UNDERTALEと東方が全面戦争するそうです 作:ヘビーなしっぽ
そのころ。
青い骨のフェンスに囲まれたフランとレミリア。
「フラン。行くわよ」
「(こく)」
「ふん!んぬぬぬ……」
「あッ!があッ!!」
背中に刺さった骨を一心不乱に抜いていた。
「ふっ!」
「あぐッ」
一本抜けた。
あと4本刺さっている。
そのうちの一本に手をかける。
そうして、数分の時間を要し、姉妹は腹まで貫通しかけていた5本の骨をなんとか抜くことに成功した。
「ハァ……ハァ……」
息も絶え絶え。
フランは文字通り死線を彷徨っていた。
と、そんなとき、その場にとある一骨が現れた。
「や、インクに言われてここまで来てみたけど。彼女、すごい怪我だねー。マーダーも容赦ないねぇ」
ダスト系サンズならしょうがないか!と自己解決を果たす一人の骨。
頭に王冠。紫の服の上に黄色い上着を羽織ったポジティブの化身。
ポジティブナイトメア…通称白メアだ。
「……何かしら」
「うん?なんでもないよ。僕は回復要員ってとこだよ」
カミングアウトにレミリアは拍子抜けしたような顔になる。てっきり、既に瀕死の自分達にトドメを刺しに来たのかと勘違いしていたのだ。
「は?回復?」
「うん。インク曰く、誰も殺すつもりはないらしいね。僕もそれが賢明だと思うよ」
「え?」
衝撃のカミングアウトにレミリアの目が点になる。
「とりあえず入るけどいい?」
「………ええ」
「あんがとねっと……よいしょっ」
白メアは。地面に刺さっている青骨の一部を抜き、マーダーが作った円形の骨の中に入った。
「うわー、見れば見るほどひどいねー。流石マーダー……ま、いっか」
白メアはしゃがむと、寝転がっているフランの体を一通り見てからそう言った。
「ま、僕のやることは変わらないけどね」
言いながら、今度はフランに向かって両手を突き出し、手から幸福の光を出し、回復させる。
黄金色の光がフランに照射され、フランに怪我がみるみるうちに治っていく。
「よっし、こんなもんかな」
フランを見ると、骨折や擦り傷、切り傷といった怪我がさっぱりと消えていた。無くなっていた四肢も治っている。
「じゃあ僕は帰るよ」
白メアは、すくっと立ち上がりながらそう言った。
「ぁ……りがとう」
言うと、白メアは、驚いたような表情でまじまじとレミリアの顔を見ると、最後にはニッと笑いながら、
「どういたしまして」
と言い、その場からショートカットでインクのいる本陣まで帰っていった。
「………ありがとう」
白メアが立ち去った後には、そんなレミリアのか細い声が静かにこだましていた。