬合宿に参加します。」

 

「‥それはユゥの為か?」

 

「はい‥合宿でユゥがヤル気になるきっかけを見つけられたなと思ってそれにあいつは本当に凄い奴なんです。だから私は最後まであいつにとことん付き合います。」

 

 

彼女は真っ直ぐな目で俺をみてそう告げる‥幼馴染の為に頑張るか‥俺はそう言うのは嫌いじゃないぞ。

 

「分かった俺からクロード先生にも伝えとく。勿論この事はここだけの話でいいな?表向きはクロードカヴンの皆を纏める為に参加するという形だか。」

 

「はい。お願いします。」

 

「いや〜しかし君みたいな友達思いでしかも真っ直ぐな"真面目"な子は俺は大好ー」

 

「マ ジ メ ?」

 

あっ‥俺の馬鹿やっちまった‥。

 

「誰がマジメだー!!私はワルだーーっ!! 」

彼女の禁句をうっかりと言ってしまった‥彼女はキレてしまいー

 

「おっおい!!それの俺の保温瓶‥!!」

机に置いてあった保温瓶を彼女が強奪するように取ると!

「うるせー!!窓ガラス割ってやる!!」

 

「馬鹿よせ!やめろ!!物を投げー」

 

「おりゃーっ!!」

 

「あぁっー!!!馬鹿野郎ー!!」

彼女は俺の保温瓶を間髪入れずに窓ガラスに向け投げつけた‥そして‥。

保温瓶がガラスに当たると同時にガラスがけたたましい音を立てて割れた。

 

その後その音を聞いた寮長が慌てて駆けつけてきた。

俺はこれ以上暴れないように暴走しているカペラを羽交い締めをしながら抑えている所を見られて何を思ったのか。

 

『このケダモノがー!!!』

とまるで鬼の形相もしくは親の仇のような表情で言われた。

なんとか事情を話をしてこの件は治まったが‥しかしまた変なことで寮長さんに言われるとはこの時まだ俺は知らない。

 

窓ガラスはその日のうち俺が業者を呼んで割れたガラスを変えてもらったがそのせいで俺の1日が潰れた。

 

ちなみに保温瓶は少し凹んだぐらいだがまだ使える‥良かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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