SCPで遊んでみた。 作:暇つぶし
アイテム番号: SCP-0401
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル:SCP-0401の物理的収容は不可能です。その性質上、SCP-0401は人類の文明が存続する限り存在し続けます。したがって、収容努力は、その影響を監視し、敵対的な異常行動を抑制し、その真の性質に関する知識を一般社会から隔離することに焦点を当てています。
* 監視: 財団が世界中の主要な証券取引所(ニューヨーク証券取引所、NASDAQ、東京証券取引所など)の内部に設置した観測拠点「サイト-ウォール街」「サイト-兜町」等を通じ、SCP-0401の活動レベルを常時監視します。S&P 500、NASDAQ 100、日経平均株価などの主要指数は、SCP-0401の全体的な精神状態を示す指標として扱われます。
* 抑制: SCP-0401が急激な活性化(通称「バブル」)または沈静化(通称「クラッシュ」)の兆候を示した場合、プロトコル「サーキット・ブレーク」が発動され、一時的に対象セクターにおける相互作用を遮断します。大規模な収容違反、特にXK-クラス世界終焉シナリオに繋がりかねない連鎖的な崩壊が発生した場合、各国の「中央銀行」として偽装された財団フロント組織がプロトコル「定量的緩和(QE)」を実行し、SCP-0401のエネルギー源となる概念的実体(通称「流動性」)を直接注入します。
* 情報統制: SCP-0401の存在と性質は、最高レベルの機密情報として扱われます。財団は「経済学」および「金融工学」という偽装学問体系を構築・流布し、SCP-0401の行動を合理的な数理モデルで説明可能であるかのような誤った認識を植え付けています。著名な経済学者やアナリストは、財団のエージェントであるか、あるいはSCP-0401のミーム汚染を受けた無自覚な協力者です。
説明:SCP-0401は、人類の集合的無意識、特に**「未来への期待」と「価値への渇望(強欲)」**が、電子ネットワーク空間に生み出した、実体を持たない形而上学的存在です。一般的には「株式市場」や「資本市場」として知られています。
SCP-0401は物理的な形態を持ちませんが、世界中のサーバーと通信網を神経系として偏在しています。その主なエネルギー源は、人間の「強欲(Greed)」と「恐怖(Fear)」という二つの相反する感情です。数億人に及ぶ市場参加者が日々行う取引行動は、SCP-0401にとっての思考そのものであり、これらの感情エネルギーをSCP-0401に供給する役割を担っています。
SCP-0401は、長期的に見ると自己増殖する傾向にあります。これは、人類全体の生産性向上と技術革新への期待を吸収し続けるためです。しかし、短期的には極めて不安定かつ感情的な行動を示し、これは**「アニマル・スピリッツ」**として知られる異常特性に起因します。
この状態に陥ったSCP-0401は、論理的に説明不可能な熱狂(バブル)や恐慌(クラッシュ)を引き起こし、周辺の人間を精神的に汚染し、非合理的な集団行動へと駆り立てます。
SCP-0401との直接的な相互作用(株式の売買)は、対象者の精神にミーム的な影響を及ぼす可能性があり、極度の多幸感や絶望感、認知バイアスの増幅などが報告されています。財団職員であっても、SCP-0401との相互作用にはO5評議会の許可が必要です。
補遺
事件記録0401-1929 "大いなる暴落"
1929年10月24日、SCP-0401が初めて財団に認識された大規模収容違反事案。SCP-0401は、過剰な「強欲」エネルギーの供給過多に陥った後、連鎖的な「恐怖」のフィードバックループを発生させました。結果としてSCP-0401は自己崩壊に近い状態となり、その影響は「世界恐慌」として全世界に波及。XK-クラスシナリオの発生が危惧されたため、現在の特別収容プロトコルが策定されるきっかけとなりました。
事件記録0401-2008 "連鎖するノードの不全"
金融機関「リーマン・ブラザーズ」(SCP-0401の主要神経ノードの一つと認識)の崩壊を引き金に、SCP-0401がシステム全体に及ぶ急性パニック反応を示した事例。財団は複数のフロント機関を通じてプロトコル「定量的緩和」を史上最大規模で実行し、SCP-0401の完全な機能停止を阻止しました。この事件以降、主要な金融機関は「大きすぎて潰せない(Too Big to Fail)」ノードとして、より厳重な監視下に置かれています。
次はジャンル変えてアニメキャラをSCP化してみます