東方友人帳 ~幻想入りした心優しき少年~   作:橘宗虎

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本当は前話と合わせて一話にするつもりでした……


7話:妖怪を見る程度の能力

射命丸「折角ですし、夏目さん、あなたについて取材させてもらってもよろしいですか?」

 

 

 

文が笑顔で夏目に語る。

 

 

 

夏目「取材?別にいいけれど」

 

 

 

夏目が応える。

 

 

 

ニャンコ先生「そんなつまらぬもの、ほっておけばいいのに……」

 

 

 

めんどくさそうに先生が言う。

 

 

 

射命丸「その豚のような猫にも少し興味がありますがまずはあなたからで……」

 

 

 

ニャンコ先生「おい、ちんけな烏天狗!こう見えても私は高貴で偉大な妖なのだぞ!!」

 

 

 

射命丸「何を、私だって幻想郷最速の天狗ですからね。なめてもらってはいけませんよ!!」

 

 

 

霊夢・夏目「「二人共落ち着いて……」」

 

 

 

火花を散らすニャンコ先生と射命丸の間に夏目と霊夢が入る。

 

 

 

ニャンコ先生「ふん!」

 

 

 

射命丸「あやややや、では気を取り直して取材の方を……」

 

 

 

文が再び夏目に対して語る。

 

 

 

射命丸「あなたはここに来るまで妖怪や妖精に遭遇していたにも関わらず、特に驚きもせず、また攻撃されても華麗に反撃して見事返り討ちにしてしまった。」

 

 

 

夏目「ああ、確かにそうだったな……」

 

 

 

夏目が呟き、文が話を続ける。

 

 

 

射命丸「今まで外からやって来た人間たちのほとんどは妖怪に対して警戒心が全くなく、あっけなく餌にされていた。それなのにあなたはそうならなかった。」

 

 

 

夏目「うわ……一気に暗くなったな……」

 

 

 

再び夏目が呟く。少し顔が青くなった。

 

 

 

射命丸「私はあなたは他の外の人間とは違う何かを持っていると考えています。何を持っているんですか?教えてください。」

 

 

 

文が話を終えて質問した。

 

 

 

霊夢「文……外の世界の人間がそんな力なんか持っているわけないでしょ。呆れた……ん?そう言えばさっき言ってたよね確か……」

 

 

 

霊夢が言いかけた横で夏目が話しだした。

 

 

 

夏目「文さん、その通りです。俺は外の世界の人間の中では珍しく、妖怪を見ることができます。」

 

 

 

射命丸「妖怪を見ることができる???ここでは誰しもが私たちのような妖怪を見ることができるというのに……」

 

 

 

文が疑問に思う。

 

 

 

霊夢「あ、でもなんとなくわかったかも。この幻想郷は外の世界で失われて幻想になったものの場所。妖怪を見ることができるということが外で否定されるとこの幻想郷では誰しもが見られるってことになるってわけかな。 」

 

 

 

霊夢が言う。

 

 

 

射命丸「う~ん……つまり外の世界で妖怪が見えなくても幻想郷に入れば妖怪を見ることができる。そういうことですかね。そして夏目さんは例外で幻想郷内だけでなく、外の世界でも妖怪を見ることができると。」

 

 

 

文が応える。

 

 

 

夏目「そういうことです。俺以外にも妖を見ることができる人は何人かいるよ。それでもほとんどみんな妖を見ることはできないんだ。」

 

 

 

夏目が言う。

 

 

 

霊夢「確かに、みんなが妖怪を見ることができるのだったら幻想郷の存在意義が無くなっちゃうわけだし……」

 

 

 

霊夢が言う。

 

 

 

射命丸「なるほど。妖怪を見ることができる数少ない人間の一人だということですね。」

 

 

 

文は必死にメモを取っている。

 

 

 

夏目「それにしても、こっちの世界ではみんな妖を見ることができる……か。」

 

 

 

夏目が呟く。

 

 

 

射命丸「あやややや、どうかしましたか。」

 

 

 

文が質問する。

 

 

 

夏目「俺は小さい頃から妖怪を見ることができた。俺の両親は小さい頃に亡くなってしまったため、俺は親戚中を転々として過ごしてきた。妖をみることができない親戚たちの所を……」

 

 

 

霊夢・射命丸「「……」」

 

 

 

夏目 「そして、妖を見ることができるせいで見ることができない人たちに恐れられ、避けられ続けていた。」

 

 

 

夏目が自分自身のことについて語った。

 

 

 

射命丸「そんなことがあったとは……」

 

 

 

文が呟く。

 

 

 

霊夢「でも、それでも元の世界に帰りたいんだよね?」

 

 

 

霊夢が尋ねる。

 

 

 

夏目「えっ?」

 

 

 

霊夢「普通はそんなだったら別に元の世界に戻らなくてもここで暮らしてもいいのにと思ってね。心配しなくても人間たちが安心して暮らせる場所もここにはある。ここで暮らす人間の中にもあなたのように外から迷い混んできた人だってたくさんいるわ。自ら望んでここにやってきた人だって文が住む山にいるしね。それでもやっぱり帰りたいわけ?」

 

 

 

霊夢が語る。

 

 

 

夏目「こっちに定住……昔だったらそれでもよかったかもしれない。いや、きっとそうしていただろう。でも、今は俺の住む世界には大切な友人たちや妖怪がたくさんいるから……」

 

 

 

夏目が応える。

 

 

 

霊夢「そう。わかったわ。」

 

 

 

霊夢が納得した顔で言う。

 

 

 

射命丸「妖怪を見る程度の能力………」

 

 

 

夏目「ん、文さん何か言いましたか?」

 

 

 

射命丸「あやややや、ただの独り言です。」

 

 

 

文が慌てて言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霊夢「さて、じゃあそろそろ準備をしましょうかね。元の世界に戻すための……」

 

 

 

 

 

 

 

 

<シュイーン>

 

 

 

???「霊夢~~いるかしら?」

 

 

 

霊夢「げ、スキマ妖怪!何の用よ!!」

 

 

 




幻想郷の中では妖怪を誰もが見ることができる。

夏目友人帳の世界ではほんの僅かな人しか妖怪を見ることができない。

この設定をはっきりさせるための話です。当たり前のように感じるかもしれませんが一応……


早苗さんはこっちに来る前は妖怪を見ることができたのでしょうか?神奈子と諏訪子を見ることはできそうですが他の妖怪は一体……

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