東方友人帳 ~幻想入りした心優しき少年~   作:橘宗虎

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リア事情が落ち着いたので再開

前話から日付が変わります。いよいよ本格的な幻想郷廻りが開始します。


10話:博麗神社の朝

 

 

 

 

 

 

 

誰かの声がする……女の人のようだ……

 

 

 

 

???「レイコ、あなたは下がってなさい!ここは私だけで十分だから。」

 

 

 

 

巫女装束の女性だ……霊夢さんかな?

いや、霊夢さんではなさそうだ……もっと大人っぽい……

 

 

 

 

レイコ「いや、私にも手伝わせて!私、今まで負けたことないんだから。」

 

 

 

 

レイコさんだ……これは幻想郷にいたレイコさんの記憶だろうか?

これはどういう状況なんだろうか?何かと戦っているようだが……

 

 

 

 

???「そう、じゃあそっちの下っぱの方お願いね。私はこっちの大ボスを退治するわ。」

 

 

 

 

相手は二人なんだろうか……お互い一人ずつ相手するようだ……

 

 

 

 

レイコ「ありがとう、霊香さん。」

 

 

 

 

霊香?この人の名前なんだろうか

 

 

 

 

レイコ「ねえあなた、私と賭けをしない?」

 

 

 

 

???「賭けだと!?なにを賭けると言うのだ?」

 

 

 

 

レイコ「あなたが私に勝ったら、私を好きにしていいわ。殺しちゃっても食べちゃってもね。でも、あなたが私に負けたら、あなたの名前を頂こうかしら。」

 

 

 

 

???「名前だと!?フハハハハ、私がお前のような人間に負けるとでも思ったのか!!いいだろう。とっとお前を倒して食ってやるわ!!!」

 

 

 

 

やっぱり名前を賭けたのか……きっと友人帳に名前があるに違いない……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏目「ん、夢か。」

 

 

 

レイコさんの記憶が途切れ、夏目は目を覚ました。

一体どういう状況だったのだろうか?霊香っていう女性は誰なのか?もしかしたら当時の博麗神社の巫女なのだろうか?

 

 

 

霊夢「あら、起きたのね。」

 

 

 

霊夢の声がした。

俺とニャンコ先生はここ幻想郷に迷い込んでしまった。外の世界に戻れるようになるには数日かかるそうなのでしばらく博麗神社にお世話になることになった。

 

 

 

夏目「霊夢さん、おはようございます」

 

 

 

霊夢「さん付けはいらないわ!霊夢でいいわよ。今ご飯を作っているからちょっと待ってて!あと、食べたら掃除とか手伝ってね。」

 

 

 

夏目「あ、はい。ありがとうございます。」

 

 

 

昨夜、さん付けはやめてと言われていたのについつけてしまった。

 

 

 

あれ、ニャンコ先生はどこにいるのだろうか?

 

 

 

夏目「お~い、ニャンコ先生~」

 

 

 

夏目はニャンコ先生を探しだした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ニャンコ先生「フンフ~ン♪」

 

 

 

ニャンコ先生は賽銭箱の上で新聞を広げていた。

 

 

 

夏目「あ、先生!そこにいたのか。」

 

 

 

夏目はニャンコ先生の方へ向かう。

 

 

 

ニャンコ先生「起きたか夏目。これを見てみろ!」

 

 

 

ニャンコ先生は夏目に新聞を見るように指示した。

 

 

 

夏目「ん?なんだ?何か面白いことでもかいてあるのか?」

 

 

 

夏目がそっと覗き込む。

 

 

 

夏目「って!?これは!!」

 

 

 

 

文々。新聞号外

 

『外の世界からやって来た人間が妖怪や妖精を次々と退治。その正体にせまる』

 

 

 

文さんの新聞だった。内容はほとんどが俺とニャンコ先生のことだった。それもひどく歪曲された。

 

 

 

宵闇の妖怪を一発で仕留めた

 

 

姿の見えない妖精を生け捕りにした

 

 

博麗神社に乗り込んで霊夢と勝負を挑んだ

 

 

その正体は博麗神社の先々々代候補であった人間の孫だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏目「随分捏造されまくっているな」

 

 

 

少々呆れた表情をして溜め息をついた。

 

 

 

ニャンコ先生「まあここまで書かれたらお前を喰おうとする奴らなんか出て来ないだろうな。私の出番も減るということだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霊夢「あら、そこにいたの?ご飯出来たわよ。」

 

 

 

霊夢が呼びにきた。

 

 

 

霊夢「あら、新聞……うちは勧誘お断りだって言ってるのに………」

 

 

 

新聞を見て霊夢は多少呆れた顔をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝ごはんを食べて俺は境内の掃除をしていた。

寝食お世話になっている分少しでも手伝えることがあるならという気持ちがあるから全く嫌気はなかった。

 

 

 

ニャンコ先生は屋根の上で眠っているが……

 

 

 

霊夢「あ~、今朝もお賽銭入っていないわね~」

 

 

 

霊夢さんは賽銭箱を覗いては嘆いている。現金な人だなと思ったがこれはいくらなんでも……と思ってしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霊夢「夏目、この後人間の里へ行くけれどついてくるかい?」

 

 

 

霊夢さんから声をかけられた。

 

 

 

夏目「人間の里?」

 

 

 

霊夢「ええ、この幻想郷での人間の居住区よ。あなたのいる外の世界とは違って誰もが妖怪が見えるわ。買い出しと見回りを兼ねて行くけれどどうする?」

 

 

 

夏目「是非お願いします。」

 

 

 

 

 





次回、人間の里へ!
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