Monster Hunter Duel Storm 作:アサシン・零
朝焼けがドンドルマの街を染める中、ミゲルは荷物をまとめ、アリスを肩に乗せて旅支度を整えた。アクセルアックスを背負い、ギルドから支給されたハンターランク1の証を握る。ドンドルマからミナガルデへの旅は、陸路と海路を組み合わせた長旅だ。馬車でシュレイド地方を抜け、港からタンジニア経由の船に乗り換えた。波の音とアリスの「ニャ、海、気持ちいいニャ!」という声に、ミゲルは新たな一歩への期待を膨らませた。
数日後、ミナガルデに到着。石造りのギルドホールと賑わう市場が広がる大都会は、ドンドルマに負けず劣らず活気に満ちていた。ミゲルはギルドホールに案内され、ギルドマネージャー・レン(40代、片眼に傷を持つ男性)と対面した。レンの鋭い視線がミゲルを捉え、声が響いた。「ミゲル、ようこそミナガルデへ。ハンターランク1だが、ドンドルマでの実績は聞いている。期待してるぞ」
「ありがとうございます!」ミゲルは背筋を伸ばした。レンは自室を案内し、任務の説明を始めた。「ハンターランク1の仕事は、ドスランポスや鳥竜種の狩猟が中心だ。季節によってはドスファンゴやアオアシラも出る。今は温暖期が長い。まずは旧砂漠のドスゲネポス狩猟を受けてみろ」
ミゲルは自室に荷物を置き、簡素な木製のベッドと机にアリスが飛び乗った。「ニャ、ミゲル、新天地ニャ! 狩猟、気合い入れるニャ!」ミゲルは笑い、アクセルアックスを磨いた。「よし、ミナガルデでハンターの第一歩だ!」
初任務は旧砂漠でのドスゲネポス狩猟。灼熱の砂地に足を取られながら、ミゲルはエリア4に到着。ドスゲネポスが鋭い牙をむき、群れのジャギィを率いて襲いかかってきた。ミゲルはクーラードリンクを飲み、アクセルアックスを剣モードで構えた。「アリス、援護頼む!」
アリスが「ニャ、任せろニャ!」とブーメランを投げ、ジャギィの注意を引く。ミゲルはドスゲネポスの突進を回避し、連撃を繰り出す。ハンス教授の教えを思い出し、爆発突撃を放つ。ボンッ! 斧の一撃がドスゲネポスの頭を砕き、モンスターが倒れた。素材を剥ぎ取り、ミゲルは汗を拭った。「ドスジャギィより素早いけど、動きは読めた!」
任務を終え、ギルドホールに戻ると、新たな編纂者が待っていた。エイヴォル、24歳の女性だ。金髪をポニーテールにまとめ、革のノートを抱えている。「ミゲル、初めまして! 私があなたの狩猟を記録する編纂者、エイヴォルよ。ドスゲネポス、いい戦いだった!」
ミゲルは笑顔で握手を交わした。「よろしく、エイヴォル! リナみたいに、しっかり記録してよ!」
次の任務は、森丘でのイャンクック狩猟。ギルドから「イャンクックの様子がおかしい」との報告が上がっていた。ミゲルはアリスとエイヴォルを連れ、森丘のエリア7へ。イャンクックが火球を吐き、異常なまでに攻撃的だ。ミゲルはアクセルアックスを斧モードに切り替え、火袋を狙う。爆発突撃が命中し、イャンクックがよろめく。アリスがブーメランで援護し、エイヴォルがスケッチを走らせる。
戦闘後、エイヴォルが叫んだ。「ミゲル、周辺に異常な痕跡! 爆鱗と刃鱗が散らばってる!」ミゲルは地面を確認し、赤い爆鱗と鋭い刃鱗を見つけた。「これは…バゼルギウスとセルレギウス!?」
エイヴォルがノートに書き込んだ。「バゼルギウスとセルレギウスの縄張り争いが、イャンクックの異常行動の原因だ。温暖期の延長で、飛竜種の縄張りが重複してるんだね」
ミゲルは素材を剥ぎ取り、ギルドに報告。レンが報告書を読み、頷いた。「いい仕事だ、ミゲル。温暖期の影響は深刻だ。引き続き、堅実に任務をこなせ」
安息日、ミゲルはミナガルデの市場で休息を取った。露店で焼き魚を食べ、アリスがリオレウスのぬいぐるみを抱えて跳ねる。ミゲルは自室で本を開き、シュレイド共和国の歴史やモンスターの生態を読み込んだ。ナヴィアの事件、ゼルレウスの輝界竜、温暖期の延長――ドンドルマでの学びが、ミゲルのハンターとしての基盤となっていた。
エイヴォルが自室を訪れ、ノートを見せた。「ミゲル、森丘の痕跡、ギルドに提出したよ。バゼルギウスとセルレギウスの争いは、新種の飛竜と関係あるかもしれない」
ミゲルはアクセルアックスを手に、呟いた。「新種の飛竜…俺が森丘で見た羽毛のやつだ。ミナガルデで、絶対に突き止める!」
「ニャ、ミゲル、燃えてるニャ!」アリスが鈴を鳴らし、エイヴォルが笑った。「ハンターランク1とは思えない情熱ね。楽しみだよ、ミゲル!」
その夜、ミゲルはミナガルデの港を見下ろす丘に立った。タンジニアからの船が灯りを揺らし、星空が広がる。ドンドルマでのリナやアサシン・零との別れを思い出しつつ、ミゲルは決意を新たにした。「ハンターズギルドで、俺の名前を響かせる。ミナガルデは、その第一歩だ」