Monster Hunter Duel Storm   作:アサシン・零

21 / 22
第20話「新種の飛竜と寒冷期の試練」

ミナガルデのギルドホールは、寒冷期の冷気で静まり返っていた。ミゲルは骨製アクセルアックスを手に、レンの部屋で次の任務を待っていた。そこに、ギルドガールが一人の女性を連れて入ってきた。黒髪を束ね、落ち着いた雰囲気の女性――龍歴院のギルドマスター、アカリ(37歳)だ。

 

レンが紹介した。「ミゲル、龍歴院のギルドマスター、アカリだ。ハンターズギルドとは別の組織で、ユクモ村出身のフリーハンターだった彼女が8年前に設立した。モンスターの生態研究や環境変化の調査に特化してる」

 

アカリが微笑み、ミゲルに言った。「ミゲル、ハンターランク2でゴア・マガラを倒したと聞いたわ。期待してるよ」

 

ミゲルは少し緊張しながら答えた。「ありがとうございます! 龍歴院…どんな仕事なんですか?」

 

レンが説明を続けた。「ハンターズギルドが狩猟や防衛を主とするなら、龍歴院はモンスターの生態や環境の謎を解く。寒冷期の異常な短さも、龍歴院が注目してる。さて、ミゲル、任務だ。雪山でドドブランゴの狩猟だ」

 

ミゲルは頷き、アリスが「ニャ、雪山、また寒いニャ!」と呟いた。

 

同時刻、アサシン・零は調査団を率いて沼地にいた。湿った空気と瘴気が漂うエリア7で、奇妙な咆哮が響く。セリアが太刀を構え、エルがノートを握る。ベイルが「ニャ、気配が変ニャ!」と唸った瞬間、新種の飛竜種が姿を現した。

 

翼には羽毛が生え、体色は赤、橙、青黒が部位ごとに混在する異様な姿。零が目を細めた。「こいつが…新種の飛竜か」

 

エルがスケッチを走らせ、叫んだ。「羽毛の構造、飛竜種なのに鳥竜種に近い! 体色は環境適応の可能性!」

 

調査団は捕獲を試み、シビレ罠を設置。だが、飛竜は罠を無視し、鋭い爪で反撃してきた。セリアが叫んだ。「古龍種みたいに罠が効かない!?」

 

零は双剣を抜き、鬼人化で突進。「こいつは古龍種じゃない。だが、普通の飛竜とも違う…」戦闘は激化したが、飛竜の素早さに調査団は圧倒される。零は撤退を決断。「ドンドルマに戻る。こいつを『レドヴァリンヴァ』と名付け、対策を練る」

 

ベイルが「ニャ、強いニャ! 次は捕まえるニャ!」と唸り、調査団は沼地を後にした。

 

ミナガルデに戻り、ミゲルは雪山へ向かった。エリア4は吹雪が視界を遮り、ドドブランゴが群れを率いて襲いかかってきた。ミゲルはホットドリンクを飲み、骨製アクセルアックスを剣モードで構える。ドドブランゴの跳躍攻撃を回避し、爆発突撃を放つ。ボンッ! 斧が頭を直撃し、獣竜が倒れた。アリスが「ニャ、ミゲル、強いニャ!」とブーメランで援護。

 

エイヴォルが記録し、呟いた。「寒冷期なのに、ドドブランゴの動きが速い…温暖期の影響が残ってる?」

 

次の任務は原生林でのガララアジャラ討伐。エリア8は霜が残る湿地で、ガララアジャラが長い尾を振り回す。ミゲルは毒投げナイフで動きを封じ、シビレ罠を設置。だが、ガララアジャラの麻痺攻撃に苦戦し、アクセルアックスの切れ味が落ちる。砥石で回復し、落とし穴で隙を作り、爆発突撃で尾を破壊。激戦の末、討伐に成功した。

 

エイヴォルがスケッチを完成。「ガララアジャラの麻痺毒、寒冷期で強化されてる!」

 

アカリからの龍歴院の依頼で、ミゲルはロックラック地方の凍土へ。ギギネブラの狩猟だ。エリア5で、ギギネブラの異形な姿が現れた。毒の霧を吐き、ギィギ(幼体)が群れで襲う。ミゲルは骨製アクセルアックスで霧を切り裂き、ギィギを剣モードで一掃。ギギネブラのブレスに負傷しながらも、爆発突撃で頭を砕き、討伐に成功。

 

アリスが「ニャ、ギィギ、気持ち悪いニャ!」と震え、エイヴォルが記録した。「ギギネブラの毒、温暖期で変化してる可能性があるよ」

 

ミナガルデに戻ったミゲルは、鍛冶屋で防具を新調。バトル装備の防具――軽量で動きやすく、火と雷に強い――を用意してもらった。ミゲルは新防具を着込み、アクセルアックスを振って感触を確かめた。「これで、次のクエストも乗り切れる!」

 

ギルドホールに戻ると、レンが書簡を手に言った。「ドンドルマから連絡だ。新種の飛竜種『レドヴァリンヴァ』が沼地で発見された。零の調査団が見つけたが、捕獲に失敗したらしい」

 

ミゲルは森丘の羽毛を思い出し、息を呑んだ。「レドヴァリンヴァ…俺が見た飛竜!?」

 

エイヴォルがノートを開き、呟いた。「温暖期と寒冷期の異常、レドヴァリンヴァの出現…何か大きな変化が起きてる」

 

レンが頷いた。「ミナガルデもドンドルマも、不穏な空気だ。ミゲル、引き続き任務をこなせ。龍歴院とも連携するぞ」

 

その夜、ミゲルは自室で地図を広げた。レドヴァリンヴァ、温暖期の影響、龍歴院の目的――ハンターランク2のミゲルにとって、新たな試練が迫っていた。アリスが「ニャ、ミゲル、負けないニャ!」と鈴を鳴らし、ミゲルはアクセルアックスを握った。「レドヴァリンヴァ…俺も追うぞ!」

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。