UNDERTALEと東方が全面戦争するそうです   作:ヘビーなしっぽ

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『………ナイトメア。白玉楼の制圧お願い』
突如インクからチャンネルが繋がったかと思えば、重苦しいインクの声がインカムを通じてナイトメアの耳を通過した。
「あ“?白玉楼だ?」
『うん』
「何言ってんだ?あそこは確か…そうだエラー404のおっさんが制圧に行ったばっかだろ」
『 Xガスターが想定した通り西行寺幽々子が出た。犠牲者多数。君に行ってもらいたい』
「…っはあ…わかったよ」
ナイトメアはインカムを切った。
「犠牲者多数…ね。西行寺か…ケヒヒッどんな面してんだろうなァ…?」
ナイトメアは残酷に笑うと、ショートカットを使用し、白玉楼へと移動した。


闇の帝王と死の冥王

「っと、ここだったな?」

ナイトメアがきょろきょろとあたりを見渡す。

「………」

途端にナイトメアは顔を顰めた。

「チッ…派手にやってくれたな…」

ナイトメアは確認してしまった。

地面に。屋根に。階段に。

大量のサンズ達の死体……というか塵が散乱していたのだ。

否。散乱などという言葉では言い表せない。

「インク」

ナイトメアはインカムをコツコツと小突きながら低く底冷えする声を発した。

『…ナイトメア。被害状況は?』

「………地面。屋根。階段。至る所にサンズ達の死体が転がってる。確認できる者の名前を呼ぶ」

『…分かったよ』

インクはいつもの性格からは想像できないほど冷たい声を上げた。

「…LV、スワップパピルス。シックスボーンズ。キング。キングゴッドバース。カラー。ザンズ。他にも死者多数…だ」

『……………了解』

「…これから中に突入する」

ナイトメアはゆっくりと門へと歩み寄った。

ナイトメアが自身の背丈の数倍ある門を見上げ、尖った触手で門を突き破った。

「ッ…」

ナイトメアは中の光景を目にし、眉を顰めた。

それも当然。

その場所には、大量の灯籠が並んでいた。

そこまではいい。いいのだが…普段。灯篭が火を灯しているであろう場所には、大量の頭が鎮座していた。

左右で目の大きさのズレた横に大きい頭蓋骨。

青い星のハイライトの目を持つ小さな頭蓋骨。

頭の上部がガタガタになり、充血した目を惜しげなく晒す頭蓋骨と涙を流す細長い頭蓋骨

目から赤と黒のナニカを垂れ流しながら狂ったように未だカタカタと動く頭蓋骨。

茶髪が目立つ紅い瞳孔を持つ頭。

黒いハットを頭に被った頭蓋骨。

etc etc……

ナイトメアは無言でその頭を眺めた。

「っ…」

ギリッと歯噛みするとナイトメアは歩み出した。

そのまま近くにあった扉から屋敷の中に入り、ナイトメアは歩き出した。

ナイトメアは触手を尖らせ、壁に突き立てた。このだだっ広い屋敷の中でも迷わないようにする工夫だ。

「…は?」

二分ほど行ったところでまた一人の死体が転がっていた。

血のついたシャツ。薄汚れたパーカー。巨大な斧。

そして極めつけは………黒と赤で彩られた左右の目とひび割れた頭。

「ホラー……」

ナイトメアは呟くと触手を動かした。

ホラーの塵を薄汚れたパーカーの中に入れ、ジッパーを閉じた。

斧やスボンなどの衣服を回収し、パーカーの上に置いた。

頭蓋骨を更にその上に置く。

「…?」

ナイトメアは地面に血で文字が刻まれているのを発見した。

“グッドラック“

「…ホラー……」

ナイトメアはニヤッと笑い、軽く頭蓋骨を撫でた。

そしてナイトメアは歩き出す。

更にまた二分ほど行ったところの角にまた一体の死体があった。

塵のついたシャツ。塵のついたパーカー。塵のついたズボン。

変わり果てた左目。

マーダーだ。

最近に殺されたのか、まだ完全には塵化していなかったが、もうすぐで塵に成り果ててしまうだろう。

「…お前もか」

ナイトメアは呟くと、ホラーと同じようにマーダーの塵になってしまっている部位を集めた。

……マーダーの手は、まだ微妙に暖かさを持っていて、グッドマークをしていた。

塵になりゆくマーダーの体を壁際に寝かせた。

ナイトメアは更にそのまま歩き出す。

少し先に行ったところにまた死体が“座り込んでいた”。

「……エラーか」

ナイトメアは屈んだ。

「…はha…ボSUか……すまnな…負ケ血まッタ…」

エラーはナイトメアの存在に気がつくと、ゆっくりと目を開けた。

「いや、いい。お前なりに“やってくれた”んだろう?」

「…ヨKU…和かっテnジゃ…ねェカ」

「……ゆっくり休め」

「あnTAにしチャ…塩らしイジャねェの…」

「…そうだな」

「ハハ…んじゃ……いッテくるぜ…サプライずにきたイシトけ」

「ああ、分かった」

そう言ってエラーは再び目を閉じた。

ナイトメアはそれを見届けると、立ち上がり歩き始めた。

コツ…コツ…コツ…コツ…

無言でナイトメアは歩き続ける。

その時は唐突だった。

「……一騎持ってかれたな」

ナイトメアは後ろを振り向いた。

「…へへ………全くいい性格してやがる…クソが」

ナイトメアは近くにあった障子から庭に出て行った。

「おい、西行死幽々子。出てこいカスが」

そう言うとナイトメアは触手を尖らせ、庭の端にあった………恐らく柳の木を攻撃した。

バギャッ!と異様な音を立て、木が折れ、破片と木の上部が宙を舞う

折った木を空中で絡め取り、触手を自分の元に戻した。

「俺の部下達を可愛がってくれたそうじゃねぇか。ええ?」

ナイトメアはドスの聞いた声で折れた木のところで呆然と立ち尽くす幽々子を見た。

「…?………ああ、なんで死んでないのかって?へへ、教えねぇよ。種明かしは好きじゃねぇんだ」

ナイトメアは幽々子も姿を確認する。

傍には、骸骨が仰向けに寝転がっていた。

青いファーの付いた白いロングコートが風に揺られ空に舞い、青い瞳をした頭蓋骨がカラカラと音を立てながら風に煽られ、転がっている。

かつて“最強”の名を欲しいままにした最強格の一格に位置付けられるサンズが。殺されていた。

「…チッ……」

ナイトメアはイラついたように顔顰め、静かに舌打ちした。

直後に触手を3本ほど伸ばし、そのまま幽々子の腹を狙いを定め、突きを放った。

が。

触手は幽々子に到達する前に力を失ったかのようにぐったりと地面に落ち、砕け散った。

「成程。それが“死に誘う程度の能力”か」

「ええ、そうよ。お気に召してくれたかしら?」

それを聞いたナイトメアはウザったるそうにチッと舌打ちをすると、ショートカットで幽々子の背後に回り、背中に向かって、ネガティブで強化した拳を振り下ろした。

ナイトメアの拳が幽々子の背中に突き刺ささった。

幽々子の体は紙のように吹き飛び、体をくの字に折りながら、館の壁に激突し半身をめりこませた。

「かはっ」

「はは、面白いな。お前の危険度は極高って聞いたんだが……能力が効かなかったらここまで雑魚に成り下がるとはな…ケヒヒ、アイツらの無念は晴らさせてもらうぜ?」

すると、幽々子が突っ込んだ壁の一部から手が出てきた。

否。性格には空間が一部歪み、そこからニンゲンが現れた。

「大丈夫?幽々子」

「能力から見るに……八雲紫ってとこか」

ナイトメアは再びチッと舌打ちをすると、触手を地面に張り巡らせ、体を宙に浮かせた。                 (↑Under vars -0.7Part1 ナイトメア&キラーVSドリーム&クロス戦参照)

「よう、八雲。二人まとめてだなんて…まるで昔に戻ったみたいだな」

ナイトメアはカラカラと乾いた笑いを浮かべながら二人を一瞥した。

「あら。貴方こそお一人で大丈夫かしら?」

紫が煽るようにナイトメアを見つめる。

「heh hehお前らを殺すのに二人も三人もいらねぇよ。俺だけで十分だ。それに…」

今の今まで他のサンズと同じようにヘラヘラしていたのと雰囲気は一変。

重苦しいネガティブを纏わせ、辺りを一気に蹂躙する。

木は枯れ果て、池の水は蒸発して消え去り、建物は上から超重量の岩でも落されたかのように屋根から潰れる。

ナイトメアの纏う雰囲気は……彼が言う通り”闇の帝王“そのものだった。

ナイトメアは顔を下に下げつつ言った。

「これ以上仲間を失うわけにはいかないからな」

ナイトメアは触手を更に伸ばし、再度顔を上げる。

そこには左目が紺色に光らせたナイトメアが居た。

「……早く立ち上がれよ。殺し合いが待ってるんだ。お前等から抽出するネガティブはどのくらいのものなんだろうな?考えただけでも背筋が震えるぜ」

ナイトメアは二人に言いながら触手を軽く一撫でした。

「さぁ。ここからが本当のbad timeだ、お前等。mad timeに終止符を打とうじゃないか」

ナイトメアが狂ったようにカラカラカラと嗤う。

直後、今までとは似ても似つかないほど暗く澱んだ瘴気に塗れた触手と弾幕が辺りを一瞬にして支配して見せた。

エピックのような戦術でも、ホラーのような力押しでも、フェイタルエラーのような完璧に全て考え尽くされた戦いでもない。

そこに優雅さ等はいっさい無く、音ゲー系AUサンズや優雅さを大事にするサンズから見れば思わず目を背けてしまうような弾幕だろう。

だが、実に合理的だった。無駄な弾幕は一切なく、必要最小限だけの動きで相手を屠ろうとする意図がそこにはあった。

実際、二人は相応の苦戦をしていた。

骨を避けたと思えば、死角から触手が突きを放つ。それを死ぬ気で回避したらしたで更に死角からの触手による攻撃と意識を逸らすための骨が飛んできていた。

少し視線を逸らせば、その時にできた死角からネガティブで構成された真っ黒いブラスターが光線を駆け巡らせる。

二人は、気を抜いたら押し潰されそうな程、濃いネガティブに体の動きに不自由を感じつつも回避に専念する。

「くっ…」

すると、幽々子が両手を十字にバッ!と広げた。

“死に誘う程度の能力”であたり一帯の触手を”殺す“つもりなのだろう。

「…つくづく思う。詰めの甘い奴等だなってな」

ナイトメアは隙だらけの幽々子の両腕を触手で縛り上げ、ギチギチと締め上げる。

「ッ……ぐゥ…」

「はは、お前。さっきから呻き声しか発してない気がするんだが?」

ナイトメアが戯けた口調で言った。

「しょうがないじゃない。あなたが容赦無いんですもの」

「heh hehそうかい。そいつぁ光栄だ」

ナイトメアはただただ納得したかのように言った。

そのまま触手に力を込め腕を引きちぎろ……うとしたところで背後からドプッと音がして、空間が歪み、中から一体の骨が現れた。

「チッ、インクか」

後ろを見ずにナイトメアは言い当てた。

「そーだよ」

背後からカツカツと音を立てながらナイトメアの横にインクが出てきた。

「なんで来た?」

ナイトメアは、妙な言い訳でもしたらまずはお前から殺す。とでも言わんばかりに殺気をぶち撒けた。

「いやさー…ガスターからお願いされちゃってねぇ…“死に誘う程度の能力”のサンプルデータが欲しい。取ってきてくれないかい?ってね」

インクは、いやー…参ったねぇ…と冗談めかしながら言った。

「チッ…あのマッドサイエンティストが…」

ナイトメアはつまらなさそうな顔をして、腕をだらんと下に下げた。

それと同時に辺りに張り巡らされていた触手が全てナイトメアの背中に集束した。

「すまんな。俺一人で十分だっつった直後にこんな奴が来ちまった」

「あら、私としては一向に構わないわよ。どうせすぐ壊れてしまうんだもの」

クスクスと笑いながら幽々子は言った。

「私もいいわよ」

「言質は取れたね。じゃ、僕は幽々子に用があるから。君は紫とね」

「チッ…せっかくのネガティブがお前に取られるなんて…」

ナイトメアがそう言うのを聞きながらインクは幽々子に向かって行った。

「んじゃ、“下”に居るからね〜」

「……へ?」

その言葉を聞き、幽々子の目が点になる。

「さ〜て!空の旅を楽しもう!」

そう言うと、インクはショートカットで幽々子の背後に周り、幽々子を肩に担いぎ、館の屋根にショートカットすると、白玉楼の屋根からノーロープバンジーを行った。

「バンジィイイイイイイイイイイイイイィィィィャアアアアァァァァァァァァアアアァァ!!!!!」

「…ッ?!あああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁあああああぁぁぁぁぁぁぁあ?!?!?!?!」

幽々子の絶叫(と楽しそうな叫び声)が響いた。その声は段々と小さくなり……消えた。

ポカーンとそれを見ていた紫は元気ねぇ、と棒読みで声を発した。

「ネガティブが一つ消えたのは最悪だが俺達にはまだやるべきことが残ってる…そうだよなぁ?創設者」

ナイトメアは再度触手を辺りに張り巡らせながら言った。

「ふふ、そうね」

紫は着物の裾をバッと翻し、ナイトメアの方に体を向けた。

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