Monster Hunter Duel Storm   作:アサシン・零

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第15話「ハンターへの第一歩」

ドンドルマ大学の講堂は、朝の静けさに包まれていた。ミゲルはアリスを肩に乗せ、狩人学の最終授業に臨んだ。教壇にはハンス教授が立ち、エミリア助教授の姿はない。「ミゲル、今日1日で狩人学の総仕上げだ。試験前の練習も兼ねる。ハンターになる覚悟はできてるな?」ハンスの鋭い目がミゲルを捉えた。

 

「はい、教授!」ミゲルはアクセルアックスを握り、頷いた。アリスが「ニャ、ミゲル、気合いニャ!」と鈴を鳴らした。

 

ハンスは黒板に7つの項目を書き、指導を始めた。「ハンターに必要な知識を7つ叩き込む。しっかり頭に入れろ」

 

① 属性

「モンスターや武器には属性がある。火、水、雷、氷、龍の5大属性に加え、稀に光や闇といった複合属性が存在する。例えば、リオレウスの火属性攻撃には水属性武器(時と場合による)が有効だ。アクセルアックスは無属性だが、素材次第で属性を付与できる」

 

ミゲルはノートに書き込み、ドスランポス素材での強化を思い出した。「ニャ、属性、面白そうニャ!」とアリスが呟く。

 

② ホットドリンクとクーラードリンク

「ホットドリンクは寒冷地で体温を保ち、クーラードリンクは灼熱地で熱中症を防ぐ。用途を間違えると戦闘不能になる。常に環境に合わせて準備しろ」

 

③ ライダーとの交渉

「ライダーはモンスターと絆を結び、共生する者たちだ。昔は数多かったが、今は少数民族として分布してる。実は俺の祖父はライダー、祖母はハンターだった」ハンスの言葉にミゲルが目を丸くした。「12年前、ギルドがライダーの技術を研究し、ハンターも草食種以外のモンスターに騎乗可能になった。ライダーと遭遇したら、敵対せず交渉しろ」

 

「ライダー…すごい!」ミゲルは騎乗のイメージに胸を躍らせた。

 

④ 古シュレイド王国

「古シュレイド王国は、禁忌級古龍ミラボレアスにより滅ぼされた。それが約100年前。生き残った民がシュレイド共和国とシュレイド王国に分裂し、現在のドンドルマが本部となった。10年前のミナガルデ分割も、この歴史の延長だ」

 

ミゲルはノートに「ミラボレアス」と書き、零の過去とギルドの内紛を思い出した。

 

⑤ 古龍種

ハンスは黒板にテオ・テスカトル、クシャルダオラ、オオナズチ、キリンを描いた。「古龍種は自然現象を操る存在だ。テオは炎、クシャルは嵐、オオナズチは霧。ダマ・アラデュラは千剣山(地形)を形成し、環境を激変させる。古龍は罠が効かず、捕獲も不可能だ」

 

ミゲルはゼルレウスの「輝界竜」を思い出し、質問した。「ゼルレウスは古龍種じゃないですよね?」

「その通り」とハンス。「ゼルレウスは飛竜種だが、神秘性は古龍に近い。温暖期の延長で出現が増えた可能性がある」

 

⑥ 水中戦の応用

「水中戦は地上戦より動きが制限される。魚竜種や海竜種――ラギアクルスやロアルドロスと戦うには、酸素管理と浮力調整が鍵だ。武器の振りも遅くなる。アクセルアックスの爆発突撃は水中では使えないから、剣モードで立ち回れ」

 

⑦ クエストの種類

「クエストには狩猟、捕獲、討伐、大連続狩猟がある。闘技大会は技術を競う場だ。古龍種は罠が効かず捕獲不可だから、討伐一択。

 

クエストの目的を常に確認しろ」ミゲルはノートを埋め尽くし、ハンターへの道が明確になるのを感じた。「ニャ、ミゲル、頭パンパンニャ!」とアリスが笑った。

 

翌々日、ミゲルはドンドルマの闘技場で実戦試験に臨んだ。ハンスとエミリアが試験官として観客席に立ち、ギルドマスター・アレンも見守る。試験は三部構成:①実戦試験(ドスバギィ討伐)、②実技試験(罠設置と調合)、③記述試験(生態と戦略)。

 

闘技場の鉄門が開き、ドスバギィが咆哮を上げた。ミゲルはドスランポス頭防具とイャンクック腕防具を着け、アクセルアックスを剣モードで構えた。ドスバギィの眠狗竜の突進を回避し、連撃を繰り出す。アリスがブーメランで援護し、「ニャ、頭を狙えニャ!」と叫ぶ。

 

ミゲルはハンスの教えを思い出し、爆発突撃を放つ。ボンッ! 斧の一撃がドスバギィの頭を砕き、モンスターが倒れた。観客席から拍手が響く。

 

実技試験

次に、ミゲルはシビレ罠を設置し、落とし穴を掘った。ゼノン教授の授業を活かし、薬草とアオキノコで回復薬を調合。ハンスが頷いた。「正確だ。実戦でも使える」

 

筆記試験

最後に、ミゲルはリオレウスとドスバギィその他24種のモンスターの生態、戦略を記述。温暖期の影響や状態異常の対策も盛り込み、アランの授業を反映した。試験を終え、ミゲルは汗だくでアリスを抱いた。「ニャ、ミゲル、完璧ニャ!」

 

ハンスが結果を告げた。「ミゲル、合格だ。正式にハンターに昇格する」アレンが部屋でハンターランク1の証を渡した。

 

「ミゲル、ミナガルデ支部で新たな試練が待つ。ハンターとして誇りを持て」ミゲルは証を握り、胸が高鳴った。「ありがとうございます! 絶対、立派なハンターになります!」

 

 

その夜、ミゲルは寮でリナに報告した。「リナ、俺、ハンターになった! でも、ミナガルデに行くから…お前や零さんと離れる」

 

リナは笑顔でノートを閉じた。「ミゲル、おめでとう! ミナガルデで活躍してよ。私も編纂者として頑張る。いつかまた一緒のクエスト行こう!」

 

アサシン・零はギルドホールでミゲルに会い、双剣を叩いた。「ミナガルデは厳しいが、お前のアクセルアックスならやれる。現実的に考え、生き延びろ」

 

「ニャ、ミゲル、ミナガルデで暴れるニャ!」アリスがぬいぐるみを抱えた。ミゲルはアクセルアックスを背負い、ミナガルデへの旅を前に決意を新たにした。

 

新種の飛竜、ギルドの秘密、零の過去――ハンターとしての第一歩が、今始まる。

 

 

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