UNDERTALEと東方が全面戦争するそうです   作:ヘビーなしっぽ

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狂気みなぎる道化と全てを壊す吸血鬼

「ウェンヒッヒッ……アナタもいいんですか?回避だけで。もっとしてください。攻撃を!」

ジェビルは言いながらデビルズナイフを縦横無尽に振い、フランを翻弄していく。

「言われなくても っわかってる…っての!」

言いながらフランはレーヴァテインをブン!と空気の膜を引き連れながら横に振るった。

「ギッ?!」

ジェビルは奇怪な声を上げながらデビルズナイフを縦に構え、レーヴァテインを受け流す。

「ウェンヒッヒ…やっとしてくれましたね?攻撃。踊ります。踊ります。心が!」

ジェビルは言いながら懐からスペードのマークが刻まれた爆弾をポイっと放った。

「さあ、お行きなさい!カオスボム!」

カオスボムは、ふわふわと回りながらフランの方へ近づいていく。

「おっそい!」

フランは問答無用でカオスボムを切り裂いた。

その瞬間ジェビルの浮かべていた笑みがさらに深くなった。

ジェビルの笑みの通り、カオスボムは切られた瞬間、ボバッ!と音を立てて、中から回るスペードの弾幕達を大量に生み出した。

「ッ?!わわっ!」

フランは驚いたように後ろへ飛ぶと、追尾してくるカオスボムから逃れようと空へと舞った。

「ウェンヒッヒ。甘いデスね」

ジェビルはマントから片手を出しながら言った。

「それはインク司令がくれた特別製でしてネ。永久追尾です。効果は。無駄ですよ。逃げても」

ジェビルがケタケタと笑いながら、地上を走り、フランの影を追いかける。

「ウェンヒッヒ…でもやっぱり、ワタシ自ら行くのがイチバンですネ!」

ジェビルは飛んでいるフランに向かって、口から尖った何かを大量に吐き出しつつ、カオスボムを取り出し永久追尾を発動させ、更には自らフランを殺りに行く。

「ヒヒヒ…やはりアナタはイイですネ…ワタシがここまでしているのに。攻撃ヲ。まだ壊れないんですネ」

ジェビルは未だ怪しげな笑みを浮かべながら飛んで逃げるフランを地上から並走している。

「鬱陶 しいッ!」

フランはレーヴァテインをブオンッと振りながらカオスボムの弾幕を切り裂く、そしてそのまま言葉を紡ぐ。

「禁忌 ファーオブアカインド!」

マーダー戦でも見せた技だ。先程は逃げに使っていたが、本来ならばそんな事に使う技では無い。

フランは4人になり、二人はカオスボム、一人はジェビルの吐く弾幕。本体でジェビルを殺りに行く。

「うぇア?!出来るんですカ?!そんなことも?!」

だが当のジェビルはデビルズナイフを持ち直しながら更に笑みを深めた。

「楽しいですネ…アナタは………本当に!!」

ジェビルはレーヴァテインを振りかぶりながら突進してきたフランを、デビルズナイフで受け止める。

「イイですヨ。してあげましょう。アナタのお相手ワタシ自ら」

ジェビルはレーヴァテインを受け止めていたデビルズナイフを上に押し出し、レーヴァテインを弾くとその衝撃で腕を上に上げ無防備になったフランに向かって一瞬でデビルズナイフを持ち替え、左側から横凪に振るった。

だが。

「ふんぬっ!」

フランは左脚を上げてから勢いをつけて振り下ろし、デビルズナイフを踵落としの要領で受け止めた。

フランの踵とデビルズナイフの間にジリジリと火花が散っている。

「ギッ!」

力が拮抗する。

だが、ジェビルは、懐からカオスボムを取り出し、フランの頭へ向かって放った。

そして笑う。これには耐えられますか?と言いたげに。

が、フランは受け止めていた脚を一瞬で下に振り下ろすと、そのままの勢いに突っ込んでくるデビルズナイフとカオスボムに触れた。

「ギァッ!マズイですネ!流石にソレは!」

ジェビルは必死にフランからデビルズナイフを引き剥がそうとするが、フランは手を緩めない。

触れた瞬間カオスボムが爆発し、右手が物凄いことになっているが、溢れ出るアドレナリンがそれを頭の奥へと押し込めているようだ。

「きゅっとして……」

だがフランが逆転の一手決めようと力を込める中、ジェビルは笑みを浮かべたままフランを見ていた。

「どかーn…」

「オッ オッ オッ オッ」

ジェビルは武器を破壊される寸前に口から尖った石片のような物を吐き出し、フランに牽制した。

先程まで全く使っていなかったので、完全に念頭から外れていたのだろう。

フランは驚いたような顔をしながらジェビルの目論見通りドンッ!と地面を爆ぜさせながら背後へと跳んだ。

「うぇひっ!」

ジェビルは、口から石片を吐き出した勢いで後ろに軽く跳び、そして、跳んだ先でグッと足に力を貯める様に姿勢を低くして、ロケットの如くスピードで走り出した。

最初の一歩で、足元の地面が、ズガンッ!と陥没する音を聞きながらジェビルはデビルズナイフの刃を自らの太もも辺りまで引いた構えを取った。

そして未だ背後に跳んでいるフランの下腹部から胸までを切り裂いた。

「ぐっ…」

下から上に向かってデビルズナイフが移動し、刃がフランの腹から胸にかけてを滑り、フランの胸から腹の服が破れ、血が滲み出す。

フランは切られた勢いでそのまま空中へと飛ばされた。

そして、そのまま翼をはためかせ、撤退を図る。

「ウェンヒッヒ……しないと思います?ワタシが。攻撃ヲ。ここデ」

ジェビルは空中に飛ばされたフランに向かって切り札を切った。

「くらエ!ファイナルカオス!」

ジェビルが言った瞬間、何もなかったはずの虚空から、巨大なデビルズナイフが何十と現れ、落下を始めた。

「ぅわっ?!」

真っ直ぐに飛んでいたフランだが、進行方向を塞がれた為横を見ると、そこも断続的にデビルズナイフが振ってきている為、脱出はほぼ不可能になっていた。

他2方向をグルリと見渡すが、結果は変わらない。

フランは、唯一残っている脱出口である頭上に向かって一直線に飛び始めた。

フランの体に空気の膜が発生し、キュオオオオオオォォォ!という戦闘機もかくやと言うような飛行音が響き渡る。

……だが、それを戦闘の天才が逃すはずはなかった。

「えエ。ですよネ。そうです。そうしますよネ。誰でも」

ジェビルはそう言うと、今までも比にもならないほど、巨大なデビルズナイフを落とした。

ズオオオオオオオオッッッッと空気の膜を引き連れながら、物凄い勢いでデビルズナイフが落下してくるのを見て………フランはピタリと動きを止めた。

「……?ましたカ?諦め」

ジェビルは眉を顰めるが、デビルズナイフの落下は止まらない。

デビルズナイフは落下し続け、ついにフランを地面に押し潰しそうになった時。

フランもまた、切り札を切った。

「幽閉魔嬢」

と。そう言いながら、ギュッと左手を握った。

 




「(………起こったんでス…?ナニガ?)」
ジェビルがジャリジャリとした土の感触を味わいながら地面に仰向けに寝ていた。
「(……光って…目の前が………気づいたら……なっていたんでス…こう)」
そんなことを思いつつ、手元を探る。
すると、すぐにコツンと硬い棒が当たる感触があった。
「……ヒッヒッヒッ…ますね。まだ、戦え」
そう言いつつ、蹌踉めきながらジェビルはデビルズナイフを杖の代わりにし、ゆっくりと立ち上がった。
その瞬間、ビュッと空気を切る音がして、ジェビルは顔をあげた。
「……ウェンヒッヒッ…貴方ですよネ。やっぱり」
ジェビルは目の前にいた人物に声をかけた。
そこに居たのは、服も見るも無惨な形でボロボロになり、息も絶え絶えでジェビルの首にこれまたボロボロになったレーヴァテインを突きつけるフランだった。
「ふふ、私の勝ち……ってことでいいのかな?」
「ええ、そうですネ」
ジェビルは言いながらデビルズナイフを手放した。
すると、フッとデビルズナイフが虚空に溶けるように消えていった。
「殺るなら殺ってください。一思いニ」
ジェビルは言いながら力んでいた腕の力を抜いた。
「……ここで最後に言い残すことは?…って聞けばいいのかな?」
「さァ?ソウなんですかねェ?」
ジェビルは余裕の表情で戯けて見せた。
「…で、最後に言い残すことは?」
「フーン……じゃあ…」
ジェビルは、言いながら口を裂いた。
「サヨウナラ」
ジェビルはそう言うと、再度、瞬時に魔力を練り上げ、デビルズナイフを構築し直すと、フランが反応する前に首に突き立てられたレーヴァテインを弾き飛ばした。
「なっ…」
驚きの声を上げつつ、背後にバックステップと踏んで離脱を図るフランに足払いをかけて転ばせる。
直後、宙を舞っていたレーヴァテインがクサッと小気味のいい音を立てながら地面に刺さった。
ジェビルは仰向けに転んだフランの体に馬乗りになりながら、もう殆ど残っていない魔力を無理矢理練り上げ、手のひらに収まる程度の小さなナイフを創り、フランの首に突き立てた。
「ヒッヒッヒッ……形勢逆転…ですネ」
ジェビルは笑いながら言った。
「油断しすぎちゃったかなぁ……で?私をどうする気?」
「ヒヒヒ、ゲームの続きをしたいですガ、もうトヘトヘなので……こうしまス」
そう言うとジェビルはフランの首にドンッと手刀を落とした。
「ぁ“っ…」
フランは短く悲鳴を上げると、グタッと体の力を抜いて気絶した。
ジェビルはフランを片目で見つつ、傍に刺さっているレーヴァテインを抜き、フランの横に置いた。
「…疲れましたネ…これは」
ジェビルは目を細めつつ、近くにあった岩にデビルズナイフを立て掛け、自らも岩に寄りかかった。
瞬間ジェビルの口から血が溢れ出た。
「ゴッ…ゴホ“ッ……エ”ッ“…」
ジェビルは小さく嗚咽を漏らす。
フランの幽閉魔譲と、先程残っていなかった残存魔力を無理矢理使用した為に内臓にダメージが行っているのだ。
ジェビルは自らが吐き出した血を眺めながら、手を耳の所へ持っていき、声を発する。
『お〜、ジェビルからか』
DS!ナイトメアの声がジェビルの頭に響いた。
「……総司令ですカ?」
『いや、DS!ナイトメアだが……まあいい。ジェビル。終わったか?』
「ヒヒ…終わりましたよ。しっかり。でも動けないので迎えにきてくれると助かりますネ…」
『了解。じゃあ…ブラスターサンズに行かせよう』
「彼ですか…分かりました。ウェヒヒ……ッ少し……ください…休ませて…」
それだけ言うと、ジェビルは小さく寝息を立て始めた。
『ったく…殺されるかもしれないってのに…』
本拠地にいるナイトメアは、敵と味方がマッピングされている電子地図を見ながらため息をつきつつ言った。

その後、気絶したフランと、爆睡していたジェビルを、ブラスターがしっかりと拾ったらしい。
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