黒猫と魔女の教室外伝 異物(※異端)見習い教師   作:海の波

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久しぶりの投稿です!
駄文ですが何卒よろしくお願いします。



教師(*見習い)生活その19冬季合宿その1&迫る悪意

あの変身薬騒動から2日後

ディアナは冬休みに入った。

生徒達は続々と帰省に入る。

久しぶりの帰省にウキウキとする生徒がいる一方

中間試験不合格者は二泊三日冬季魔法合宿に嫌でも強制参加させる。

王都から汽車で片道約2時間程の目的地とある地へと向かう。

 

汽車内

 

「巡回終わりました。」

俺は汽車内の先生方の専用客室(※貸し切り)に戻った。

生徒達との客室とはそんなに代わりはないが一応昔からあえて分けているそうだ。

 

「お疲れ様どうだった?」 

 

そんな中で労ってくれたのは

確か名前がプロ‥そうだプロキティーン先生(※プロキオン)が俺に声を掛けてくれた。

 

「今の所男子、女子生徒に脱走者は居ませんでした‥流石にここまでくれば大丈夫でしょう。」

俺がプロ‥プロジェクトエックス先生の隣の席に話しながら座る。

巡回途中でカペラの怒りの叫び声が聞こえたが気の所為だろ多分。

この路線は王都の駅から途中の一駅を挟んで目的地までの駅だけで1日で午前1回、午後2回のほぼ田舎のような僻地の場所だ。

まぁそれでもでもうちの母国に比べれば鉄道がよく通っているレベルだと俺は思っている。

 

 

こうして汽車内を巡回する理由は

過去にその途中の駅から降りてそのまま合宿から脱走してその後退学になった生徒がいたらしい。

もっとも俺が2学年の時に下の子が何を思ったのか走行中の汽車の屋根から射手座魔法を使って脱走した生徒がいたらしいな‥。

 

「あらそうでもここから本番よ。引き続き気を引き締めなさい。」

 

通路を挟んだ反対の席にいるペテルギウス先生が俺に言う。

流石に車内の為かいつもの休憩中またはプライベートで吸っている煙草は今は吸っていない。

 

「まぁ頑張れよ‥ダイスケ"先生"」

同じくペテルギウス先生の向かいの席に座っている兄弟子ことクロード"先生"は俺を見て言うが‥どうもその表情は例えるなら

上司から嫌な仕事を自分ではなく同僚が受けることなり告げた上司が去った後に慰める振りをしながら心のうちではほくそ笑んでいるいうような感じだな。

現に少し笑っているんだよな‥イラッと来たがここは我慢だ。

 

「ダイスケ先生これも一人前の教師になるための立派な勤めぞい頑張るのじゃ。」

 

「はい‥。」

 

向かいの席に座っているヘルクレス先生が励ましの言葉を送ってくれる。

流石は俺の恩師言うことは違うな。

 

「あの‥もしも体調が悪かったらすぐに言ってくださいね?私が見てあげますしなんなら業務も代わりますからね?」

 

「ありがとうございます。」

ペテルギウス先生の隣に座っている。

今回の冬季魔法合宿に一緒に同行することになった保健室のデネブ先生が俺に向かって言ってくれる。

‥俺も自分でも体調管理と回復魔法は出来る。

だかはっきり言えば回復魔法は恐らく"先生"のほうが優秀でもありなんならそれまで多くの患者を診てきて体と心を癒してくれたんだろうな。

そんな人が青二才な俺に気遣ってくれるとはそんな優しさにほんの少しだが自分でも顔ほころんでいるのが分かー

 

「もしもイライラが溜まったら遠慮なく私にぶつけてください‥というかお願いします!!」

 

「‥‥‥。」

 

ヘルクレス先生の隣に座っているポラリス先生が頬を赤くしながら嬉々として俺に向かって告げる‥‥この人は一体何を言っているのだろうか?

先程ほころんだ顔が消えて今は自分でも分かるほどの無表情となっている。

俺この合宿でこの人の手伝いをしなくてはならないのか‥勘弁してくれ‥。

心で思いながらも胸に溜った溜息を吐きながら俺は天井を見上げた。

 

今回の魔法合宿での俺の役割は

 

先生方(※兄弟子、ポラリス先生、ペガスス先生、ヘルクレス先生、デネブ先生)並びに生徒達の特訓の補助とアドバイス。

 

 

そして合宿に耐えられなくなった脱走生徒の確保と指導。

そして夜は合宿所(※民間の宿泊所をこの数日間だけディアナで貸し切り)の数時間おきの施設内と施設外の巡回(※夜間の脱走防止)という業務を師匠に告げられた。

本来ならこういうのは先生方が協力し合ってローテーションで行うはずだが

『せっかくなので"オマケ"で付いてくるダイスケ先生(※見習い)にやらせましょう。』

という鶴の一声で決まった。

あの人俺になんか恨みでもあるのか?と思えるほどの措置だ‥心当たりは多少あるけども。

 

俺はせっかく教師(※見習い)となったのでヘルクレス先生と一緒に合宿所にある酒場で一杯付き合いたいと思ったがそうはいかないようだな。

また次の機会かと思うと少しだけ窓を見る

目的地の"山"が見えてきた。

 

セレネ山

始祖の魔女セレネが修行した場所の由来でセレネ山という名前がつけられた場所

 

この山は特筆することはセレネの一つの魔法により磁場を狂わせ一つの山のなかに四季が混在している。

セレネは凄まじい魔法使いと分かるが他にも彼女の逸話はたくさんある。

大量の魔獣を討伐したり、大亀を島に変えたりというもはや魔女というよりも神話の神様に近い存在でもあり実際にこの国は多くの者らが彼女の教えと偉大さを伝えるために作られたセレネ教という宗教に信奉している。

ちなみに俺はセレネ像を魔力を得るために拝みをするが実際にはこの国とっては異教徒の仏教徒の一人でもあるがそこまで信奉していないどちらかと言えば無神論者の近い存在かな。

 

学生時代に一度とある"マッドサイエンティスト"な同級生に

『君がセレネ教を信奉したらさらなる高みを目指せるだから!改宗したまえ!!そして私の研究対象になれ!』

とか言われたがそれは無理だと断っている。 

俺は神はそこまで信じていないしそれに故郷の墓参りの時に困るから無理だと言ったのを覚えている。

『私は諦めないからな!!』

あいつは諦めずに言っていたがあれから数年経っているが忘れているだろう。

 

それにしても2年ぶりにここに戻ってきて懐かしい気持ちに浸っている。

学生時代の3年間ここで魔法を鍛錬に重ねなんだかんだで今の自分がいる‥と思うとあれは無駄ではなかったと誇らしくなる。

 

汽車の速度が落ちてきているなそろそろ駅に止まるな。

 

まずは駅から降りたらすぐに生徒の確認と最初の補習は兄弟子の補佐だな‥腕が鳴るな。

 

「‥あのダイスケ先生笑っているけども目が笑っていないのは気の所為ですかね‥?」

 

「そうかの?あれはとびっきりの笑顔じゃぞい。久しぶりにここにきて心の中で嬉しさに浸っているぞい。」

 

「‥これはこれで高圧的でいい‥♡!私だけを蔑むように見てほしいですね‥!」

 

 

‥外野が少しうるさいが気にしないでおこう。

そう言えば一人‥自意識過剰の塊ことペガスス先生が俺達よりも遅れてくる行っていたけども午後の便にくるのか?

 

 

 

 

駅から降りて俺は生徒達が全員いるかまた忘れ物がないか車内を確認した後に

「ダイスケ"先生"」

 

「なんですかクロード"先生"」

兄弟子に呼び止められた。

 

「君に頼みたいことがある今から倉庫に行って"あれを"全部を起動させておいてくれ。」

 

「えっ‥俺一人でですか?」

あれ?こういうのは担当者と共同でやるような気がするが‥。それに起動させるのに魔力を使うからだ。

しかも倉庫と言っても3棟あってそれを全部あれを起動させるの俺が?

 

「当たり前だろ?君は今回は"僕たち"の補佐だからそれぐらいやってもらわないと困るな‥ほら行った行った。」

そう言うと兄弟子は俺に向かって何かを投げて来た。

すかさず俺は取ると手の中にはずいぶん年季の入った鍵‥いやこれ見覚えがある確か倉庫の鍵だな‥。

もう一度兄弟子を見る‥見た途端に手で

さっさと早く行けというジェスチャーをしている。

 

「‥‥分かりました。」

俺はこれ以上文句も言わずに倉庫に向かった‥年下は辛いな。

 

宿泊所の側にある貸し倉庫に着き錠前を持ってきた鍵を開けるとそこにあるのは埃が少し被り布で覆われた数十‥いやかなりの数の"人形達"が鎮座していた。

 

一人でこれを全部起動させるのか出来ないことはないが寧ろ力加減上手くできるか‥やってみるか保証は出来ないけども‥。

 

 

所変わって宿泊所前では

 

「わ〜〜ここに泊まるの!?お城みたい!!」

今回の冬季魔法合宿の"恐ろしさ"を分かっていない彼女ことスピカは宿泊所となる宿を見てはしゃいでいる。

確かに外観は古城のような外観でもあり格式が高い宿に見えてしまうのは無理もない。

 

「ははっ‥こんな宿がお城とかウケるな。」

そんなはしゃいでいる彼女の後ろから水を差すような発言をする声が聞こえる。

振り向くとマスタードイエローの髪を持つ少年が彼女の発言に笑っていた。

 

「キロンくん‥そっかキロン君は王子だから本物のお城に住んでいるしね第二王子だっけ。」

キロンことキロン・サジタリアス・アラディア

この王国の第二王子でもあり入学前には王宮に住んでいた為にこういう宿には見慣れている。

 

「まぁな、そうださっき先生(※クロード)に合宿中はガウンで行動するようにと言われていたんだか‥。」

 

「えっそうなんだ。」

魔法合宿は基本はガウンで行動する事がある。

ただし例外として魔法合宿で一人の場合は他のガウンに数合わせの為に一時的に編入されることがある。

 

「オレの足を引っ張らないでくれよ?お前トロそうだし。」

 

「な‥(※何こいつ王子だからって偉そう〜‥!!)」

 

生意気なキロンの発言にスピカは驚きつつも内心では沸々と怒りに沸いていた。

しかしそんな憤っている彼女の背後から

 

「ねぇ噂じゃあなた試験ではグリフォンに丸呑みにされてリタイアしたみたいだけど。」

黒髪の少女がキロンに近づいているが明らかに友好的な雰囲気ではなく寧ろ彼に対して静かに憤怒を込めている。

 

「ザコじゃない‥あなたも足を引っ張らないでよね。」

 

ダイスケと同じ国の出身でもありここ数週間で彼女ことスピカと"友達"になったばかりのハナ・サソリジョウが敵意いやむしろ殺気を感じさらに目が据わっている状態でキロンを見て詰め寄っている。

下手したらこの場で蠍座魔法を使いそうな雰囲気になっている。

仮にこの場にダイスケがいて彼女を見たら

 

"俺よりも年下なのにこの鍛えし身体に巡るほどの殺気‥悪くない。"

思うだろう‥まぁそれはどうでもいい。

 

「なっ何だよ!!お前!」

詰め寄られているキロンは冷や汗をかきながら声を出して反抗するが内心では

『コワっ殺気すごっ‥。』

ハナの迫力の前にビビっていてこの場をどう切り抜けるかを考える余力もないと思いきや

 

「だめじゃないかキロン!」

事が起こる前に駆け寄ってくる自分用の荷物とそして主(キロン)の荷物を両手に持っている肌黒の長身のタルフだった。

名前を呼ばれた当人は振り返ると同時に

 

「げっ。」

嫌そうな声を出していた。

「ごめんね!キロンが失礼な事を!!ほらちゃんと謝らないと!」

 

「オイ!離せ!」

は慌てながらキロンの頭を右手で押さえてつけながらスピカとハナに向かって無理矢理謝らせようとしている。

 

するとはタルフの自分の荷物から"とある物"をとりだした

 

「キロンは本当は皆と仲良くしたいんだけど不器用で根は良い奴なんで仲良くしてあげてくださいね!あっ!これお近づきのチョコレートの詰め合わせです。」

スピカとハナの前に包装で包んでいるチョコレートの詰め合わせを差し出している。

 

「やめろってのオカンか!!」

 

タルフの余計な事を言った途端にキロンは顔を真っ赤にして反論する。

 

その光景を見たハナの内心では

"分かるわその気持ち"

と先程の怒りを抑えそんなキロンに対して僅かながらの同情をしていた。

 

「お前マジでおせっかい過ぎ!!王子としての威厳が無くなるだろーが!」

主としてキロンがタルフに向かって言うが。

 

「元からあったけ?」

そのタルフがさらっと呟く。

 

「はぁあ!?タルフこそ失礼な事を言っているんじゃん謝れ!!」

 

「ごめん思ったことを言っちゃた‥。」

さらに火に油を注ぐような事を言うが

仮にここにダイスケがいたら

"威厳云々よりもただのヘタレだろ?お前"

もはや教師(※見習い)として最低な事を言うがそれはどうでもいい。

 

「お前ら少しは落ち着け!」

いつの間にか間に入ってこの騒ぎを止めようとするこの合宿でカヴンの纏め役のカペラがいた。

ちなみにユゥは止めようともせずに眠気眼を擦っている。

 

「オーイ」

 

そんな喧騒の中に彼らを呼ぶ声が聞こえた。

 

「先生!」

 彼女達の前に現れたのは彼らの担任のクロードであった。

 

「皆集まってるな今日からこの6人で過ごしてもらう準備が出来たらすぐに訓練を始めるぞ覚悟はいいか?」

 

「ハイ!何か怖い合宿だと聞いていたけど実際来てみたら楽しくなってきました!頑張ります!」

クロードの問にスピカは意気揚々と答える。

汽車内で見たセレナ山の風景さらに学友たちと交流を考えている彼女にとっては小旅行に来た気分になっているのだろう。

笑みが溢れていた。

「ずいぶんやる気だな。」

 

「期末でDランク以上を取らなきゃならないですからね!二泊三日の訓練なんて軽くこなしてみせますよ!」

 

「いい心意気だ!」

シャドーボクシングしながらやる気溢れるスピカを見てクロードは笑みを浮かべる。

 

「あれ?そう言えばダイスケ先生は?」

 

「今"ウッドゴーレム,達を起動させている。」

 

「えっ?ウッドゴーレム‥?」

スピカは聞いたことがない単語をクロードに聞き返そうとすると‥。

 

「クロード先生!」

一際大きな声が響いた。

彼女達は声を発した場所に振り向くと!

 

「準備完了!いつでも出来ます!」

 

「おい!なんだあれ!」

他のガウンの生徒達が次々と騒ぎ始めていた。

 

なぜならダイスケの悪人顔の笑みを浮かべなら‥大勢の生徒達が見たことがない数十体いやそれ以上の木で出来た人形達を引き連れて現れた。

スピカはこの見慣れない光景を先頭に立つダイスケを見て一瞬心中で思ったのは

 

"悪魔の軍隊!?"

思えるほどであった。

 

 

 

 

やっぱり皆は初めて見るから驚愕しているんだろな‥。

顔に出ているんもんだな。

まぁ無理もない俺も初見見た時も同じ表情だったと思うな。

 

この人形共は俺の背丈よりも少し高く全身は木で出来ており上半身には木剣と木盾を備えており下半身が足ではなく車輪が付いてある‥考えたらよくこの構造で転倒しないもんだなと感心してしまう程の構造。

 

そんな木偶な人形達の名は

"ウッドゴーレム"

使用者の魔力で動く魂なき人形達でありこの合宿の訓練の一環としてここに配備されている。

これから始まるたのしい楽しい特訓用の練習器具の一つだか‥さて皆は乗り越えられるのか不安もあるがやるしかないな‥心苦しいけども。

 

「なんか笑っているけども‥顔が怖い。」

 

誰だ今の声?失礼な事を言う生徒がいるんもんだなと思いつつも無視し。

 

「さて皆今からあの森で移動するから着いてこい。」

 

生徒達を近くの森に移動して約1時間後。

 

 

「おい!そこ!手を止めるな!まだ休憩の時間じゃないぞ!」

 

「何をしている!怪我をしたけなければ動け!」

 

「悲鳴を上げる体力があるなら杖を上げ続けろ!」

 

「ビビるな!ここを乗り越えなくては何も始まらんぞ!!‥おい!そこ逃げるな!逃げたら追加するぞ!!」

 

「「ひいぃぃ!!!」」

 

生徒達は襲い来るウッドゴーレム達に相手に各自応戦していた。

各々が持つ魔法を使っているが多くの生徒は中々倒しきれていない‥あっユゥが吹き飛ばされたがカペラが瞬時に受け止めてなんとかなった‥ん?

 

「わぁぁ!」

 

スピカは火を吐くゴーレムに驚きながら‥ん?ゴーレムほんの少し力を入れすぎたかなまぁいいか。

 

「ひいぃぃ!‥グェェ!!」

 

ゴーレムは火を吹き止め木剣を振るって彼女に襲いいかかる。

スピカは慌てて逃げ出すが反対側から別のゴーレムが突進しそのまま挟まれ圧迫されその場に倒れ込んだ。

木偶人形達はそんな倒れたスピカを見た途端にその場に停止した。

‥良かった倒れた生徒を無慈悲に追撃する機能は付いていないな。

 

「おい大丈夫か?」

倒れたスピカに近寄る一応挟まれたから何処か深刻な外傷はないかと確認をするためだ。

 

「うっ‥もぅ‥もぅ無理です。」

彼女は俺を見ながら言う。

‥息が荒いが目立った外傷はない‥なら。

 

「‥まだイケるな。」

 

「いや鬼か!?」

倒れながらもツッコミを入れるとは大したもんだな。

 

「オイオイ、さっきの意気込みはどうした」

 

背後から兄弟子が近寄ってきている。

後ろを振り返りながら見ると

 

「軽くこなすんだろう?さっさと立て。」

その表情は笑みを浮かべながら意気揚々としていると分かるほどだ。

 

その表情を見たスピカは不満気な表情を浮かべて立ち上がる。

 

「こっちは魔法を1時間を使いぱなしなんですよ!?」

 

「そーだ休憩をよこせ!」

いつの間に彼女の隣にキロンがおり同じく不満を訴えてくる。

 

「ハァ‥説明しただろ?この訓練はウッドゴーレムを一人10体倒すまで終わらない君達まだ一体も倒していないぞ?」

 

「こんな頑丈な奴ら10体も無茶だっつーの!」

 

兄弟子の言葉にキロンがぶっきらぼうに答える。

まぁ無理もないか俺も一年生の頃は牡牛座魔法で巨大化して何度こいつらを倒しても奴らは中途半端な攻撃では何度で立ち上がって何度でも襲ってきたくらいだ。

結局は確実に相手を動けなくなるまで破壊をした。

しかも今はこの状態でも"コツ"を掴めば楽に破壊出来るぐらいだ。

 

 

「それぐらい出来なくてどうするこの合宿では各々の弱点を克服する事が狙いだ。僕は君達が足りないのは"魔力の総量"だと思っている。魔力量が多ければよりたくさんの魔法を使用出来るんだ。」

 

「けど魔力を増やすのはどうやって増やすんですか?」

 

「走れば走るほど体力(※持久力)を増えるように、魔法を使えば使うほど魔力が増す。」

 

スピカの問に兄弟子はそう語る。

今の話を例えるなら

俺の体内にある魔力のタンクが5lあるとして

牡牛座魔法の"回復魔法"を1回500mlを使うとしたら全部で10回使える。

そして何度も限界まで使っていくと次第に身体が慣れていき一番肝心の魔力が次第に増えていく。

ただし牡牛座魔法"天の牡牛"

の場合は一度使うと魔力により巨大化をするが時間に経つにつれて当たり前だかだんだんと魔力量が減っていく。

しかも結構消費量が半端ないから必要以外では使いたくない。

まぁそこで俺は禁じ手のオリジナルの魔法を編み出す事に‥それは今はいいとして。

 

「でも既にヘトヘトで魔力がつきかかっているんですけども‥。」

そう言うと疲れへたり込んで座ったスピカ。

実際他の生徒達も皆疲れが見てとれるのが分かる。

こういうときは牡牛座魔法の俺が回復させる事ができるがこの人数だと結構魔力を消費すると思うがこの山にはある物があるそこに案ー

 

「安心しろ。」

 

「えっ?なっ‥なっ!なんですか!?」

 

「‥!」

 

「はっ!?」

俺が言おうとする前に兄弟子はへたり込んだスピカを姫様抱っこしていた。

あまりの光景に驚いたがその前に俺よりも声を出した子がいたな‥一体誰だ?

そうこうしている内に

 

「やっ宿に戻るんですか!?ねっ先生皆見ているし恥ずかしいよ〜。」

りんごのように顔を真っ赤にしながら声を出している彼女。

一方で兄弟子は何も言わずに宿とは正反対の方‥あっそっちは確か。

 

思った瞬間に兄弟子は無慈悲にも彼女を森に湧いてある泉に放りんだ。

 

「‥えっ?」

 

何も知らない彼女は大きな水しぶきの音ともに泉に入水した。

しかも頭から先にドボン‥容赦ねぇなおい。

そして案の定

 

「ブハッ‥‥!ハァ‥ハァ‥‥!」

 

濡れ鼠の如くビシャビシャに顔を上げる。

 

「気分はどうだ?」

 

「鬼か!?」

兄弟子の一言にスピカがツッコミを入れる。

 

「‥あれ?体が軽い。」

先程まで魔力切れ寸前で息切れを起こし顔色が悪かったスピカの表情が良くなっていた。

 

「ここは魔力が回復する魔法の泉だ。セレナ山の外に出たらただの水になるがな。」

兄弟子がそう説明する。

山から常時水が湧き出ておりそのせいか半透明で美しい。

俺が学生時代にここを"修行の地"にしたのはここに温泉があるからではなく何度魔力切れを起こして極限状態でもこの泉の水を被ればたちまち魔力が回復する。

なんならこの泉の水を飲んでも‥いや待て流石に生水はまずいからまずはろ過装置か最悪煮沸消毒ともしないと不味いな。

 

一度何も知らずにこの水を外に持ち出して魔力回復剤にしようとしたがただの水になっていた時を知った時は驚いたがな‥いい思い出だ。

 

当の放り込まれたスピカは泉から出て話を聞いている。

 

「これで魔力が空になっても何度でも戦えるなこの合宿ならではの特訓だ。」

 

「ははっ!その通り鍛えてなんぼですよね!」

兄弟子の言葉に俺は笑いながら頷きながら同意した。

何故なら何度でも戦えるのは素晴らしいことだからだ。

 

「‥頭おかしい。」 

おい今誰か言ったか?

 

「い、いやいくら回復するからって何度もしんどい思いをするのはごめんだ‥!!」

 

「キロン!」

 

「うんうん」

 

独り言を言った主を探す前にキロンが反発した。

確かに最初はキツイと思うが皆が通ってきた道だと思うぞ。

筋トレと同じだぞ?

その一方で主の主張を宥めようとするタルフ。

 

その発言に首を縦に振り同意するユゥ‥もしかしてだけども俺に向かって頭おかしいって言ったのお前か?

 

「お前もそう思うだろう?ボイコットしよーぜ。」

 

キロンは濡れ鼠になったスカートの裾を絞っているスピカに同意を得ようとさせる。

ボイコット‥してもいいがその分冬休みが無くなるほどの"合宿延長"させるけどな。

俺や兄弟子じゃなくてヘルクレス先生が担当になるけども。

 

万が一スピカは同意して逃げたら俺は申し訳ないけども二人に喝を入れるために厳し目の発言をするかなと思ったがスピカを見る。

真剣な表情を浮かべて握り拳を固めながら‥闘志を固めて前を見た瞬間に‥。

 

「やってやる!10体でも100体でも!アニマ!!」

彼女は乙女座魔法を使いウッドゴーレムに攻撃する。

ほぉ‥やるな。

 

「お前マジでヤル気か!?」

彼女の行動にキロンは驚く。

 

「逃げたかったらお好きにどうぞヘタレ王子様その間に私はレベルアップして期末でSランク取っちゃうから!」

 

彼女は舌を出しVサインを出してキロンを煽っている。

「‥‥。」

当の本人は彼女発言に対して何も言えなかったが。

 

「フッ‥。」

 

「な、なんでお前がドヤるんだよ!」

近くにいたハナが何故かドヤ顔をしながらキロンを見る。

 

あともう一押しここ俺が言うか。

 

「ほぉ‥スピカがこの中で一番気骨があっていいな‥。それに比べ‥おっとこれ以上は。」

 

俺はキロン対して聞こえるようにあえてわざと笑みを浮かべながらそう言うとやつは‥。

 

「‥‥くそっ!」

 

ウッドゴーレムに向かっていく。

 

「キロンやるのかい?」

 

「平民がやっているのにオレだけが逃げたら恥だろ!」

 

「えらい!!」

キロンのやる気が芽生えその光景にタルフは喜んでいた。

ドヤっていたハナも再び再開している。

 

「ユゥお前もやるぞ」

 

「ヤダッヤダッ」

カペラに促しているがユゥは半べそになりながら断っているが結局は無理矢理再び参加している‥かわいそうだけども‥これも君の成長の為だ許せ。

 

俺はカヴンの生徒達が再び特訓を再開しているのを満足目で見ている兄弟子に向かって

 

「とりあえず俺泉から汲んでくるやつ持ってきます。」

 

「分かった。」

兄弟子はそう言うと俺はその場から少し離れた。

確か倉庫の近くに小屋に確かバケツとその小屋の近くに放置された使い古した鍋があったようなあれを持ってこようか‥。

 

こうして持ってきたバケツと鍋を持ってきた俺は再び生徒達を見る。

 

魔力を限界まで使うと酸欠に近い状態になりながらもそれでも立ち向かう生徒達のうちのガウンの生徒達も同様だ。

皆が息が荒くまるで何時間も走ったように疲労感が襲う。

 

極限まで魔法を使い 必死に食らいつくいい光景だ‥。

俺が持ってきたバケツや鍋を泉の水を汲んで身体にぶっかける。

さらには泉のなかに入る生徒もいる。

 

だかしかし時間が経つにつれて次々と他のガウンの生徒達はこの特訓を乗り越えて次のペテルギウス先生の特訓に向かっていく。

 

兄弟子はそんな生徒達に対応していくが俺は最後まで残って踏ん張っているガウンの皆をこの眼に焼き付く。

 

泉に入ってハナにバケツに入った水を全身に浴びるスピカ。

 

泉でうつ伏せな状態と頭から突っ込んで下半身だけ出しているキロンとタルフ‥まさか逝っているわけじゃないよなと少し心配になったが数秒後に這い上がった時はホッとした。

 

水辺の近くで木を枕にして力なく倒れてカペラに水をかけてもらうユゥ‥。

 

ちなみに魔力切れを起こしてこの水をぶっかけるとなんというか蒸し風呂(サウナ)に入った後の冷水の飛び込んで整う程の気持ち良さがあるほどだ。

力が漲ってくるそんな感じ。

 

「整った!!」

 

スピカはそう告げる本当にいい笑顔になっているな。

そんななんとも言えない快感により何度も挑んだ。

そして他の生徒達よりも遅くなったが兄弟子の特訓を乗り越えた。

 

息が荒いながらもクロードカヴンの周りには激闘の果てに倒れたウッドゴーレム達だけであった‥これ俺と兄弟子で片付けるのか魔力で再起動するに時間かかりそうだなというかちゃんと片付けてくれるのかな?

 

「しんどかったけどもやっと訓練が終わった‥。」

 

「終わった奴こっちに並べー」

 

スピカはしんどそうに言いながらも即座に俺は労いの言葉を言うと兄弟子が終わった彼女らに向かって言う。

 

彼女らは立ち上がりフラフラになりながらも兄弟子言うとおりに列に並んだ。

 

「よくやったな。」

 

「お疲れさん。」

 

兄弟子は事前に手に持っていた各々の名前が入った紙正確には"スタンプカード用紙"にスタンプを押す。

 

「わぁ!何ですかこのスタンプ。」

スピカは兄弟子に言う。

スタンプには

 

"OK"

"Claude "

という表記がされている。

 

「僕の訓練が終了した証さ。」

 

「これ枠があと六枠があるんですけども。」

スピカはそう言うスタンプカードには7つの枠があり今先程兄弟子のスタンプが埋まって残りが六枠となっている。

 

「君達には今から他のカヴンの先生の所を巡ってスタンプ集めをしてもらう。」

 

「えっ!?」

 

「今回の合宿を担当している先生は見習いのダイスケ先生を除いて僕を含めて七人全員からスタンプをもらうまで終わらないぞ。」

 

「‥‥。」

さらっと兄弟子が酷え事を言うがまぁ事実だからしょうがない‥と俺はスピカ達を見る。

 

皆がまるでこの合宿から逃げたい‥絶望的な表情を浮かべていた。まぁとりあえず

 

「お前らその前に一度宿に戻って別の制服に着替えてこい。あと冬用のコートを忘れずにな…返事は!」

 

「「……はーい。」」

あまりのショックで生返事だなおい

特にユゥなんて

 

「コロ‥シテ。」

 

と先程から物騒な事を言っているが…諦めろ。

一応だか万が一に逃げたら俺が全力で追いかけるから覚悟しとけよ?

 

 

同時刻 王都郊外

治安が悪い路地裏にて一人場違いと思えるほどの少女がいた。

金髪のツインテールの髪を持ち傘を持ちロリィタファッションの一つと言われるゴシックロリィタを身に纏い靴はヒールを履いている。

共通点といえば傘と服が全部黒という大人びた退廃的な優美さを感じるほどだ。

 

「おい嬢ちゃん。」

 

そんな少女に気づいたこの路地にたむろしているチンピラ二人組

が声をかけた。

 

「こんな路地裏を女一人歩いたらこわーいお兄さんに連れてゆかれちゃうよ?」

 

「オレたちが護衛してやるよ。女の子は特別にタダでいいよ。」

 

明らかにチンピラの方が怪しいと思うが彼女の身なりを見て資産家の娘だと思って声をかけたがもしくは何かをするためにあえて声をかけたがどちらかと思うが普通なら怯えてしまうがそんな彼女は。

 

「ありがとう優しいんだね。」

まるで天使のように愛くるしい程の微笑みを二人に返した。

 

「うおっかわー。」

その言葉に声を出したチンピラだか声が出なかった何故なら相方諸共"蛇"の姿に似た魔獣のようなものに頭と首ごと持ってかれた。

 

「ほら気をつけないと怖いお兄さんにパクってされるよ〜」

彼女の反対側から顎髭、髪を束ねて年は40代位の風貌、"奇抜なシルクハット(※まるで口のような)"をかぶり丸いサングラスをつけた紳士風の男がその蛇のような魔獣を操って彼女に声をかけたチンピラ二人組の断末魔を上げることなく一瞬にして奪い

哀れにも体は力なく倒れ鮮血が飛び散り彼女の傘にも飛び血がかかる。

 

「ひどい人ねリゲル彼らは親切心で私を守ろうとしたのに。」

 

「親切心と書いて"したごころ"と読みのです。覚えておきなさい。」

彼女はそう言うと紳士風の男こと"リゲル"は彼女に近づきながら忠告する。

 

「待たせましたねアルク。ボスからの指令です。スピカ・ヴァルゴの元に参りましょうか」

リゲルは右手でシルクハットの縁を触れながら彼女ことアルクに伝える。

背後では死体となったチンピラ二人組が"蛇"によって丸呑みにされている。

 

右手の甲には六芒星のマークが刻む込まれている。

 

「やっと会えるんだね…待っててねスピカその首を刎ね飛ばしてあげる♥」

アルクはまた天使のような微笑みを浮かべながら物騒な事を言いながらスピカの名前を言う。

 

彼女の左胸付近にはリゲルと同様に六芒星のマークが刻まれている。

彼らは2年前に王都とディアナを襲撃した黒蛇教団の者たち。

 

路地裏にクスクスと笑い声が響いたが次第に消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




本日原作がアニメ化されます!
楽しみです!
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