体が生えたディ〇ダみたいな鬼   作:南亭骨帯

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頑張ってるなコイツ

 

 

 

 水柱が不参加だったり泥管が鬼を連れて来たりと、始まる前から不安しかない柱稽古with泥管。隊士の中にも『これ本当に大丈夫か?』と色んな心配が籠った独り言を呟く者も多い。

 

 今回はそんな柱稽古with泥管の様子を一つずつ紹介していこう。

 

 

 

 

 

 ①泥管による基礎体力向上訓練

 

 

 泥管の稽古は至って単純。日輪刀数本分の重りを持った状態での全力ダッシュとジョギングを繰り返すインターバル走。

 

 柱でなくとも全集中の呼吸そのものは使える為、体力もそうだが心肺機能の強化も重要。故に重点的に下半身の強化ができて、尚且つ心肺機能の向上が見込めるインターバル走は鬼殺隊にうってつけのトレーニング方法だ。

 

 

 ところで日輪刀の重さがどのくらいかご存知だろうか?

 

 一般的な日輪刀は鞘などの外装を含め、平均1~1.5kgほどの重さになる。

 

 しかしそれは普通の日本刀と同じくらいで換算した場合の話。柱に至っては何らかの機能を持たせた特注品の日輪刀……最早刀と呼べるかすら怪しい物すらある。

 

 

 彼らが持たされている重りの重量はおよそ10kg。日本刀ならば七本分にも匹敵する重りだ。

 

 ご丁寧に日輪刀に近い形状の物と手首足首に装着する二通りの物を用意されており、任務中に近しい状態で全身が重くなっている状況を再現されている。

 

 

「キッツい……!!」

「こ、根性見せろお前らぁ……!」

「単純だけど、しん、どい、ってぇ……」

 

 

 その上走らされているのが起伏が激しい山道。ただでさえ重たい身体を凸凹の地面が更に足取りを鈍くさせている。

 

 これをなるべく全集中の呼吸を使いながら、泥管から合格を貰えるまで繰り返す。休憩?欲しけりゃくれてやるが、休めば休むほど合格は遅くなるぞ。

 

 

 第一関門にして最難関かと思われるが、実の所泥管はだいぶ温情な部類に入る。何せ過酷なトレーニングが終わった後はどの柱よりも手厚い休養が与えられる。

 

 まず泥管お手製の山盛り飯が三食。それに加えて眠る前に一人ずつ軽いマッサージや、特別頑張った者にはご褒美の甘味まで貰える。

 

 

「俺めっちゃ強くなったわ」

「俺も」

「初日は死ぬかと思ったのに今は結構余裕が出てきた」

 

 

 高いモチベーションと過酷なトレーニング、そして急激な疲労回復は凄まじい速度で鬼殺隊の基礎体力を強化してくれたようだ。

 

 尚、ここでつけられた自信は次の稽古であっさりとへし折られる。

 

 

 

 

 

 ②岩柱による筋肉と精神の鍛錬

 

 

 こちらは原作であれば柱稽古の終盤にあった稽古。しかし泥管から『身体能力の向上こそ先に行うべきでは?』と割と真っ当な意見を言われ、二番目に行われることに。

 

 悲鳴嶼がつける修行は三つ。滝に打たれる、クソデカ丸太を三本担ぐ、人の背丈ほどある岩を一町*1先まで押す、だ。ね?簡単でしょ?

 

 事実、原作ならばこの修行での脱落者がそれなりにいたのだけれど、一個前に泥管とかいうクソスパルタがいたお陰で脱落者ゼロである。

 

  冬の川より冷たい水も、円柱であるが故に不安定な三本の丸太も、我が身の何倍も重い岩でさえも。あのナマモノに比べれば幾分か人の手に収まりそうなもの。無理と宣うには人外に触れ合い過ぎてしまった。

 

 

「んぎぎぎ……!!」

「うおおお!無惨死にやがれえええ!!」

「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!」

「お前らうるせえ!!」

 

 

 腹の奥底どころか地獄の底から絞り出されてそうな、悲鳴のような裂帛の気合い。悲鳴嶼もビックリな根性一辺倒で修行を乗り越える隊士ばかりだった。

 

 

 

 

 

 ③恋柱と花柱による柔軟性向上訓練

 

 

 筋骨隆々二連続の後に現れた花園。筋肉捌倍娘と生存した割にはこれまであまり出番が無かった胡蝶姉による訓練がつけられる。

 

 当初、恋柱は男も女も関係なくレオタードを着せてバレエをやらせたりするつもりであったが、そこは流石に花柱が止めた。彼らの尊厳が木っ端微塵に砕け散ってしまう。

 

 

 二人で相談した結果、ここでの訓練はひたすら丁寧に身体を解し続けることになった。

 

 軽い運動(柱基準)を行って全身を温めた後、二人の監修の元全身の筋肉を解していく。先の稽古でついた筋肉の疲労や凝りを取り除きつつ、関節の稼働を妨げないよう無駄な筋肉を落としていく。

 

 今までの脳筋丸出しな訓練から一転、穏やかで安全な訓練に隊士達は少し拍子抜けですらあった。

 

 

 柱達が手を貸してくるまでは。

 

 

「じゃあ手を引くね!」

「いやあのちょっと人間の体はそうはならないようにできてりゅのおおおおお!!?」

 

「「「ひぇっ……」」」

 

 

「まだいけるわ!あなたならここまできっと届く!」

「あっあっあっ、太ももの裏があっあっおあ゙っ……つるつるつる゙!!つる゙っでっ゙!!!!」

 

「「「ぁ……わぁ……!ぁ……」」」

 

 

 花柱は多少意図的に、恋柱は無知故に。人間の可動域の限界のほんの少し先まで身体を引き延ばそうとしてくるのだ。

 

 何より恐ろしいのはその施術を一人ずつ行うので、半ば見せしめのようになっていること。言外に『次はお前がこうなる番だ』と見せつけられているように感じてしまう。あながち間違いでもない。

 

 

 こうして隊士の悲鳴と同時に人体から聞こえちゃいけない音が響く稽古場が完成された。待機している後続はあまりの恐怖に泣きそうな顔をしていたとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「また一人、見つけました」

 

「これで六割ほどの鬼狩り共の居所を把握。しかしまだ太陽を克服した娘は見つかりません」

 

「……あと、無惨様の支配を逃れた上弦の陸、元下弦の肆は見つかりましたが……泥管様に監視の目を潰されました」

 

 

「ふん……やはり貴様はそちらにつくのだな、泥管」

 

「しかし構わん。全てを許そう」

 

 

 

「最後に笑うのはこの私だ……!!」

 

 

 

 

 

 ※無理です

 

 

 

*1
約109.1メートル





【大正コソコソ話】
 今回の稽古を受けた同期組+獪岳については以下の通り。

炭治郎
→しんどいけどひたすら頑張った。全員からそれなりに可愛がられた。

伊之助
→結構楽勝だったが岩柱の所だけ気絶した。泥管と悲鳴嶼に一回ずつ挑んでどっちにも負けた。

善逸
→柔軟の時は滅茶苦茶デレデレしてた。泥管の時だけずっと顔が死んでいたし、なんなら特別に一人だけ厳しくされた。

玄弥
→呼吸が使えない分を埋める為に必死に頑張った。泥管から万が一の時のブツを渡された。出来れば使いたくない模様。

カナヲ
→最初の二つで死ぬかと思った。後で胡蝶姉妹に泣きついた。

獪岳
→泥管のところで死ぬほど扱かれた。岩柱に会うなり土下座して過去の事を謝罪。その後一騎打ちをして割と善戦したもののノックアウト。起きた後に死ぬほど扱かれた。柱二人に死ぬほど扱かれた。俺が何をしたって言うんだ。

ほぼ原作沿い部分は大幅カットしてもいい?

  • ええんやで
  • 駄目、全部書け
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