「ナツキ!朝ごはんできてるわよー!」
母さんの声で目が覚めた俺は、ベッドから勢いよく飛び起きた。
あの洞窟での出来事から2年、ついにポケモントレーナーとして旅に出られる日だ。
「おはよう、ココドラ。ついに俺たちの旅が始まるんだ!」
ベッドの横で寝ていたココドラも嬉しそうに鳴いている。2年前のあの日から、ココドラはずっと俺の家族として過ごしてきた。少し大きくなり、表情も少し頼もしくなっていた。
とりあえず支度を済ませて階下に降りると、母さんが朝食を用意してくれていた。
「学園も卒業して今日でここを出て行くんでしょ?しっかり食べて体力をつけておきなさい」
「ありがとう、母さん!これで正式にポケモントレーナーになれるよ」
「そうね…でも、気をつけなさいよ。外の世界は危険もたくさんあるから」
母さんは寂しそうな顔で心配しているが問題はない。
「大丈夫だって!俺にはココドラがいる、それに…」
俺は2年前のあの約束を思い出していた。あの幻のポケモン、ミュウとの約束。まさか本当に一緒に旅してくれるのだろうか。
*
朝食を済ませた俺は、ココドラと一緒にあの洞窟に来ていた。あれからたまに訪れてはココドラと共にボスゴドラ達と遊んだりしていた。ちなみになんだかんだあってイシツブテとは和解し今ではみんな友達だ。
「ここなら会えるかな……」
俺はミュウとの約束を果たすためにここに来ている。待ち合わせの時間や場所は何も決めていなかったためどこで待っているのかわからないのだ。
「どこにいるんだ――「後ろだよ」
突然声がして後ろに振り向くとそこにはバカにするようにニヤニヤしているミュウがいた。
「ふふっびっくりした?」
「ミュウ!やっぱりここにいたんだな」
「約束は約束だからね。それに、誰かと旅するのも悪くなさそうだし」
ミュウはくるりと宙で一回転すると、俺の肩に止まった。
「でも、このままの姿だとちょっと目立ちすぎるかな」
そう言うと、ミュウの体が光に包まれる。光が収まった時、そこには見知らぬ少女が立っていた。
見た目は俺と同じくらいの年齢に見える。青の瞳に、ピンク色の髪を右側の耳の下で一つに結んだサイドポニーテール。白いシャツにベージュ色のショートパンツというシンプルな服装だが、腰に巻かれた黒いパーカーが彼女のおしゃれな雰囲気を際立たせていた。
「驚いた?変身は得意なんだ」
少女の姿になったミュウは、いたずらっぽく笑った。
「す、すげー!本当に人間みたいだ」
「人間の姿の方が一緒に旅しやすいでしょ?僕の名前はい……ミハルとでも呼んで」
ミハルと名乗ったミュウは、俺に手を差し出した。
「おう!よろしくな」
俺はその手を握り返した。
「ココー?」
ココドラはミハルを不思議そうに見つめている。
「この子も覚えてるのかな?2年前のあの時のことを」
ミハルはココドラの頭を優しく撫でた。ココドラは最初は戸惑っていたが、すぐに安心したように体を擦り寄せた。
「ココドラも君のことを覚えてるみたいだ」
「当然!もう僕たちは仲間だもん」
話の長さ的にどっちのほうがいいですか?
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一話目の長いほう
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二話目の短いほう