UNDERTALEと東方が全面戦争するそうです 作:ヘビーなしっぽ
数十分前。
ホラーがインクの補給で戻る事をポジティブ部隊に伝えたダストダストは、戦場をショートカットで目まぐるしく移動していた。
「hehe、敵…強いのは大体取られてるんだよな…誰とやるか…」
そう言いながらショートカットで幻想郷中を回る。
「ん?なんだこりゃ」
ふとして見ると神社のすぐ近くから間欠泉が噴き出しているのをダストダストは発見した。
「ここになんかあったり…するか?」
ダストダストは間欠泉に手を触れた。
「ッ?!?!あっっっちぃっっっっっってぇぇぇぇぇぇ!」
バッ!とその場から飛び跳ね、後退する。
「マジかよ。あんな熱いもんなのか?」
ダストダストは少しヒビが入り赤くなった手を見た。
「こりゃあLOVE低いやつにはキツイだろうなぁ…」
そう言いながらインクからもらった瓶の中身を少量手にかける。
するとみるみるうちに手の赤みが引き、ヒビがなくなって行く。
「ふぅ…さてと…じゃあもっかいやりますか」
ダストダストは立ち上がると、アズゴアのトライデントを引っ張り出した。
「おらよっと!」
近くにあった岩を思いっきり突き、バラバラに粉砕する。
「…ほ〜れ逝ってこ〜い」
ダストダストは砕けた破片を適当に数個つまみ上げるとぽいぽいっ!と間欠泉に放り込んだ。
瞬間。
バシュッ!
岩がさらに砕けた。
「ひぃ〜wこえw」
ダストダストは冗談めかして言った。
「…トライデント一本犠牲にすちゃいけるか?」
んーーー…とダストダストはその場に座って腕を組んだ。
「あーかったりぃ…特攻するか」
ダストダストは立ち上がった。
「方法としては〜?アイツが使うバリアで体を覆って行くって感じで行けるか」
(※バリアについてDusttaleのサンズとの戦闘を見てください。きっと何を言いたいか分かると思います)
「そいっ」
ダストダストはぴょんっと飛び、間欠泉の中に入って行った。
「っうおぉぉぉ!痛てぇぇ!」
多少の痛みに悲鳴を上げつつもダストダストは突き進む。
数分後
「ぜはーっ…ぜはーっ…やっと出られた…」
ダストダストは肩で息をしつつも、前を向いた。
「ここは…地下?いや、地底か?」
ダストダストは歩き出す。
途中、何体かの妖怪や蜘蛛女が出てきたが、しっかりブラスターで仕留め(気絶させ)た。
「おお?一際目立つ建物だな?こりゃ」
ダストダストはデカい屋敷の前に立っていた。
「ここならいいLOVEがもらえるかもしれない!」
ダストダストはピャーッ!と駆け出していった。
そしてさらに数分後
「…………迷った」
迷子になっていた。
「広すぎだろここ…なんでこんなに広いんだ…?」
ダストダストが頭を抱えて絶叫しているところに、一つの足音が近づいてきた。
カツ…カツ…カツ…カツ…
「ん?ああ、ここに住んでる奴か?丁度いい。すまんが親玉の所まで連れていってくれないk…」
バシュッ
MISS
「……hehe…随分な対応じゃねぇの。ええ?」
ダストダストはニィッと口角を上げる。
「プレイヤー…いや、違う。誰だ?お前は」
「そうね…私は古明地さとり…ここ地霊殿の主よ」
「なんでプレイヤーの攻撃を?って、聞くまでもないか。お前の能力だろう?」
「御名答。なんで分かったのかしら?」
「へへ、経験だよ。あー…見たところ、相手の心を読む…つまり読心の能力か?中々に趣味がわりぃ…ナイトメアかよ」
「…恐れ…?」
「分かっちまうか…そりゃあそうだよなぁ?読心なんだからな…ま、俺たちサンズは基本的に全員プレイヤーを恐れているさ」
「ふふ、じゃあ私が勝つ未来を予想してもいいのかしら?」
「へへ、無理だろ」
“なんでって…“
その分容赦出来なくなるからなァ
さとりはダストダストの心のうちに広がる殺意と怒り、そして少しの恐怖を感じ取っていた。
「でも悪足掻きはさせてもらうわよ」
「勝手にやってろ。俺はただ殺るべき奴を殺るだけだ」
ゾワッ!とさとりの背筋が粟立つ。
天からの鉄槌の如く容赦ない殺意が降りかかり、場を一瞬で圧迫する。
「行くぞ。全力で受け止めて見せろ」
その瞬間ダストダストの姿が一瞬で消え、代わりにと言わんばかりに背中に衝撃が走る。
「カフッ?!」
さとりは背後から意表を突かれ、前方に吹っ飛び壁に激突する。
「へへ、その程度か?!」
ダストダストがショートカットで近づき顔面にブラスターを放つ。
そしてそのまま地面を蹴り、後ろへ下がる。
跳躍中に天井から骨を生やし、それを蹴る事でさらに後ろへ跳躍する。
ダストダストは着地と同時に足を地面に叩きつけ、そこから骨を一直線に地面を伝わせる。
(↑分かりにくいと思うので、UNDERVERSE 0.7 part 2のフェイタルエラーサンズが使う攻撃の真似事と思ってください)
骨はさとりに到達するとその体を容赦なく串刺しにしていく。
「ッ…!」
「悲鳴を上げねぇことだけは賞賛してやるよ。人の心に土足で踏み入ってきやがったクソったれ」
ダストダストがチッと舌打ち混じりに悪口を言った。
まあそれもしょうがないことなのかもしれないが。
「あー…そろそろフィナーレと行くか?」
ダストダストはポケットから左手を引き抜き、左目をキラリと光らせた。
「ショータイムだ」
ダストダストは上下左右に2回ずつ重力操作を行い、さとりの体を叩きつけた。
直後に、全方向からアズゴアのトライデントとアンダインの槍攻撃が炸裂し、ブラスターが容赦なくその身を灼いた。そして全方向にメタトンの使う爆弾を設置し、動きを封じた後、炎の魔法が身を焦がし、爆弾に引火し爆破を誘った。
「あ“…ッ…!」
「へへ、まだ起きてられるとはな…流石に怖いぜ」
ケラケラと笑いながらダストダストはアズゴアのトライデントの柄で直にさとりの首筋を叩いた。
「ッ…」
意識を手放したさとりは前のめりに倒れるが、ダストダストが抱き止めた。
「……久々にプレイヤーと遭遇した時の恐怖を味わった…お前はいい虐殺者になるな」
ダストダストが苦虫を噛み潰したような顔で言った。
さとりがそれを聞いていたのかいないのかは分からないが、ふっ、と口元を緩めた。
「医務室連れてくか」
ダストダストはさとりを背におぶり、医務室へとショートカットして行った。
父なるZUNと母なるToby
「………と、いうわけなんだよ。分かった?」
「はー、SAっすがダスト系サンズ…YAることが半端NEぇ…」
フレッシュが感嘆の声を漏らす。
「でもまあ破壊力はウルトラ系のが強いんだけどね」
あはは、とドリームが笑った。
「……ねぇ、貴方達」
さとりが小さく声を上げた。
「N?どうしたんDA?」
聞き取ったフレッシュが陽気な声で尋ねた。
「どうして貴方達は私達を殺さないの?それに殺すどころか本陣に招いて手当まで…いったい何が目的なの?」
「っはー…ごもっともな意見だね」
ドリームは人懐っこい笑みを浮かべた。
「えっとね…インク曰く理由は二つあるらしくて。一つは自分達と同じ思いをしてほしくないからだって〜」
「同じ…思い?」
「うん。僕たちは一回。全員殺されて、故郷を悉く破壊された。プレイヤーの手によってね」
「…………」
「だから僕たちはプレイヤーと同じことはしたくない!って事らしい。んで、二つ目が恩人だから…だってさ」
「え…恩人?」
「うん。だって僕らの世界の元祖…Undertaleは君達東方が無ければ誕生すら出来ていなかった。君達東方がなければ僕たちはこの世に存在してないんだよ。だから絶対に”殺して“はいけない、”壊して“はいけない。っていう縛りルールを儲けたんだ。まあ、殺しちゃっても治せるんだけど…」
ドリームは頭をカリカリと掻いた。
「…………」
奥の部屋からは規則正しい穏やかな寝息が聞こえる。
妖夢、鈴仙、萃香。霊夢に魔理沙。こいし、永琳。
彼等に倒され、助けられた者達は彼等が犠牲を顧みずに自分達を救ってくれていることを知らず、奥の部屋で呑気に惰眠を貪っていた。
すぐ側の机の上には塵の山があり、傍らに6連式レボルバー拳銃と割れて無惨な形に変わったマグカップが置いてあった
正直。さとりは声が出なかった。
そんな理由のためだけに自分達を生かしてくれていると言う事を知って。
否。彼女だからこそ理解できたのかもしれない………故に真実を知るのは彼女だけだ。