幻想郷視点での台風を……
ザザ~~~~~~~~~~~
ここは幻想郷と呼ばれる場所である。日本の人里離れた山奥の辺境の地にあり、外とは強力な結界で守られている。そのため、幻想郷に出入りすることはおろか、内外の様子を除き見ることもできない。ここにはわずかな人間と多くの妖怪、妖精などといった人外のものが住んでいる。また、外の世界で著しく減少したり消滅、あるいは忘れ去られてしまったものなどが突然現れてたりしている。
そんな幻想郷にも、外の世界と同じように台風が接近していた。
霊夢「はぁ~、全く…雨漏りだなんて……困ったもんだわ。」
霊夢は神社が雨漏りをしているのを見つけ、直していた。
魔理沙「全く、とんだボロ神社だぜ。」
魔理沙がお茶を飲みながら霊夢に語りかける。
霊夢「何よ、その言い方は。嫌なら帰ってくれる?」
家をバカにされ、怒る霊夢。当然である。
魔理沙「冗談じゃねーぜ。こんな嵐の中帰れるわけないだろ!それに手伝ってやったんだから今夜は泊めてくれだぜ。」
霊夢「こんなボロ神社にいるよりは大分ましなんじゃないかな?」
霊夢が皮肉を込めて魔理沙に言う。
{博麗霊夢、彼女は幻想郷と外の世界との境にある博麗神社の巫女である。主な仕事として幻想郷になくてはならない大結界を見張ることと、異変と呼ばれる妖怪が起こす幻想郷規模で起こる異常現象の解決を行っている。非常にのんきで危機感に欠けていて修行不足であるが、かなりの実力を持っている。}
{霧雨魔理沙、彼女は魔法の森に住む普通の魔法使い。といっても魔女ではなく人間である。自宅で霧雨魔法店というなんでも屋を営んでいるが立地上客がほとんど来ないのでよく博麗神社に行って巫女の仕事(妖怪退治)を横取りしている。}
お燐「まあまあ、お姉さんたち、ケンカはその辺にしておいてさ~」
霊夢・魔理沙「「で、なんであんたまでここにいるのよ!」」
少し前からいつの間にかいたお燐に対して二人がそろって口に出した。
お燐「いや~、いつも通り死体回収のために地上に出ていたら突然嵐になっちゃってさ~、雨宿りに……あたいは猫だから雨は苦手でね……」
お燐が話す。
{お燐、火車の妖怪。本当の名前は火焔猫燐というが、長い名前が嫌いなのでお燐と呼ばせている。幻想郷の地底にある地霊殿の主、古明地さとりのペットの一匹であり灼熱地獄跡での怨霊の管理や死体運びを任されている。}
霊夢「そう、じゃあお賽銭入れて行ってくれる?雨宿り代としてね。」
霊夢が賽銭箱の方を指差して言う。
お燐「うにゃ~…死体しかないけれどいいかにゃ……」
お燐が猫車を指差して返す。
霊夢「絶対ダメ!ってお燐、神社に死体持ってこないでよ!」
お燐「お姉さん、ごめんにゃさい。今日だけ、今日だけお願い……今度さとり様にお願いしてお礼もってくるから……」
霊夢「ならいいわ。ちゃっと持ってくるのよ。」
魔理沙「霊夢はいつも通りだな。」
霊夢「どういうことよ魔理沙!」
魔理沙「そういうとこがだぜ」
霊夢「全然答えになっていないんですけど……あんたも泊まるんだったらお賽銭入れてちょうだいね。」
魔理沙「(こういうところがなんだがな……)わかった、わかった。今度持ってくるよ。」
霊夢「ちゃっと持ってくるのよ。」
魔理沙「それにしても、最近は異変が起きないな。この嵐でとんでもないことが起きちゃったりして……」
霊夢「博麗神社で雨漏りが起きました。これが異変で先程解決しました。」
魔理沙「なんだよ。そんな小さくてどうでもいいことじゃなくてさ………」
霊夢「どうでもいいことじゃないよ。私にとっては大変なことなんだったんだし。それにできたら異変なんてそう何度も起きてほしくはないわ。」
お燐「もし異変が起きたらその時の死体回収はあたいに任せてにゃん。」
霊夢・魔理沙「あんたね………」
この台風がどう関わっているのか
それは次回のお楽しみに