普通じゃないモブ警備員   作:タヌキソード

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第37話 悪魔の予言-キリエル-

 

今や人類とウマ娘の生活は大きく変わろうとしていた。

 

 

それはこの地球に何らかの異変が起きているからなのだろうか…。

 

 

続出する怪獣。

 

 

そして次々と現れる巨人(ウルトラマン)。

 

 

果たしてこれが意味するものとは…。

 

 

これは平和に慣れすぎた人類とウマ娘への警鐘なのだろうか…。

 

 

〜OP:BRIGHT EYES

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー---

 

『この、突如として出現しては怪獣達を次々と撃破していった銀色の巨人達を、政府は『ウルトラマン』と呼称しておりますが、この『ウルトラマン』なる巨人達について、チームスピカの宍戸裕二トレーナーはどうお考えでしょうか?』

 

 

テレビに映るとある番組でそのように言った女性キャスターの隣に座っているのは、チームスピカの宍戸裕二トレーナーだった。

 

 

『皆さんもお考えの通り、確かに彼ら『ウルトラマン』は我々の常識や理解を超えた存在故に、彼らに対する不安の声は多々あると思います。しかし、これは私個人の意見ではありますが、彼らは私達に対して敵意を持っていない、むしろ人類とウマ娘や地球を守り導いてくれる存在なのかもしれないと思っています』

 

 

宍戸トレーナーは静かにそのように語った。

 

 

「…」

 

 

その頃、トレセン学園の警備員室にて、館山宗次郎というモブ警備員が助けた人工ウマ娘のライトオブホープはお昼を食べながらテレビを見ていた。そもそもこの警備員室は館山宗次郎が使うものだが、宗次郎本人は未だに帰ってきていない。昨日帰ってきた宗次郎の仲間のレイオニクスのロドは、たずなさんから仕事の協力要請を受けて向かっていった為に警備員室におらず、さらには約1週間前に宇宙から落ちてきてそのあと警備員室にいつの間にか居候していた、記憶喪失の宇宙人にして赤いウルトラマンであるオオキダ・ソラトは絶賛お眠り中であった。宗次郎の仲間にはふわふわのウルトラ戦士達のぬいぐるみもいるが、こちらもやはり帰ってきていない。

 

 

「ん?」

 

 

ここでホープは、先程の女性キャスターの様子がおかしいことに気づいた。

 

 

 

一方テレビスタジオにて

 

 

トーク番組の収録を済ませ、帰る準備に入ろうとしていた宍戸トレーナー、その彼の後ろで…

 

 

「うわぁぁぁぁっ!!」

 

「キャァァァァーーーッ!!!」

 

 

悲鳴が聞こえてきた。悲鳴を聞いた宍戸トレーナーは後ろを向いた、そこにはあの女性キャスターが恐ろしい形相になって宙に浮いていた。

 

 

「地球はもうすぐ生まれ変わる。聖なる炎が穢れを焼き払うだろう……」

 

 

宙に浮いていた女性キャスターはまるで予言のような言葉を発し、そのあとに地上に落下し意識を失った。

 

 

「だ、大丈夫ですか!?」

 

「おーーーいっ!誰か救急車を!」

 

 

それから、意識を失った女性キャスターの元へスタッフ達が駆け寄っていくのだった。

 

 

 

その後、宍戸トレーナーはテレビ局から出てきた。すると…

 

 

ドガァァァーーーン!!!

 

 

目の前の建設中のビルが突如として爆発した。

 

 

「これが…『聖なる炎』?」

 

 

一体これが何を意味するのか…宍戸トレーナーはそう思いながらも、目の前の現象に対して驚愕するしかなかった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー---

 

「どうしたんですか急に…爆発現場に行きたいって…」

 

 

その後爆発したビルの方へ、ソラトとホープとロドがやって来た。

 

 

「ひどい…誰がこんな事を…」

 

 

無惨な姿になったビルをホープは見つめる。そんな時、ソラトが何かを感知し、辺りの匂いを嗅いだ。

 

 

「さっきの爆発…人間でもウマ娘でもない奴がやってる」

 

 

ソラト曰くあの爆発は人間でもウマ娘でもない何者かがやってるそうだ。

 

 

「え?」

 

「犯人は…地球外の何者かという事か」

 

 

地球外の何者か…果たして何の目的でビルを…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー---

 

トレセン学園 トレーナー室にて

 

 

扉を開けてトレーナー室へと戻った宍戸トレーナー、そのトレーナー室に怪しい男が立っていた。

 

 

「誰だ…っ!?」

 

「どうか騒がないで下さい、私は貴方と話をしたいだけです」

 

「お前は一体…」

 

 

宍戸トレーナーの問いに対して怪しい男はこう答えた

 

 

「私は………、私は預言者。キリエル人のメッセージを伝える者…そしてあのビルを焼き付くしたのは私です」

 

 

男は預言者と名乗り、さらにあの建設中のビルを爆破したのが自分であると明かした。

 

 

「私からのお願いです。『キリエル人』に敬意を表して頂きたいのです。まずは貴方が…」

 

「どうして俺なんだ…?」

 

「あまり時間がありません。もし貴方がここで全人類の代表として敬意を表さなければ……また一つビルが焼き付k」

 

「やめろっ!」

 

 

思わず声を荒げた宍戸トレーナー、しかし預言者はそれに動じる事はなかった

 

 

「汚れを焼き払う炎は神聖なもの…。しかしそれを止める事が出来る。……貴方なら………」

 

「ふざけるな…!」

 

 

預言者が今やっていることは明らかな脅迫だ…、宍戸トレーナーは心の中でそう思った。

 

 

「それで……貴方の答えはどうなのです……?ご返答を……宍戸トレーナー」

 

預言者は机に置かれた写真立てを持ちながらそう言った、対して宍戸トレーナーは沈黙を貫くことで、要求に従わない事を示した

 

 

「…残念です…」

 

 

そう言って預言者は写真立てを宍戸トレーナーへ投げた、宍戸トレーナーがそれをキャッチした時には預言者の姿はそこになかった

 

 

ドガァァァーーーン!!!

 

 

そして予告通り、ビルがまた一つ爆破されてしまった。そのビルの中には多くの人とウマ娘がおり、爆破されたことによりビルの中にいた人々とウマ娘達は犠牲になってしまった…。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー---

 

トレセン学園 警備員室

 

 

「あのような事を起こせるのは奴らしかいない…!」

 

「奴ら?」

 

「キリエル人だ。間違いない…!」

 

 

その頃警備員室では、これまでのビルの爆破にはキリエル人が関わっているとロドが言った。

 

 

さらにその頃、宍戸トレーナーは、先程のビルの爆発を目の当たりにし、その後悔から追い詰められた表情になった。

 

 

「(俺のせいで…)」

 

 

自分の判断がきっかけで多くの人々を犠牲にしてしまった宍戸トレーナーは落ち込んでしまった。その後トレーナー室に戻った宍戸トレーナーの目に飛び込んできたのは、先程まで預言者が持っていた写真立てだった。

 

 

「(待て、あの預言者が先程まであれを持っていたということは…預言者の指紋もついているはずだ…)」

 

 

預言者が先程まで写真立てを持っていたということは預言者の指紋もついているはず…と気づいた宍戸トレーナーははすぐに気持ちを入れ替え、写真立てについていた指紋から預言者の素性を調査、さらには住居を特定したのだった。

 

 

そして特定した住居へ宍戸トレーナーはやって来た。

 

 

『イタハシ・ミツオ』…それが例の預言者の名前だった。特定した住居には『イタハシ・ミツオ』と書かれている札があった、ドアノブに手を掛けて回してみるとドアはすぐに開いた。どうやらドアに鍵はかけられていないようだった、その事を不思議に思いながらも宍戸トレーナーはは室内へと入った。

 

 

「(どこだ…?)」

 

 

イタハシの部屋へと入った宍戸トレーナーはリビングに置いてあるパソコンで彼の現在を調べたが、そこで驚きの事実が発覚した。

 

 

「(コイツ…3日前に死亡しているのか…!?)」

 

 

なんと、イタハシ・ミツオ本人は3日前に死亡していたのだ。では、宍戸トレーナーの自室に現れたあの男は一体…。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー---

 

再び、警備員室にて

 

 

「地中から爆発エネルギーを送り、それで対象を爆撃する…奴等の用いる手法のひとつだ」

 

「もしそうなら…キリエル人は次にどこを…!」

 

 

ホープがそのように言った時だった、ソラトが再び何かを感知し、辺りの匂いを嗅いだ。

 

 

「ちょっと行ってくる」

 

 

そのあとソラトはそう言ってどこかへと向かっていった。

 

 

「あっ!ちょっと!」

 

「追うぞ!」

 

「はい!」

 

 

その後をホープとロドは追うのだった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー---

 

イタハシ・ミツオの部屋にて

 

 

「!?」

 

 

何かの気配を感じた宍戸トレーナーはすぐに後ろへと振り向く、そこには人の形をした光る何かがいた。

 

 

「お前が…『キリエル人』か…!?」

 

 

宍戸トレーナーがそう言うと、キリエル人は宍戸トレーナーに衝撃波を食らわせた、それにより宍戸トレーナーは部屋の壁へと、ふっとばされた。さらにキリエル人は超能力で宍戸トレーナーの動きを封じた。

 

 

「何故…何故俺なんだ…!?」

 

 

その問いに対してキリエル人は姿を消し、代わりにイタハシ・ミツオ…もとい預言者が現れた。

 

 

「貴方が『ヤツら』を認めようとするからですよ…!」

 

「『ヤツら』…?『ヤツら』とは誰だ…!?」

 

 

先程の発言に続きキリエル人はこう話す…

 

 

「『キリエル人』は『ヤツら』より先にこの地球に来て、人類を救おうとしたのです。後からデカイ顔をされてはたまらない…。お分かりですよね?」

 

 

その言葉は、『ヤツら』と呼ばれた者に対する怒りの表れなのか…宍戸トレーナーがそう思った時、そこへソラトがやって来た、さらにはホープとロドが遅れてやって来た。

 

 

「君達は…!」

 

 

キリエル人の攻撃で動けない宍戸トレーナーを彼らは何とかして助けた。

 

 

「まもなく、このビルも聖なる炎で焼き付くされるだろう…」

 

 

不気味な言葉を残して預言者は姿を消した。

 

 

「どうして…ここに?」

 

「よく分かんないけど…ここが爆破されそうだなって」

 

 

宍戸トレーナーの問いにソラトはそのように答えた。

 

 

「爆破される…?君は一体…」

 

「あ~この人は…そういう事を…研究してる人…です!」

 

 

そのあとにホープがそのように説明した。

 

 

「早く避難しないと!俺達は住民の人達に避難勧告と避難誘導してきます!貴方も逃げて下さい!」

 

 

そう言ってロドはソラトを連れてイタハシの住居を出たあとに警察と協力して住民に避難勧告・誘導を行い始めた。キリエル人が地中から爆発エネルギーを送りビルを爆破している事を知ったホープは、警備員室にあった、新作のGUTSハイパーキーとGUTSスパークレンスを持って爆発ポイント(その場所はロドが見つけた)に向かった。

 

 

「ロドさん、住民の方々の避難は?」

 

『終わったよ』

 

「よし…あとは私がやって来ます!」

 

『気をつけるんだぞ』

 

 

電話でロドからの報告を聞いたあと、ホープは爆発ポイントの所で、新作のGUTSハイパーキーをGUTSスパークレンスにセットした。

 

 

『boot up!Microwave!』

 

 

GUTSスパークレンスからそのような電子音声が聞こえたあと、ロドが電話越しにカウントダウンを始めた。

 

 

「5…4…3…」

 

 

ここでホープはふとマンションの方へと目を向けた、そこにはなんと逃げ遅れた宍戸トレーナーの姿があった。先程のキリエル人の攻撃により宍戸トレーナーはよろめいていた、このままでは宍戸トレーナーは最悪の場合エネルギーによって焼き付くされてしまう…。

 

 

「2…」

 

 

そうしている間にもカウントダウンは続く。

 

 

「1…」

 

 

安全区域にいるロドの側にいたソラトは宍戸トレーナーを救おうと駆け出すと、宍戸トレーナーを抱えて高く飛び上がり、近くのビルの屋上に着地。

 

 

「0!」

 

 

カウントが0になったその瞬間、ホープはGUTSスパークレンスからマイクロウェーブを爆発ポイントに照射、それによりビルの爆破は阻止された。マイクロウェーブが発射された場所を中心に衝撃波が発生、逃げ遅れた宍戸トレーナーは衝撃波が放たれる前にソラトに助けられ、危機を脱した。

 

 

そのあとホープはスパークレンスを取り出して展開し、ウルトラマンティガに変身した。

 

 

「待ちわびたよウルトラマンティガ!」

 

 

ティガの背後から声が聞こえてきた、声のする方へ目を向けるとそこには預言者の姿があった。

 

 

「君はこの星の守護神になるつもりかね?おこがましいと思わないか!?」

 

 

預言者は先程からティガを否定する様な言葉を言っていた。

 

 

「あれが…キリエル人…」

 

 

ビルの屋上から預言者を見たソラトはそのように言った。

 

 

「光の巨人達がその巨大な姿を現すずーっと前から、この星の愚かな生き物達はキリエル人の導きを待っていたのだよ!。特に君は招かれざる者なのだ!」

 

 

預言者はさらにティガを非難した。

 

 

「見せてやろう、キリエル人の力を!キリエル人の怒りの姿を!」

 

 

預言者の足元に亀裂が入り、そこから強力な炎エネルギーが放出された。対してティガはその場で構えた。炎が晴れたあと、そこに現れたのは泣いているような顔と悪魔のような肉体を持つ人の形をした怪物、これがキリエル人の戦闘形態『炎魔戦士キリエロイド』である。

 

 

「ついにそうなったか…光の巨人に挑戦する為に…」

 

 

安全区域にいたロドはその様子を目撃し、そのように呟く

 

 

市街地で距離を取って構えるウルトラマンティガとキリエロイド、そして両者はお互いに向かって走り出し、肉弾戦を展開。その間にロドはソラトのいる場所へと向かっていった。

 

 

{タァッ!}

 

 

ティガはキリエロイドの腕を掴んだまま高く投げ飛ばしたが、投げ飛ばされたキリエロイドはなんとか着地に成功し体勢を立て直した、そこへティガが向かうがキリエロイドは回し蹴りでティガを返り討ち。

 

 

{グアァッ!}

 

 

返り討ちを食らったティガはぶっ飛ばされ、後ろの建物を破壊しながら倒れるもそのあとに立ち上がると、キリエロイドはファイティングポーズを取ってそのままティガへと突撃し、再び肉弾戦を開始、キリエロイドはパンチやキックでティガを翻弄していく、そのうちティガはキリエロイドの足を掴んで投げるもキリエロイドは受け身を取った為にノーダメージ、そこへティガが追撃しようとするが、キリエロイドは右手でティガの顔を掴んでそれを阻止、顔を掴まれたティガは何とかして顔を掴むキリエロイドの右手を左手で払いのけて逆にキリエロイドの右手を掴んだ、さらに自身の右手を掴んでいたキリエロイドの手を右手で払いのけ、そのまま肘打ちを食らわせてキリエロイドの右腕を掴むと

 

 

{チャァッ!}

 

 

そのままキリエロイドを投げ飛ばした、そのあとにティガとキリエロイドが戦っている場所の近くに、宍戸トレーナーを抱えたソラトとロドがやって来た、そこからまた再び肉弾戦が始まる、ティガはキリエロイドに反撃していく、途中でキリエロイドに投げられてしまうもティガは受け身を取って体勢を整え、そこからハンドスラッシュをキリエロイドに放つ、ハンドスラッシュを食らってキリエロイドは後退り、対してティガは立ち上がるとスカイタイプへとタイプチェンジ。

 

 

「色が変わった…?」

 

「あの戦士はティガっていうんだ、ティガは戦況に応じて体の色を変えて戦うんだよ」

 

 

タイプチェンジを初めて見たソラトにロドはそのように説明。

 

 

スカイタイプへとなったティガは素早い攻撃でキリエロイドを翻弄、キリエロイドの後ろからの攻撃にも即座に対応し、キリエロイドを投げ飛ばし、さらに飛び上がってキリエロイドの頭にかかと落としを食らわせ、その後もキリエロイドに素早い攻撃を食らわせて投げ飛ばした。

 

 

{チャァァッ!}

 

 

追撃とばかりにティガは飛び蹴りをキリエロイドに食らわせた。

 

 

「宍戸トレーナー!」

 

 

ロドは、ソラトに抱えられている宍戸トレーナーに声をかける。

 

 

「俺は…?」

 

 

宍戸トレーナーは目を覚まし、自身が無事であることを確認。そのあとに、キリエロイドが右手から謎の光線を放ってティガを攻撃。

 

 

{グアァッ!!}

 

 

謎の光線攻撃にティガは後退りする。

 

 

「キリキリィ!」

 

 

そこからキリエロイドはティガに突撃し反撃していき、ティガを投げ飛ばした、投げ飛ばされたティガは建物を破壊しながら倒れた、そこからティガは立ち上がろうとするがキリエロイドは先程の謎の光線をティガの近くに放った、光線が辺り舞い上がった粉塵を手で振り払い、反撃しようとするが

 

(カラータイマーの点滅音)

 

 

{ハッ!?}

 

 

ここでティガのカラータイマーが赤に点滅し始めた、ウルトラマンティガは地上では3分しか行動出来ない、先程の戦いで2分経過し、残り活動時間が1分になってしまった。

 

 

「ティガー!負けるなー!」

 

 

残り活動時間が1分になったティガに、ソラトはエールを送った。

 

 

「キーリキリキリキリィ!!」

 

 

カラータイマーが点滅し始めたのを好機と見たのか、キリエロイドはティガへと向かっていき、ティガに攻撃を連続して食らわせていった、先程の戦いの疲れが出ているのか、ティガは全く攻撃出来ずキリエロイドの攻撃をただただ受けていき、終いには投げ飛ばされてしまった。

 

 

「俺は信じてる!君が、俺達を守り導いてくれる事を!」

 

 

宍戸トレーナーは立ち上がり、ティガにそう訴えた。

 

 

「お願いだ立ってくれ!」

 

 

立ち上がろうともがくティガ、そんなティガに向かってキリエロイドはまた謎の光線を放つが、ティガは何とかしてそれを避けた、そのあとに立ち上がるとティガフリーザーをキリエロイドの頭上に放った、頭上から降り注ぐティガフリーザーの冷気にキリエロイドが気を取られている隙にティガはマルチタイプへとタイプチェンジ、ティガフリーザーの冷気を浴び続けたキリエロイドは全身が凍りつき動けなくなってしまう。

 

 

{フッ!}

 

 

ティガは両腕を前に突き出し交差させてから大きく横に広げてエネルギーを溜めた後

 

 

{ダアッ!!}

 

 

両腕をL字に構え、そこから必殺技の『ゼペリオン光線』を、全身が凍りついたキリエロイドに放った。ゼペリオン光線は見事に命中し、キリエロイドは砕け散った。

 

 

「よし!」

 

 

キリエロイドが倒された事にロドは歓喜した。

 

 

「ありがとう…!」

 

 

宍戸トレーナーはティガに向かってお礼の言葉を伝え、ティガはそのあとに夜の空の彼方へと飛び去った。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー---

 

その後宍戸トレーナーは一行によって病院へと送り届けられた、幸いにも大した怪我はなく、宍戸トレーナーは診察後にトレセン学園へと帰った。

 

 

その帰り道

 

 

「しかし…キリエル人って何なのでしょうね?」

 

「太古の昔…少なくとも中世にはすでに地球に侵入していた精神生命体で、その頃から人類に干渉を行い、『より良い方向に導く』と嘯いて支配しようとしていたらしい」

 

「そうなんですか…てかそれどこで知ったんですか?」

 

「旅先で知ったんだよ。」

 

「旅先ですか…」

 

「奴らは人間の精神を遠隔的に支配…所謂洗脳をして操る力を持つ他、実体化して直接人間社会に干渉する際は人間の死体に憑依して暗躍するんだ。ホープがティガになった時にやたら喋る変な男がいただろ?あれはキリエル人に憑依された死体だ。」

 

 

「死体…!?」

 

 

キリエル人の事やあの預言者の事を知ってホープは顔が真っ青になった。その時だった。

 

 

ジャキィィンッ!

 

 

背後から何かを切り裂く音が聞こえてきた、それに反応したロドとホープが後ろを向くとそこには…

 

 

「赤い…」

 

「ウルトラマン…」

 

 

赤きスラッガー…もといオメガスラッガーを手に持って構える赤きウルトラマンがいた、赤きウルトラマンの目線の先にはナイフが落ちており、よく見ると真っ二つに割れていた。どうやらあの音は赤きウルトラマンがオメガスラッガーでナイフを切断した音のようだ。

 

 

「どうやら彼は誰かの攻撃から俺達を守ってくれたようだな」

 

「あ、ありがとう…!誰なのかな…?私達を攻撃するなんて…」

 

 

その後赤きウルトラマンはオメガスラッガーを頭部に戻して光となり、次の瞬間ソラトの姿へと戻る、だが戻った瞬間ソラトは空腹でよろめき、ロドが倒れないようにソラトを支えた。

 

 

「一瞬だけあの姿になるだけでも、めちゃめちゃ腹減る〜」

 

「じゃあ、早く帰って夕飯にしましょうか!」

 

「だな」

 

 

そうして一行は仲良く警備員室へと帰るのだった…

 

 

to be continued…

 

 

 

〜ED:Missing Link

 

 

 

次回 青獣-レキネス-

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