ありふれてない職業で宇宙最強   作:ヘビーなしっぽ

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プロローグ いつも通りの日常…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

光が遠のいていく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

視界の端にはハジメと、涙を浮かべるクラスメイト達。

 

 

 

 

砕け散った橋の破片があたりに舞っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

光が遠くなっていく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だんだんと遠くなっていく光に向かってオレは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

憤怒の表情を顔に貼り付け、クラスメイトに向け怒鳴った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最弱が最強へと上り詰め、一切合切を薙ぎ払う話だ…!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつもと同じ学校にて、オイラはいつも通りの朝を辿っていた。

「よぉ、糞骨!また徹夜でゲームか?どうせエロゲでもしてたんだろ?」

「うわっキモ〜。エロゲで徹夜とかマジキモイじゃん」

ゲラゲラと笑いだす檜山大介。まぁオイラは徹夜は定期だし、博士の研究手伝ってただけでゲームなんぞしていない。なんならゲーム機すら持ってはいないのだが…言ってはいけないし、悟られてはいけないことだ。

「サンズくんおはよう!今日もギリギリだね。もっと早く来ようよ」

フレンドリーな笑顔を見せながら近づいてきたのは白崎香織。毎日毎日飽きもせずに話しかけてくるんだが、シンプルに鬱陶しいからさっさと何処かへ行って欲しい。

オイラはそんな白崎に、なんとか内心を悟られないよう言葉を返す。

「ああ、おはようさん。すまんがもうそろそろHRだからな。話すならあとでにしてくれると助かるぜ」

直後、オイラに視線が向けられた。

これは別にオイラはモテているからとかそう言うくだらない理由で向けられた視線ではない。

嫉妬。憎悪。憤怒。憤り。怨嗟。

もしナイトメアなら自分から出るポジティブすらも無視して騒ぎそうな大量のネガティブ達によるオンパレード。それ全てがオイラに向けられていた。

話したら殺気。無視したらしたでまた殺気。いったい白崎はなんなんだ…どっかのお姫様なのか…コイツらは護衛かよってんだ。

「サンズ君。おはよう。毎日大変ね」

「香織、また彼の世話を焼いているのか?全く、本当に香織は優しいな」

「全くだぜ、そんなやる気ないヤツにゃあ何言っても無駄だと思うけどなぁ」

順番に八重樫雫、天之河光輝、坂上龍太郎という名前だ。

八重樫はまだしも、天之河や坂上は、いつも小言小言小言。何かとオイラに突っかかっては、小言を言ってくる。

…白崎を追い払えど、脅威は未だ去ってはくれないようだ。

「………heh、説教垂れんなら後にしてくれ。もうすぐHRだぞ?空気読め」

オイラは騒ぎ出す一行を一瞥もせず、冷たい声で言うと、自分の席に歩いて行った。

天之河がまだ何か言っているのは全てまるっと無視し、席に着くと、横で眠っている“少女”の肩を叩いた。

「heh、気持ちよさそうに寝てるところ悪いが、もうHR始まるぞ」

声をかけながら肩を揺すると、気怠げな声を上げながら“南雲始芽”は体を起こした。

「…おはよ……」

手を猫の様に丸めて眠気眼をこすこす…と擦りながら顔をこっちに向けて来た。

 

時が過ぎて昼休み。

生徒達が、ガヤガヤと騒ぎながら自らの席を移動させ、席を合体させている中、授業中眠っていたハジメがのろのろと起き上がり、オイラは眠い目を擦りつつ、ハジメの席と自分の席をくっつける。

「ハジメ、飯食おうぜ」

ハジメは腰あたりにまできている長い黒髪を靡かせながらオイラに振り返った。

「ん、食べよ」

とは言ってもハジメの手にはウイダーinゼリーしか見当たらない。

「……ほらよ。ハジメ。今日も食うんだろ?」

オイラは呆れた様に笑いつつ、2つ目の弁当を鞄から出した。

ハジメは、食べるのが面倒だし、これで最低限の栄養は確保できる。という理由から弁当を持って来ないし、購買にも行かない。オイラはいつも、この事を予測して……いや、かなり前…それこそ小学生くらいの頃から弁当を2つ作るようにしている。

まあ小学生くらいの頃は、遠足とか修学旅行の時だけだったが。

食事嫌いのハジメだが、オイラの弁当だけはすぐに食ってくれるから、オイラはハジメの両親から直々に食事係に任命されてたりもする。

「ん、ありがと」

合体させた席に座ってハジメと弁当を食っていると、いつも通り厄介者が来た。分かるだろう?あいつだ。

「ねえ、二人とも、もしよかったらお弁当一緒にどうかな?」

再び教室内に不穏な空気が流れだしたが、オイラは気にしない。気にも留めない。気にし出したらもうキリが無い。

ふとハジメを見ると、まるで猛獣の様な目で白崎を見ながら、机の下で足を絡めてきた。

オイラは、あー…と声を発しながらガリガリと怠そうに頭を掻き、白崎に返答した。

「heh、すまんがオイラはハジメと食べてるんでな。他を当たってくれ」

直後、またオイラに殺気がかかった。

どうせ、白崎さんの誘いを断るなんて…!みたいな思考をした奴らのだろう。なんてくだらない…。

ハジメの頭が視界の端で縦にブンブンと振られている。

「香織、こっちで一緒に食べよう。せっかくの香織のおいしい手料理を寝ぼけたまま食べるなんて俺が許さないよ?」

と、さわやかに笑いながらキザなセリフを吐いた。

オイラは、はあ…と溜息を吐いた。それと同時にハジメの目が引き絞られ、お前を射抜いてやる…!とばかりに光輝を睨みつけている。

だが、オイラ達が動く前に動く女がいた。

「え?なんで光輝君の許しがいるの?」

白崎だ。白崎が素で聞き返した。光輝の表情が引き攣る。

八重樫がぶふっ、と噴き出している。そんなに面白かったか?これ。

「ま、オイラには先客がいるんでね。さっきも言ったが他を当たってくれ」

左手をひらひらと振りながら、オイラはサンドイッチを一口齧った。

ハジメも美味そうに卵焼きを口に運んでいる。

白崎の誘いを本格的に断った事に乗じてオイラへの視線の圧力が強まる。ついでにそばにいるハジメへの圧力も強まる。

本当に鬱陶しいし面倒だからそろそろ本気で白崎を追っ払おうか…。

ハジメが呆れたように深いため息を吐いた瞬間だった。

「………」

ガタッ!と椅子が倒れる音がした。

クラスメイト全員がビクッと肩を揺らし、音がした方を見た…というか元々そっちに視線を向けていたのだが。

その先には…まあ勿論の如くオイラがいた。

クラスメイト達の心中は、恐らく狼狽。だろう。

アイツらの視線の先にいるのは無論オイラだが、気配が違う…とでも言いたいのだろう。

だが、今はアイツらに構っている暇は無い。

オイラは、左目を蒼く光らせていた。

不穏な空気が辺りに満ち、つい先程まで喧騒み包まれていた教室が嘘の様に静かになっていた。

ついさっき。ほんの数刻前。何か。嫌な予感を感じた。それこそ、背筋にゴキブリでも入れられたかの様な。

まるで、プレイヤーと戦っている時のような。悪寒と、長年煮詰められ凝縮されたかの様な謎の信仰心。それを何処からか感じたのだ。猛烈に嫌な予感がする。

「さ、サンズ?」

ハジメの声がするが、悪いが返事を返す余裕は無い。

なんて事を考えながら、教室中をジロリと見渡していると、天之河の足元にいきなり白銀に輝く円環と幾何学模様が現れた。

その異常事態にすぐにクラスメイト達も気がついた。

全員が金縛りにあったように輝く紋様……というよりも、魔法陣に似たソレを注視する。

その魔法陣は一瞬にして輝きを増すと同時に教室全体を満たすほどの大きさになった。

そこに来てようやく硬直が解けた生徒たちが悲鳴を上げながら廊下に向かって走り出す。

オイラは本能的に、側にいたハジメを素早く抱き上げ、廊下の方に向かってショートカットする。

「皆、教室ってええっ!?」と愛子先生が悲鳴を上げる中、愛子先生の所へたどり着いたが、廊下に出ようとしたのと、魔法陣が爆発したように輝いたのは同時だった。




数秒か、数分か、光によって真っ白に塗りつぶされた教室に色が戻るころ、そこにはすでに誰の姿もなかった。蹴り倒された椅子に食べかけの弁当、散乱する箸やペットボトル、教室の備品はそのままにそこにいた人間だけが姿を消していた。
この事件は白昼の校内で起きた集団神隠しとして大いに世間を騒がせることとなる。
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