俺と兄弟子は挨拶を終え校長室から出た。
廊下を歩き始めた途端に兄弟子が俺を向いて‥露骨にため息をついた。
「アニキ‥やっぱり俺じゃ不満ですかい?」
「当たり前だお前がどれだけ人様に迷惑かけていたのを自分の胸で考えてみろ‥それになんで教師になったんだ‥悪い教師じゃなくて"見習い教師"だったな‥。」
いちいち人の嫌な所を的確についてくれるのを相変わらずだな。いろんな意味で安心した。
「あれ?俺昔にアニキに教師になりてぇと言いましたっけ?」
「聞いたこともない。」
「あっそっすか‥なら今度暇な時に話をー。」
「いや聞きたくないなお前の過去話なんて‥。」
本当につれねぇな‥兄弟子。
「‥‥とにかく決まったもんはしょうがないでしょう‥3年間頑張っていきましょうや‥アニキ‥。」
「間違っても‥生徒の前で間違ってもアニキとか呼ぶなよ。ダイスケ先生。」
「勿論です‥クロード先ー」
言い終わる前に突然が空気が震え‥衝撃音が響いた。
「なんだ‥?」
「喧嘩じゃないですか?」
耳を澄ますとその先の大広間で喧騒が聞こえてくる。
「俺が止めてきますか?」
喧騒の仲裁‥教師らしくなってきた‥。
「お前が止めに行ったらさらに被害が出る‥俺が行ってくる。お前先にカヴンに行っていろ。」
兄弟子がそう言うとすぐに射手座魔法を使い宙に浮き現場に向かった。
「‥仕方がない行くか。」
俺は仕方なくカヴンに向かった。
しかし2年前とは全く変わらんなここは名門校でもなんだかんだで荒事、揉め事がある程度が起きていたなぁ‥粗暴、野蛮とかで嫌悪感を示す良い子のお手本のような生徒が大多数がいる‥仮にカヴンに昔の俺見たいな奴がいたら‥‥分からせなくてはならないな‥力で。
そう思っているうちにいつの間にカヴンに到着していた。
まだ授業開始のチャイムが鳴っていないが早速扉を開けた‥。
開けたと同時に中にいた7人の生徒達がこっちを見ている‥あれ他の5人がいないがまだ始まっていないからいいけども‥。
そのうちに何人かが特に銀髪のロングヘアーの女子生徒が目を細めているな‥あんな子いったけか?ってか俺が卒業時まだこの子らはまだ中等部にいたから顔がわからないのは無理もないか。
ただ紅髪の背丈の小さい生意気そうな男子生徒が‥どっかで見たような‥。
という事を考えながらも俺は構わず教壇に立った。
「えっー皆さんおはようございます。」
「「お、おはようございます‥Zzz。」」
バラバラ、小声で言う生徒がいたけどもちゃんと挨拶してくれーいや待て待て机に伏せながら寝ている子がいる。
金髪の長髪左側が髪で目を隠していてアホ毛が立っている女子生徒がなんて幸せそうな表情で寝ている‥。
「おいユゥ!起きろ!」
先程俺のことを目を細めていた銀髪の子が寝ている子を起こそうとしていた。
「Zzz‥んー?‥‥Zzz」
一度起きたがまた深い眠りの園に戻っていたようだ‥。
「ユゥ!起きー」
「いや起こさなくていいぞまだ授業じゃないからゆっくり寝かせなさい‥さて紹介が送れたが俺はダイスケ・ムラカミ今日から3年間クロード先生の補佐と君たちを支える為に来た。俺は2年前ここを卒業した生徒の一人だ。学園の内の悩み、私生活どんなことでも話を聞いてあげるからなそこんとこよろしく。」
俺は俺なりの自己紹介を言うと一人の薄紫のメッシュが入った暗い藍色のロングヘアーカヴンな女子生徒が手を挙げた。
「君は?」
「アリア・アクエリアスです。質問してもいいですか。」
「あぁいいぞ。」
「カヴンの発表時にダイスケ先生のところに(※見習い)と書いてあったんですがあれどういう意味ですか?というかなんで見習いなんですか?昔の素行不良が悪すぎて見習いになったという噂がありますが。」
「くっく‥ダッセ‥!!」
「キロンそういう事を言っちゃだめ‥。」
‥‥師匠なんで(※見習い)まで書くのですか‥。
見てくださいよ生意気そうな生徒が笑っています‥。色々とあの生徒には‥キロンっていうのが今後はちゃんと"教えてやらねば"となるが複雑だ。
せめて温情的には俺の事を補佐、准教授とか書いて欲しかった‥しかし生徒が答えを欲しているこれは答えねば‥。
「‥それはまぁあれだ‥素行不良とかは"たぶん"関係なくて校長がたぶん俺が年がまだ若いこと実績や経験不足だから見習いになったんだろうたぶん‥本来ならカヴンに教師は二人はいらんはずだけどもきっと校長が特例として俺をクロード先生の下に付かせたんだろう‥あと例外には在学中にクロード先生のような飛び級をしてわずか16歳で一等級魔術師となって飛び級して17歳で教授になっている。‥ちなみに中等部から内部進学した子は多分分かっているけどもあの先生と俺は兄弟子と弟弟子関係だ‥他に質問は?」
数人ほどがへーという驚きの声がした。‥ん?気のせいか黒髪の生徒が何故か興味を示さずただ本を読んでいる‥もしかして俺の話そんなにつまらないのか‥心の内で思いながらもまだ少し時間があるから質問を促すとまた先程の彼女‥アリアが手を挙げた。
「はぃどうぞ。」
「クロード先生が2年前の邪教徒襲撃事件の時にその場から失踪した時はダイスケ先生はどう思いましたか?」
これは‥ここ一ヶ月間の間に学園によく在校生に言われる質問の一つだな。兄弟子が"腰抜け""堕ちた英雄"一方で弟弟子のおれが卒業間近の生徒で邪教徒を軍が来るまで他の生徒や民間人を守ったその時に新聞などで"ディアナの守護人"と称えられようになり、女王からお言葉を頂き、褒美に杖(※現在は杖兼木刀化)を頂いて今でも街を歩くと一般人からサインしてくれとか言われる事がある。
多くの人たちが俺が兄弟子のクロードを失望している。もしくは情けない激昂していると思っているらしい‥俺は頭をワシャワシャと頭を描きながら。
「その件は‥なんというか失踪した時は憤りや呆れはなかったむしろ悲しみと心配が強かったなぁ‥俺あの後修行先の国に出向くまで俺は必死で探したんだぜ‥?兄弟子があいつらに拉致されて監禁されたとか最悪殺されたんじゃないのかと思ってな必死で探した。勿論ここでは言えないようなあらゆる手を使ってなぁ‥。もう一度再会できた事に俺は基本無信仰者だけども神に感謝している。‥個人的にはそんなクロード先生に消えた期間の分のお詫びとして一杯奢って欲しい気分だけどな‥。答え的にはこれでいいか?」
「はい。ありがとうございます。」
アリア納得してくれたようだ。そしてもう一人の頭にリボンをつけていて蒼色のボブカット?のような髪型をした女子生徒が手を挙げた。
「君は?」
「メロウ·パイシーズです。ダイスケ先生の好きな趣味はなんですか?」
にっこりと微笑みながら話すメロウ‥先程とは違う質問だがこういう質問を待っていた俺がいる。
「好きな趣味は色々あるけども料理作りかな特にさー」
言うとした瞬間にカヴンの扉が開いた‥他の男女の四人の生徒とそしてその後ろには兄弟子が見える。
「あぁクロード先生すいません。勝手に教壇に上がってしまって。」
「いえいえ別にいいですよ。早速皆と話をしてくれて嬉しいかぎりですよ。」
「オィユゥ起きろ!クロード先生来たぞ!」
「ずぴーずごご‥‥Zzz」
「なんだか素敵なことが起こりそう❤️」
「あの四人もマヌケそうな顔だな。」
「キロン‥だからそういう事を言っちゃ駄目だよ?」
「くだらない。」
「うわっスピカと同じカヴンじゃんウケる。」
「‥うわぁ!ダイスケさんだぁ!久しぶり〜!」
「あれはダイスケ・ムラカミ‥お父様が一度お会いしたいと言われた人。私よりも目立つ人‥負けられませんわ‥!」
「てめぇさっきの借りはいずれ倍に返すから覚悟しろよ?」
「言っただろう?僕はそんな野蛮な事はしないのさ‥君なんかよりは僕は女性に愛を囁くのが忙しいのさぁ。」
「はーい皆静かに‥!もぅ始まるぞ!さぁクロード先生教だー」
各々騒ぎ立てると同時に授業開始の呼び鈴が鳴る3年間‥このカヴンの最初の授業がはじまーーん‥‥?
俺はその時自分の目を疑った‥というが驚きで声が出なかった。なぜなら兄弟子が煙に包まれたと思ったらその場には一瞬で黒猫になった所を見てしまった‥。
「あれ?先生は?」
「さっきまでそこにいたはずなのに‥。」
にゃー
「あっネコッ。」
「わぁ〜かわいい!」
「でもなんで猫が?」
生徒達が猫を注目しているが‥兄弟子が猫になった所を見ていなかったようだ‥。
薄いピンク色のセミロングツーサイドの髪型をしている一人の女子生徒が立ち上がりその黒猫に向かって‥。
「ま、まさか‥。」
にゃーにゃーにゃー。
「だから気をつけてって言ったのに!どうするの!?」
にゃーにゃー
その生徒がまるでその黒猫もとい兄弟子と会話できている!?
自分でも驚愕してあんぐりと口が開いていると分かった‥。
もしかしてあの一瞬で猫になる呪いって‥祖父の残した魔導者に載っていた禁断の魔法の1つか‥!?
と思いつつも
「いやぁあああ〜!!」
といつの間にかその黒猫もとい兄弟子と話していた生徒が悲鳴を上げで逃走‥!
「おい‥待って!!」
と言って追いかけようとしたが脱兎のごとく逃走したのでそのまま見失った‥早いなぁおい。初日からカヴンで逃走って俺でもしなかった‥。
その黒猫がいつの間にかおれの足元にいた‥。
「ねこがダイスケ先生の所に‥!」
「可愛らしい!触りたい!」
一部の生徒が猫の姿にメロメロとしているが‥俺は違う。
「‥‥‥。」
‥‥‥‥
目を離さないほどというが猫とは思えない圧をかけて来ている‥。もの凄い睨みでたぶんここで言ったら俺たぶん後々とんでもない事になりそうだと思いつつこのわずか数秒間で出た答えは‥。
「‥‥えっと‥とりあえず今日はクロード先生がいないと言うことで俺が授業してもいいけどもあとで何か言われるのが嫌なので本日は自習とします‥!なお自己紹介とかクロード先生とかいる時に行います‥!それではちょっとこの黒猫を外に放り投げてくるのでしばらく席を外します!そして遊ばないように‥!」
と言うとカヴンの生徒がざわざわと騒ぎ立てるいるがそんなの関係なしに暴れる黒猫の首を掴んで‥カヴンから出た目的地は校長室だ‥。
師匠に色々と聞かねば‥。
個人的には黒猫と魔女の教室が好きな同志が増えてほしいと願う私がおります。