俺は暴れる黒猫‥というか兄弟子を首根っこを掴んで校長室に飛び込んだ。
「師匠!!これは一体どういうこー」
それから数分後
「それで初授業を早々に自習にして何か言いたいことがあるか?このバカ2人が‥。」
「申し訳ありません‥。」
にゃーにゃー。
師匠の静かでもありながら圧倒的な迫力に俺はいつの間にか正座をされていた‥兄弟子なんでおれの後ろに隠れているんだよ‥。
「今度からこのような事をないようにしますので。どうか御慈悲を‥。」
「はぁ‥全く本当にどうしようもないアホ弟子が‥しかし貴方もクロード先生の秘密を見てしまいましたね。」
そうそれだわざわざせっかくの授業をいきなり自習にした訳でない‥。
「これはどういう事でしょうか?兄貴がまさか‥蛇遣い座の厄介極まる大魔法1つ輪廻邪神転生を喰らっていたとは‥。」
俺は後ろにいた黒猫をもとい兄弟子を優しく持ち師匠に見せた。もふもふしていいなこれ‥。
にゃーにゃー!?
ジタバタしながらもがいているが先程の言葉を聞いてか兄弟子は驚くようにこちらを見ようとする‥そんな勢いで見たら首痛めるぞ。その一方で師匠も驚いた顔をしながら‥。
「あら‥その魔法を知っているというのはつまり‥。」
「ええっ‥見たことがありませんが今は亡きうちの祖父が残した古びた魔道書に書いてありました。」
蛇遣い座の大魔法 輪廻邪神転生
それは変身魔法とは比べようにもない禁忌魔法でもあり対象者の肉体を消滅、魂だけを強制的に別の生物に転生させるという恐ろしい魔法の1つ。
完全に解除させるとある"一つの魔法"だけでありそれも以外の魔法、魔道具などでは呪いは解けないという質の悪い魔法。
さらにその解除一つの魔法というのは
再生魔法
蛇使い座魔法の一つ
かつては蛇使い座魔法の始祖アスクレビオス(※アスクレビオス教)がその魔法はあらゆる不治の病、呪い、大怪我を治療しまさに夢のような魔法。
その魔法を使いアスクレビオスは当時は医療の神と呼ばれ称えられた。
しかし晩年に人道に背く行為。
死者蘇生研究行為に没頭‥それを危険視した当時の政権が危険人物として拘束しようとしたが文献によれば。
再生魔法を使用しアンデッドを大量に使役してさらに当時の国民を巻き込み犠牲者を同じくアンデッドにし駒と王都を襲ったとか。
常識で考えれば他者の死体を魔法で操り動かすのが禁忌だと言う事ぐらいわかる。
駒としては優秀‥だが生前の記憶はなく理性もなくただ操られて人を襲う魂のない抜け殻のような物だと俺は思う。
死と再生を操ると言われる闇の魔法‥確かに恐ろしいと思う反面にそれは使い方次第だと俺は思う。
実際に約2年前おれはこの学園に在籍中に一度だけ再生魔法を使った"俺の妹分"に当たる子を知っている。‥しかしその子は俺たちの前から突然行方不明になった‥。いま何処にいるのか‥。
にゃー!にゃー!
黒猫‥いやめんどくせぇ兄弟子でいいや。騒ぐ何言っているのが分からないが"なんでお前が知っているんだ!"的な事を言っているんだろうたぶん‥俺は兄弟子におれの正面に向かせながら。
「いやすまん‥師匠には先日言ったけどもあのクソ共と同じ血脈を持っているんだ俺。正確には半年前に知ったばかりだけども‥」
にゃ‥。
兄弟子が言葉を失ったようだ。
俺も祖父の遺言状の中にそう書かれていた時もおんなじ顔をしていたな‥。
俺は戸惑っている兄弟子を降ろしながら続けた。
「クロードの兄貴、そして師匠‥あいつらと同じ血が今でもその血がこの体に流れてる‥。」
俺はいつの間にか兄弟子と師匠を見ていた。
「でもそれがなんだ俺は俺なんだ。あいつらの教義?目的?‥知るかそんなもん‥!俺はこの学んで育った学園、クロードの兄貴、師匠そしてこんな俺を支えてきたくれた人たちの為にただこの学園で恩返しをしたいただそれだけの事です。」
「そうですか‥。」
にゃー
俺の変わることがない決意を2人‥いや正確には1人と一匹に言う。師匠は安心したような笑みを浮かべ、兄弟子は‥こちらをじっと見ている。
あとそれと‥。
「まぁその前に‥襲撃事件の時に俺はあいつらを数は忘れたが‥‥結構な数を倒して軍に引き渡しましたから。仮に残党の奴らが俺の事を仲間に入れとか言われないな‥むしろ逆に俺の命を狙ってきそうだと思いますわなぁ!」
ケラケラと笑いながらそう言う。
もしも俺が残党の頭なら教団を潰した要員の1人として危険人物として俺の事を狙ってきそうだな‥勿論ただではすまさんが‥。
「はぁ‥その自信過剰と驕りはいずれお前の破滅に導く事になるかもしらないからと何度言えば分かるんだこのアホ弟子が‥。」
‥‥。
師匠はため息混じりの呆れ顔と毒を吐く‥。兄弟子も前足で頭を押さえる‥。
「すいません。これは中々治らなくて‥そう言えばクロードの兄貴が人になっていましたが‥あれはまさか師匠が?」
師匠は私生活意外基本何でも出来るイメージがあるからもしかして兄弟子をあの再生魔法意外で一時的に人に戻す新たなる魔法を編み出したのでは?と思った。
「残念ながら違います。私もまさかクロードが猫になっていたとは思ってもいませんでした。‥しかしそんなクロードを一時的ですが猫から人に戻す事が出来る‥"再生魔法"を使えるある生徒がいます。」
「‥‥はっ?再生魔法を‥!?」
おいおい嘘だろ‥?あの子以外にも再生魔法を使える子がいたのか‥?あれ一子相伝の魔法じゃねえの?あれ?‥ってことはその生徒も蛇遣い座の魔法を‥!?
「ええっ。クロードカヴンにいますよ。」
「えっ‥そうなんですか!?誰ですその生徒の名は!?」
俺は食い気味に師匠に迫るように言った。
「スピカ・ヴァルゴ今年の入試試験を合格した生徒です。まだ私も本人に会ったことがありませんが‥。あとクロードのこの状態でも会話が可能です。」
「スピカ‥スピカ‥。」
‥‥あっ!思い出した!なんか黒猫になった兄弟子と一瞬だけだと会話していた子‥周りから不思議な子扱いされて逃げた子か‥。一体どうやって再生魔法で兄弟子を一時的に人間に戻したんだ?‥興味がわいてきた。
「そしてダイスケ‥この事は他の人達にはまだ内密でお願いします。クロードはバレてもいいけどもスピカさんが再生魔法を使えるのが分かると後々面倒なので。」
にゃにゃにゃーー!!
師匠の言葉に兄弟子が当人に向かって吠えている‥あれ絶対になんか喚いているよな‥うん。
「分かりました。不肖このダイスケ・ムラカミ一人の教師(※見習い)としてこの事は誰にも他言致しません。‥後出来れば俺のことも他言無用でお願いしますね‥。バレたら色々と面倒なので。」
「‥信用しますよ。アホ弟子。」
「任せてください。師匠‥あっとクロードの兄貴。」
にゃ?
「そのスピカという生徒俺も詳しく知りたいので‥今度兄貴同伴で対談する予定をお願いしますわ。」
‥‥にゃーにゃー。
俺はそう言うと兄貴が猫とは思えないほどの嫌そうな表情を浮かべていた‥そんな顔しても怖くはないむしろ撫で回して猫吸いしたろうかおい‥。
「とりあえず納得したので俺は一度"兄貴が不在"なカヴンに戻ります。自習とは言え教師がいないと話にならないので‥!」
師匠を見つつ兄貴をチラッと見て嫌味ったらしく言うと俺は校長室を出た。
扉を閉まる前にゃーにゃーと騒ぐ兄貴を尻目に俺はカヴンに戻った‥。
「と言っても皆に自習って言った建前‥俺はただ目付役として居るだけ存在だけなんだけどなぁ‥。」
「先生誰に言っているんですか?」
「ん?ただの独り言だ‥いいかお前ら自習だからってそんなに騒ぐなよ?後で他のカヴンの先生達から苦情が来たら厄介だからなぁ。」
俺はそう言いながら俺の魔道具
だしいれ君から取り出した安楽椅子に座り靴を脱いで足を伸ばしながら寛いでいる。
「ダイスケさ‥じゃなかった先生本当にいいんですか?教師がそんなにゆったりと寛いでいいんですか?」
「良いんだよ‥教師だっては寛ぎたいから大人になれば分かるぞ‥。そして久しぶりだなイオ‥本当に大きなったなおい。」
俺が学生時代に色々と慕ってくれた後輩の一人イオ・トーラスが心配そうに言う。2年前よりも大分成長しているな‥。一瞬大人かと思ったほどだ。
「教師生活1日目の公僕が言う台詞じゃねぇ‥。」
紅髪の背丈の小さな生徒が呆れながら言う‥しかしこの生徒本当にどっかで見たことがあるような‥駄目だ思い出せないなぁ。
「今日だけだ‥。あとお前らクロード先生に言うなよ?あとあと面倒だから。」
と言うと俺は教科書を読もーん?視線を感じる‥?まさか兄弟子か師匠か?とバレたらまずいと思い視線の先に目をやるとこちらをずっと見ている
茶髪のショートヘアーで口の両端にトゲ状のピアスを付け耳にもピアスを付けている生徒‥あいつも知っている。
「よぅカストル‥お前も久しぶりだな相変わらず元気そうで何よりだ‥。」
「‥‥。」
そう言うとカストルは無言で席を立ち教室の扉に向かおうとしている‥。
「何処に行くんだ?トイレか?」
「‥ちげーよ。どうせ今日は自習だろ‥やる事がないなら寮に戻って寝る。」
堂々と早退宣言相変わらずいい根性をしているなおい‥。
俺は安楽椅子から立ち上がり‥。
「早退してもいいぞ?けどな自習とはいえ一応単位とか含まれているから今度補習授業には出ろよ?そん時は担任のクロード先生‥いやこの場合は俺かな?‥まぁとにかくどっちかが担当するかも知れんが‥。」
「‥‥あーーー補ーなら喜ーー受けてーー‥。」
「ん?なんだって?」
カストルが俺が聞こえない小言を言うとそのまま教室の外に出ていってしまった‥。本当にいい根性してんなおい‥。
「カストル君‥。」
イオが心配そうに教室から出たカストルを心配しているそう言えば二人は知り合いだったもんな‥。しかし2年前よりも大分ツッパっているな‥少し素直な後輩だったんだか‥。
「とにかく自習とは言え単位が出すから皆励むように‥。」
カヴンが少し騒ぐが俺は静まるように伝えて再び安楽椅子に座り教科書をまた読み始めたのであった‥。