Monster Hunter Duel Storm 作:アサシン・零
ミナガルデのギルドホール、ギルドマネージャー・レンの部屋は、モンスターの鱗や骨で飾られた重厚な空間だった。ミゲルは窓の外に舞う雪を見ながら、温暖期の異常な長さと寒冷期の短さを考えていた。「温暖期が長すぎたせいで、寒冷期がこんなに短い…新種の飛竜やゴア・マガラと関係あるのかな?」
レンが書類を手に、鋭い視線でミゲルを捉えた。「ミゲル、考え込むのはいいが、任務だ。寒冷期の原生林で、ネルスキュラが異様な行動をしている。捕獲クエストだ。気を引き締めろ」
ミゲルは骨製アクセルアックスを握り、頷いた。「了解しました! 捕獲、完璧にやります!」
その時、ギルドガールが部屋に入り、声を上げた。「ミゲル様、応接間に来客とお手紙が届いております!」
応接間に急ぐと、そこには懐かしい顔――ガルドが立っていた。ココット村でミゲルが初めてハンターの夢を語った時、酒場で出会った若きハンターだ。がっしりした体格に、大剣を背負う姿は変わらない。「ガルドさん! 久しぶり!」ミゲルは笑顔で駆け寄り、アリスが「ニャ、ガルド、元気ニャ!」と跳ねた。
手紙を開くと、零の筆跡が並ぶ。「ミゲル、正式なハンターおめでとう。森丘や雪山で結果を出してるな。次はココット村に立ち寄れ。ミナガルデから2地方をまたぐが、距離は近い。――アサシン・零」
ミゲルはココット村でのガルドとの出会いを思い出し、胸が温かくなった。「ココット村、懐かしいな。ガルドさん、最近どうですか?」
「ココット村は変わらずさ」とガルド。「零も時々戻ってきて、訓練してる。ミゲル、遊びに来いよ。ハンターとしての腕、見せてくれ」
ミゲルは手紙をポーチにしまい、任務へ向かう決意を固めた。「ニャ、ミゲル、仕事がんばるニャ!」とアリスが鈴を鳴らした。
寒冷期の原生林は、霜と雪が木々を覆い、冷気が息を白くした。ミゲルはホットドリンクを飲み、ドスランポス頭とイャンクック腕の防具で寒さをしのぐ。エイヴォルが毛皮のコートで記録を準備し、「ネルスキュラの異常行動、寒冷期なのに活発だね。温暖期の影響かも」と呟いた。
エリア6の奥で、ネルスキュラが現れた。毒の糸を張り巡らせ、素早い動きで襲いかかる。ミゲルは骨製アクセルアックスを剣モードで構え、糸を切り裂く。シビレ罠を設置し、アリスがブーメランで誘導。「ニャ、罠にかけるニャ!」とアリスが叫ぶ。
ネルスキュラが罠にかかり、ミゲルは麻酔玉を投げて捕獲に成功。「やった! 捕獲、完璧!」ミゲルは汗を拭い、エイヴォルがスケッチを完成させた。「糸の粘度が強い…寒冷期でこんな動き、異常だよ」とエイヴォル。
ミゲルは素材を剥ぎ取り(?)、ギルドに報告する準備をした。「温暖期の影響が、寒冷期にも及んでるのか…」
ミナガルデに戻ると、ガルドがギルドホールで待っていた。「ミゲル、捕獲成功か! ハンターランク2の腕、たいしたもんだ」
ミゲルは笑顔で尋ねた。「ガルドさん、どこに所属してるんですか?」
「シュレイド地方のギルデガラン支部だ」とガルド。「ライダーとハンターが共存してるが、温暖期の影響でモンスターの動きが変わり、ライダーたちも苦労してる。今度、遊びに来いよ」
ミゲルは頷き、自室で零の手紙を読み返した。机に広げた地方地図では、シュレイド地方が青緑色、ミナガルデ地方が紺色に塗られ、10年前の分割が明確だった。アルナ教授の授業を思い出し、ミゲルはノートに書き加えた。「温暖期と寒冷期の異常…新種の飛竜と関係ある?」
翌日、ミゲルは1週間の安息日を得た。零の手紙とガルドの誘いに背中を押され、ギルデガランへ向かうことに。ミナガルデから馬車と船を乗り継ぎ、シュレイド地方の港町を経て到着したギルデガランは、大都市ながらどこか寂れた雰囲気だった。石造りの建物に、ライダーとハンターがまばらに歩く。
市場では、ドスギアノスを連れたライダーが氷素材を運び、ジンオウガを連れたライダーが子供たちに話しかけていた。ミゲルは驚き、呟いた。「ライダーって、モンスターとこんなに近くで暮らしてるんだ…温暖期で大変そう」
アリスが「ニャ、ジンオウガ、かっこいいニャ!」と目を輝かせ、ミゲルは笑った。「ハンターもライダーも、みんな試練の時だな」
ガルドが市場で合流し、案内してくれた。「ギルデガランはライダーの文化が強い。12年前、ハンターがモンスターに騎乗できるようになったのも、ライダーの技術をギルドが取り入れたからだ。だが、温暖期でモンスターが暴れ、ライダーもハンターも苦労してる」
ミゲルはアクセルアックスを握り、呟いた。「新種の飛竜、温暖期、寒冷期…ギルデガランで手がかりが見つかるかな」
安息日の最終日、ミゲルはギルデガランのギルドホールでガルドと別れた。「ミゲル、ミナガルデに戻ってもハンターとして頑張れ。ココット村にも来いよ。零も待ってる」
ミゲルは骨製アクセルアックスを背負い、頷いた。「はい! ココット村、ギルデガラン、絶対また来ます!」
ミナガルデに戻った夜、ミゲルは自室で地図と手紙を眺めた。新種の飛竜、温暖期の影響、ライダーの苦労――ハンターランク2のミゲルにとって、試練はまだ続く。