普通じゃないモブ警備員   作:タヌキソード

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第38話 青獣-レキネス-

 

「ほれ、カボチャのケーキだ」

 

「野菜か…」

 

 

ここはトレセン学園にある警備員室、その中では、警備員室の元々の使用者であるモブ警備員(にして転生者兼ウルトラマントリガー)の館山宗次郎の仲間であるレイオニクスのロドが、カボチャのケーキを作り、そのうちの二切れを皿に乗せてテーブルに置いた、それを見た記憶喪失の宇宙人のオオキダ・ソラトはどこか反応が悪かった。

 

 

「召し上がれ、そのケーキに使ったカボチャは無農薬だし美味しいし体にいいぞ」

 

「うん…」

 

 

ロド曰くこのケーキには無農薬のカボチャが使われてるようだ、今まで濃い味付けのものばかり食べてきたソラトには受けは良くなかった。不満げな表情をしつつソラトはケーキの周りのフィルムとケーキシートをはがし食べ始めた。

 

 

「んっ?んんっ!野菜だけど美味い!」

 

 

一口食べると一変、どうやら美味しかったようだ。

 

 

「それはよかった」

 

 

それを見たロドはどこか嬉しそうだった。

 

 

「ロドさんって料理出来るんですね」

 

 

ロドにそのように話しかけてきたのは、宗次郎が助けた人工ウマ娘のライトオブホープ。

 

 

「まぁな、てかこういう事するの久しぶりだから楽しかったよ」

 

「久しぶり?」

 

「あぁ、こうやって料理したのは故郷のストルム星に住んでた時以来だからな」

 

「なるほど…故郷は今どうなってるんですか?」

 

「それは…」

 

 

ロドは何かを言いかけようとしたが口を噤んだ、その時の表情はどこか悲しそうだった

 

 

「あっ…ごめんなさい…」

 

「謝らなくていい……あれは…俺等だけじゃどうしようも出来なかった…」

 

「え…?それってどういう…」

 

 

ホープがさらに聞こうとするもロドは故郷についてそれ以上は何も言わなかった、それを見て何かを察したホープは聞くのをやめた。

 

 

「ご馳走様」

 

 

ここでソラトがカボチャのケーキを食べきり、ロドの方へ向いた。

 

 

「それで、今日はどうしたんだロド?」

 

「ちょっと個人的にソラトの話を聞きたくてな」

 

「俺の?」

 

「あぁ、巨大生物…怪獣の話をな」

 

「うん、ケーキの恩義だ、何でも聞いてよ」

 

「ちょっと…!」

 

「ありがとな!じゃあ早速…」

 

 

そうしてロドは怪獣について話し始めるのだった。

 

 

 

〜OP:BRIGHT EYES

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー---

 

「地底から現れた巨大生物、同時に現れた赤い巨人、そして一週間前に街に現れた個体…お前はそれらを『怪獣』と呼んでたよな?」

 

「違う違う、怪獣はグライムとドグリド」

 

「グライム…?」

 

「あ あの…ドリルみたいなやつがグライムです」

 

 

初めて聞く名前にロドは?となるがホープがすぐにどういった怪獣なのかを説明した。

 

 

「巨人は 怪獣じゃないのか?」

 

「巨人は 『オメガ』」

 

「オメガ?それが個体名なのか?」

 

「うん、俺の事」

 

「わ!もう明かすんですか…?」

 

「ロドは信用出来る、だから話す」

 

 

ソラトが自身を赤い巨人である事を明かした事にホープは驚きを隠せない、ロドは信用出来るという理由でソラトは正体を明かしたようだ。

 

 

「というかお前さんはどうして『怪獣』の存在を知ってたんだ?」

 

「どうしてって言われてもな…なんか、知ってた気がするっていうか…」

 

 

ソラトはそう言いながら椅子から立ち上がって歩き出す(カボチャのケーキを食べながら)。

 

 

「まぁ、知ってたなら知ってたでいいさ。それで具体的にはどのような方法で調査してるんだ?」

 

「なんだろう…なんか感じちゃうんだよね」

 

「(記憶喪失故に記憶が曖昧になってる感じか…)そうか」

 

「まあ そんな感じ?俺にもよく分かんないけど…」

 

「そうなのか…ふむ…」

 

 

話を一通り聞いたロドは椅子に座って考え始めた。

 

 

「«¡£¡¥©·§}⁇&…/£’<;€:"$…」

 

 

途中で聞き取れない未知の言語で喋りながらもロドは考えた。

 

 

「ロドさん?」

 

「あ、すまんな。辛いのはソラトのはずなのに…なんか色々ブツブツ言って…」

 

「いや別に、思い出したことも少しあるしな」

 

 

ロドに謝られてもソラトは特に気にしていないようだった。

 

 

「これとか」

 

 

ソラトはそう言って額から赤い光と共にオメガスラッガーを出して手に取る。

 

 

「!?」

 

「そんな風に出すのか…ふむふむ…」

 

「あ、もう…!注意したばかりなのに…」

 

 

人前でオメガスラッガーを出したソラトを見てホープは頭を抱えた。

 

 

「というかなんでロドさんは怪獣の事そんなに知りたいんですか?」

 

「少しでも理解したいんだ、どういう生態を持っていて、何を求めて活動するのか…」

 

 

そのようにロドは語った、これがソラトに怪獣の話を聞いた真意である。

 

 

「あ、実は私もそう思ってるんです」

 

「そうなのかホープ」

 

 

どうやらホープもロドと同様に怪獣の事を知りたがっていたようだ。

 

 

「確か…目覚めの刻?なんですよね?」

 

 

ホープはソラトにそのように問いかけた。

 

 

「うん、怪獣達の目覚めの刻…だからな…」

 

 

そのように答えたソラトは意味ありげな表情をしていた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー---

 

 

ピカアァァァン!

 

 

その頃、どこかの山奥にて、岩に埋もれた何かが再び青い光を放った。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー---

 

 

「!」

 

 

場所は戻って警備員室、ソラトが何かを感じ取り、匂いを嗅いで何かを探し始めた。

 

 

「どうした?」

 

「ソラトさん?」

 

「怪獣か?」

 

 

その様子にホープとロドは?となる、そのあとにソラトはケーキの皿をホープに渡した。

 

 

「え?」

 

「ちょっと行ってくる」

 

 

そう言ってソラトはどこかへ向かっていった。

 

 

「ちょっと!」

 

「後を追うぞ」

 

「はい!」

 

 

そのあとをホープとロドは追っていくのだった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー---

 

その後、たどり着いたのはどこかの山の奥。

 

 

「はあ~ 電車に乗って2時間…」

 

「随分遠い所まで来たが、本当にここに何かあるのか?」

 

 

ソラトはここで何かを探していた、ホープとロドは電車に乗って何とかここまでこれたようだ。

 

 

「そんな気がする〜」

 

「あ~…」

 

「いつもこうなのか?」

 

「うん まあそんな感じですよ?ハハハ…」

 

 

ソラトのマイペースな行動にホープは呆れた様子を見せ、ロドの問いに答えつつ乾いた笑いをした。

 

 

一行は山の中を進んでいく。

 

 

「いたっ…」

 

 

途中でホープの足が落ちていた枝に当たるもホープは歩みを止めずに進んでいく、そのうちソラトはある場所を見て足を止めた。

 

 

「あれ?この場所見覚えあるな?」

 

 

ソラトの目線の先には古びた鳥居があった、どうやらこの場所に見覚えがあるようだ。

 

 

「ここ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     俺が目 覚ました所だ!」

 

「え?」

 

「こんな所で?」

 

「うん。気づいたら裸で寝てたんだよな…」

 

「しかも、裸で?」

 

 

ソラトはあの日、この場所で目を覚ました。その時のソラトはなぜか裸だった

 

 

「マジで何があったんだ?警察には届けたのか?」

 

「えっ?ああ うん まあ…ああ、どうだったかなぁ…フフフ」

 

「…そういうのしっかりやったほうがいいと思うぞ?」

 

「あ、はい…」

 

 

ロドに注意され、ホープはそのように返した。

 

 

「こっちだ」

 

「あぁ…」

 

 

そのあと、ソラトは鳥居をくぐって森の奥へと進んでいき、ホープもその後を追い、ロドは鳥居にお辞儀をしたあとに鳥居をくぐって追っていった。

 

 

そして上空に謎の暗雲が…。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー---

 

「よいしょ 大丈夫か?」

 

「はい、何とか…」

 

「あぁ」

 

 

一行は山のさらに奥まで来ていた。

 

 

「よしよし ふぅ〜 はぁ〜!」

 

 

たどり着いた場所には巨大な岩が沢山転がっていた。

 

 

「土砂崩れでもあったのか?それとも小さな隕石か?」

 

「この辺りだな…ここか?」

 

 

何かを見つけるべくソラトは近くにあった岩を持ち上げる。

 

 

「わ…そんな軽々と…」

 

 

それにホープが反応した。

 

 

「とりあえず降ろして下さい…!」(小声)

 

 

そのあとにそのように注意して岩をおろさせた。

 

 

ピカアァァァン…!

 

 

岩に埋もれた何かが再び光を放つ。

 

 

「!」

 

「んっ?」

 

 

ソラトとホープは岩に埋もれた光を放つ何かを見つけた、そのあとにソラトは匂いを嗅ぎながらそれに近づき、再び岩をどかそうとする。

 

 

「あ、手伝いますよ!」

 

 

ホープもそれに加わり、岩を退かそうとする。それを見たロドがふと空を見上げると、謎の暗雲が浮いていた

 

 

「…雲?」

 

 

それを見たロドは大型端末を取り出して、現在の気温を調べる。気温はだんだんと低下していき、そのうち8℃まで下がった。

 

 

「あっ、何これ?なんか出た!」

 

 

その頃、ソラトと共に岩を退かしたホープはそのように声をあげた、岩が無くなった箇所には何やら不思議な形の小さな岩があり、ホープはそれをソラトとロドに見せた。

 

 

「何だこれ?」

 

「ああ~! なんだろな?」

 

「分かんないんかーい!」

 

 

不思議な形の岩を見てもソラトはそれが何なのかは分からないようだった、それを聞いてホープはツッコミを入れた。

 

 

直後、ソラトが再び何かを感じ取って匂いを嗅ぎ始めた。

 

 

「どうしました?」

 

 

ホープはソラトにそのように聞く、対してソラトは空を見つめ始めた、つられてホープとロドも空を見ると、そこには謎の黒い雲が浮かんでいた、その雲から冷気が放たれる。

 

 

「うぅっ 寒っ!何!?」

 

 

冷気に思わずホープははおもわず体を震わせた。

 

 

そのうち、暗雲から巨大なペンギンのような怪獣がゆっくりと降りてきた。

 

 

「怪獣!?」

 

「あの怪獣…浮かんでます!」

 

「ペグノスだ!確かめちゃくちゃ冷たいんだよ!」

 

 

どうやらソラトはあの怪獣を知っているようだ、あの怪獣はペグノスという怪獣らしい。

 

 

「キューアキューアーー!!」

 

 

ロドは大型端末を取り出してサーモカメラを起動してペグノスの体を調べ始める。

 

 

「キューアキューアーー!!」

 

 

サーモカメラに映ったペグノスをよく見ると、下半身の方がかなり低温になっている事が分かった。

 

 

「1950年代に、物体は低温になるにつれて核振動が微細になり、無重力に近づくって学説が発表されたんだ。当時は珍説だって相手にされなかったみたいだが…」

 

「つまりあの怪獣は、自分の足元をキンキンに冷やして浮かんでるって事ですか?」

 

「あぁ あの冷気で、生態系に甚大な被害を及ぼす可能性が…」

 

 

そのあと、ペグノス改め『無重力怪獣ペグノス』は地上へ降り立つ。

 

 

「俺達の方を見てるな」

 

「えっ?」

 

 

さらには3人の方へ向いた。

 

 

「キューアキューアーー!!」

 

 

3人を見たペグノスは腕をバタバタさせながら下半身から冷気を発生させて放つ。

 

 

「うわっ うわっ うわ~っ!」

 

「くっ…!」

 

 

その冷気にホープが吹き飛ばされ、ロドは吹き飛ばされまいと足を踏ん張った。

 

 

「ロドはこのまま逃げろ!」

 

「えっ!?」

 

「俺はホープを助けに行く!」

 

 

そのあと、ソラトはホープを助けに行くことを伝え、吹き飛ばされたホープをを助けに向かっていった。

 

 

「ソラト!」

 

「キューアキューアーー!!」

 

「!」

 

 

ホープの元へ向かうソラトをロドは呼ぶが、ペグノスの鳴き声を聞いて我に返った。

 

 

「ここは逃げるが勝ちだな…」

 

 

そのあとにロドはその場から逃げていった。

 

 

「うわ~ うわっ!うぐっ うわ~っ!」

 

「キューアキューアーー!!」

 

 

ホープは不思議な形の岩を抱えたまま冷気に吹き飛ばされて地べたへ転がった。

 

 

「キューアキューアーー!!」

 

「あっ…わっ!」

 

「キュアアアーーッ!」

 

「ヤバイ! ヤバイヤバイヤバイ! ヤバイ!」

 

 

ペグノスはそんなホープを狙っていた、このままではホープが危ない。

 

そんな時、ソラトがホープの元へ駆けつけた。

 

 

「ソラトさん…!」

 

「やっぱ…これかな」

 

 

ソラトはそう言いながら右手をペグノスに向け、何かを見る動作をし、ゆっくり握った。

 

 

そのあと、ソラトの額から赤い光と共に赤い物体が飛び出す、赤い物体は周囲を旋回し、ソラトはそれを手に取る、その瞬間赤い物体はオメガスラッガーへと変化、直後にオメガスラッガーが赤く光輝いた。

 

ソラトはネックレスからオメガメテオを外してスラッガーにセットし、スラッガーを展開、手に持ったスラッガーを左側へと持っていきそこからゆっくりと大きく円を描くように右側へと持っていき、そしてスラッガーを掲げ、引き金を引いた、その瞬間ソラトは光に包まれた。

 

 

スラッガーの展開された箇所は銀色のプロテクターへと変化し、ソラトの胸元に装着され、そこを中心に姿が形成されていき、やがてソラトはオメガスラッガーを頭部に携えた赤いウルトラマンの姿へと変化。

 

 

{スアァァァッ!!}

 

 

そうして光と共に赤いウルトラマンが出現した。

 

 

「キュアアア?」

 

 

赤いウルトラマンはペグノスへゆっくり近づいていく。

 

 

「キューアキューアーー!!」

 

 

近づいてきている赤いウルトラマンを見たペグノスは硬く鋭い腕で赤いウルトラマンを攻撃。

 

 

{グァッ!}

 

 

一度目は避けるが二度目の攻撃は避けられず攻撃を受けてしまう。

 

 

{スアッ!}

 

 

赤いウルトラマンはペグノスの攻撃を受け止めつつ攻撃、ペグノスの頭部を両手で掴むも、ペグノスはそれを振り払う、赤いウルトラマンはそこからさらに側転蹴りを食らわせ、最後にオメガスラッガーを放つ。

 

 

ジャキィィンッ!

 

 

「キューアキューアーー…!!」

 

 

放たれたオメガスラッガーはペグノスを切り裂き、ペグノスは悲鳴を上げる、だが切り裂かれた箇所がすぐに再生してしまった、オメガスラッガーは赤いウルトラマンの元へと戻っていく。危機を脱したホープは遠くから赤いウルトラマンとペグノスの戦いを見つめる。

 

 

{スアァッ!}

 

 

赤き巨人はオメガスラッガーを頭部に戻すとペグノスへ駆け出していった。

 

 

ビュオォォォーー!

 

 

その時、ペグノスは下半身から冷気を放つ。

 

 

{スアァァァ!?}

 

 

赤いウルトラマンは冷気に飲み込まれて空へと巻き上げられる、その冷気は雲となり、赤いウルトラマンはその雲に下半身が埋まってしまう。

 

 

「キューアキューアーー!!」

 

 

そんな赤いウルトラマンにペグノスは一方的に攻撃、最後に嘴で突いて赤いウルトラマンを地上へ落とした。

 

 

「ソラトさーん!」

 

 

ホープは赤いウルトラマンをそのように呼ぶ、そんな時ペグノスがホープの方へ向き、ホープの方へゆっくり向かってきた。

 

 

ピカアァァァン…!

 

 

ピカアァァァン…!

 

 

「え 何々!?」

 

 

ホープの抱える不思議な形の岩が再び光を放つ。

 

 

「もしかして…これが欲しいの!?」

 

 

ペグノスはどうやらホープの抱える不思議な形の岩を狙っているらしい、それを知ったホープはペグノスの気を引くべく走ろうとする。

 

 

「キューアキューアーー…!!」

 

 

だがペグノスは冷気を発生させ、ホープを空に巻き上げてしまった。

 

 

「うわ~っ!」

 

 

ピカアァァァン!

 

 

不思議な形の岩の光がさらに強くなる。

 

 

「ハッ!?」

 

 

不思議な形の岩は強い光に包まれた、ホープははそれに驚いて手を離してしまう、次の瞬間不思議な形の岩は砕け散り、中から青い何かの怪獣を模した人形のような物が出現、ホープはそれを手で掴み取った。

 

 

ドクンッ…

 

 

瞬間、ホープに謎の怪獣の姿が重なる。

 

 

ピカアァァァン!

 

 

「グギャァァァァァ!!」

 

 

人形のような物の胸元にある五角形の結晶が光を放つ、さらに人形のようなものは怪獣の人形へと変形し、直後に怪獣の人形は咆哮をあげる、ホープはそれに驚いて人形から手を離し、そのあとに怪獣の人形の放つ光に包まれた。

 

 

「!?」

 

 

その後、ホープに迫っていたペグノスは地上へと落下。例の怪獣の人形は巨大な謎の怪獣となり地上へ降り立つ、謎の怪獣の左手の上にはホープがおり、ホープは恐る恐る目を開け、謎の怪獣の顔を見て立ち上がった。

 

その謎の怪獣は青い体を持ち、胸元には五角形の水晶体、頭にツノがあった。

 

 

「レキ…ネス?」

 

 

謎の怪獣を見てホープはそのように呟いた。

 

 

「何だあの怪獣は…!?」

 

 

逃げていたロドは謎の怪獣の後ろ姿を見て驚くのだった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー---

 

突如として現れた謎の怪獣レキネスを見た赤いウルトラマンは立ち上がる。

 

 

「キューアキューアーー!!」

 

 

ペグノスはレキネスに警戒し鳴き声をあげる。

 

 

{デュワァ…?}

 

 

対して赤いウルトラマンはレキネスへゆっくりと近づく。

 

 

「キューアキューアーー!!」

 

 

レキネスに警戒していたペグノスはレキネスへと突撃していく。

 

 

{スアッ!}

 

 

赤いウルトラマンはレキネスを不思議そうに見つめ、つつくが、ペグノスが突撃してくる事に気づくとキックで足止め、赤いウルトラマンはレキネスへペグノスを近づけさせまいと、攻撃を受け止めたり避けたりし、最後にタックルして後退りさせた。

 

 

{ヤァッ!}

 

 

最後に飛び蹴りを食らわせ、後退りさせる。ペグノスはジャンプし、赤いウルトラマンもジャンプ。そのあとに赤いウルトラマンはペグノスの攻撃を受け止めつつ攻撃、ペグノスも負けじと抵抗し、赤いウルトラマンを振り払う。

 

 

「これ…どういう状況…?」

 

 

レキネスの手に乗るホープ、だが地上に降り立ったレキネスはなぜか動かないまま、赤き巨人とペグノスの戦いと動かないレキネスを見てホープは困惑した。

 

 

{スアッ…!}

 

 

ペグノスは再び下半身から冷気を発生させて赤いウルトラマンを浮き上がらせる、その冷気も雲となり、赤いウルトラマンはその雲に足を奪われ動けなくなった、ペグノスも浮き上がると高速回転して赤いウルトラマンを攻撃してさらに空へまき上げる、ペグノスはそこから何度も高速回転攻撃を赤いウルトラマンに食らわせた。

 

 

{グァァァァ…!!}

 

 

ペグノスの高速回転攻撃を何度も受け、赤いウルトラマンは地上へ落下してしまった。

 

 

「キューアキューアーー!!」

 

 

対してペグノスは浮いたまま地上へ着地、やったぞ!とばかりに鳴き声をあげる。

 

 

{グッ…!}

 

 

赤いウルトラマンは何とか立ち上がろうとするが、ここで赤いウルトラマンのカラータイマーが点滅を始めた。

 

 

「カラータイマーが点滅してる…!ヤバイ…」

 

 

カラータイマーが点滅し始めたのを見たホープは、赤いウルトラマンのピンチを察した。

 

 

その時、レキネスの胸元にある五角形の水晶体が光った。そのあとにレキネスの目に光が宿る。

 

 

「グルルル…」

 

 

そのあとレキネスは唸り声をあげて動き出し、ホープを地上へと置いた。

 

 

「うわっ!?なんですか急に!?」

 

 

赤いウルトラマンへじわりじわりと近づくペグノスだったが、レキネスの尻尾攻撃を受けて後退りした。

 

 

「キューアキューアーー!?」

 

 

{ハッ?}

 

「グギャァァァァァ!!」

 

「どういうこと?」

 

 

レキネスは咆哮をあげてペグノスへ向かっていくと、ペグノスに頭突き、ペグノスはそれにより後退り。

 

 

{ヤッ!}

 

 

赤いウルトラマンは立ち上がってオメガスラッガーを手に取る、レキネスを見たあとにペグノスへ向かっていくと

 

 

ジャキィィンッ!

ジャキィィンッ!

 

 

{スアァァッ!}

 

 

オメガスラッガーでペグノスを二度斬りつけた。そのあとにレキネスがペグノスに尻尾攻撃を食らわせようとするが、ペグノスは尻尾攻撃が当たる前にすぐに空へと浮かび上がり高速回転すると、そのままの状態で赤いウルトラマンとレキネスへと突撃攻撃、ペグノスは赤いウルトラマンをさらに追撃した。

 

 

「ああ…!レキネス!ソラトさんを助けて!」

 

 

ホープはレキネスに赤いウルトラマン(ソラト)を助けるように言う。

 

 

「うわっ!?」

 

 

その直後、ホープの目が青く光る。

 

 

「グギャァァァァァ!!」

 

 

さらにはレキネスのフィギュアが空中に浮かび上がり、青い光を放ちながら咆哮をあげる。

 

 

レキネスは五角形の水晶体を発光させ、そのあとに念動力で無数の岩を浮かび上がらせると、高速回転しながらい赤いウルトラマンへ迫るペグノスへ放つ、レキネスはさらに念動力で岩を操ってペグノスの下半身を岩で覆った。

 

 

「キュアキュアーー!?」

 

 

下半身を岩で覆われたペグノスはそのまま地上へと落下していった。

 

 

「私の言った通りに…動いてくれた?」

 

 

先程のレキネスはまるでホープの言った通りに動いていたようだった。

 

 

「キューアキューアーー!!」

 

 

下半身が岩に覆われた以上、ペグノスはもう浮き上がることは出来ない。

 

 

赤いウルトラマンは両腕を上げて伸ばし、胸の前で両手を水平に構え、もう一度両腕を伸ばす、その瞬間まばゆい光が発生、そこから、そこから右腕を上に、左腕を水平に伸ばす、その瞬間まばゆい光は赤いウルトラマンのカラータイマーの形(五角形)へとなった、その光へエネルギーが集約されていき、赤いウルトラマンは腕を十字に組む、カラータイマーの形をした光は右手に吸収されると

 

 

{ヤァァァーッ!!}

 

 

赤いウルトラマンはまばゆい光線をペグノスへ放った。

 

 

「キューアキューアーー…!!」

 

 

光線を受け、ペグノスは爆散した。

 

 

戦いを終えた赤いウルトラマンはレキネスの方へと近づいていく、だが次の瞬間レキネスは光となってホープの元へ飛んでいき、ホープの手の中に収まる、その光はレキネスのフィギュアへ変形する前の形のフィギュアへとなった。

 

 

「うわっ…!何ですかあの子…凄く疲れるんですけど…」

 

 

瞬間、ホープを疲れが襲った、これは一体…。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー---

 

「おぉ…」

 

「腹減った〜」

 

 

そのあと、ソラトとホープは山を下りていた、先程の戦闘でソラトはまた空腹状態になっていた。

 

 

「そういえばあれどういう意味だったんですか?」

 

「ええっ?」

 

「大きくなる前…やっぱこれかなって言ってましたよね?」

 

「あぁ…。まだはっきりとは分かんないんだけど、怪獣と向き合い続ければ思い出せる気がしてさ、俺のやりたい事、やるべき事」

 

「…そうですか!」

 

 

あの時の言葉にはそのような意味があったようだ。その後、そこへロドが合流した。

 

 

「そういえばあの青い怪獣はどうなったんだ?」

 

「それでしたら…」

 

 

レキネスの行方が気になるロドにホープはレキネスのフィギュアへ変形する前の形のフィギュアを見せた。

 

 

「これがあの青い怪獣なのか…」

 

「はい、この怪獣は…レキネスは何故か私の言う事を聞いてくれました」

 

「レキネス…それがその青い怪獣の名か」

 

 

ロドは再び何かを考え始めた。

 

 

「あ、ソラトさんはこれ探してたんですよね?」

 

 

今度は例のフィギュアをソラトに見せた。

 

 

「ん?」

 

「レキネスっていうんですよね?」

 

「う〜ん…なんか覚えてるような…覚えてないような…」

 

「えっ?」

 

 

謎の怪獣レキネスについてソラトは分からないようだった、次の瞬間フィギュアが青く光って浮かぶとホープの肩へ乗った。

 

 

「えっ?えっ?」

 

「ぐうぎゃぁぁ!」

 

 

フィギュアは小さなレキネスへと変化、小さなレキネスは尻尾を振りながらホープにほおずりをして甘えていた

 

 

「なんか…懐かれたみたいだな?」

 

「えっ!」

 

 

ホープは小さなレキネスの方を見るも、以前として小さなレキネスはホープに甘えていた。

 

 

「相棒になった怪獣にすぐに懐かれるとは…怪獣使いとして幸先のいいスタートがきれたな」

 

 

ホープに甘える小さなレキネスをいつの間にか見ていたロドはそのように言った。

 

 

「えぇ~!えぇ~!」

 

 

小さなレキネスに懐かれ、ホープは驚いて声を上げ、そんなホープを見てソラトはおもわず笑うのだった…。

 

 

〜ED:Missing Link

 

 

次回 焦り-イムペイシャンス-

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