体が生えたディ〇ダみたいな鬼   作:南亭骨帯

8 / 44

 おそらくきっと多分キャラ崩壊。


 ついでにちょっと感想返信

・ケンタウロスホイミじゃねーか!
→そういやいたわそんな奴

・神様がヤケクソでor酔ってゲラゲラしながら作っただろコイツ
→神様「そ、そんなわけ……」

・何…この……何……?
→鬼舞辻無惨の配下(笑)の鬼です





何してんのコイツ

 

 

 

 泥管は今日も元気いっぱいである。

 

 季節が変わり秋を越えて冬になり、年末には正月用の御節を作ったり年越し蕎麦を食べたり。年が明ければ餅を焼いていろんな食べ方を試した。コイツ食ってばっかりじゃねえか。

 

 ついでに知り合った柱にもお裾分けとして手打ち蕎麦と餅を押し付けた。やはり嫁三人分多めに押し付けた宇髄からは強めの礼と「また蟲柱が派手に太……健康的になるな!」という喜びの言葉を頂いた。蟲柱is誰。

 

 

 

 いかに例外中の例外の代表格な泥管とて、雪の冷たさを感じないなどということは無い。

 基本的にはそこらの町人と変わらぬ服装の泥管だが、雪が積もるほど寒ければそれ相応の厚着もする。今日は靴下を履いた。

 

 こんな寒い日には白積もりと同じくらい、いやそれ以上に冷たい血鬼術を使う彼のことを思い出す。

 

 思い立ったが吉日とばかりに泥管は動き出した。やたら格好つけて指を鳴らし、何も無いところに向かって猛然と走り出した。

 

 

 べべん

 

 

 そこにすかさず鳴女の血鬼術が割り込む。障子がスパンと開きその中へ向けて跳躍。両腕を顔の前で交差させて膝を腹にぐっと近づけて身体を縮こまらせる。そのままほんの一瞬だけ無限城を経由して再び別の障子の中へと飛び込んだ。

 

 

 その光景を眺めていた無惨は無言で胃薬の包みを一つ呷ったそうな。

 

 

 二度目の障子の先に広がるのは豪華絢爛な装飾が施された室内。板張りの床に音もなく転がり込み、やたら格好よく停止した。

 

 

「あー……泥管殿?」

「──?」

「いつも言ってるんだが、連絡もなしにその登場をするのはやめて欲しいんだ。信者の皆が君を見たら雪を踏んづけてでも逃げ出しちゃうぜ」

「……」

「そっかぁ。琵琶の君が許可出しちゃったかあ」

 

 

 だらりとした態度で人を食ったような笑み。頭に赤茄子(トマト)を落とされたような、しかし無垢を思わせる白い髪。虹色の瞳を持った彼に刻まれた文字は『上弦』と『弐』だ。

 

 彼こそ上弦の弐、鬼の中で(泥管を除けば)三本指に入る実力を持つ鬼……童磨だ。

 

 

 童磨には人の心が分からない。上っ面だけを真似てそれらしい振る舞いこそできるが、心の底から悲しんだり楽しんだりはできない……はずだったんだけどね。

 

 

「ま、そんな事はどうでもいいや。それよりさ!来たって事は作ってくれる(・・・・・・)んだよね!?」

「───!」

「嗚呼……!楽しみだなぁ……泥管殿のご飯(・・)!!」

 

 

 泥管、童磨の胃袋を鷲掴む事に成功した模様。

 

 前にも述べたが鬼が人間と同じ食事をしたところで腹は満たされない。百貫力士のように食い散らかしても人肉でなければ飢えるばかり。

 

 しかし味を感じないのかというとまた別の話。まだこの作品には出ていないが珠世という鬼は紅茶を嗜んでいたりする。つまり腹は満たされずとも味わうことは可能なのだ。

 

 

 親指を立てて『任せとけ!』と言わんばかりのサムズアップ。こっそり増築された台所に向かうと再びべべんと琵琶の音が響き、野菜や米等が降ってきた。ありがとね鳴女さん。

 

 材料を受け取った泥管は慣れた……慣れ過ぎた手つきで飯の支度を始めた。包丁とまな板の衝突する小気味よい音と、ふわりと漂う飯の香りはどんなわんぱく小僧でも一瞬足を止めてしまうだろう。

 

 四半刻もすると高級旅館で出てきそうな天ぷら御膳が童磨の元に届けられた。

 その童磨は四半刻も待たされているうちにしつこく「待て」をさせられた子犬のような顔になっていた。クソっ、面がいいのが腹立つ。

 

 

「〜っ……!いただきまぁす!!」

「───」

「うんうん!やっぱり泥管殿のご飯は美味いなぁ!!」

 

 

 ニコニコと心の底からの笑みを浮かべ、ザクリと天ぷらに食らいつく童磨。通は塩でいくんだぜ、と人肉しか食えないはずの鬼がなんか言ってますね。

 

 

 実は童磨、泥管に餌付けされ過ぎたせいか積極的に人を食いたがらなくなっていたりする。飢えないギリギリまで人を食いたがらず、食う時もなるべく美味しく食べたいのか醤油やら味噌やらを持ち出す始末。被害者に謝れ。

 

 そのせいで何時ぞやに殺そうと思えば殺せたはずの鬼殺隊の柱を見逃していたりもする。理由?そりゃあ泥管と同じで『美味しそうじゃなかったから』ですが何か。

 

 

「いやあ、信者の皆もいい物を持ってきてはくれるんだけどさあ……泥管殿のご飯ほどじゃないんだ」

「──?」

「何て言えばいいんだろうね?なんか、こう……美味しいんだけど寂しいというか」

「──」

「そうそう!それ!食べてて楽しくないんだよねぇ」

 

 

 今となってはこの有様。『万世極楽教』の教祖としての立ち振る舞いも上弦の弐としての威厳もない。美味しい物に目がないだけの子供っぽい大人でしかない。

 

 

 この惨状を鬼舞辻無惨が見逃しているのかと言うと、認識はしている。認識はしているんだけどどうしようもない。そこにいるじゃろ?理由(泥管)

 

 最終的には『強さを損なわなければいいや』と諦め、もとい許してくれた。この無惨色んな意味で部下を上手く扱えてないな。

 

 

 米の一粒も残さず胃に収めた童磨は茶をひと啜りし、長い長い息を吐いた。飢えはこれっぽっちも満たされていないけれど、別の何かがとても満足したらしい。

 

 

「はー……ひっさしぶりに食べた。もうちょっとたくさん来てくれると嬉しいんだけど、それもむずかしいかな?」

「──」

「……だよねえ。泥管殿は知り合いが多いし、俺の仕事もある。難しいか」

 

 

 かつて人間の愚かさを哀れんだ童磨はどこへやら。美味しいご飯をあまり食べられない事にしょんぼりしている童磨しかいない。原作のサイコパス野郎をどこにやった。

 

 

 そういや泥管は何しにここに来たのか。今更疑問を抱いた童磨が尋ねてみると。

 

 

 

 

 ──雪合戦しようぜ

 

 

 

 との事だった。童磨の顔が死んだ。

 

 

「……寒いからやだ」

「──」

「あー風邪ひいたかもー。暖かくして寝ないと死んじゃいそー」

「…………」

 

 

 勿論、童磨は冬の寒さなんて大した問題ではない。風邪も引かない。じゃあ何でそんなことを言うのかって?

 

 

 そんなの、泥管と雪合戦をしたらどうなるのかを想像すれば分かると思うよ。

 

 

 

 

 

 

 

「……猗窩座殿も呼ばないか?」

「──?」

「ほら、二人だけってのもアレだしさ。せっかくなら猗窩座殿も仲間にいれてやろうじゃないか!」

「──!」

「うんうん!じゃあ、琵琶の人に頼んでくれ!」

 

 

 

「…………猗窩座殿、ごめん」

 

 

 

 





【大正コソコソ話】
 童磨ととある柱とのやり取りの一部始終↓


「えー……そろそろ帰ってくんない?」
「っ、殺す価値も無いと言いたいの!?」
「え、うん。君美味しくなさそうだし」
「ええ……?」
「醤油……いやニンニク味噌なら……?」
「素材の味皆殺しみたいな味付け!?」
「失礼な!使い方次第では素材の味を最大限に引き出すんだぞ!!ニンニク味噌を馬鹿にするな!」
「えっ、あっ、はい……」


 この後日が昇りそうだったので慌てて逃げて行った。
 その後柱は妹に「美味しくなさそうって言われたんだけど……悪口だよね?」と半泣きで意味不明な事を尋ねていたとか。

ほぼ原作沿い部分は大幅カットしてもいい?

  • ええんやで
  • 駄目、全部書け
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。