体が生えたディ〇ダみたいな鬼   作:南亭骨帯

16 / 44



 アンケート出してるので良かったらご回答くださいな。





話進まねえなコイツ

 

 

 

 

「カァアーッ!休息!休息!!負傷ニツキ、完治スルマデ休息セヨ!!」

「……俺、全然怪我してないけど俺も?」

「監視!コイツラガ問題ヲ起コサナイヨウニ監視シロ!!」

 

 

 すいません、泥管はそこに含まれますか?と尋ねたら無言で目を逸らされた。えらく人間くさい鎹鴉だな。

 

 

 鬼を討伐して子供達を逃がした数分後、跳ね起きた伊之助が再び炭治郎に突っかかろうとして泥管を見て硬直。その隙を逃さず鎹鴉が声高に叫んだ案内に従い、町へと向かった。

 

 

 屋敷での任務よりも前の負傷と合わせて重傷な炭治郎と、石頭極まった頭突きを受けた伊之助。そして二人だけにすると絶対揉め事を起こすからと監視役として善逸。この三人を別行動にさせなかった鎹鴉の英断である。

 

 

 彼らが向かった先にあったのは藤の花の家紋が印された家だった。鎹鴉のけたたましい鳴き声を聞いたのか、戸を叩く前に老婆が姿を現した。

 

 

「鬼狩り様でございますね、どうぞ……」

「あっ、夜分に申し訳ありません」

「お世話になります……こら伊之助、やめろ」

「──?」

 

 

 あの、泥管も入ったけどいいの?これ鬼よ?

 

 

 この藤の花の家紋の家は鬼殺隊に命を救われた一族であり、鬼殺隊であれば無償で尽くしてくれるのだ。必要ならば医者も呼んでくれる程。

 

 その間泥管は天井に張り付いて隠れていた。どこのホームセキュリティだ。

 

 

 炭治郎は肋が三本折れていて、伊之助は切り傷が少々とどデカイたんこぶが出来上がっていた。善逸は無傷である。

 

 

 落ち着くと忘れかけていた疑問が再び顔を出す。伊之助がどデカイたんこぶを作ることになった理由、炭治郎が背負っていた木箱についてのことを。

 

 

「……そういや炭治郎、鬼を連れているのはどういう事なんだ?」

「やっぱり分かってて庇ってくれたんだな……ありがとう」

「いや……ほら、ね?」

「──?」

「…………ああ、うん」

 

 

 善逸の耳はとっくに木箱の中身を看破している。泥管ほどではないが明らかに人間ではない、鬼の気配を感じ取っている。

 

 その上で庇ってくれたのは、善逸の横にもっとヤバいナマモノがいるからで。人のことを責め立てられるほどの立場でないと自覚しているからだ。

 

 

 お互い大変ですね……な空気が形成されているところ申し訳ないんですが、その木箱から鬼さんが出てこようとしてますよ。

 

 

 

「む…………」

 

 

「……………………へ?」

「あ、禰豆子」

 

 

 

 出てきたのはとても小柄な女の子。ブカブカの着物と身の丈に合わない竹製の口枷を身につけており、これまで見てきたどんな鬼よりも非力に見えた。

 

 かと思えば木箱から這いずり出た後、あっという間に炭治郎よりちょっと低いくらいまでの背丈まで大きくなってしまった。見事な変身に泥管も思わず感心している。

 

 

 禰豆子、と呼ばれた少女を見た善逸は硬直。口を開けたままピシリと固まり、錆び付いたカラクリの如き動作で炭治郎に向き直った。

 

 

「禰豆子は俺の「炭治郎……お前…………」……うん?」

 

 

 

 

「いいご身分だな……!!」

 

 

 

 おっと?

 

 

「えっ?」

「こんな可愛い女の子連れてたのか……同じ鬼でもこっちにはこの筋骨隆々だったってのに…………!!」

 

 

 

「あの日の俺達の汗と血と涙に謝れぇええええ!!!」

 

「う、うわああああああ!!?」

 

 

 

 善逸、怒りの霹靂一閃二十連。鬼殺隊同士の戦いは御法度では?

 

 

 尚、この後すぐに泥管の手刀によって無事沈められた。ちなみに禰豆子は炭治郎の妹やで。哀れ善逸。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、善逸との再会は喜ばしいことだがこれ以上同行するわけにもいかない。何せ泥管は鬼だ。今更だろと言われようが鬼なのだ。

 

 柱だったり知り合いだったりすれば泥管を受け入れてはくれるだろうが、他の人間は違う。殺すべき仇敵である。

 

 ならば余計な問題を起こす前にひっそりと姿を消す。泥管はクールに去るのだ。

 

 

 三人が寝静まった頃を見計らって藤の花の家紋の家を後にし、今彼が向かっているのは那田蜘蛛山……ではない。下弦の鬼とはあまり仲良くないので。

 

 

 ひとまずは自宅へと戻ろう。何せ畑の種まきをしなければならない時期だ。ネギと白菜、萵苣(ちしゃ)*1の種を蒔かねば。じゃがいもと人参は既に植えているし、次は何を育てようかと思案している。お前もうただの農家だろ。

 

 というわけで全力疾走。伊之助を追いかけていた時よりもずっと速いので、一時間も経たないうちに到着した。

 

 

「───?」

「…………あ、居た」

 

 

 すると家の前に座り込む何者かがいた。血の匂いがしているので恐らく鬼だろう。

 

 真っ白な髪と真っ赤な目。将来ではアルビノと呼ばれているような見た目の鬼の少女。左の瞳孔には『下肆』と文字が刻まれている。

 

 那田蜘蛛山の下弦を避けたら自宅に別の下弦が来ていた。こんな事もあるのか。

 

 

 彼女の名は零余子(むかご)。十二鬼月の下弦の肆に位置する鬼だ。

 

 

 こんなんでも古臭いだけで何の肩書きもない泥管だが、そんなところに何故零余子がいるのか?

 

 

 

「泥管さぁん……!」

「───」

「柱ごわ゙がっ゙だぁ゙…………!!」

 

 

 

 なんてこった。十二鬼月、ギャン泣き。

 

 

 彼女、下弦の肆まで上り詰めることはできたけれど、それっきりなのだ。鬼舞辻無惨が求める成果を何一つ挙げられていない。

 

 しかもとてつもなく臆病。並大抵の鬼殺隊ならば普通に返り討ちにしてしまえるのだが、柱相手となれば話は別だ。

 

 

 身も蓋もない話をすると、そもそも下弦の鬼では不意打ちで罠にでも嵌めない限り柱には勝てない。真っ向勝負では無謀もいいところ。

 

 なので柱が来たら逃げる、というのはあながち間違った対処でもないのだけれど。部下の心情どころか生死すらどうでもいい鬼舞辻無惨にとっては腹立たしくて仕方ないだろう。

 

 

 なので半ばヤケクソで柱だという女性の隊士を襲おうとしたのだが、鞭のように曲がった日輪刀は流石に聞いてない。

 

 やたらめったらに血鬼術をぶちまけながら逃走。襲ってきておいてすぐに逃げられるとは思わなかったのか、乳がデカい柱もそれ以上は追ってこなかった。

 

 

「せっ゙かぐ泥管ざんにづよ゙ぐしてもらっだのに゙ぃ……!」

「───」

「無理だよう!日輪刀で切れないくらい硬くなれるだけじゃ柱になんか勝てないよぉ!!」

 

 

 おいちょっと待てや。

 

 

 

*1
レタスの和名。





【大正コソコソ話】
 泥管が居なくなった翌日に善逸が泥管について説明してくれた。炭治郎はひたすら困惑していたし、伊之助はよく分かってなかった。禰豆子は何やらフンスフンスしていた。

 ついでに炭治郎は泥管から血を採ろうとしていたけれど、そもそも針が刺さらないので採れない。採れたら三日後くらいに鬼を人間に戻す薬ができてたかもしれない。

ほぼ原作沿い部分は大幅カットしてもいい?

  • ええんやで
  • 駄目、全部書け
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。