UNDERTALEと東方が全面戦争するそうです 作:ヘビーなしっぽ
時間を少し戻し、まだキラーが出ていったばかりの頃。
地面と平行にぶっ飛びながら、マーダーはどうやってフランを倒すか考えていた。
「はぁ…あれを使うか」
マーダーはアズゴアのトライデントの先端を地面に突き刺し、減速する。
完全に止まったときにヒュオッ!っと音がした。
マーダーが顔を上げると拳が目の前にあり、マーダーをもう一度後方に吹き飛ばした。
「ぐっ…!」
5秒ほど飛んだ後、近くにあった木に垂直に着地(?)をし木を蹴り付け、前に跳躍し、前方にいたフランの体をトライデントで吹き飛ばした。
フランが後ろへ飛んでいくのを尻目に、マーダーは一言発した。
「マーダータイムトリオ。フェーズ3」
そう言うと、マーダーの体が変質し始めた。
右下の手にナイフ。
左下の手にほんもののナイフ。
左上の手にパピルスの顔を持ち
元は何も持っていないはずの右上の手にアズゴアのトライデントを持つ。
より凶暴さが増し、攻撃力も文字通り化け物となったマーダーがそこに居た。
マーダーは体の変質が終わるのを肌で感じながら、その場から駆け出す。
一歩踏み込むたびにドンっ!ドンっ!と地面が爆ぜ、一直線に浅いクレーターを生み出していく。
「よう、さっきぶりだな」
地面と水平に飛ぶフランに一気に近寄り、2本の腕に握られたナイフで、その華奢な体を刻む。
「うッ!?」
彼女が何を言おうと、ナイフで刻み続ける。
するとマーダーは突然興が覚めたようにつまらなそうな顔をすると、トライデントをブンと振り、左側の木にフランを叩きつける。
「カハっ…!?」
ボキッ。
肋骨が折れる音が鮮明に響いた。
フランは肺の中の空気を強制的に吐きださせられ、苦しそうに咳き込んだ。
痛む体を無理矢理動かそうともがくが、次の瞬間には口から血を吐き出した。
恐らく、折れた肋骨が内臓に食い込んだのだろう。
木に激突したフランの背中に巨大な骨が刺さった。
「うッ!?」
木から骨が生えてきたのだ。
「ゲホッ」
それにより、再び内臓が損傷し、その影響で口から大量の血が溢れてくる。
しかし、それを無視して再びおうと立ち上がったフランの前に、次々とブラスターが設置されていく。
「!?」
それを確認したフランは流石としか言えないスピードでその場から全力退避。マーダーに背を向け、逃走を図った。口から血を大量に流しながら。
だがパワーアップしたマーダーに対して背中を向けることは死に直結している。
「……鈍い」
マーダーは一言呟くと、ショートカットで一瞬にしてフランの進行方向上に移動すると向かってくるフランに最大サイズのブラスターを撃ち込んだ。
「あ“あ“ッ」
閃光によって身を灼かれ、思わず口から血と苦悶の声が漏れる。
だがフランは力強くマーダーを睨む。
フランはそこで切り札を切った。
「…禁忌、ファーオブアカインド……!」
小さく蚊の鳴くような声で叫ぶと、フランは4人に分裂した。
2人がマーダーに向かってレーヴァテインを片手に迫り、一人は後ろで何やら呟き、一人は脱兎のように逃亡を図る。
「禁弾スターボウブレイク!」
フランは左腕を頭上に掲げた。
すると、光がものすごい勢いでフランに集束していく。
「…heh heh 悪いな。いちいち待ってやれるほどデキた敵じゃねぇんだ」
マーダーは言うと、四方向に向けてそれぞれ4回。計16回の重力操作を行った。
それにより、分身体を霧散させ、オマケと言わんばかりに本物のフランを地面に埋め込んだ。
「チェック……いや、チェックメイトだ」
そう言い、フランの頭にトライデントを突きつける。
マーダーは少し考えるそぶりを見せた後、ニヤッと口元を裂いた。
重力操作でフランを地面から解放すると本物のナイフで四肢を切り落とし、代わりに元々四肢があった場所にフランの手足を模した骨を突き刺した。腕足なので合計4つだ。そして再度背中に5本。骨を突き立てた。
「格好良くなったぜ?」
マーダーはニヤつきながら、痛みに悶えるフランも首のナイフの柄を打ち付け、気絶させる。
その瞬間、マーダーの体が淡く輝き、マーダーは元の姿に戻った。
「…5分強……ってとこか」
フランの髪を掴んでズルズルと引きずって移動しながら、マーダーは耳を傾ける。
「……そろそろだと思ったんだが…」
と、その瞬間マーダーの耳に一つの声が届いた。
「 マーダー!」
それは忌み嫌う糞野郎が助太刀を乞う声だった。
「おっと、出番か」
マーダーはニヤニヤと笑みを浮かべながら、フランを引きずりつつ、再び戦場へと赴いた