ありふれてない職業で宇宙最強   作:ヘビーなしっぽ

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ステータス

翌日から早速訓練と座学が始まった。

訓練施設に集められた生徒たちに手のひら大の銀色のプレートが配られた。

オイラがプレートを見つめていると、騎士団長、メルド・ロギンスが説明を始める。

騎士団長が訓練につきっきりでいいのか思ったが対外対内の双方において勇者様一行を半端者に預けるわけにはいかないのだろう。

メルド本人も「面倒な雑事を副団長に押し付ける理由ができて助かった!」と豪快に笑っていたので大丈夫なのだろう。もっとも、副団長は大丈夫ではないだろうが。

「よし、全員に配り終わったな?このプレートはステータスプレートと呼ばれている。文字通り自分の客観的なステータスを数値化してくれるものだ。もっとも信頼のある身分証明書でもある。これがあれば迷子になっても平気だから失くすなよ?」

非常に気楽なしゃべり方をするメルド。

もう分かっていたが、豪放磊落な性格のようで、「これから戦友になるのにいつまでも他人行儀に話せるか!」と他の騎士団員たちにも普通に接するように忠告するぐらいだ。…これが騎士団長…?

「プレートの一面に魔法陣が刻まれているだろう。そこに一緒に渡した針で指に傷をつけて魔法陣に血を垂らしてくれ。それで所有者が登録される。ステータスオープンと言えば、自分のステータスが表示されるはずだ。ああ、原理とか聞くなよ?そんなもの知らないからな。神代のアーティファクトの類だ」

「アーティファクト?」

初めて聞いた単語に光輝が質問する。

「アーティファクトっていうのは現代じゃ再現できない強力な能力を持った魔法の道具の事だ。まだ神やその眷属たちが地上にいた神代に作られたと言われている。そのステータスプレートもその一つでな、昔からこの世界に普及している唯一のアーティファクトだ。普通はアーティファクトは国宝になるんだが、これは一般市民にも流通している。量産できるし、便利だからな」

説明に生徒たちは成程と頷きながら魔法陣に血を垂らしていく。

オイラは、死なない様に苦労する羽目になった。

血を垂らした瞬間、ステータスプレートが一瞬輝き、全体が蒼色に変化した。

メルド曰く魔力とは人それぞれで違う色をしており、ステータスプレートの色はその色になるらしい。

(オイラは……蒼か。まあ妥当だな)

確認した限り、天之河は純白、坂上は深緑色、白崎は白菫、八重樫は瑠璃色。だった。

(…ハジメは……)

オイラはハジメを方を見る。

ハジメは赤色だった。それはもう真っ赤な。

オイラはそれを確認すると、ステータスプレートの内容に視線を落とす。

 

サンズ

天職/ファイナルジャッジメント  17歳   LOVE/1

筋力/1

体力/1

耐性/1

敏捷/1

魔力/1

魔耐/1

技能

言語理解

固有魔法

ショートカット 骨 青攻撃 ガスターブラスター 重力操作 時空観測

 

まあ分かりきってはいた。いつも通りの変わりないステータスだった。

メルドからステータスの説明がされる。

「全員見られたか?説明するぞ?まず、最初に〝レベル〟があるだろう?それは各ステータスの上昇と共に上がる。上限は100でそれがその人間の限界を示す。つまりレベルとは、その人間が到達できる領域の現在値を示しているというわけだ。レベル100ということは、自分の潜在能力を全て発揮した極致ということだからな。そんな奴はそうそういない」

どうやら、プレイヤーと同じ事にはならないらしい。嬉しいものだ。

「ステータスは日々の鍛錬で当然上昇するし、魔法や魔法具で上昇させることもできる。また、魔力の高い者は自然と他のステータスも高くなる。詳しいことはわかっていないが、魔力が身体のスペックを無意識に補助しているのではないかと考えられている。それと、後でお前等用に装備を選んでもらうから楽しみにしておけ。なにせ救国の勇者御一行だからな。国の宝物庫大解放だぞ!」

メルドの言葉によれば、魔物を倒しただけでステータスが一気に上昇すると言う事はないらしい。

「次に〝天職〟ってのがあるだろう?それは言うなれば〝才能〟だ。末尾にある〝技能〟と連動していて、その天職の領分においては無類の才能を発揮する。天職持ちは少ない。戦闘系天職と非戦系天職に分類されるんだが、戦闘系は千人に一人、ものによっちゃあ万人に一人の割合だ。非戦系も少ないと言えば少ないが……百人に一人はいるな。十人に一人という珍しくないものも結構ある。生産職は持っている奴が多いな」

オイラは天職の部分に目を向ける。

“ファイナルジャッジメント”まあこれも何となくは分かっていた。

一方ハジメも自分のステータスに視線を落とす。

 

南雲ハジメ  17歳 女 レベル/1

天職/錬成師

筋力/40

体力/35

耐性/60

敏捷/50

魔力/80

魔耐/70

技能

錬成 言語理解

 

どうやらハジメは錬成というものに才能があるようだ。

が、メルド団長の次の言葉を聞いて真顔になる。

「後は……各ステータスは見たままだ。大体レベル1の平均は10くらいだな。まぁ、お前達ならその数倍から数十倍は高いだろうがな!全く羨ましい限りだ!あ、ステータスプレートの内容は報告してくれ。訓練内容の参考にしなきゃならんからな」

この世界のレベル1のステータスの平均は10とのこと。オイラは完全に平均以下だ。

ハジメが目を輝かせながら周囲に視線を巡らせている。

メルドの元にさっそく天之河が報告に行くが、そのステータスは……

天之河光輝 17歳 男 レベル:1

天職:勇者

筋力:100

体力:100

耐性:100

敏捷:100

魔力:100

魔耐:100

技能:全属性適性・全属性耐性・物理耐性・複合魔法・剣術・剛力・縮地・先読・高速魔力回復・気配感知・魔力感知・限界突破・言語理解

チートの権化だった……異様なほどに。

(…アイツが勇者か……アンダインじゃないんだな)

オイラは光輝を放ってハジメに声をかけた

「ハジメ。お前のステータスはどうだった?」

オイラはプレートをひらひらとさせつつ声をかける。

「あ、うん、こんな感じだったけどサンズはどうだった?」

ハジメのステータスプレートを覗き込む。

少なくともオイラよりも上のようだ。

「heh heh、表示されている数値はオイラよりも上だな」

その言葉にハジメは、え?と目を丸くして慌ててオイラのステータスプレートを覗き込み、

「!?なんで!?」

と声を上げた。

ハジメの声に、メルド団長にステータスプレートを見せていた生徒たちは一斉に何事か言わんばかりに顔を向ける。

「ど、どうした?なにか妙なものがあったのか?」

「あ、いや、えっと………」

しどろもどろになるハジメを後目にオイラはハジメを連れてメルドの前に立つと自分たちのステータスプレートを見せる。

メルド団長はうん?と首を傾げてハジメのステータスプレートとオイラのステータスプレートを叩いたり、光にかざしてみたりする。それから困惑した表情のハジメと相変わらず笑顔を浮かべるオイラに返し、

「ああ、その、なんだ……まず錬成師というのはまあ、言ってみれば鍛冶職の事だ。鍛冶するときに便利だとか……」

「あー。つまり後方支援ってことか」

「ま、まあそうなるな……しかしサンズは……これはどういう事だ?ステータスがオール1なんて…それこそ子供くらいでしか見た事ないぞ?それに……こ、固有魔法だと?」

ハジメはますます困惑した表情を浮かべる。

するとそこにハジメたちを目の敵にしている男子たちでその筆頭である檜山大介がにやにやとしながら声を張り上げる。

「おいおい南雲。もしかしてお前非戦系か?鍛冶職でどうやって戦うんだよ?それにサンズのほうは貧弱アビリティじゃん。そんなんで戦えるわけ?ステータスはどうなってんだよ」

檜山がうざい感じでハジメと肩を組む。

周りの生徒たちは止めることもなく、特に男子はにやにやと嗤っている。

それを取り巻きの3人もはやし立て、それに対して白崎と八重樫、そして一部の女子生徒が不快そうに眉をひそめている。

白崎に惚れているくせになぜそれに気づかないのか。ハジメは呆れたようにため息を吐きながらステータスプレートを見せ、オイラもまたステータスプレートを差し出す。

二人のステータスプレートを見て檜山は爆笑し、他の連中も内容を見て爆笑なり嘲笑なりをしていく。 

「ぶっははははっ~何だこれ!一般人よりは上だけどよ!俺たちより全然弱いじゃねぇか!」

「と言うかこいつ見ろよ!ステータスオール1どころか技能すらないぜ!南雲よりも弱いんじゃねえか!?こいつらすぐ死ぬんじゃねえの!?」

檜山は、ゲラゲラ笑いながら、別の生徒にステータスプレートを投げ渡す。

次々と笑い出す生徒に白崎が憤然と動き出すが、オイラはため息を吐くとショートカットでオイラのステータスプレートを取り返し、同時に再びショートカットし、宙を舞うハジメのステータスプレートをキャッチし、再びハジメの側にショートカットで戻ってくる。

クラスメイト達が口をあんぐりと開けてオイラを見ていた。

だが、オイラが知った事ではない。

オイラはハジメにステータスプレートを返すと、

「まあ、表示された数字を信じたいなら信じとけ。それがお前らの能力に直結していると思うなら。な」

そう言うと、止まっていた時間が動き出し、再び騒がしくなり始めるのだった。

 

それから数時間後。

オイラの部屋にガスターが現れた。

ガスターはオイラのステータスを知るや否や、 「この世界でそのステータスは厳しいだろう?」と言い、AUを含め様々な世界を飛んで回り、人物の固有ステータスを抽出したステータスポーション(その場の思いつきでつけた名前)と言うものを作ってくれた。

それを飲み終わった頃には、オイラのステータスは変貌していた。

 

LOVE/???

年齢/?歳

天職/ファイナルジャッジメント

筋力/9999999999

体力/9999999999

耐性/9999999999

敏捷/9999999999

魔力/9999999999

魔耐/9999999999

技能

言語理解、創造[+ドゥードゥルスフィア]・破壊[+アンチヴォイド]・救助[+オメガタイムライン]・魂奪取・魂取外・軽戦士・重戦士・ヒーラー・錬成(LV1)

固有魔法

ショートカット

青攻撃

ガスターブラスター

重力操作

時空観測

フリスク派生[+ACT][+ITEM][+MERCY]

アズゴア派生[+トライデント][+筋力増加]

アズリアル派生[+カオススライサー][+スターブレイジング][+カオスセーバー][+ショッカーブレイカー][+カオスバスター][+ギャラクティックブレイジング][+カオスブラスター]

トリエル派生[+炎魔法][+バタースコッチパイ作成術][+圧倒的料理力]

メタトン派生[+爆弾][+黄色攻撃]

アンダイン派生[+槍][+緑攻撃]

フェル派生[+凶暴化]

ナイトメア派生[+触手][+時空移動][+変形][+ネガティブ放出][+GOOP]

エラー派生[+糸(青)][+グリッチ]

キラー派生[+ナイフ][+ソウル変形]

マーダー派生[+ファントムパピルス]

ホラー派生[+剛腕]

クロス派生[+双大剣][+Xキャラ]

ドリーム派生[+弓][ポジティブ放出]

インク派生[+筆][+創造実体化]

インク-JP-[+幻影][+高テンション]

フレッシュ派生[+寄生虫][+何考]

ジェビル派生[+デビルズナイフ]

スージィ派生[+ルードバスター][+レッドバスター]

ラルセイ派生[+ヒール][+ダブルヒール]

クリス派生[+Xスラッシュ][+特殊行動]

ノエル派生[+アイスショック][+スノーグレイブ]

スパムトン派生[+ビッグショット][+モッ、。と [[BIG]]に!!][+商人]

ガスター派生[+歴史改変][+圧倒的科学力][+事実改変]

ラストブレス派生[+付き人ガスター][+尻尾]

ウルトラ派生[+巨大化][+部分巨大化][+ソウル追加]

ダストトラスト派生[+刀”二刀流“]

AU派生 適合[+自然環境]

という天之河をゆうに超える文字通りの化け物になった。

 

 

 

固有魔法があるということでオイラは一瞬魔物扱いを受けかけたが、ハジメと白崎。八重樫とメルドの奮闘でなんとか撤回に成功した。

あと、ガスターが作成した“偽ステータスプレート”でオイラのステータスは表向きでは元々の弱いステータスで表示されている。

そして気になっているであろう錬成(LV1)ってのはハジメに教わったらなんかできた。

ハジメは、おお!と言いながら、凄い凄い!とぴょんぴょん飛び跳ねていた。

 

そうだった。ガスターはこれだけに留まらず、向こうの世界の状況まで教えてくれた。

なんでも、オイラ達が行方不明になったのと同時期に、ボスモンスター達とフリスクが向こうから消えてしまったらしい。ガスターの調べによると、こっちにいるらしいがジャミングによって場所までは特定できなかったらしい。オイラが直接探しに行く必要がある。

 

 

そうそう、この世界の状況も図書館のお陰でだいぶ理解した。

これはとある本を開いた時の出てきた情報だ。かなり重要な情報な気がしたので、オイラはその内容を全て暗記することにしたのだ。

 

この世界には魔人族。人間族。獣人族の3種の人種が存在している。

我ら人間族に敵は魔人族だが格種族の明確な敵としては魔物と怪獣。そしてモンスターの3種が挙げられる。

魔物は大迷宮などで出てくる。勿論地上でも出てくる。

だが怪獣は違って地上でしか出現しない。

怪獣と魔物の決定的な違いが二つあり、一つ目は魔石の有無である。 

魔物には核となる魔石があり、怪獣には魔石が存在していない。

だが怪獣は魔石代わりに心臓がある。これについて何故かは未だ分かっていない。

次に魔物と怪獣は強さの格が違う。

魔物は確かに強いが、怪獣ほどではない。

怪獣は一体一体の戦闘能力が異常に高く、高い知能を有している。だが、この世界には今十数体程しか確認されていいない。

怪獣は一匹ずつ名前付けがされている。

ゴジラ。キングギドラ。キングコング。モスラ。

その他にも強力な怪獣がいるが、代表的なものはこれぐらいだ。

そして怪獣は100年に出るか出ないかの存在である。

一番新しい情報で200年前の文献に少しの記載がされていた。

だが、魔物や怪獣よりも肝心なのはモンスターだ。

モンスターは何故存在しているのかも分からない生き物である。

力は魔物と同じくらいだが、知能では怪獣や魔物を凌駕し、モンスターの一体一体が軍の一流軍師と同じ程の知能を持っている。それ故。頭を使い、我らを殺しにくる。

彼等は、迷宮でも地上でもなく。”地下“という場所にのみ、存在している。

ヒエラルキーとしてはこうなる。

怪獣>モンスター>魔物

モンスター>怪獣>魔物

 

怪獣は置いておいても、モンスター。その単語が妙に引っかかる。

頭の中に残しておいて損はない筈だ。

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