黒猫と魔女の教室外伝 異物(※異端)見習い教師   作:海の波

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駄文ですが何卒よろしくお願いします。


教師(*見習い)生活その20冬季合宿その3 恩師と筋肉

宿舎に走って戻って俺が見た光景は

宿舎前で特訓を休んでいる生徒達だった。

とりあえず彼らの数を確認した。

途中数人の女子生徒がいないと焦ったがどうやら宿舎内臨時の医務室でデネブ先生に診てもらっているようだ。

なんでも疲労が溜まって立ちくらみしているそうだ。

後で俺も見に行こう。

 

とりあえず現時点で脱走者はいないなと感じたがそれでも生徒達の多くは顔に疲労が溜まっているのが分かる。

 

まぁここまで休息を取らずにぶっちぎりで特訓をしていたのだから無理もないか。

時計は手元にはないが時間的には山の天気が茜色の空になっている。

‥ここに全員(※クロードガウンはまだ戻ってきてない。)が集まるまで待っても仕方がないか。

 

「よーし!お前らこっから夕食まで少しの間は自由時間だ。各自割り当てられた部屋で休んでも良し!先に風呂に入って汗を流しても良し!ただし宿舎の外には出るなよ!」

 

『『はーい。』』

俺がそう言うと生徒達はゾロゾロと宿舎に入っていく。

彼らの安堵の声が聞こえている。

暫しの休息を楽しんで来い。

さてと後はあいつらの帰りを待ってやるー。

 

「頑張っておるのダイスケ先生。」

 

「あっ先生!お疲れ様です。」

 

背後の林の中から声がして振り向くとヘルクレス先生が俺に声をかけながら出てきた。

先生は恐らくは翌日の"特訓"の下見

危険な場所、あるいは万が一ありえないが"魔獣""魔蟲"が住み着いていないか調べていたんだろ。

 

「今の所順調じゃな。」

 

「そうですね今の所脱落者がいなくてここまで順調‥今年の彼らはなんだかんだで逸材揃いでなによりも根性ありますね。」 

 

「そうじゃな昔は初日だけでも数人の脱走者はいたものじゃぞい。」

 

先生と少し思い出話にふける。

俺の学生の時はこの時点だけでも初日だけでも数人は脱走している。 

 

いつも小柄な先生が長身となり筋肉を筋大化させて脱走生徒を数名を脇に抱えて捕らえて戻った時は俺は思わず

言葉を失った。

それは脱走がいかにも愚かな事ではなく担任のヘルクレス先生の驚異の追跡劇を観て恐怖した訳でない。

 

あの当時から日頃から筋トレしておりなんなら当時のガウンの生徒達にも引けもとらない肉体を自負していた。

しかし先生肉体が夕日に映える姿を見て思ったのは

 

俺の故郷の国にある仏法や寺院を悪霊や外敵から守護する門番こと金剛力士立像に見間違えるほどの逞しい肉体に心底感動した。

 

その肉体美は芸術の粋を越えて自分の目と脳内に焼き付けていた。

その時に俺は己の未熟さを痛感した。

こんな肉体で先生と張り合うとは愚かで恥ずかしいと思ったからだ。

さらなる己の肉体への研鑽を高める決意を固めた事も良い思い出だな。

合宿を終えて学校から帰って先生と筋トレに励んでいる俺の姿に師匠と兄弟子は‥何故か頭を抱えていたり呆れていたがが特段気にしなかったな。 

 

先生をふと見る。

 

あれから約5年俺は未だに先生の肉体にまだ追いついていないが必ず追いついて貴方を越えて見せます。

この筋肉に誓って‥。

 

「‥?どうしたんじゃ?」

 

「いえ別になんでもありません‥!そう言えば今回のヘルクレスガウンの生徒達は今回の合宿の参加者はどれぐらいでしたっけ?」

 

俺の視線に気づいた先生だったがすぐに別の話題を振った。

 

「?合格者のコルネを含めて6人じゃぞい。」

 

「6人‥そうですよね!うちのガウンと同じですね。」

話を逸らすためにあえてとぼけた振りをする。

無論俺は今回の合宿の各ガウンの生徒達の人数はちゃんと把握している。

 

なんなら生徒が落ちた理由も知っている。

合格者コルネを除いた5人の面々はグリフォン並びに魔蟲、魔獣にやられた訳でない。

 

変異種を倒して黄金を取ったのがいい‥がしかし。

ただ帰り道ダンジョンに迷ってタイムアウトしただけだ。

他の残りのメンバーはほぼ同じようだかギリギリで合格したらしい。

元ヘルクレスガウンの出身の俺から言わせれば

何故迷ったら魔法もしくは己の肉体をフル活用をして最悪通路を破壊してでも道を作らなかったんだ。

そのために日々鍛えているんだろうが。

と言いたいが今更言っても仕方がない。

 

 

「まだ明日の"ゲーム"の組み合わせもまだ考えておらぬのじゃか、とりあえずわしのガウンと君たちのガウンで対戦しようと思っているぞい。どうじゃろう?」

 

「いい考えですね。彼らも色々と学びと経験になるでしょう。クロードの兄ーじゃなかったクロード先生も賛成すると思います。」

 

道に迷って不合格したとはいえ実力は現時点では一学年で上位でもあり本来はここに来ることはなかった面々だ。

 

そんな実力揃いの面々と戦ってそしてうちの不名誉な異名のガウンが勝利して少し見かえてしてほしいな‥出来れば泥臭くてもいいから逆転勝利的な見てみたい。

 

「そうじゃろ‥じゃがわしも不安があるのじゃ‥。」

 

「えっ。」

 

あのヘルクレス先生が困った顔をしている。

久しぶりに見たな俺が色々と問題を起こした時以来だな‥。

あの時は本当に申し訳ないです。

だか元恩師が困っていることがあるなら聞いてやるのも人情だ。

 

「あの先生今のガウンに何が困ったことがあるのですか?」

 

「いや君に言うのは‥。」

 

「先生‥元生徒の私にどうか隠さないでください。俺が手伝えることがあるなら力になります。」

 

この場に兄弟子が余計なことをするな、関わるなと言うがそうはいかない。

三年間関わった恩師だし、なんなら"筋肉"という共通の縁を運んでくれた大切な人だ。

 

「しかし‥。」

しかし先生はまだ言うのを躊躇っているならば。

上着抜いてシャツ‥両腕の袖を捲って腕を曲げた。

 

「ぬぅぅぅんんん!!!」

 

気合を入れた瞬間両腕の上腕二頭筋の隆起に力が増し自分でも惚れ惚れする見事な筋繊維が皮膚の下でうねるように浮き彫りになり筋肉がいや全身に力が増している。

 

シャツが破れそうになるが牡牛座魔法を使用するに備えている特注の衣類なのでそう簡単に破れはしない。

 

「おおおっ‥!」

 

「他言はしません!この筋肉に誓って!!」

先生の目をしっかりと見る。

仮にもしもこれでもダメだったらさらに力を入れなくては‥いっそのこと上半身脱いで筋肉のさらなる躍動をみせつければ‥。

 

「そうか君がそう言うなら信用しよう!いや相変わらず素晴らしい筋肉じゃぞい!」

 

筋肉を見せつけた途端に先生も納得してくれたようで胸の内を話してくれた。

俺は力を抜いて先生の話を聞いた。

 

 

悩んでいるのはこの合宿参加しているコルネの事だ。

俺もあいつのことは知っている。

中間試験の時は他のガウンの生徒達と徒党を組んで試験を合格していたが俺から見たらあいつは他の生徒を

捨て駒のように扱っているように見えていた。

策略家なのは試験を見て分かった。

 

奴はへレクレスガウンの肩書きはリーダーでもあり学科などでは成績と魔法(※天秤座魔法)は優秀だか

未だに同じガウンの生徒達と距離を取っておりなんなら先生から見たらガウン内で浮いている存在らしい。

 

先生は奴を孤独にさせないと生徒達と交流させようとしたがそれもことごとく失敗しているそうだ。

 

「生徒達が日々行なっている筋トレもコルネだけは一度も参加していないのじゃ‥。」

 

「なんですと‥?」

 

先生の言葉に俺は耳を疑った。

あいつよくあのヘルクレスガウンに数ヶ月間在籍しているとは信じられなかった。

俺の代の時は男子問わず筋トレをしながら親睦を深めていた。

無論疚しいことを考える奴はいなかった。

 

体を鍛えれば自ずと体力も増え精神力を養え自ずと魔法、魔力が増えるのに(※これは本人の自論)‥俺はコルネの細い身体を見てキロン同様に伸びしろの肉体があるのに‥もったいないなぁ。

 

 

そう言えばよくよく考えてみるとあいつ試験の時も徒党の中に同じガウンの生徒を一人も仲間に引き連れていなかったよな‥。

 

「わしは今回の合宿でコルネ本人が参加する事を言ってきたときは嬉しかったぞい。リーダーとして中間試験で落ちた仲間を助けようとしていると思ったぞい!これでガウンが一つになると思ったんじゃが少し特訓を見て思ったのがあまり変わっていななかったぞい‥むしろ失敗した者に酷く嫌味を言っていたぞぃ‥。」

 

『言われた生徒は特に気にしていなかったのが救いじゃな。』

と先生の言うがいつもの優しい顔が落胆しているのは見て分かる。

 

うちのガウンのキロンもたまに嫌味を言うが‥あいつの場合は

そんなに嫌味と言っても相手からすぐに言い返されてあたふたしているのがむしろまだ可愛い方だなと思う。

 

だかコルネの場合。

話を聞くと

仲間と日頃あまり話さない交流しない。

むしろ距離を取っている事を考えて踏まえると。

現時点でその嫌味は完全に仲間に対して下に見ていると感じる。

 

今はそれでも良いがはっきり言うと今後の進級、ならびに等級試験に影響する可能性が大にある。

 

「どうすればコルネと皆が打ち解けられるのが‥。」

ヘルクレス先生は頭を抱えて悩んでいる。

担任としてこれ以上いやヘタしたらこのまま続いて下手したらガウンの崩壊という最悪の事を考えているのだろう。

俺も恩師のこのような姿を見るのは偲びない。

さてどうするか‥‥‥そうだ。

 

「ヘルクレス先生。」

 

「?」

 

「すいませんが少しお耳を拝借を‥。」

俺は屈んで先生の耳元でとある考えを伝えた。

 

 「‥‥!ダイスケ先生それはいい考えじゃぞぃ!そうか!その手があったか‥!」

 先生の顔は喜色に満ちた顔になっている。

 

「ですがこの案はメリットもあれば無論デメリットもあるのであまりお勧めしませんが‥。」

 

「かまわんぞぃ!もしもこれが成功しなくてもワシは後悔はしないしダメだったら別の方法を考えるぞぃ!」

 

「分かりました。俺も年越しになったら微力ながら先生の補佐として参加させていただきます。」

俺が出した案だ。

自分だけ蚊帳の外はあり得ない。

久しぶりに鍛えられるのも悪くはない。

 

「無論じゃ!君が入れば心強い‥!よろしく頼むぞ!」

 

「お任せください。」

 

俺とヘルクレス先生はお互いに力強い固い握手した。

ヘルクレス先生は先程とは打って変わって穏やかな笑みを浮かべていた。

 

明日の特訓が待ち遠しい気分になった。

 

 

 

ヘルクレス先生が宿舎に戻った後

俺は巡回に入った。

約20分間ほど回ったが今の所宿舎から脱走した生徒はいない

途中俺を探しているポラリス先生と鉢合わせになりそうになったが茂みに隠れてなんとかやり過ごした。

おかげで落ち葉だらけになったがあの先生に纏わりつかれるよりはマシだと落ち葉を祓いながら先程の話題となったコルネの事に対して一つ疑問が残っている。

 

何故あいつが合格したのに合宿に参加したという事だ。

 

カペラのように幼馴染のユゥの事を心配して合宿に参加したのは分かるがあいつの場合はなんだ?

己の魔法を更に磨きためかそれとも試験に落ちた仲間の為を補佐をするのか‥前者はあり得るが後者は話を聞くとまずはあり得ない。

 

合格者がこの合宿に参加するメリット‥メリット‥。

 

コルネはもしかしてガウンの仲間の為じゃなくて自分の"内申点"を貰うためにこの合宿に参加したのか?

 

いや頭のいいやつがあいつがそんな理由で参加する訳もないか‥。

 

仮にそれが理由だったとしてもお前阿呆か?と面を向かって言いたい。

 

あれば基本学校内の中間、期末、進級試験や普段の生活、授業態度などで主に評価されるものであって今回のような合宿に参加してもほんのわずかだけ上がって進路に影響することはない。

 

俺も三年間合宿に参加したが結局何も変わらなかったぞ(※そもそも学生時代素行不良が酷いため内申点はそんなになかった模様。)?

 

第一に嫌味を担任のヘルクレス先生に聞かされている時点で内申点のへったくれもないだろうな。

 

何が目的でこの合宿に参加したんだ?‥駄目だいくら悩んでも分からんもんは分からー

 

「ふぅ〜やっと着いた〜あれダイスケ先生?なんでここに。」

 

俺が考えているとスピカ‥いやクロードガウンの面々がぷ、プロ‥プロレッド先生の特訓を終えて戻ってきた。

全員いるな良し。

 

「お疲れさん。俺は今脱走者防止の巡回中だそれでどうだった?プロブルー先生の特訓は。」

 

「なんか地味だった。」

 

「あの先生の特訓はあんまり印象に残らなかった。」

 

「あんまり楽すぎて寝ていた。」

 

「お前はいつものことだろう。まぁ言いたい事は分かるが。」

 

 

スピカ、ハナ、ユゥ、カペラは特訓の感想を述べていた。だいぶ辛辣だなおい。

 

「‥‥」

 

「ん?キロンどうしたそんな顔をして?」

そんな一発で不機嫌丸出しでわかるような表情をしているキロンに俺は問い詰めると。

 

「けっ!あんな公僕のカウンセラーなんて役に立たないつーの!」

 

「だめじゃないか!!キロン!そんな事を言っちゃ!」

 

キロンのぶっきらぼうの言葉にタルフは反応して宥めようとしている。

お前なんか的を得るような本音を言われたのか?

 

「なぁキロンよ他人からあーだこーだ言われのは確かに腹がたつのは分かるが自分の欠点と向き合える貴重な機会ができたと思えば少し気が楽になるんじゃね?」

 

「‥うるせーそんな事言われなくても分かってらぁ‥。」

 

「‥キロン。」

 

俺の問いにキロンは少し悪態つけながらも何かを思うことを感じているようだ。

ただこの国の王族としてプライド、素直になれきれていない自分が邪魔しているがなんだかんだであいつは内心自分の弱さ、コンプレックスを認めているんだと感じた。

 

少しずつでもいいキロンが変わっていく姿を見せたら俺は応援するしなんなら手助けしてもいい‥なんなら一緒に筋トレして心と体を鍛えよう‥(※それが狙い。)!

 

‥ん?そう言えば。

 

「それでそのプロイエロー先生は?」

 

プロブラック先生の特訓はクロードガウンで最後だからてっきり彼らと一緒に戻ってくると思っていたがいないことに気づいた。

 

「先生なら心を落ち着かせてから宿舎に戻ります。と言って私達を先に行かせました。少し落ち込んでいたのが気になりますが。」

 

「‥‥。」

俺の問いにカペラが答える。

‥心を落ち着かせるってお前らプロゴールド先生になんかしたか?

 

とりあえず戻ってきたら謝罪をしなければ。

でもその前に。

 

「とりあえずお前らそろそろ夕食の時間になりそうだから宿舎に戻るぞ。ここの飯は学食並みに美味いぞ〜。」

 

「本当ですか!楽しみだねぇハナちゃん!」

 

「そ、そうね(※隣で一緒に夕飯を食べる‥友達ぽいわ)!」

 

「お腹すいたでも眠い‥カペラ抱っこ〜。」

 

「ふ ざ け る なしっかり歩け!」

 

俺はクロードガウンの面々を引き連れて宿舎に戻る。

そう言えば今日の特訓はもぅ終わりか?とりあえず宿舎にいる兄弟子に聞いてみるか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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