【東方project】幻想夢結界~World circulation structure theory. 作:葉桜 神風
暑い暑い夏の日に神社でいつもの様に話していた霊夢と魔理沙。
が、魔理沙が人間の里の方の空に橙色の光が落ちていくのを発見した。
何かの異変と思った二人は、光が見えた方の空へと飛んでいった…
~人間の里:上空~
「あれ?ここら辺だったよな…?」
「間違いない筈よ…でも辺りには何かが落ちた形跡も無いわね…」
二人は、謎の光を見た方向の上空を飛んでいるのだが、これと言った発見が無いようだ。
これではむしろ空をやみくもに飛んでいるだけである。
「本当に何も無いなぁ…一回地上に行ってみるか?」
「そうね。他の人に話を聞いて回りましょうか」
そう言って霊夢と魔理沙は地上に向かって降下を始めた。
数分後。
「はぁ…結局余り成果が得られなかったわ…」
「あら。壁に寄り掛かって溜め息ついてるなんて、どうしたのかしら?」
「あんたは…悪魔のところのメイドね」
何も成果が得られず、途方に暮れていた霊夢に話しかけたのは、
紅魔館に住み込みで働いているメイド、十六夜咲夜だった。
彼女の性格は…人間が普段近づかないところにいる為、よく分からない。
だが、しっかりしている人間であることは確かだ。
「名前で呼んでいただけると良いのですが。それで、何かあったの?」
咲夜にそう言われ、霊夢は今までの経緯を話した。
「あ、その光なら見たわよ」
「え! ほんとに!?」
「私はそんな嘘ついても得なんかしませんし。本当ですよ」
「で、どんな感じだったの?」
「空を多い尽くす程の眩しい光だったわね…ただ」
「ただ…何よ?変わったことでもあったの?」
「その光が落ちていくとき、里の人間がボーッとした表情をしていたわ」
咲夜はそれに付け加えるように、気味が悪かったわ、と嫌そうな顔をして言った。
「それは不気味ね…」
「ええ、思い出すだけで気持ちが悪くなるわ」
「おーい、霊夢~!あ、いたいた」
「あら、二人で聞き込みしてたのね」
「お、紅魔館のメイドじゃないか。ここで会うなんて奇遇だな」
「で、魔理沙。なんか成果は得られたのかしら?」
「おう、勿論だ。見た人の名前を挙げていくぜ」
一人目。上白沢慧音。里で歩いている途中に光を発見。
二人目。魂魄妖夢。里に買い出しに行く途中の道で発見。
三人目。稗田阿求。貸本屋『鈴奈庵』に行く途中で発見。
「で、阿求に会ったときに鈴奈庵で光の事を調べないかって言われてな」
「なるほどね…さて、ここで問題よ」
「は?いきなり何を言い出すんだ?」
「何か分かったってことなのでは…」
「この光の発見者に共通してるもの、なーんだ?」
「あのなぁ…面白おかしく言えば良いってもんじゃないぜ?分かるかよ、そんな問題」
「いや、分かるわよ。簡単じゃない。だって全員…」
その咲夜の言葉を引き取るように…
「そう。全員が能力を持っているのよ」
と、霊夢が言った。そしてその言葉に続け、
「つまり、何か特別な力を使ったに違いないわ…魔理沙、忙しくなるわよ」
「ってことは…」
「…これは、間違いなく『異変』よ」
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今回はここまでです。閲覧有り難う御座いました。