Monster Hunter Duel Storm 作:アサシン・零
ドンドルマ大学の校庭に、狩人学の学生たちが集まっていた。ハンス教授と助教授のエミリア――30代の女性で、軽やかな動きとハンマー使いの雰囲気を漂わせる――が、校外学習の説明を始めた。「今日の課題は実戦訓練だ。場所は遺跡平原、ドンドルマから近い。対象はドスジャギィの狩猟。討伐か捕獲かはお前たちに任せる」
学生たちはハンター、ハント、レザー、チェーン、ボーンといった多様な防具に身を包み、武器を手に準備を進めた。ミゲルはドスランポスの頭防具とイャンクックの腕防具を着け、アクセルアックスを握った。異色の装備に同級生のシグルドが笑った。「ミゲル、派手だな! 弓使いの俺には真似できないぜ」
アリスが「ニャ、ミゲル、かっこいいニャ!」と跳ね、ミゲルは笑顔で頷いた。「ドスジャギィ、やってやる!」
遺跡平原のエリア2は、乾燥した岩場と草地が広がる。ドスジャギィが群れを率いて現れ、鋭い牙で唸った。ミゲルはアクセルアックスを剣モードで構え、アリスがブーメランを準備。ドスジャギィの突進が迫る中、ミゲルは横に跳び、連撃を繰り出した。「ドスランポスよりパワー系だな!」と戦いながら思った。
爆発突撃を放ち、ボンッ! 斧の一撃がドスジャギィの頭を直撃。モンスターがよろめき、アリスがブーメランで目を狙う。数分の戦闘でドスジャギィを討伐し、ミゲルは素材を剥ぎ取った。シグルドが弓で援護し、イシュタルが記録を付けながら拍手した。「ミゲル、アクセルアックス、めっちゃ強い!」
エミリア助教授が近づき、ミゲルの戦い方を評価した。「いい動きだ。ドスジャギィのパワー系攻撃に気づいたな。実は、鳥竜種でも科が違うんだ。ドスランポス、ドスゲネポス、ドスイーオス、ドスギアノスは単純な鳥竜種で別名がない。対してドスジャギィ、ドスバギィ、ドスフロギィ、ドスマッカォは狗竜上科に属し、『狗竜』、『眠狗竜』、『毒狗竜』、『跳狗竜』と呼ばれる」
ミゲルはノートに書き込み、感心した。「ニャ、鳥竜種、奥深いニャ!」とアリスが呟いた。
次の授業は古代語学で、アルナ教授がシュレイド地方、ミナガルデ地方、ロックラック地方の歴史を解説した。「シュレイド共和国はこの国の名前であり、ハンターズギルドの本部がドンドルマにある。ミナガルデ地方とシュレイド地方は元々一つだったが、10年前に分割された。内政の混乱を抑えるためだ」
「シュレイド地方だよ」とアルナが答えた。「ココット村はハンター発祥の地として、ギルドにとっても特別な場所だ」
ミゲルは授業後、ココット村の所属を質問した。「アルナ教授、ココット村はどこに属してるんですか?」
ミゲルはノートに書き加え、10年前の分割とギルドの内輪揉めが頭をよぎった。「ニャ、ミゲル、ギルド、複雑ニャ」とアリスが囁き、ミゲルは小さく頷いた。
その夜、ミゲルはギルドホールに呼ばれた。ギルドマスター・アレンの部屋には、アサシン・零とベイルがいた。アレンの銀色の鱗がランプに映え、威厳ある声が響く。「ミゲル、君の成長は目覚ましい。大学での成績と実戦訓練の結果から、飛び級で正式なハンターに昇格する資格がある」
ミゲルは目を丸くした。「ハンターに!? 本当ですか!?」
アレンが頷き、続けた。「ただし、明後日にハンス教授とエミリア助教授が用意する試験を受けなければならない。失敗すれば、飛び級は取り消しだ」
零が静かに口を開いた。「頑張れ、ミゲル。俺も大学は半年で飛び級した。お前はそれより早い。才能はある」
ミゲルは胸が高鳴ったが、アレンの次の言葉に驚いた。「ただし、ミゲル、君はハンターランク1からのスタートだ。零の調査団はハンターランク50以上の精鋭揃い。まだ加わることはできない」
「さらに」とアレンが続けた。「君はドンドルマ本部ではなく、ミナガルデ地方の支部に異動となる。ミナガルデでハンターとしての第一歩を踏み出せ」
ミゲルは一瞬言葉を失った。リナや零と別れること、ドンドルマを離れることに心が揺れたが、覚悟を決めた。「分かりました。ミナガルデで、絶対に立派なハンターになります!」
ベイルが「ニャ、ミゲル、負けるなニャ!」と跳ね、アリスが「ニャ、ミナガルデ、一緒に行くニャ!」と鈴を鳴らした。
寮に戻ったミゲルは、アクセルアックスを磨きながらリナに話した。「リナ、俺、ミナガルデに行くことになった。ハンターになれるけど…お前や零さんと離れるなんて」
リナはノートを閉じ、笑顔で言った。「ミゲル、すごいじゃん! ハンターになるんだよ! 私も編纂者として、いつかミナガルデに行くよ。離れても、夢は繋がってる!」
ミゲルは頷き、アリスを肩に乗せた。「そうだな。ハンターズギルドで、絶対に認められる!」
その夜、ミゲルはミナガルデへの旅を想像した。新種の飛竜、零の過去、ギルドの秘密――全てが新たな試練として待っている。アクセルアックスを握り、ミゲルは決意を新たにした。