体が生えたディ〇ダみたいな鬼   作:南亭骨帯

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 3,045票も頂けてとても嬉しいです。


 なのでアンケート結果に従ってほぼ原作通りに進みそうなところはバッサリカットしますね。






わちゃわちゃしてんなコイツ

 

 

 上弦の弐が陥落(笑)して間もない頃。愈史郎の札を身につけた鎹鴉の報告がアチコチで飛び交い、無限城内は士気が上がった鬼殺隊の優勢に傾きつつある。

 

 柱達は鬼舞辻無惨、或いは上弦の鬼を探して駆け回っているが、この広大な空間にあと三人しかいない鬼をどう探せばよいものか。

 

 理性と引き換えにかつての下弦の鬼に近しい身体能力を得た鬼を屠りつつ、板張りの廊下を走ることしかできずにいた。

 

 

 竈門炭治郎も例外ではない。彼の鋭い嗅覚も四方八方から鬼の匂いがする無限城では何の役にも立たず、自らの目と足で探すしかない。

 

 

「よもやよもやだ!鬼の根城がこれ程のものとは!泥管殿から聞いてはいたが想定以上だ!」

「この空間はたった一人の鬼の血鬼術によるものだという。一体どれほど強力な鬼なのか……」

「竈門隊士!上弦の匂いは分からないか!?」

「すみません……!鬼の匂いが充満しててさっぱり……!」

 

 

 幸いなのは義勇と煉獄の二人と合流できたことだろう。落下しているところを義勇に助けられ、奇襲を仕掛けてきた鬼を煉獄がたたっ斬ってくれた。

 

 単独行動は危険だろうと三人で固まって移動しているが、今のところ見かけた鬼の中に上弦も無惨もいない。理性を棄てて目ん玉ギョロギョロになってるとは思えないのでまだ遭遇していないだけだろう。

 

 

 焦燥感に駆られて走る中、不意に異音が聞こえた。柱稽古の最中に何度も聞いた、木製の物が壊れる乾いた音。

 

 それも一度や二度ではなく、段々と大きくなっている。単なる破砕音かと思われたそれは揺れを伴って轟音となり、徐々に自分達に近づいてきているようにも──

 

 

「っ、上だ!?」

「炭治郎!」

 

 

 三人の頭上にあった天井が砕ける。大量の木屑と共に炭治郎の目前に降り立ったのは、全身に罪人の刺青のような紋様がある闘志剥き出しの一人の鬼。

 

 忘れもしない、己の無力さを痛感したあの夜がまた姿を現した。

 

 

 

「よく生きていたものだ……お前のような弱者が」

 

「っ……!!」

 

 

 

「竈門、炭治郎!!」

 

「猗窩座ァァアア!!」

 

 

 無限の果ての再戦が今、火蓋を切って落とされた。

 

 

 

 

 

 ※猗窩座戦はほぼ原作通りなのでカット*1

 

 

 

 

 

 上弦の弐と参とくれば最後は壱。童磨が寝返り猗窩座は鬼狩りと交戦を始めているなら、黒死牟は何をしているのかというと。

 

 

 

「いーやー!?死ぬ死ぬ死ぬ!マジ無理ホント無理!!」

 

「アンタが一番頑丈なんだから頑張んなさいよ!?一番脆いの私なんだからね!?」

 

「お前ら真面目に戦えよォォ!!?」

 

 

「……なんと憐れな」

 

 

 えー、上弦の壱の相手は元上弦の陸と下弦の肆でした。人間?上の方にいるんじゃね?

 

 

 黒死牟の血鬼術は月の呼吸の型に細かく複雑に変形する斬撃を付与するもので、黒死牟の肉体から作られた目ん玉ギョロギョロ日輪刀モドキで攻撃してくる。

 

 あくまでも日輪刀モドキであって日輪刀ではないので、どれほど切り刻まれようとも致命傷には至らない。

 

 逆を言えば妓夫太郎の武器である鎌も堕姫の帯も致命傷にはならない。再生力の限界がくるまで斬り合えば行動不能にはできるだろうが、それは向こうも同じ条件。

 

 つまるところ、しばらくは勝敗がつきそうにない不毛なマッチアップなのだ。

 

 

 しかし黒死牟からすれば目の前の三人は裏切り者であり、目の前にいるのならば何としても処分しておかねばならない存在でして。

 

 妓夫太郎達からしても黒死牟は放置するとどれだけ死人が出るか分かったもんじゃない怪物。叶うならば足止めをしておきたい存在。

 

 

 絶対決着がつかないのに戦う理由は存在するという、本当に不毛過ぎるマッチアップなのだ。

 

 

「妓夫太郎……堕姫……あの御方に逆らうとは……愚かなり……」

「何よ!?だいたい、私達を救ってくれたのは童磨であって無惨じゃないわよ!むしろ怒られてばっかりで嫌いよ!」

「それに俺の妹は堕姫なんて名前じゃあねぇ……!っていうちゃんとした名前があんだよぉぉ!!」

 

 

 鎌と刀の剣戟。肉から生み出されたとは思えない金属音が連続して響く。数字の序列など知ったことかと食い下がり、果敢に攻めたてる妓夫太郎。

 

 刀と鎌の射程の差を人数差で埋め、時折視界の外から飛来する帯や炎を警戒しなければならない状況。その上で拮抗どころか押し返しつつある黒死牟がどれほど異常な強さなのかがわかる。

 

 

「惜しいな……この強さも……今宵までか……」

「そぉぉだなぁぁ!!無惨もお前も死ぬんだからよぉぉ!!」

「そーよそーよ!そもそもアンタも無惨も泥管さんに勝てないクセに!」

「…………アレを比較対象にするのはやめろ」

 

 

 まあコイツよりも強い無惨よりも強いのが泥管なんですが。固くて速くて強いとか意味わからんのよ。

 

 流石の黒死牟もアレを比較対象に持ち出されるのは不愉快なのか、一層攻撃の苛烈さが増す。ただでさえ長く大きく薙ぎ払う斬撃がより多彩になっている。

 

 柱未満の鬼狩りならば何度死んでいたのかもわからない濃密な斬撃。たとえ死ぬことがない鬼であっても背筋が凍るような密度の斬撃が殺到する。

 

 

「肉盾任せた!」

「だからそういうことすんのやめろぉ!?怖いんだから!!」

「……やはり斬れないか」

「本当に固ぇなぁぁ……?俺達でもそうはならねえぞぉぉ……」

 

 

 なので一番硬い零余子ちゃんを前に出します。おお、ガキンガキンいってる。

 

 何が酷いって、梅が帯で無理やり引っ張ってきてるから本当に肉盾にしているところ。硬すぎてノーダメージになってるだけで普通なら諸共膾斬りである。

 

 妓夫太郎も梅も同じように泥管の肉を貰っているはずなのだが、ここまでの強化はなかった。ちょっと速くなって固くなって強くなったけど、黒死牟の攻撃を無傷で済む程の強度は獲得していない。

 

 泥管がおかしいのは当然として、やっぱり零余子も何かしらおかしいんじゃなかろうか。何故か上弦の壱と陸の思考が一致しかけた。仲良いね。

 

 

「聞こえてるから!?このっ、爆血!!」

「むぅ……下弦の肆が何故これほどの血鬼術を……?」

泥管さん(アレ)のせいでしょ」

「絶対泥管さん(アレ)のせいだなぁぁ……」

「お前達どっちの味方だよ!?」

 

 

 月の刃と血の刃、ついでに血の爆炎が飛び交う無限城下層での戦いは続く。なるはやで日輪刀を持ってきてやってくれ。

 

 

*1
猗窩座「俺は辛い。耐えられない」





【大正コソコソ話】
 童磨と獪岳戦がないので鬼殺隊側の戦力がかなり有り余ってる。何なら猗窩座戦も比較的軽傷で終わるので原作よりかなり戦力が温存できている。

 戦力じゃないけど産屋敷家と珠世と愈史郎も手が空いてる。一方鬼側の戦力は実質無惨と黒死牟と猗窩座(と一応鳴女)だけ。無惨は泣いていい。

ほぼ原作沿い部分は大幅カットしてもいい?

  • ええんやで
  • 駄目、全部書け
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