作者のテケトー考察による魔改造要素が含まれます。ご注意ください。
『ンなわけあるかボケカス』と思われた方は鼻で笑い飛ばしてください。
善逸は激怒した。
必ず、かの邪智暴虐の爺ちゃんを黙らせなければならぬと決意した。
善逸には泥管が分からぬ。善逸は腰抜けのヘタレである。訓練から逃げ回り、爺ちゃんに扱かれて暮らしてきた。
けれどもヤバそうなのには人一倍敏感であった。具体的には爺ちゃんより練度が高そうな泥管の雷の呼吸を早めに見抜いたり。
──雷の呼吸 壱の型・霹靂一閃
「ちょっ」
──弐の型・稲魂
「待って!?」
──参の型・聚蚊成雷
「おあっ……!?」
── 肆の型・遠雷
──伍の型・熱界雷
──陸の型・電轟雷轟
「死ぬ死ぬ死ぬ!!?」
……まあ、見抜けたからと言って避けられるかというとそんなはずもなく。
──漆の型・雷鳴八卦!!!
「待って何そへぶぅっ!!?」
泥管、それ違う
「おお!まさか自分だけの型を編み出しておったとは!」
「──!───!」
「『褒めてもらいたくて隠してた』じゃと?可愛いやつめ!」
「〜♪」
「お……俺……死ぬかも……」
頑張れ善逸。いきなり泥管と手合わせをする羽目になったのは同情するが、お前の兄弟子がツッコミできなかったらお前一人でコレを捌くしかないんだぞ。
「先生……?俺も、これをやるんです、か……?」
「うん?当たり前じゃろ」
「う、嘘だろ……」
おっ、良かったな善逸。兄弟子──獪岳もツッコミ側に回ってくれそうだ。
今しがた木刀で善逸をボコボコに叩きのめした泥管はまだまだ元気いっぱい。一人から二人に増えたくらいでは微塵も揺らがないゾ☆
というわけで獪岳の番。やることは善逸と同じで、泥管の雷の呼吸による型をひたすら受け続けるだけ。ね?簡単でしょ?
「ま、待て!?やる!ちゃんとやるからせめて覚悟する時間くらい──」
「───!」
「『やってる内に決まるから問題無し!』だそうだ」
「つか何で先生はコイツの言葉が分かるんですか!!?」
「───!」
「あ、ヤベ」
だからといって余所見したら痛い目を見るので気をつけましょうね(n敗)
哀れ獪岳。初手から霹靂一閃ではなく雷鳴八卦を叩き込まれて宙を舞う羽目に。え?霹靂一閃も雷鳴八卦も挙動は同じじゃねえかって?ははは。
泥管の扱きが始まってから二時間。雷の呼吸の弟子二人はもう痛くない場所がないくらいにボコボコにされていた。
予め言っておくと、桑島による指導が温かったりしたわけではない。むしろ彼の指導は育手の中でも厳しい部類であり、善逸も獪岳もそれなりに酷い目にあわされている。
その上でだ。泥管の指導には桑島のものとは違い、強烈な痛みが加わる。木刀だと硬すぎるからと泥管の武器は竹刀に変わったけれど、一定の領域を踏み越えた化け物には何を持たせても大して変わらなかった。
「……水の冷たさすら痛い」
「……痛いっつうか、熱い。肌が熱持ってんのがわかる」
「──」
「うむ、しかし成果はあったろう?」
「「あったけどさあ……」」
しかし、痛めつけられただけの成果はあった。
まず獪岳。彼は雷の呼吸の壱の型、霹靂一閃だけが使えずにいた。
泥管と組手を続ける中、霹靂一閃が使える泥管と善逸にあって自分に無いものはなにか。それを只管に考え続けていた。
そうして彼なりに出した答えは『力み過ぎていたのではないか』という自省。
霹靂一閃は納刀状態から思い切り踏み込み、急接近しながら居合抜きを行う型。無駄な力が入り過ぎていれば型どころか居合抜きそのものが成り立たない。
試しに、と鯉口を切って*1から手を柄に添えるだけ……握りもしないという極端な脱力をしてみた。
それから思い切り踏み込みながら柄を握り締めて振り抜き、初めて霹靂一閃が成功した。
当たったところでクソ硬いので獪岳の手が痺れただけだった。クソわよ。
「善逸よ、お前もちゃんとできたじゃないか」
「……あれできたって言っていいの?」
「……………………まあええじゃろ」
(絶対駄目なやつじゃん)
(絶対駄目な反応じゃねえか先生)
そして善逸。こちらもどうにか壱の型以外の型を使う事ができた。
しかしこちらは獪岳と違い、お世辞にも様になっていたとは言い難い。何せ型を一つ使った後は毎回確実に反撃を受けていたから。
何度もその光景を目にした桑島と獪岳、何なら泥管もその理由が分かっている。
善逸は集中力が極端過ぎるのだ。
型の事になると良くも悪くも次の一撃に全力を込めてしまうのだ。打ったらそれきりで、そこで仕留めきれない、或いは痛手を与えられずにいると途端に隙だらけになってしまう。
じゃあ何で霹靂一閃だけやたら適性が高かったのかと言うと、移動と攻撃する瞬間以外の思考を削ぎ落としても問題なく使えるのが壱の型だったからだ。
雷の呼吸は速度と手数を強みとしており、間合いの管理を求められる剣技でもある。
本来なら壱の型以外の型で距離を取ったり手数を増やして対処したりするのだが、集中力が極端な善逸は下手に選択肢を増やすくらいなら霹靂一閃に特化した方がよっぽど強い。
「……まあ、一応……できたからいいか」
「──」
「そうじゃの。お主の言う通りじゃ。一人で駄目なら二人で……お前達二人で鬼殺隊の柱となれ」
「俺一人でも事足りると思うんですが先生」
「ちょっと?そこはいい空気で終わろう?」
何はともあれ桑島の言う通りだ。まだ壱の型に不安が残る獪岳と壱の型を極めるであろう善逸。この二人が揃って雷の呼吸は完全に継承されたと言っていいだろう。
雷の呼吸の柱が生まれれば
「───」
「……泥管?どうした?」
「───!?」
「お、おう、そうか……?」
何やら思考がマズイ方向に飛びかけた泥管。桑島の前でそれを言うのは何か良くないと踏みとどまった。よく踏みとどまってくれた。
【大正コソコソ話】
地獄の鍛錬を一緒に乗り越えたからか獪岳と善逸の関係が改善された。二人の共通の目的は『一刻も早く強くなってアレの扱きから逃げねば』というもの。
ついでに言うと泥管の実力を見た二人は善逸が速さに、獪岳は力強さに脳を焼かれた。
その結果善逸は速度に特化した『
ほぼ原作沿い部分は大幅カットしてもいい?
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ええんやで
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駄目、全部書け