比較的ワンキルする主人公とかなりワンキルされるヒロインたち 作:偽馬鹿
曰く、世界は神様が一週間かけて作ったとかなんとか。
馬鹿げている、とは思わない。
恐らく偶然があった。
当然必然があった。
必要があったことだし、もしかしたら不要だったかもしれない。
まあ何が言いたいかというと。
神様は俺に余計なことをしている。
そう言いたいだけであった。
時刻は15時の中頃。
学生であれば部活やらサークルで忙しくなるであろう時間だ。
しかし俺は帰宅部である。
それなのに、こんな時間まで学校留まっている。
それには当然、理由があった。
スカウトだ。
「今日こそは入部届にサインを!」
そう言って粘ってくるのが部長の
ゆるふわ淡い赤色の髪を肩辺りまで伸ばし、前髪はぱっつん。
そしてターコイズのような輝きの瞳をこちらに向けている
服装は当然ではあるが学生服。
学生服であると分かれば適当なもので構わないうちの学校では珍しく、一応決められている指定の学生服を着こんでいるのだった。
……胸の辺りは窮屈そうで、身長も高い。
恐らくオーダーメイドになっているだろう。
「何度も言うけど、俺に勝てたら入部する」
「勝てないからこそのスカウトですわよ!」
いやまあそれはそうなのだけど。
こちらが負けたら入部するが、そうなると部長よりも俺の方が弱いわけで。
こちらが勝っている限り、俺は部長よりも強いという。
戦力を欲しがっている部活としては困る条件だろう。
それだけ俺はこの部活に入りたくないわけなんだが。
「しかし、今日はこちらにも秘策がありますわ!」
そう言って、部長は自身の得物を構える。
どうやら諦めるつもりはないようだ。
「はぁ……」
ため息をひとつ。
もう何度目かは覚えていないやりとりだ。
しかし、周囲はそれを止めることはない。
それどころか、部長のことを応援している人間もいるくらいだ。
つまりはそれほどまでに学生にとって重要な部活であるということだ。
「一回だけだからな」
こちらも構える。
ああなったらこちらの話は聞いてくれないのだ。
実力で黙らせるしかない。
何度目になるかわからない抗議が始まる。
お互いに持つ得物は40枚の紙の束。
互いに歩み寄り、中央にある学生の平均身長よりも低い、細身の三脚柱を挟む。
そしてその柱に自身の持つ紙の束を押し当てると、そこに紙の束が沈んでいく。
これで準備は完了である。
示し合わせることなく、俺と部長は少しだけ距離を取り、自然体で立つ。
これから始まるのは誰もが遊んでいる遊戯であり、試合であり、闘争であった。
―――――カリキュレイター。
それがこのカードゲームの名前であり、この世界で最も社会に浸透したカードゲームである。
「「エンゲージ!!」」
カリキュレイター……通称CCが、始まる。
「後攻ワンキルするのはやめていただけます!?」
「秘策があるって言ってたから……」
まあ後攻1ターン目で決着がついたわけだが。
まさか《
《
ノーマルスペル
コスト:1/正
手札を1枚捨てることで発動する。
自分のフィールドに《
《
《
モンスター
コスト:1/正
属性:火
戦力:1/正
このモンスターのコストは召喚時に消費する。
①の効果はコストを消費しない。
①このカードが墓地に存在し、墓地に《
墓地に存在する《
その後、デッキからカードを1枚ドローする。
《
ノーマルスペル
コスト:1/正
このカードが《
デッキから《