UNDERTALEと東方が全面戦争するそうです 作:ヘビーなしっぽ
戦場に斧を持つ骨と一人の鬼が見受けられた。
二人は激しくぶつかり合い、互いの攻撃を捌きあい、打ち合っていた。
だが、今気にするべきはここで無く。その少し遠くの竹林だった。
ボゥン
一つのポータルが空き、一人のサンズが飛び出した。
「ふぅ、ここか」
コーヒーカップと一丁の拳銃を持った骨がその地に降り立った。
「よいしょっと」
腹に大きな傷が入った。赤いスカーフを纏った骨もサドンチェンジズ(これからは略してサドンと呼ぶ)の横にショートカットした。
「さて。ここにいんのは……妹紅だっけか?あと鈴仙……なんて読むんだ?これ」
「鈴仙優曇華院イナバだな」
「そうそいつだ。俺は妹紅の方に行くんだっけ…お前は鈴仙の方だったよな?」
「ああ」
「んじゃ」
そう言ってジェノは適当な方向にショートカットした
ジェノが適当な竹林の中にショートカットしてから早数十分。
ジェノは、やっと白い人影を発見した。
背後にショートカットし、声をかける。
「よう。妹紅ってのはお前か?」
背後を取られたことで驚きつつも、妹紅は言った。
「まあな」
「んじゃ、早速で悪いんだが」
「言わんでいい。分かってるからな」
「おお、話が早くて助かる」
ジェノは、妹紅をガンっ!と空中に向かって蹴り上げ、ブラスターを妹紅を覆うように設置した。
妹紅を中心にブラスターの球が空中にできた。
「すまんな、少し寝ててもらうぜ」
ジェノはブラスターを放った。
だが。
「火焔竹筒!」
妹紅はブラスターに囲まれつつ、火のついた竹筒を放り投げた。
すると、筒はブラスターに触れた瞬間起爆し、ブラスターを一体残さず粉砕した。
辺りに爆炎が充満し、その中からジェノがザッと歩み出た。
「heh。流石にコレくらいじゃ寝てはくれないか」
ジェノが自重気味に笑いながら言った。
「あー、くそっ」
妹紅は自らの髪を見つつ怠そうに声を発した。
髪の端が焦げていた。爆発の火の粉でも付いたのだろう。
「heh heh、楽しませてくれそうだな」
ジェノはグリッチを纏った右目と対になる左目を光らせた。
「不死身なんだから俺が多少本気を出したって耐えてくれんだろ?」
ジェノは一歩前に踏み出した。
すると、重力操作で妹紅を空中高くに押し上げた。
「heh これは耐えられるか?」
ジェノは空中高くに舞い上がった妹紅をもう一度重力操作で地面に叩き降ろした。
だがしかし。
「火焔鳥」
妹紅は地面と衝突する前に、地面に向かって大質量の炎を撒き散らした。
その勢いで、重力操作を力づくで振り払い、炎を噴出した勢いでそのまま宙にふわりと浮いた。
「っぶねぇ…」
ジェノは地面に激突してきた炎からショートカットで空中に逃げつつ声を上げた。
しかしその行動が間違いだった。
妹紅は自らの背に纏っている炎の翼でもってして、ジェノよりも高い位置に移動すると、自らの下を自由落下するジェノに向かって急降下しながらその腹を勢いそのままに蹴り付ける。
「自傷の火脚…!」
「…っっ!ぁが…っ!」
ジェノは蹴られた痛みと、身を焼かれる痛みで思わず苦悶の声を漏らした。
その間に妹紅はトスっと音を立てて、地面に着地した。
数秒の後、ジェノも落ちてきた。
もっとも空中で体勢を整えきれず、ドシャっと音を立てながら背中から不恰好に落ちたのだが。
「ってぇ…」
ジェノは左手で右腕を押さえた。
「へへ……流石じゃねぇか…」
ジェノは肩で息をしつつ、笑った。
ジェノは全身汚れ、元々腹にあった大きな傷の上に、蹴りつけたれた足の跡がついていた。
「こんなもんじゃないぞ?」
妹紅が煽るようにせせら笑う。
「ハッ、なら本気できてみやがれ」
ジェノが両手を横に広げながら、heh hehと余裕そうに笑った。
すると、妹紅はそれを攻撃してもいいと捉えたようだ。
「惜符 不死身の捨て身!」
妹紅はそう言うと、背中から炎の羽を生やし、猛スピードでジェノに飛び込んできた。
「はッ?」
ドゴォッッッッッ…と鈍い音があたりに響き、ぶつかった衝撃が余すことなくジェノの全身に伝わる。
ジェノはそのスピードを見切ることはできたものの、体を動かす事ができず、真正面からモロに喰らってしまった。
ジェノの小さな体は、その衝撃を全身に伝え、ものすごい勢いで背後にぶっ飛んだ。
「が…あッ……」
遠くで地面に激突し、ゴロゴロと後ろに転がるジェノ。
それを見ながら、妹紅の方もケホケホと口から軽く血を吐いた。だが、不死身の名前は伊達ではない。内臓の損傷に関してはこちらからは見えない故なんともいえないが、数秒経つ頃にはもう目に見えいて善くなっていた。
「?おい、もう終わりか?」
妹紅は首を傾げながらジェノの側に歩み寄る。
「heh……heh……んな…わきゃねぇ………だろよっ…と」
ジェノはヨロヨロと起き上がって見せる。
だが妹紅はだから?と言いたげな表情を浮かべた。
「その後はどうすんだ?もう満身創痍じゃないか」
今までの攻撃も合わせて、ジェノの衣服は既に土に塗れ、体は傷だらけだ。地面に転がった時に石やらにぶつかってしまったのか小さな切り傷擦り傷も見当たる。
「ああ、そうだな。だからこうするんだ」
ジェノは何もない虚空に右手を出した。
すると、その場所に一つ。サンズ達が恐れ、何度も餌食になってきた言葉を浮かばせた。
“LOAD”
全てを無かったことにする唯一無二の最強にして最悪の神技。
ジェノは虚空に浮かぶその文字を手で軽く触れた。
すると。
*セーブファイルがロードされました
途端にジェノの体を蝕んでいた傷が消え、もとの状態に戻る。
ジェノはニヤっと笑いながら妹紅を見る。
「なんでお前の俺が配属されたか分かるか?」
「………」
妹紅は驚いたように目を丸くしていた。
「俺が不死身だからだよ。お前からしたら全く驚かないだろうけどな」
「いや、驚いてるさ」
妹紅は現実に引き戻された意識でもってジェノの問いに答える。
「heh heh heh、そうかい。でもあんたもパワーは異常だ。だから…少しの援軍だっていてくれてもいいだろ?」
すると、ジェノの背後に液体の表面のように波打つ黒いポータルが現れ、そこから黒いローブを纏った腕が2本伸びてきた。
その腕は側にあった木をグッと掴んだ。そのまま自らの体を引っ張り出すように腕にグッと力を入れる。
木がバラバラと枯れ朽ちさせながら腕はポータルの中に居た体を引っ張り出す。
中からは、黒いローブを全身に纏った見た目まんま死神な骸骨が現れた。
その骨はジェノを見ると声を発した。
「予想以上に早かったんじゃないか?ジェノ」
リーパーはケラケラと笑いながら言う。
「……ああ、そうだな。リーパー」
ジェノは歯を食いしばりながら拳を握りしめる。
叶うことならコイツのご尊顔を一発ぶん殴ってやりたい…と言いたげに。
「はぁ、本当は来たくなんて無かったんだが……まあ俺も実質不死身って感じだしな。俺等で対象しねぇとなんねぇからな」
リーパーははぁ…と溜め息を吐きながら、手近な木に触れる。
と、木がたちまち枯れ朽ち、そして果てていった。
リーパーはおもむろに右手を突き出した。
すると、右手の周囲に黒い液体が纏わりつき、段々とそれが収束していき、最終的に刃の部分が怪しく光る白銀の鎌へと姿を変えた。
リーパーはそれ見て、ほう…と感嘆したように息を吐くと、鎌を構えた。ー
「ジェノ。一応セーブ頼む」
リーパーはジェノに目配せをしながら言った。
「ああ」
ジェノは再び虚空にLOADの文字を浮かばせると、タップする。
*セーブしました。
リーパーはそれを確認すると、妹紅にものすごい勢いで近づき、鎌を振りかざす。
妹紅はそれに驚きもせず、急速に近づいてくる鎌の刃を拳で撃ち返す。
「本気で行く。簡単に壊れてくれるなよ」
リーパーはユラユラと蒼く揺れる左目で妹紅を射抜くように見た。
「はは、できるといいな」
妹紅は軽くハハっと笑いながら拳を構える。
竹林で不死身(仮と本物)の二骨と不死身(本物)の終わることのないの殺し合いが始まった。