普通じゃないモブ警備員   作:タヌキソード

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第23話 鎧を纏いし復讐者は何を思う

 

何もかも、失くした痛みの中、ただ心を閉ざして俺は鎧を纏って復讐者となった

 

 

 

怒りに燃えて、俺は復讐相手のウルトラマントリガーと戦い、何度も何度もお互いを傷つけあった

 

 

 

だがその果てに見えたものは何もなかった

 

 

 

今一度冷静になってみると色々と分かった所がある

 

 

 

俺が元いた世界で見たトリガーは残虐で、良心すらまるでなかった、自分よりか弱き者を平気で、笑いながら傷つけ、殺していた

 

 

 

だが、この世界にいる奴は全く違った

 

 

 

この世界の彼は他者を決して踏みにじらず、困っている者達に救いの手を差しのべ、助けていた

 

 

 

自分の手で助けた者達が安心して笑顔になっているのを見た彼は心の底から喜んでいた

 

 

 

そして彼は何よりも平和を愛し、血にまみれた争いを嫌っていた

 

 

 

元いた世界で見たのとは全く持って性格も性質も何もかもが違う

 

 

 

トリガー「俺の目標は…皆を笑顔にする事…そして皆の笑顔を守る事だ!」

 

 

 

平和を愛する奴が俺のいた世界であんな残虐な事をするはずがない…じゃあ、俺が最初に見たトリガーは一体何だったんだ…

 

 

 

他者が化けた偽物だったのか?

 

 

 

だとするならば、他者が化けたトリガーの偽物に俺はまんまと騙され、何の関係もなく罪のない本物のトリガーを勘違いで攻撃した事になる

 

 

 

何度も攻撃されながらも、俺を説得しようとした彼を俺は勘違いで……

 

 

 

どうすればいい、どうすれば彼に許して貰えるのだろうか…

 

 

 

俺の命も残り僅か、命尽きる前に俺は…彼の元に向かわねば…

 

 

 

 

 

 

 

彼は許してくれるだろうか?愚かな事をした俺を…

 

 

 

 

俺が入っている体の持ち主であるスペシャルウィークというウマ娘……この子には随分と酷い事をした、彼女の仲間は俺を決して許さないだろう

 

 

 

俺が死ねば、彼女の体も再び死を迎える…彼女の仲間はまたさらに俺を許さないだろう……

 

 

 

だが許されなくてもいい…俺は許されなくて当然の事をした……自業自得なんだ…

 

 

 

ならばせめて、俺はこの世界の平和の為に貢献しなくてはならない…

 

 

 

それが、残り僅かな命の俺に出来る…唯一の償いなのだから…

 

 

 

 

 

 

 

彼を…ウルトラマントリガー……館山宗次郎を探さなければ…

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー---

 

府中の街にて

 

 

スペ?(ツルギ)「彼は…どこに…」

 

 

館山宗次郎を探しにハンターナイトツルギ(スペシャルウィークというウマ娘の遺体に憑依)は街を駆けていた

 

 

?「ウルトラマントリガーをお探しかな?」

 

 

だがそんな彼の前に不気味な仮面を着けた青いウルトラマンが現れた

 

 

スペ?(ツルギ)「!?お前は誰だ?」

 

 

?「私の名はウルトラマントレギア…、貴方のお探しするトリガーはじきにこの町に現れますよ」

 

 

スペ?(ツルギ)「そうなのか…」

 

 

トレギア「えぇ、しかし…貴方の知る光の巨人としての彼ではありませんがね…」

 

 

スペ?(ツルギ)「どういう事だ…!」

 

 

トレギアが指を鳴らしたあと、街の中心に巨大な闇が出現

 

 

その闇の中から一人の巨人が現れた、だがその顔つきは…

 

 

スペ?(ツルギ)「あれが…トリガーなのか…?」

 

 

ウルトラマントリガーにどことなく似ていた

 

 

トレギア「はい、彼は闇のウルトラマントリガー……そうですね、彼をトリガーダークとでも呼びましょうか」

 

スペ?(ツルギ)「貴様、彼に何をした!」

 

トレギア「何をって…私はただ、彼を本来の姿…闇の巨人としての彼に戻しただけですよ…」

 

スペ?(ツルギ)「ウルトラマントリガーが…闇の…巨人…?」

 

トレギア「驚きました?街の平和を守っていた彼が実は悪しき闇の巨人だったということを」

 

スペ?(ツルギ)「そんな……」

 

 

トリガーダーク「グォォォォォォォォォォォォ!!!」

 

 

街の中心に現れたトリガーダークは雄叫びをあげたあと、手当たり次第に光弾を放って街を破壊し始めた

 

 

スペ?(ツルギ)「やめろ!!ウルトラマントリガー!!やめろ!!館山宗次郎!!」

 

 

ツルギの声に反応したトリガーダークはすぐにツルギの方を見るが…

 

 

トリガーダーク「ハァッ!!」

 

 

トリガーダークはツルギに向かって光弾を放つ

 

 

スペ?(ツルギ)「っ!」

 

 

ツルギはギリギリのタイミングで光弾を避ける、避けられたあと、トリガーダークは再び街を破壊し始めた

 

 

トレギア「無駄さ、どう声をかけたって彼にはもう声は届かない、永遠にね」

 

 

スペ?(ツルギ)「なんてことを…!」

 

 

トレギア「闇に生まれし者は闇に帰る…それが筋というものだろう?」

 

 

トレギアがそう言ったあと、ツルギはトレギアを攻撃しようとするが、それはいとも簡単に避けられ、トレギアはその隙に、いつの間にか出現していた赤い魔法陣の中へと消えた

 

 

スペ?(ツルギ)「逃げたか…!」

 

 

トレギア{あっ、最後に一つ。迂闊に彼を攻撃すれば、内部にいる館山宗次郎にダメージが入る、加減を間違えれば…トリガーダークの死と同時に彼は死ぬ…}

 

スペ?(ツルギ)「何だと!?」

 

トレギア{それでは…良き終末を…}

 

 

トレギアに逃げられてしまったが、トリガーダークは変わらず街を破壊するばかり、ツルギが何度声をかけてもトリガーダークはそれに無反応だった

 

 

スペ?(ツルギ)「一体どうすればいいんだ…」

 

 

彼はただ、街を破壊される様を見る事しか出来なかった

 

 

 

to be continued…

 

 

 

次回 未来を染める漆黒の闇

 

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